ロクでなし魔術講師と東方魔術剣士と禁忌教典 作:KAMITHUNI
はい、そういう事で、今回も終わりませんでした-_-b
一体、いつになったら二章が終わるのやら。
今回もなんだかんだで戦闘シーン多めというか、それがメインなんですが、ゼーロスと斬り歩む光景が浮かばずに悪戦苦闘しましたね〜!!
ま、その辺は追い追い頑張って行こうかな?
てか、今回のメインであるルミアがこの前からあまり出番無いことに焦燥を覚えている……(´・_・`)
マジ、どうしよう
◆
「ーーーフッ!……ハァアアアッ!」
ケンヤは優れた
通常ならばコレだけで戦闘不能。
神速を加えた斬り込みを反応できるものなど、正に神憑り的な反応速度を持つ者のみ。
「ーーー甘いぞッ!」
ガギンッ!
しかし、その神懸かり的な反応速度を以ってゼーロスは二振りの魔剣でクロスガードを行う。
その表情からは余裕が伺えているが、どこか神妙でもあった。
ジリジリと金属が擦り合わされる音が鳴り火花が二人の熱量を表すように弾ける。
「そ、んならッーー! これで、どうだァアアアアアッ!!」
歯を食いしばり、右手の剣を抑え付けられながらも左の黒い中華剣で逆袈裟斬りを咄嗟の判断と勘で行う。
ケンヤの一刀を二刀を以って抑えているゼーロスにとっては絶体絶命で、ケンヤにとっては最大の好機である。
神速の剣技を受け止める為に咄嗟にクロスガードを選んだゼーロスだが、この場では悪手と成った。 先ず、神速の攻撃なら其れ相応の重さがあり定石通りのガードとしてクロスガードがあるのだが、ケンヤは勘と士郎の経験からその逆をついた。
これが双剣の優位なところだろう。
一撃が駄目なら二撃。 二撃が駄目なら三撃。 三撃が駄目なら四撃。とほぼ無限の手数によって相手を消耗させていく。
一刀では不可能な無数の剣戟。
それを回避する術など持つ者がいる筈…………
「む、ォォォォオーーーッ!!」
「ーーーッ!?」
いた。 この場にたった今存在した。
【双紫電】のゼーロスは雷獣を想起させる反応速度を以ってケンヤの神憑り的な連撃を右の剣で片方をあらぬ方向へ飛ばし、逆袈裟斬りの剣を左の剣で弾き飛ばした。
これには流石のケンヤも目を瞠った。瞠目したのも無理は無い。慣れない双剣とはいえ、人類を救済するために付けられた身体能力や剣技は正しく本物。 人智を超越した存在の力だ。
しかし、ゼーロスはそれを越え、両手の剣を見事に弾き飛ばした。 無手にされたケンヤは咄嗟にバックステップで間合いを取るも、相手は即座にそれを詰める。
「ーーークソッ! 剣ぐらい【投影】させろってんだ!」
「ふん! 貴公にその様な機会を与えるはずが無いだろうッ!」
ケンヤは紙一重で雷速を誇るゼーロスの剣技を回避していく。
右に回避すれば、左から剣が迫る。 さらに下へ潜り込む形で避けると剣が這い上がってくる。 軽い跳躍で一間取ろうとすると上から魔剣が振り下ろされる。
一息つく間も無く、八方塞がりの状態に息を切らせながらケンヤは悪態を吐く。
「クソッ! 速ぇ、な……ッ!」
眉間を掠めた。 あまり深くは切れていないが、それでも徐々にゼーロスの双剣がケンヤの動きに付いて行く。
華麗なる乱舞を彷彿とさせるケンヤの足取りだが、ゼーロスは其れを悉くを以って凌駕する。
速度、技量、経験、そして精神力と、彼は人類史の中でも類まぐれな才覚を持ち合わせた武人である。
それを、たとえ『衛宮 士郎』としての力を身に宿していたとしても到底賄えない。
一厘もの勝率さえ浮かばない。
だが、これが総てという訳でもない。
(どうする? 迷ってる暇はねぇーかもしれねぇが……これ以上侵食されっと流石に自我を保てるかーーー?)
