身代わりの土地神様   作:凍傷(ぜろくろ)

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そして結果はオールマイト

 一ヶ月後。

 

「食え」

「!?」

 

 いつも通り準備運動を終えると、オールマイトがイズクンに、自らの髪の毛一本を渡した。

 なんでも、自分が渡したいと願いながら、対象にDNAを摂取させれば、それが消化吸収とともに受け継がれるんだって。

 もちろん体に馴染むまでは時間がかかるし、最初の頃は制御できなくて当たり前。今でもギリギリ納まるって程度だって言ってました。

 

「よし、食べたね? それが吸収されるまで待って、今日からは個性の練習と、その応用知識を覚えてもらう」

「応用知識?」

「そう! まずはこの海浜公園を見てほしい。まるでゴミ収集所のようだ」

「あ、はい。ここは海流の問題やらなにやらでゴミが溜まりやすくて。それに合わせて、不法投棄者も増える一方で───」

「器は出来上がった。次は、その小さな器に個性を満たした状態で、それがこぼれないように扱う練習さ! ……そこで若那くんの力を借りることになるかもなんだが……平気かな? ぶっちゃけお父上のことがあるから、これはとても頼みづらいことなんだけど……」

「大丈夫、です。言った通り、私が嫌ったのは、最初から父に傷を背負わせるつもりで特攻をするヒーローです。人を救ってこそ、と口では言っておきながら、彼らは父を傷つけていました。それが、許せなかっただけですから」

「若那くん……!」

 

 オールマイトは私の言葉を受けて、ほろりと涙を流していた。

 父のために泣いてくれる人が居るのは、嬉しい。

 父が亡くなってから、無茶で無謀な行動が目立ち、早々にリーダーが死亡して壊滅した事務所の連中なんて、知らない。

 私はやさしいヒーローを目指す。

 私の志の原点は父ではあるのかもしれなくても、傷を勲章とは思えないから、オリジンの全てが父ということは絶対にない。

 傷を受け取るのがやさしさじゃない。父にはそれしか期待されていなかっただけだ。

 家であんなに体を鍛えていたのに、願われたのは身代わりだけ。

 活躍の日の目が出ることなんて一度もなくて、死んだ時に新聞の端にちょんと書かれた程度の……勲章の価値。

 それでも、目の前の彼だけは、ヒーローニュースで父を悼んでくれたから。

 彼がどんな活躍をして、どんな苦労の果てに事務所を支えてくれていたのかを、口にしてくれたから。

 ……私は笑顔が好きだ。やさしさも好き。誰かの言葉で泣かされたのなんて初めてだったんだ。

 テレビの前で、母ともども私を泣かせてくれた彼には、言いはしないけど、きっとずうっと感謝する。

 

「それじゃあ、消化吸収が終わるまで少しお話をしようか! 実は私、雄英校で教鞭を振るうことになってね!」

「本当ですか!?」

「ああ! 本当だとも! 私が───教師になりに来た!!」

「オールマイト……口の端がひくついてます」

「じっ……実は、今から心臓がドッキドキでね……! 人にものを教える、というのがどうにも苦手で、失敗してしまいやしないかと……! 怖ぇ……! 怖ぇよ……! もし鞭の振り方を間違えて、あのお方に呼び出しでも受けたら……!」

 

 オールマイトがみっともなく震えていた。

 向けられた背中がひどくちっぽけに見えるけど、そんなのは仕方ない。

 だって、この人だって普通に人間なんだから。

 

「じゃあ、私たちは、同じ気持ちで新しい何かに……なるんですね」

「うん。僕たちは生徒で、オールマイトが教師なんて……!」

「イズクン、もう合格できるつもりなんですね……」

「ハッ!? い、いぃいいいいやいやいやべつに雄英が楽だとか言ってるわけじゃなくてね!?」

「そうか! 君たちも雄英か! ぁ……なんか少し気が楽になったかも。学校で会ったら気さくに話しかけてくれな!」

 

 他に友達が居なさそうな勝気な子が言いそうなセリフをもらってしまった。No.1ヒーローに。

 大統領より有名な人からのやさしい言葉に、私とイズクンは黙ってサムズアップで答えたのでした。

 そうして時間を潰して、オールマイトが「そろそろだね」と言ったのをきっかけに、鍛錬は始まった。

 

「まずは一発。いいかい? あの海に向かって思いっきりだ! 私の個性を使う時、ケツの穴グッと引き締めて、心の中でこう叫べ! “SMASH!!”と!!」

「SMASH……わ、わわっ!?」

「よーしよしよし! 少しでも個性の産声が聞こえたな!? あとはそれを放つだけさ! まあ……腕、折れちゃうかもだけどね!」

「えぇえええええっ!?」

「大丈夫。イズクン、そのために私が居ます。だから、えっと───」

「若那ちゃ───」

「私が───来た!」

「若那ちゃんがオールマイトの顔に!?」

「BADだ若那くん! それは女性がやっていい顔じゃないぞ!」

 

