艦隊これくしょん この世に生を授かった代償   作:岩波命自

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本作の用語・作品世界観が垣間見えます。
注:私の独自設定であり公式とは全く関係ありません。
また特定の国家・団体を批判する意思は全くございません。



用語集・設定集

「艦娘」

現在の国連海軍の現有戦力。

全員が人間の女性である。

生れつき艦娘としての適性があるとされており、適性が無ければ海軍には入隊できない。

基本志願制だが強制徴兵や孤児の徴兵なども僅かにだが存在し、事前に「艦娘となった場合、終身軍人であり退役・帰郷は原則できない」等を同意の上で厳しい訓練を経て本名を捨て艦娘となる。ただし本名を忘れることまでは強制されない。

所属艦娘の年齢層は非常に広く、幼女から二〇代までとされている。

互いの過去、本名を聞くのは控える事が求められている。これは各艦娘の出生家系、思想からの対立を海軍内に持ち込まない為である。

さらに家族との街頭での再会などによる気持ちの迷い、士気の低下、家族の連れ戻し防止の為基地からの外出にも制限がかかっている。

過酷な訓練の結果、一種の刷り込みが行われており「海軍が家」「艦娘仲間が家族」という概念が植えつけられているが、個性の徹底否定までは行われていない。

艦娘達の個性豊かな性格は個性否定まではされていない事による。

艦娘の最大の特徴は「ある日を境に身体的成長が停止する」事である(精神的成長の停滞も僅かながら存在する)。

実年齢はそのまま重なるので未成年の体型でも実年齢は成人と言う例は当たり前である。

ちなみに駆逐艦、空母、重・軽の巡洋艦、戦艦と艦娘は分類されている艦種によって制服が異なるだけでなく、姉妹艦でも制服が異なる艦娘は珍しくなく、統一制服を着ていることはまずない(ただし、礼服として一応支給されている)。

一方で夕雲型や大型艦艇の艦娘では統一化されている。もっとも制服と言うよりは艦娘の個性が出ている普段着、の面が強い。

海中が主な戦場となる潜水艦は音が重要なので、普段からビーチサンダル履きが多く、動きやすさのために着ているスクール水着の上にセーラー服の上着を羽織っているのが陸での普段着であることが多い。

潜水艦艦娘の艤装の素の対弾性では駆逐艦以下だが重量面ではもっとも軽量である。

海中内での気圧変化や酸素ボンベ内の酸素残量が少なくなった時の呼吸調整、自身に何が起きているかを冷静に考えるなど、メンタルと体力面ではかなり優れている。

改二になると容姿に変化が出る艦娘もいる。

超長距離航海時は外洋型支援艦が随行し、交替で休息仮眠をとる。かつての艦船の補給艦相当である。

人権侵害と同様とも取れる制限が多くかかっている為、「人をやめた兵器」という認識がかつて海軍内に存在し、その結果過酷な運用がなされ問題になったことがある。

人外の存在に見えるが、艦娘はれっきとした一人の人間である。

原則、戦死した艦娘の名前は継承されない。

艦娘の戦場での喪失は遺体が回収できたか、確認されたか、捜索開始から半年以上経っても発見されなかった場合にK.I.A、喪失認定が下される。

半年以内に救助、帰還した場合はM.I.Aとなるが半年以上経過してから戻ってきたものも存在する。

艦娘は軍人である為階級を持っており、セクハラなどの対応策として初任階級が准尉となっている。

小型艦ほど尉官が多く、大型艦ほど佐官が多いと言う説が存在するが、戦艦、空母でも大尉である者も存在する。

実質お飾りであり、艦娘の間でモノを言うのは実力と経験次第で駆逐艦で中佐と言うのも存在する。改、改二で階級が上がったものも存在する。

大佐となると秘書艦や艦隊旗艦を務める事が可能。

将官階級の艦娘は在籍していないが戦死して死後特進で准将、少将に昇進した例は存在する。

銃器の使用は「趣味」に限って許可されている。

第三三戦隊では愛鷹が中佐、瑞鳳は少佐、青葉と夕張は大尉、深雪は中尉、蒼月は少尉という具合である。

 