チラリと横眼を向けた。
そこには、ルミアが崩れ落ちたままで顔を抑えていた。
絶対的絶望を前に視界を塞ぐ様子を見せており、何時もの愛嬌を感じる笑みは一切感じられない。
グレンはそれに付き添う形だが、先程のケンヤの言葉や今の状況を念頭に真剣に考えている。
彼は彼なりに打破のために思考をしていた。
額に浮かぶ玉のような汗がそれを証明している。
「ーーー余所見とはいい度胸だッ!!」
「ーーーッ!? チ! ぅぐ、あ……ッ!」
一瞬視線を外しただけで取り合った間合いを制され、最も簡単に剣圧で弾き飛ばされるケンヤ。
鍔迫り合いに持って行くことすら出来ずに、ゼーロスの雷速を前に無力と期す。
【投影】をしようにも、あの速度の前では無意味。
反応しようにも、それを上回る速度での連続攻撃は白い鬣を靡かせる獣の如しによって不可能に近い。
出来るとすれば、予測して避ける事……
だが……
「まだまだ行くぞッ!」
「ぅ、がぁ……! ぎぃ、ぁッ!」
(それが出来れば苦労しねぇーよッ!! クソッ! 同格以上の相手に“気功”での読み合いが出来ないのがこれ程までにキツイとは……ッ! たく、どうすりゃいいんだよッ!)
最終的に自我を失う事を覚悟で『衛宮 士郎』の侵食を受け入れるか、それとも不可能ながらもグレンが状況を打破するまでの間を全力を以て凌ぎきるか……それとも、限界を超えて勝利をもぎ取るかの3択だ。
どの道手打ち。 望み薄な勝利よりも、確定的な未来を作り出せる一つ目の選択肢がベストなのは頭では理解している。だが、いざ自我を喪失する事を思い描いてみると恐怖で胸が埋め尽くされる。 ドロリとした感触が舌を撫で、苦味のある液体が体内から湧き出てくる。
これでは意味が無い。
(ルミアを守る為に
ドクン
思想に耽っていた瞬間に鼓鐘が確かに打つ。
だが、悪く無い。 先程のような泥に浸かったような気色の悪い感じはしない。
寧ろ、春に感じる陽光のような温かみが心の氷塊を融解する。
蟠りを解すように心に光が差し込み、瞬間、脳へ弾けるようにスパークが走り抜ける。
焔の番人が言った。
“我を使え。然れば、汝にチカラを授けようーーーさぁ、差し出すが良い、汝の【理想】を我に寄越すが良いッ!”
心に巣食う緋き魔神の甘い誘惑の声。
如何にも甘美に感じる。 確かにこの力を受け入れれば、幾らゼーロスという達人級の武人が相手であろうと容赦なく叩き潰すだけの能力を得れるだろう。
それでもーーー意味が無い。
(神なる力を使ってこの人に勝つーーー? そんな腑抜けた事を抜かしてんじゃねぇぞッ! それこそ欺瞞以外なんでも無いだろうが! 運命を覆すのにはどうしたって力がいる。 だけど、それに
それがケンヤ=サクライの幾度と無く繰り返された“決断”の一つだ。制御出来ない力を使って場面を乗り切ることは決してしないという信念を持ち、尚かつ、守れるものを守るためなら限界を越えた先にある景色にすら平然と手を伸ばす。
その行為が、どれ程の禁忌や愚行であったとしても、ケンヤ=サクライは信念に基づいた願望だけで頂へと駆けていく。
限界を知らず、見据えた未来など受け入れない。 才覚に惑わされて足を止めるようなことはしない。 神に見放されたのだとしても足掻きを止めない。周りの大切な人たちの為に命を投げ出すことに戸惑いはなく、ただそれでも自我を失うような行為は決してしない。 彼は何処まで行っても【英雄】や【正義の味方】などになれる事は無い。
否、なる必要が無い。
なにせ、彼が守りたい者は決まっているから。 その為に万人を救う事は望まないし望みたくない。
『衛宮 士郎』の意志に反する事となったとしても、決してその道は間違いでは無いのだから。
「ーーーぁああああああああああああああああああッ!!!」
「「「ッ!?!?」」」
ケンヤの咆哮が世界を激震させる。
武の境地に立っているゼーロスや人外なセリカですらケンヤの獰猛的で荒々しく、それでいて神々しく感じる覇気に一歩後ずさった。
別段、【焔ノ迦具土神】のチカラを解放したわけでも、『衛宮 士郎』の全てを受け入れたわけでは無い。
しかし、ケンヤから感じる圧倒的気配が空間全体を支配し、その姿にこの場の全員が蛙を呑む。
全生物の頂点に位置し、神殺しをなし得る偉大な大魔術師は一際、その存在感に焦燥を覚えることとなった。
(ケンヤ……お前、まさかーーーッ!!)