 筋トレをする中で、表情筋も頑張って鍛えたのに。

 二人にはいまいちな反応だった。

 かっちゃんにやったら“ほぎゃああああ!?”って驚いてくれたのに。

 ……ここ、多古場海浜公園に集まっているのは私とイズクンとオールマイトだけだ。幼馴染ってことでかっちゃんにも話せないかとオールマイトに訊ねたんだけど、だめだったから。

 そうやって、かっちゃんまでもが話してしまう可能性はどうしても否めない。

 本当に本当に秘密にしなきゃいけないことだから、それだけは曲げられないと頼まれてしまった。

 そこらへんの説明をどうしたかっていうと……事件の後にオールマイトと会ったことを話して───そのオールマイトに、“今個性がないとわかっているからといって、いつまでもないとは限らない”と言われたことを捏造して話した。

 でも実際に言われたこともあって、なんでも大人になるまで自分の個性に気づかず、ずっと無個性として生きてきた人が居たんだって。

 それが個性を譲渡する個性だったらしくて、なるほど、それじゃあわからない筈だってイズクンと笑った。

 じゃあ、どうしてその個性はそういう個性だったのかとわかったのか。

 それを考えた時、私とイズクンは顔を見合わせて、オールマイトはニッと笑ったのだった。

 

「いいかい? ワン・フォー・オールは何人もの極まりし人々の能力が一つに収束したものなのさ。個性を受け取って、はいどーぞって自分の個性ごとまた別の人に渡す、なんて単純なものじゃない。一人一人がその代で極め、また別の代の人に譲渡する。だからこそ身体能力だけで凄まじい力を発揮できるのさ。ただ、それを振るうには相応の器が必要になる」

「あ……だから───」

「そういうことさ! だからまずは100%だ緑谷少年! 今の自分の100%を、振るえる力を身体に覚え込ませるんだ! 大丈夫、器が出来ているなら、その器が力を可能な限り抑えてくれるから! ……人が常に、無意識に力をセーブした状態で体を動かすようにね」

「……! はい!」

 

 説明が終われば早い。

 イズクンは拳をぎゅうっと握り締めて、おまけに足の位置を気遣って……じゃないですね、たぶん。今、その。お尻の穴にぐっと力を込めてます。

 

「すぅっ───いきます!」

「ああ! あの海目掛けて! さあ力を吐き出すんだ! 無個性でいた今までを吹き飛ばすように! それで君はさらなる先へと向かえるのさ! “更に向こうへ”(PlusUltra)だぜ緑谷少年!!」

「はい!! っ───ぉおおおおおおおっ!! Sぅ───MAAAAAASH!!」

 

 イズクンが身を捻り、腕を振るい、腹を締めて───拳を突きだす。

 まるで見えない壁をぶち壊すみたいに、今までの弱い自分を弾き飛ばすみたいに。

 やがてその拳が空気を吹き飛ばし、海を抉り散らし、轟音を立てた時。私は───確かに。自分の幼馴染が立派なヒーローになる姿を、思い描いたのでした。

 ……直後、悲鳴を上げるほどに、イズクンの右腕が砕けていたのは大変驚きました。

 これの身代わりにならなきゃいけないみたいです。

 あんまりです。

 けれども約束は約束なので……来るであろう痛みに歯を食い縛りながら、個性を発動。

 相手の身代わりになって、イズクンの腕が砕けたことに関するものを代わりに受け取り、あまりの激痛に言葉もなく、汗を噴き出させてその場に膝をついて震えた。

 痛い。痛い痛い痛い痛い痛い……!

 痛い、けど───……もう、平気。直した。治った、ではなく、直った。

 十秒前の自分に戻して、その痛みを無かったことにする。

 

「だ、大丈夫かい、若那くん……!」

「……、は、い……大丈夫、です」

 

 でも直ったとはいえ痛がっていないと違和感が先走るから、声だけでも震わせて───あ、いや、ううん。

 

「あ、の。これで、完全にイズクンは個性が使えるってことで……いいんです、よね?」

「ああ! 見ただろう今の! これからの伸ばし方次第で、もっともっと安定して強くなれるんだ!」

「……イズクンは、もう人の個性を見て、寂しがることは、ないんですね?」

「え? …………ああ。そうだとも。ただ貰い受けたのではなく、努力して勝ち取ったのだからね。寂しがる必要なんてないさ! 子供の頃から努力してきた結果が、この速い譲渡だというのなら、それは彼には私にそうしようと判断させるだけの輝きがあったってことに他ならないからね!」

