ロクでなし魔術講師と東方魔術剣士と禁忌教典   作:KAMITHUNI

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最後、雑だなぁ〜(^ν^)

感想や評価、よろしくお願いしやぁーす!!


ケンヤ=サクライの【投影魔術】

「え? まさか、彼処で伸びてる変態が、襲ってきたやつの一人、なの、か?」

 

 

「え、えぇ。 そ、そうみたい……」

 

 

「いや、他に何に見えるんだよ。 つーか、今の魔術、何だよ!? マジで!」

 

 

俺が悪意ある気配を辿って駆けつけた場所は、薄暗い実験室だったのだが、先にいたグレン先生と、大変、青少年にとって目に毒なはだけ方をしているフィーベルが悪意の元凶と対峙していたらしい。

 

 

いや、フィーベルは強姦されそうになってたのかな?

まぁ、性格は兎も角、見掛けは上級だからな。 見掛けは、な!

 

 

「な、なんだか、とんでも無く失礼な事言われた気がするんだけど……(青筋)」

 

 

「ナンデモナイヨ?」

 

 

「何故、片言なんだ。 それに、疑問形を使う意味よ……」

 

 

グレン先生。 それは言わないお約束ですよ!

とまぁ、色々、会話してノホホンとしたいんですけど……ッ!

 

 

「……ーーーまぁ、そんなに甘くはないですよね」

 

 

俺の言葉でグレン先生は何かを察知したらしく、最大限の警戒を張り巡らせる。

同様に、俺も腰を落して刀をいつでも引き抜ける形に持っていく。

 

 

「話はクラスの奴らから聞きました。 兎に角、安全な場所に移動させたのでそこは安心してください。 あと、残った話は…… この事件が終わったら、でお願いしますね。 グレン()()()!」

 

 

「は!? ち、ちょっと待て……ッ! お前、今なんてーーーー」

 

先生の言葉は最後まで紡がれる事はなく、暗黒時代の異物と称される、【ボーン・ゴーレム】が複数体召喚された。

如何やら、かなりの数を召喚したらしい。 コレだけで、相手の魔力容量の高さが伺える。

 

 

「フィーベル! お前は、グレン先生に補助魔術を掛けろ! グレン先生は迫ってくる敵に対して、迎撃を! 俺は、其れをサポートします!」

 

 

「え、え!? ケンヤ!? ちょーーー!! あぁ、もう! 分かったわよ!! やればいいんでしょ!? やればぁ!!」

 

 

「おい! 白猫! 自暴自棄になんな! そんなことより、今は走るぞ! こんな狭い場所じゃ、やり辛いったらありゃしない! それと、ケンヤ! さっきの言葉は忘れんなよ!!」

 

 

「えぇ! 勿論……! 生きていたら、必ずお教えしますよ!」

 

 

そして、俺たちは廊下を駆ける。

 

 

 

 

 

 

「ーーーーウォォォオォォォー!!!」

 

 

左脚を思いっきり前に出し、振りかぶった右拳を腰の回転で前に突き出す! 少々、粗っぽい攻撃だが、この【ボーン・ゴーレム】の硬さの前だと、あれぐらい強引な攻撃が1番有効打になり得る。 先生の判断は正しい。 だけど……

 

 

「ち! 数が多すぎる!! おい! 白猫、もうちょい補助を頼めるか!?」

 

 

対して、フィーベルにも焦りが見られ始めた。

 

 

「くっ! ちょっと待って下さい! 今、周りのゴーレムを吹き飛ばすのに時間が取られてます! ッ! 『大いなる風よ』!」

 

 

舞台は移り変わり、広い通路に出たのは良いのだが、何せ追ってきていた【ボーン・ゴーレム】は圧倒的に数が多い。

背後から襲ってきたゴーレムを迎撃していたら、横から突然現れたりと、正直打つ手がない訳ではないが、その場合は少々、リスクが高すぎる。

 

 

だけど……

 

 

「クソッタレがぁっ! ウォォォオラァァァァア!」

 

 

「『大いなる風よ』……ッ! くっ! このままじゃ……!」

 

 

えぇい! 迷ってる場合かよ……っ!

二人が、あんなに頑張ってんのに俺だけが何もしねぇ訳にもいかねぇーだろ!!

 

 

「先生! フィーベル! ちと、下がってろ!」

 

 

「! わかった!」

 

 

「う、うんっ!」

 

 

2人は殆ど本能的に返答を返して、俺の背後へと隠れるようにして陣取り、後ろから襲い掛かる敵を相手にしてくれていた。

おぉ、それは助かる……!

 

 

と、そんな事を考えている余裕は、残念ながら存在しない。

 

 

刀を鞘に収めて、前方から襲いかかるゴーレムを一瞥する。

数は100程度。 広い通路とはいえ、よくもまぁ、こんな数のゴーレムが押し寄せて自由気ままに襲いかかって来れるものだと、敵ながら賞賛する。

其れに、どれだけカルシウムを取ったのか知らんが、かなり硬い。 めちゃくちゃ硬い。 最初に斬りつけた時に、斬り裂ききれない程だったので正直マジでビビったわ!

 

 

だから、其れを踏まえた上で、俺は固有魔術を使うーーーー!

 

 

「【投影、(トレース・)ーーーー

 

 

常に考えるのは、最強の自分。

ーーーーこの世で最硬の鉱石はなんだ? 最も切れ味を発揮するのは? 敵を一斉に屠れる形状は? 掃射する剣の数は? 俺の魔術特性との相性は?