セリカは毅然と振舞っているように見えるが、その実、先から背筋に冷たい汗が蔦っており、内心では心臓が弾け飛ぶと錯覚するほどの焦慮が募っている。
事態の緊急性に内心の焦りを悟ったのは一番弟子で、彼女の息子であるグレンだ。
空気が一変したことに気が付いた彼が、先ず最初に見たのがケンヤだった。
しかし、ケンヤは纏う空気その物を凌駕させたようなピンと張り詰めた集中力で無我の境地に浸っているようにも見えた。
武人としては最高級の才覚を持つことをケンヤの先程の動きを見ていれば悟ることは出来た。立つステージが違うと思ってしまうほどに華麗な乱舞は見事なものだった。
ただし、実力差は明白だ。
奉神戦争と呼ばれる大戦が起こったのは40年前。
大規模間に巻き起こったその戦争は多くの死傷者を生み出し、現代においてもその傷跡は完全には対立した勢力の禍根となっている。
その中でも突出した武人がいた。 それが、今グレンたちの最大の壁として阻む存在、【双紫電】のゼーロスだ。
幾人もの戦人を打砕き、さも当然のように敵軍を壊滅に追いやる手腕は本物で、40年という歳月が過ぎた今でも老いを感じさせない武気で、他者の追随を許さない。
(それでも、そんな相手に一歩も引いていないーーーそれに、セリカの本気についていけるだけの戦闘能力……今は、本来の武具を【投影】出来ていないから苦戦しているが、こいつが本気を出した今なら……!!)
グレンはある一つの結末に行き着いていた。
ケンヤが与えたヒントや今の状況で考えられる限りの可能性としては最も高い可能性の結末が脳裏に当てはまり、自然と胸に落ちたのだ。
確かにこれはーーー
(【
決意を胸に、ロクでなし講師は疾く立ち上がる。
憮然とした佇まいを見せながら、未だ対峙し続ける弟弟子とゼーロスを一瞥した後に、グレンはアリシア七世が立つ場所へ視線を飛ばした。 そして、彼女の首元にあるネックレスを確認し、ほぼ確信を得る。だが、まだ油断はできない。ほぼ確定したとはいえ、確率的には九割程度。 あと一割は又別の可能性がある。 疑り深いと感じるかもしれないが、10%とはかなりの高確率のように感じる。 特に人の死に際に立たされ続けてきたグレンだからこそ成功率は100%に限りなく近づけておきたいのだ。
だから、彼はアリシア七世と向かい合う。
確信を得るためにその経験則から出される論術を総動員して少ないながらも情報を得ることに集中する。
間違えれば即ゲームオーバー。 既に詰みゲーになりつつあるこの状況を唯一覆せる存在は絶望で嘆く金髪少女を見る。
誰よりも優しく強い心を持ち合わせ、自身の身よりも他者を気遣う事に迷いが無い健気な女の子が悲しみの連鎖に囚われ、身動きが取れないでいる。
そして、眼前で繰り広げられる死闘を演じる黒髪少年を見る。
恐ろしい程の戦闘技能を持ちながら、自身と同じくらい魔術の嫌いな弟弟子。魔術学院きっての問題児と軽視されている彼だが、その実は誰よりも達観した心を持ち、その成熟した感性から状況判断し、格上の武人とまみえる事を取捨選択した為動けない。
なら、現状打破が出来るのは誰か? 決まっているだろう……
(生徒にここまでやらせて、教師の俺が迷ってどうすんだよッ!? 覚悟を決めて歯を食い縛れよグレン=レーダス!! お前は、何の為にこの固有魔術を作ったんだッ!? 今、立ち向かわないでいつ立ち向かうんだよッーー!)
先を見据え、手を差し伸べられる教師に成れない事は分かっている。 そんな理想像は有りはしないと知り得ている。
だけど、グレン=レーダスはその理想像が叶わない事を知っているが、彼はせめて周りの生徒達は守り抜こうと決めている。
そして、彼には大事な約束がまだ効いているのだ、こんな中途半端な形でそれを途絶えさせるわけにはいかなかった。
故に、彼は選んだーーー絶望に抗う事を選び取ったのだ。
その決意を宿した目を見たケンヤは口元を吊り上げて、意を汲み取った。 そして、改めて自身のやるべき事を再認識し、眼前の敵へ全力の闘志を剥き出しに放つ。
鬣を靡かせ、生物の頂点に位置する百獣の王を想起させる覇気に一瞬ゼーロスはたじろぐも、直ぐに同等の威圧を際限なくプレッシャーとして放ってくる。
それは、先程までのケンヤなら対処できない存在として敗戦を受け入れ、【焔之迦具土神】を呼び起こし、惨劇を引き起こしていたかもしれない。
だが、改めて決断した彼にその選択は持ち得ない。
今持ちうる切札を最大限まで引き出し、諸刃の剣だとしてもその場での勝利を捥ぎ取ることに全神経を尖らせることにしたのだ。
これが現状。 今のケンヤ=サクライでは『衛宮 士郎』の力を御するに値する技量は持ち合わせておらず、武の境地に立つ存在と相対する事は現段階では不可能に等しい。
それでも、勝ち星の道は潰えてはいない。
(一か八かになっちまうが、どうせやらなきゃ死ぬだけだーーーやるっきゃ無い! 俺は俺の全身全霊を以て、この最終局面に終止符を打つッ! その後は頼みますよ! グレン先生ッ!)