「……そっか。そうだったんだ。……よかった」

「……? 若那くん?」

「…………オールマイト。私とイズクンだけ、あなたの秘密を知っているのはずるいと思うので……私の秘密も、受け取ってもらえますか? お互いに、絶対に話さないための交換条件です」

「なんだって? いや、それは私としても助かるが───」

「私、個性がひとつじゃありません」

「───」

 

 イズクンにも聞こえないように、こそっと話す。

 イズクンは自分の直った右腕と、その威力に興奮気味に叫んでいるから聞こえていない。

 でも、言った言葉に嘘はないから、ガイコツに戻った彼が口をぽかんと開けて、けれど急に真面目な顔で聞かれたことに首を横に振った。オールフォーワンという名を知ってるか、って。知らない。

 

「隔世遺伝、ってありますよね」

「あ、ああ。先祖に外国人などが居た場合、何代も黒髪だったのに、ある代で突然銀髪の子が産まれる、などだったね」

「私の場合、それが個性として、それもいろんな代の遺伝として、現れました。厳密にいえば隔世遺伝とは違うんでしょうけど、名前はともかく、発現したんです。医者に教わったわけでも、親が教えてくれたわけでもありません。ある日使えるようになって、ある日気づいて、自分で調べて……今までずっと、誰にだろうと秘密にしてきました」

「……若那くん。君は」

「その。……父のことを悼んでくれて、本当に……ありがとうございました。イズクンの、幼馴染の希望を砕かないでくれて、ありがとうございました。だから……これは、お礼です」

 

 驚いて固まっている彼にそっと近寄って、服の下に滑り込ませた手で、ひび割れた腹部に直接触れる。

 そして───ズグン、と。“ソレ”を身代わりとして受け取った。

 

「ぅ、ぶっ……! げはっ!!」

「!? 若那くん!? 何をっ! まさか傷を移したのか!? 何を馬鹿なことを!」

「ぁ……、~……あ、ぎぃい……!!」

 

 自分の中から大切な臓器が無くなる感触と、腹部が大きな何かでブン殴られたような痛みが走って、目の前が明滅する。

 けれどそれも歯を食い縛って我慢して、直す。

 そうして、心配して私の肩を掴み、気遣ってくれる彼を逆に抱き締めて、包み込んで───もうひとつを、発動させた。

 

「───、若那くん……これは……」

「はぁっ……私の、はぁ……名前……。身代祇……若那……。身代は身代わり、で……祇は土地の神様……。若那は……包み込んで、若返らせる……」

「───!」

 

 涙で滲んだ視界で見上げたそこには、ガイコツさんなんて居ない。

 いつものオールマイトと比較すれば確かにスマートだけど、まだまだ全然若々しい、筋肉もしっかりした彼が居た。

 そして……戻す能力も当然使ったから。

 

「お尻の穴、ぐっと引き締めて……心の中で、叫んで……ください」

「え? ……、……おい、お、おいおいおい、まさか、まさか───!?」

「ナチュラルボーンヒーローは、衰弱なんて、しないんです」

「───!!」

 

 そう、戻した。

 彼の個性を、譲渡する前の状態に。

 だから、全盛期の頃の姿で、個性が漲ればマッスルフォームが発動して、ムキムキになった体に赤い筋が通るような輝きを見せ───

 

「DETROIT!! SMASH!!」

 

 イズクンと同じく100%で振るわれた拳は、海を割り砂を割り雲を割って、雨まで降らせた。

 イズクンは自分との圧倒的な差に目をまん丸くして叫び、でももちろん興奮してこっちに走ってきて───5分前より一層マッチョなオールマイトにホギャーと叫んでいた。

 

「こんな……。私は、譲渡しに来たっていうのに……マジかよ。おいおい、マジかよ……!」

 

 拳を振るったままの状態で、オールマイトはどうしてか震えていました。

 震えて、やっぱりどうしてか涙をこぼして。

 

「そうか……。そうだった。私にとっては、確かに受け継いだものでも……形見でもあったんだ。だから、私は……!」

 

 笑顔が崩れそうになる。けど、すぐにビッと笑顔を見せてくれたオールマイトは、泣き笑顔みたいな顔のままで空を見上げた。

 

「……お師匠。見ていてください。この聖火、燃したこの身が朽ちるまで……! その下で育つ火の勢いが、いつか私を越えるまで……! 私は───!!」

 

 空には虹があった。

 急造の雲はやがては晴れて、綺麗な虹だけを残して。

 そんな空を見上げながら、No.1ヒーローは目を太い腕で拭い、私を見下ろした先でニカッと笑った。

 それは多分……彼の純粋の笑顔だったから、私も身を竦めることもなく、笑顔を返せたと思う。

 

