ロクでなし魔術講師と東方魔術剣士と禁忌教典   作:KAMITHUNI

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どんだけ待たせたんだろうか? 8ヶ月以上? もはや覚えてねぇな!!

だが、それもまた良し(お前が言うな)

さて長いこと待たせてしまいましたが、どうにか書けたので投稿します^_^

けどかなりごちゃごちゃした状況なので誤字も脱字も文章力自体もボロボロです。そこは大目に見ていただけると凄く助かります。主に作者のSAN値が保たれます!


それでは本編へどうぞ!


第3章
白雪なる地獄(過去)─────そんで、ある意味お家騒動(現在)


「────遅かった、か……」

 

 

極寒で荒れ狂う冷気が吹雪となって襲いかかってきた。冷え切った身体を更に凍えさせ、身震いを起こす。

 

 

虚構の果てにある地獄。幾度見ても吐き気を催す光景に倦厭しながら抜き身の刀身から滴る血糊を払う。

 

 

積もった白雪に紅い弧を描き、また直ぐに吹雪で白く染まってゆく。

 

 

背後には斬り伏せた外道が数体いる。当然、絶命している。二度と蘇ることはないただの屍だ。

 

 

冷たい風が吹く音だけが耳朶を刺激し、視界すら不明瞭。そんな中で見つけた一人の赤い髪の少女。

 

 

膝をつき彼女の容態を見るが、最早手遅れだった。

 

 

【復元する世界】でも死者の蘇生は叶わない。それが世界の真理だから例え固有魔術であっても、その理を変えれない。変えては行けない。

 

 

禁忌に触れるということは人を辞めるということ。

 

 

そんな末路を辿るぐらいなら死んだ方が幾万倍もマシだ。

 

 

雪によって埋もれていた少女の小柄な身体を引っ張り出して温もりを分け与える様に懸命に抱え込む。

紅く染まった掌。相当な出血量であったと伺える傷口がいくつもある。

 

 

白く正気の失せた肌が冷え切っていた。虚ろな紅瞳が何よりも死を鮮烈に悟らせる。

 

 

「……悪りぃ、遅くなっちまったよ」

「……」

 

 

返事は無い。

 

 

わかっていた。いずれこうなることぐらい。

彼女が玩具としてしか扱われていないことなどとうの昔に理解していたはずだった。

だから救うと約束したはずだった。

 

 

彼女の笑顔を守れなかった。

それがなによりも悔しく憎い。己の至らなさに憤りを覚える。

無意識に口端を噛み切り血を滴らせる。

 

 

きっと彼も逝ったのだろう。

それも無念と無残で埋め尽くされたやり方で……。

 

 

外道の法は罪深い。抜け駆けする者がいるのなら直ぐ様に極刑。それもその人物に対して一番の屈辱を合わせてから冥府へ誘う。

 

 

胸に灯った私怨の焔を滾らせながら、少女の遺体を抱え上げる。

 

 

「……ちゃんと埋葬してやる。先に休んでいてくれ。ちゃんとやる事やったら俺も直ぐにそっちに行くからさ」

 

 

俺は出来る限り優しく小さな声で呟いた。そしてその声は吹雪によって掻き消されたため誰の耳にも届くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

「────金金金金金かねかねかねかねかねカネカネカネカネカネ……!」

 

 

「で、グレンティーチャーに何があったのか流石に今回ばかりは事詳細に教えてくれるだろ? セリカボス」

 

 

「……私は知らん。というか誰がボスだ」

 

 

ボスはボスだろアンタ。何処の世界に神殺しを成す怪物教授がいるんだ。セリカ師匠以外にこの世にいるわけねぇだろう!

 

 

と、殺されそうなので話を戻そうか(ガクガクブルグル)

 

 

学院が休日のある日。久し振りに時間のできた俺は料理の研鑽でもしようとルンルン気分だったのだが、急襲してきたバカ兄弟子とクレイジー師匠に気分を台無しにされたというこの状況に頭を悩ませています。

 

 

誰か、いい精神外科を知りませんか? もしくは効能のいい胃薬でも構いませんから。

 

 

ていうか、普通に考えて壁打ち抜いて入ってくるやつがいるか?! しかも威力割増増の【イクスティンション・レイ】とか死人出るわ!

そのくせ高笑いしながら「悪い悪い(笑)」だって?!

しばくぞっ! こっちは死にかけてんだよ! んな軽い感じで謝られて許せるわけねぇだろうがよぉお!!