 

 

脳裏に浮かべるは、無数の魔術行使を表す魔術回路。

二十七程の回路に魔力を流し込み、幻影に己が『理想』を結び付ける。

 

 

思い浮かべるのは、常に最強の自分……

 

 

この固有魔術を覚えた際に、聞こえてきた声だ。

だが、今はそんな事を考えている場合ではない。

敵勢力を一斉に削ぐために、魔術回路に魔力を前回で注ぎ込む!

 

 

そして、無数の剣を創造した俺は、其れを幻想に結びつけた!

 

 

開始(オン)】ーーッ!!」

 

 

「「なっ!?」」

 

 

2人の驚愕した声が後ろから聞こえてきたが、今はそんな事にかまけている余裕は生憎ない。

だから、その返礼は……!

 

 

「ーーーー俺の総てで返させてもらう……ッ!!」

 

 

現れたのは、無数の真銀で製鐵された長剣。

数は200。

前や後ろにも存在する敵に向けて照準を合わせた雷撃系統の攻呪性魔術をエンチャントしている。

 

 

あぁ、よく出来たもんだと、自分で自分を褒めてやる!

口角を釣り上げて、右手を下ろす!

 

 

「【一斉掃射(ソードバレット・フルオープン)】ッ!」

 

 

「「「「「apjdvgjravdpatlふじ子…………ッッッ!!!!」」」」」

 

 

一斉に解き放たれた浮遊剣は見事に全弾的中し、軽い爆発音と猛る紫雷光が荒れ狂う!

そして、光が収まり、視界が徐々に回復する。

瞼を開けて、辺りを確認すると……

 

 

「ふぅ〜。 上手く、いったな?」

 

 

ぽつりと安堵の声を呟き、少しボロボロになった通路を眺めて安息する。

状況は一変した。

大量に湧いていた【ボーン・ゴーレム】は殲滅され、残されたのは俺とフィーベル、それにグレン先生だけだ。

後は、外形の一つも残さない見事な木っ端微塵で吹き飛んだ。

 

 

「「…………」」

 

 

「ん? 二人とも、どうかしたのか?」

 

 

唖然とした様子を見せる二人を尻目に、一応の警戒は解き、話しかけた。

 

 

「……いや、すまん。あまりの事態に頭と心がついて行ってないだけだ。 それにしたって、お前の固有魔術は明らかに常軌を逸してるだろ!」

 

 

「え? そうですかね? 単に、見てことのある真銀を用いた長剣を無数に投影して、それらを一斉掃射しただけですよ?」

 

 

「『一斉掃射しただけですよ?』じゃない。 そんな芸当が出来る時点で、魔力操作は学生の域を超えてるし、固有魔術自体が一節で完結してる時点で略式詠唱のセンスとかそこら辺の魔術師より群を抜いてるぞ! それに、アレだけの剣を投影してみろ! 普通なら、マナ欠乏症になってたっておかしーーーー」

 

 

「ーーまぁまぁ、落ち着きましょうよ…… それについても、後でちゃんと説明しますから。 今はそれよりも、その腕輪の通話に出たほうが良いのでは?」

 

 

俺が先生の右腕を指ししめすと、赤く光っている事がわかる。

それに気がついたグレン先生は、慌てて手袋をズラして、何かのスイッチを押し、腕輪型の受信機を繋いだ。

 

 

「ち! 後でキッカリと話してもらうからなっ!」

 

 

「へいへーい……」

 

 

とりあえず、受信機に出る前に、そんな事を言われたので生返事を返しておいた。

その際、二人からは若干冷えた目が飛んで来たが、キニシナイ、キニシナイ……

 

 

そして、受信機から聞こえてきた声は……

 

 

『どうした? グレン?』

 

 

ーーーー我らが、師匠の『セリカ=アルフォネア』、その人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ーーーー成る程な、帝国有史以来の外道魔術師テロリスト共か。 ふむ…… 確かに、それは緊急事態だな。 如何やら、私が学会に出席する事を見越して、奇襲を仕掛けてきたようだな』

 

 

「あぁ! そして、その事を知ってるのも内部の者だけだ! つまり、裏切り者が学院内にいるって事だ! だから、今すぐに、学院の講師をしらみ潰しに調べてくれ、そうすれば、後は宮廷魔導師団に…………!」

 

 

『それは無理だ。 今の私は、一介の講師でしかない。 そんな権限は持ち合わせていないよ。 それと、戻って来いという要望も、今回ばかりは無理だ。 なにせ、ここまで用意周到に奇襲を仕掛けてきている相手だ。 転送方陣なんて既に壊されているだろう? だから、ちょっとは落ち着け。 グレン。 お前が冷静じゃなくなってどうするんだ?』

 

 

「なっ!? あぁ、そうだな。 スマン、助かった……」

 

 

『ふふ。 気にするな。 それに、ケンヤもその場にいるのだろう?』

 

 

「ん? あぁ、いるにはいるが……てか、お前がケンヤの事を知っているなんて初耳だか……」

 

 

『ん? あぁ、そういえば、お前には言ってなかったな? ま、その辺も追々話してやるが、其奴は、中々に腕が立つぞ? そうだなぁ〜。 私の()()を耐え凌ぐ事が出来るほどの実力だな』

 

 

「な!? それ! 平然と言ってるけど、シャレに何ねぇーぞ!! そんな怪物、今迄聞いたことねぇーぞ!!」

 

 

『あぁ、だから、その辺も教えてやるよ。 だからグレン……それに、ケンヤにも伝えておけ……死ぬなよ』

 

 

「ったりめぇーだ! なんだかんだで、振り回すことばっかりの謎を増やしやがって!! コッチは手の平で簡単に転がってやるほど甘くはねぇーぞ!!」

 

 

そうして、グレンは一人でに覚悟を決めて、先へ突き進むことにした。

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