「……ちなみに若那くん? 若返って個性が戻ったことは、他の後継探しを知っている人には───」

「バレちゃいますから当然秘密です」

 

 口に人差し指を当てて話し合うマッチョと少女。

 イズクンだけが首を傾げていて、直後に「だよね!」と、もう血を吐くこともなくなったマッチョさんが、大きな手を頭の後ろに回してHAHAHAHAHA!! と笑った。

 ……これまた直後に、「やべぇよ責任重大だ……!」なんて、震えながら言ってました。

 

「だが純粋に、なにかお礼がしたい。お蔭でいろいろなことを確認、判断できたよ。なんでも言ってくれ! 私に出来ることならば、なんだって叶えちゃうぞ!」

「あ、それならとっても大切な提案があります」

「なんだい!? 若返っ……ごほん! ゴニョゴニョ……った所為かテンション上がっちゃって大変だけどなんでも言ってくれ! ……若いってイイネ!!」

「腹部と胃の復帰祝いです。ご飯、ご馳走させてくれませんか?」

「お安い御用さ! っていうかそれってお礼になるのかい?」

「イズクン、オールマイトと一緒にご飯が食べられるって、どう思う?」

「最高のファンサービスです!!」

「……だ、そうですよ?」

「若那くん。君、親しくなった人には容赦しないタイプだね」

「はい。腕を振るっちゃうんで、覚悟してください」

「しかも手料理と来た! OKOKおじさん胃の中カラッポにして待ってるよ! あ、元々カラッポだったね! こいつはまいった! HAHAHAHAHA!!」

 

 ムン、と力こぶをつくった右腕に左手を添えて見せると、オールマイトは豪快に笑った。笑って、そっと教えてくれた。

 

「……供御くんには、いつも君やお母さんの手料理を自慢されていたんだ。本当に、楽しみにしてるよ」

「………」

 

 そうだった。

 習い事ばかりの日々の中、母が自身で教えてくれた数少ないもの。

 料理の腕は、自信があるんだ。

 うん、と頷いた私を他所に、ぽかんとしていたイズクンが食事と聞いて慌てだす。

 

「え……オールマイト!? 胃袋全摘したって───」

「え? あ、うん。なんか治った!!」

「なんか治るもんなんですか!?」

「まあまあまあまあいいじゃないか! それより! さあ! 個性の100%は把握出来たね!? それが今の君の全力さ!」

「は、はい。オールマイトのとはてんで違いましたけど……」

「そりゃそうだよ、筋肉の量からして全然だし。けどね、それはそれだけ伸びしろがあるってことさ! 悲観して時間を無駄にするなよ少年! 俯くよりも壁の先を睨みつけてやるのさ! ケツの穴をグッと絞めた時は個性を、腹の奥にギュッと力を込めた時こそ、“更に向こうへ”(PlusUltra)さ!!」

「~……はい!!」

「いい返事だ! じゃあえっと───どうする? これから私の家に───」

「はい。まずは買い物から付き合ってくださいね?」

「え? ………………え?」

「卵がお一人さま1パック安売りなんです。特売なんですよ、今日」

「Energetic! そいつは胸が躍るネ!! ……緑谷少年。若那くん、親しい子にはいつもこうなのかい?」

「かっちゃん相手だと萎縮しちゃうんですけど……近所の年下の女の子とか、結構振り回しちゃったりするタイプで、自覚がなかったりする場面も、その……」

「……だろうなぁ。だが、元気なだけで嬉しく思う。よし、まずは買い物か! スーパーにスーパーな私が───来た!! ……あ、マッスルフォームは解いておかないとね」

「動けなくなりそうですもんね。ファンの波で」

 

 秘密を話したからなのか、心が軽くなった。

 同時に、これからはいろんなことを遠慮なく、隠すこともなく話せるんだと考えると、私もなんというか、こう、テンションが。

 若返りの個性は、自分の年齢以上の年月を巻き戻すと、謎の痛みに襲われる。

 たぶん、四十肩とか五十肩とか関節痛とか、そういった系統のものなんだと思う。

 使えるのは個人に対して一回きりで、仮にもう一度使おうとすれば一定時間頭がボケます。誇張なしで、ボケます。合計で現在の年齢を越さなければ平気なんですけど、越すとボケます。

 あと発動には“対象を包み込む”必要があって、大きすぎると抱き締めなきゃいけません。オールマイトを抱き締めた理由はこれです。

 昔、個性を試してみてた頃、一日記憶がなかった日があって、試しに休みの日、自室にて鍵をかけて、個性を限界の先まで発動。

 その後、スマホで録画しておいた映像を再生すると……───思い出したくない。ただ、ボケていたとしか言いようがない。痴呆症が進み過ぎるとああなるのかなぁって、そんな感じだった。

 


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