決意を新たにした兄弟子を見やり、自分は最大限に魔力を全身に満遍なく張り巡らせる。
蒼色のマナが薄い膜として身体を覆っていき、煌びやかに激しく燃えゆる蒼炎の如く見える。
揺らめく蒼炎が螺旋の渦を描き、自身を中心に地を抉る。
「グッ!? なんだ!?」
「ーーーッ!?」
「け、ケンヤ……?!」
「なんつー、魔力だよーーーまさに“怪物”かよ」
「そうか……」
五人の声が聞こえてくるが、今のケンヤにとっては些事。
ケンヤ=サクライの持ち得る最大の武器はその無際限の魔力容量だ。
総ての生物を凌駕する絶対的なマナを保有するケンヤは、かの第七階梯に至ったセリカ=アルフォネアを優に超える存在として君臨する王だ。
絶対的に嬲れるチカラを体内に宿し、昏き混沌を絶豹の如し速度で蹴落とし、蹂躙してきた。
技量や経験では歴戦の武人であるゼーロスや400年もの間生きている【灰塵の魔女】であるセリカに勝てないものの、その才覚たるや全世界の誰よりも無限大に広がる天賦である。
「【
無の表情で気色を感じない声色で言った。
それはゼーロスが剣士として歩んだ長く険しい歳月という道を魔力を纏っただけで理解したという馬鹿げた事を……愚水を呑まされた気分になる内容だった。
勿論、ゼーロスは好敵手と見定めていた人物からの唐突で思い掛けず心無い愚声を聞き堪忍袋の緒が完全に切れた。
「ふ、巫山戯た事を……魔力を全身に纏うことで身体強化を促したのだろうが、そんなもので私の剣技や剣速を見切るなどーーー!? そこまで我が剣を……誇りを愚弄するかッ!! 堕ちるところまで落ちたかッ! ケンヤ=サクライぃいいいいいい!!」
怒声が轟き、あたりの空気が痺れる。
誰しもが背筋を凍らせる気迫を真っ向から受け止めたケンヤはしかし未だ無表情。 不利な状況であるにも関わらず、ただ魔力を全身に纏い、一瞬にして【投影】した干将・莫耶を構えること無く、憮然とした。
神狼が獰猛な牙を仕舞い、静寂なる時を以って、自らの闘志を諌めている様に感じる。
しかし、その何処にもスキなどがありわしなかった。
「ーーー右の剣を胴体目掛けて横薙ぎに振るう」
ブォン!
「ーーーッ!?」
ゼーロスの最速の横薙ぎを寸の所で回避。
これには流石のゼーロスも驚きを禁じ得ない。
今迄、奇跡的な反応によって避けていた筈の攻撃を、今度は詠んでタイミングを見計らったように避けたからだ。
だが、手を緩めることは決してしないのは武の境地に立った彼だから成せる技であろう。
しかし……
「左の剣で縦に振り下ろし、続く二の太刀は右の剣からの袈裟斬りーーー次いで、左からの斬り上げはフェイクで、本命は右剣を死角からの突きッ!」
「ーーーッ!?」
ケンヤは予測したゼーロスの行動を声に出す。 そして、物の見事に的中し、華麗なステップで回避、回避、回避…………
完璧な角度と速度から放たれる剣技を最も簡単に潜り抜ける少年の舞踏は圧巻だ。
時に緩やかに、時に激情的に、アップテンポが大きくダイナミックな踊りが繰り広げられる。
軽やかに動き、去れど動きには年季という重きがある。
熟練された回避術は時に周囲を魅了していく魔性となる事をこの場にいる全員が理解させられた。
激戦であるが故に其れが良く映える。
流麗なステップで熟練されきった剣技を紙一重で回避する。
少年には先の動きが手に取るように解る。
当然だ。 そうなるように魔力を通しているのだから出来て当たり前なのだ。
(よかった……通常通りの起動してくれた。かなりの魔力を喰うが戦況を変えるには十分すぎる対価だーーーゼーロスさん。 あんたとの数々の撃ち合いは今回、俺の勝利の糧となったぜ。あんがとなッ!)
【
効果は名称通り、魔力によって『予測』能力を底上げし、敵の動きを予知する事を目的とした魔術である。この能力で底上げした『予測』はよく知る人物であればあるほどその効果を発揮し、最大的には数秒程未来の顛末を見ることを可能とする。
ただし、初対面の相手にはそれ程の効果は得られず、諸刃の剣として今迄は封印してきた。
この魔術を作り上げた張本人は赤い外布を靡かせ、飄々と幸せの物語を歩んでいることを少年は知っている。
そして、このチカラはその幸せを守る為に存在する事も理解している。
幾千もの地獄が待ち受けようとも、過酷な未来しか待ち受けていなくとも……『桜井 剣夜』は必ず壁を越えて、限界を越えて尚、他者を救う者なのだから。