 

 

ちゃんと安全性を考慮して魔術は使いましょう。確実に死人出ます。皆様は真似しないように!(切実)

 

 

一応、あとでセリカ師匠に請求書送ろう。壊れた壁の修繕費ぐらい神殺しを成した人ほどの方なら簡単に払えるよね?(悪魔の笑み)

 

 

だからちょっと上乗せした金額を提示しても余裕だよね! よし! そうしよう。

 

 

と、後で金銭を設ける作戦を実行すると腹に決めた俺は、取り敢えず嫌々ではあるのだが二人をリビングへ案内して中央のテーブルに座らせて湯呑みに最近入荷したばかりの緑茶を注いで前に出してから話を聞くことにした。

 

 

─────

 

 

「─────んで? そこの金欠ブリブリ座衛門先生は普段から減給よろしくしてるのにまた賭博して大敗を喫した惨めで愚図な大人に成り下がった、と……」

 

 

「あらやだ。ケンヤ君ったらそんなお下品な言葉遣いはダメだよ。先生はもっと敬わないとね」

 

 

「ちょっとルミアに似せようとするのガチで辞めろ。ぶっ●すぞ?」

 

 

「ヒィッ! すんませんでしたー!!」

 

 

ガチの殺意を滾らせながら睨み付けると、グレン先生は顔を一気に青白くさせて固有魔術の【フライングドゲザ】を披露して頭を木製の床に擦り付けてきた。

 

 

他人が居たのなら非常に誤解を生む行動なので全力で止していただきたいところだが、今のところセリカ師匠と俺しかいないので関係ないと割り切って高性能カメラでグレン先生のドゲザ姿を撮っておく事にした。勿論、ニヒルな笑いを師匠と向け合いながらだが。

 

 

グレン先生って時々哀れだよね(笑)いや、常にか(大爆笑)

 

 

「で、そんな愚図で馬鹿で調子乗りの馬鹿丸出し金欠ナマクラブリブリ座衛門先生の面倒見るのがめんど臭くなってきたから弟弟子である俺に無理言って押し付けようって魂胆ですか? 師匠」

 

 

「なんかさっきより酷くなってる気が─────てか、まだ怒って「怒ってないっすよ(怒)」怒ってるじゃねぇかッ! ヒィッ!! すんませんでしたぁー!」

 

 

奥歯ガタガタ丸先生は放っておいて、師匠は嘆息しつつ眉間を伸ばすように指で抑える仕草を一つ入れる。

そんな行動一つでもそこはかとなく妖美に感じられるのは彼女の持つ絶対的美貌だからこそだろう。

 

 

「ま、そういうことだ。流石に私もグレンを甘やかしすぎたと丁度猛省したところでな。こんなんでもグレンも一端の大人。そろそろ自立させなきゃならないだろう?」

 

 

「いつまでもガキ扱いはやめろよ!」

 

 

「そういうなら賭博やカジノへ行くのは止めろ。ったく、とはいったもののコイツをいきなり一人暮らしなんかさせた日にゃ無駄遣いどころか廃人確定人生を送る羽目になるのは目に見えてるだろ」

 

 

「そこで白羽の矢が立ったのが一応自立して一人暮らししてる俺だったわけか」

 

 

うん。理由はわかる。理解も出来る。要するにグレン先生がグータラ過ぎる生活を抑制するために俺がグレン先生の抑止力として監視してくれって話だろ。

 

 

それを生徒に任せるとはまたとんでもない事態だとは思うが、ここ最近に起きた事件などを考えればなんと矮小なことなのやら。

 

 

だからといって容認するわけではないがな!

 

 

「それでも、ちと考えが浅はかじゃないか? んなことでこのロクデナシが改心するとは思えねぇぞ」

「……俺の扱いがぞんざいな件についてしっかりと話し合いをしたい」

 

 

ジト目でこう垂れてらっしゃる腐れ講師。

話し合い? 論戦? この馬鹿講師は何を馬鹿なことを言ってらっしゃるのだろうか? そもそも最初からキチンと生活を送っていればこんなことにはならなかったわけで、殆どのというか全ての元凶であるお方が何かを言ったところで無駄というか、というよりその権利は最初からないというかね─────あぁ!! はぁ、はぁ……とにかく言わせてくれぇれ!

 

 

「なら初めからしっかりしてくれよ腐れ講師! 俺だって男二人でのむさ苦しい生活なんざゴメンなんだよ! 畜生がヨォォ!!」

 

 

「ソッチィィィィイイ!?」

 

 

別に驚くことじゃないだろ? 俺だって年齢的には性欲を十分に持て余してる青少年、否、性少年なんだ!

見られたくない本の一つや二つあるし、男とむさ苦しい暮らしなんざ死んでも嫌だ! するならうら若くて金髪で清純な巨乳美人ちゃんとがいい(変態)!

 

 

「ふむ。なるほどな。つまりはここにグレンだけじゃなく若い女も特典としてつければ文句はないんだな?」

 

 

と、ガチの変態論を唱えようとしていたタイミングでセリカ師匠は艶美(悪魔)の微笑みで問うてきた。

 

 

なんだなんだ? なんか嫌な予感が全身を襲ってくるぞぉ?

大まかなオチを理解できてるだけに颯爽に断りを入れて直ぐ様にお帰りになって頂こうと決断した。

 

 

「わたs────「断る。そんで帰れ」……私はまだ何もいってないぞ」

 

 

言わなくていい。言わんとしてることは分かるから。てか、帰れ。ここは俺の場所だ勝手に入り浸られても困るわ! つーか師匠は若くねぇだろうが!? 400歳超えて─────「【我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果t─────」

「すんませんでしたぁ!! 僕の家の部屋はいくらでも空いてるんでどこでも好きな場所で過ごしてくださいっ!! てか住んでくださいマジでお願い致します!! 若くて綺麗なオネェさんなら幾らでも募集してましたからぁ!! わっはっはー!!」

 

 

心を読んで恐怖で心を染め上げようとするな!!

マジで家ごと消し飛ばす気かよ!? 頭のネジ100本ぐらいぶっ飛んでんだろ!?(常に75本以上のネジはぶっ飛んでるという認識は持っている)

 

 

そして俺の返答と言う名の焦燥に満足げな表情を浮かべてウンウンと頷く師匠。

 

 

この人に逆らうと余計な命を散らす羽目になるからみんなも気をつけろよ。特に年齢の話は厳禁だ。

 

 

「ふん。最初からそう言えばいいんだよ。全く可愛げのない弟子だ。こんなオマエのドストライクな見てくれの女が一緒に住んでやるっていうだから素直になれよ」

 

 

……正論だから言い返せん。

たしかに師匠の見た目って俺のドストライクゾーンにど直球に入ってんだけどさ、なんかそういう対象として見たくないというか、こう親的なアレだから嫌なんだよなー。

 

 

けど、一緒に住む以上、より師匠のプロモーションに嫌でも意識がいっちゃうじゃん?

そうなれば理性崩壊伝説が始まっちゃうかもしれないわけでね? 俺、今すごく気持ち悪いこと言ってるって自覚はあるからツッコまないで欲しい。うん頼む(切実)。

 

 

という、性的な理由にしようとしてるけど1番の理由は実はこれではない。

 

 

え? じゃあなんなのか?

 

 

簡単だよ。単にこの二人がここに住まうってことは面倒ごとが確実に舞い込んでくるじゃん。んなの嫌だわ。

 

 

師匠はどんな大魔術の開発でやらかすのかわからんし、先生はどんなバカ騒ぎを起こして直ぐ面倒ごとに突っ込むし、マジで手に負えない事態になるのが嫌なんだよ! 誰かわかる奴が絶対に一人はいると思う。え? いない? さいですか……。

 

 

と言うわけで、どんだけ否定しても無駄だと悟った俺は素直に降参して二人に部屋を提供した挙句、壁の修繕費を師匠から払ってもらえることもなく自身の【投影魔術】で修繕させられるという羽目に陥りました。

 

 

こうして【黒蒼狼】と【愚者】と【世界】の新たな生活が始まりましたとさ。タンタン♫

 

 

てか、セリカ師匠も俺ん家で住むんならグレン先生の自立の意味なくね? ただ住み場所を変えて俺一人増えただけじゃね? それと元々の住処どうすんの?

 

 

という疑念はセリカ師匠の独断(脅迫)で握り潰されました(物理)。

 

 

……最後の方、グレン先生は空気だったけど気にしないでやってくだせぇ。彼も酷く落ち込んでたからね。

 

 

今度こそバイチャッ☆




なんだこの適当な展開は……。

お願い、ツッコミをいれないで!! 自分でもわかってるから(泣)

けど書き直す気は毛頭ない! なぜなら面倒だからだ!(作者がいよいよそれを言ったら終わりだな)


というわけで次回からようやっと三章の本編に入っていきます。原作では3巻、4巻……まぁリィエル回ですね! よろしくです!
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