「艤装」

艦娘が海軍戦力として戦う時に必要な装備。

艤装全ての動力を提供する「機関部」と洋上航行などに必要な「主機」、戦闘に必要な「武装」「補助装備」、が存在する。

「機関部」は艦娘が装備する艤装の動力源であり、敵弾、爆発した破片などから、生身の体へのダメージをある程度は防ぐ耐久性がある「防護機能」がある。

損傷すると様々な自動化機能(主砲の装弾機構と高速旋回、射撃照準計算、艦娘が今狙っている攻撃目標の着弾座標計算など)が手動制御になるので反応速度が低下する他、「防護機能」も落ちてしまう。

さらに戦艦クラスや重量が増えた艤装を備える駆逐艦や巡洋艦などとなると、艤装重量が大きくなるため、パワーアシストの面も担っている。

「機関部」はもともと艤装と一体型だったが、夕張が着任する少し前に緊急時の応急運転に備えて単一乾電池並みに小型化されている上、ユニット型になっているので「機関部」が破壊されても、回路に甚大な損傷がなければ「機関部」ユニットの交換で再始動可能である。

また「機関部」への回路の再接続のための応急修理キットもあり、艦娘は自分の艤装が損傷した時の応急修理程度の知識を熟知しておかなければいけない。

近代化改修などではさらに高出力の「機関部」ユニットの搭載もあるため、改修時には「応急修理」の実技と座学も受けなければならない。

評価は零点か満点の二種類。

「機関部」がダメージを受けるとダメージ次第では「主機(もとき)」へ動力供給が低下、もしくは断たれるので、「機関部」が無いと「主機」への動力供給が出来ず、海の上を高速航行することはできなくなり、片肺運転、「防護機能」の低下が起きる。

片肺の状態は大体損傷の酷さでただの重荷になっただけの「主機」の解除、または靴自体を脱ぎ捨てた時によくある。

「主機」は解除されると、鹵獲防止のため自爆システムが自動起動し海中内で爆発する。艦娘の中にはこれを応用した攻撃をする者もいる。

一応歩く、走るなどのことは「主機」だけでも出来るが、「機関部」が全損で応急修理不能となると艤装操作は不能になる他、パワーアシストも予備動力の補助で一定時間は維持可能だが、補助動力のタイムリミットになるとただの重荷となってしまう。

このためこちらも解除可能で「自爆システム」も存在する。「自爆システム」には二重三重の安全機構が備えられている。

「主機」には艦娘の靴底に主機と舵を付けて航行する「外装型」と、靴自体が「主機」と一体化した内装型と呼ばれるものの二種類が存在する。

外装型がどちらかと言うとメジャーだが、内装型はヒールが舵になっており形状はハイヒールのようになる。

「武装」は主砲、魚雷、機銃、爆雷、噴進砲(ロケット砲)、「補助装備」は電探(レーダー)、水中探信儀(ソナー)、「羅針盤」(コンパス)である。

現在有線誘導兵器の開発が進んでおり、ドイツ艦隊では空対艦有線誘導滑空弾「F・X」(日本名滑空マ弾)の試験運用が開始されている。

「武装」「補助装備」は基本操作に音声入力、トリガー、ジョイスティック操作で行う。

首からペンダント式で吊り下げる事が多い「羅針盤」は方位磁石、限定的な海図表示が可能。愛鷹のものはスイッチ一つでレーダー、ソナーの反応を表示できるようになっている。

潜水艦娘の艤装はその艤装のエネルギーソースの大半が生命維持に割り当てられており、主に酸素供給と爆雷爆発による爆圧や水圧からの防護である。

爆雷攻撃や深深度潜航時には艤装出力を最大にまで上げればほぼ鉄壁の防御となり、潜航深度もさらに深くなるが深海棲艦からの発見率が格段に上がってしまう。これは水上艦艇艦娘にも共通する。

全ての艤装に言える事として防護機能をピンポイントで一点集中すれば高い火力からの完全防護(駆逐艦でもル級、タ級の主砲弾を完全防護)が可能と言う事である。

ただしこれは非常に熟練の技が必要でかつ非常に危険であり、そう簡単には成功させることは出来ない。

なお改二になると艤装類の大幅な強化などが行われるが、改二への訓練や改二へのなり立てで不慣れであると艤装の初期故障に付きまとわれることになる。

故障は可能な限り自身で行うが洋上や作戦中など不可能な場合は装備妖精の「ダメージコントロールチーム(応急班・DCT)」が行う。

艤装のペイロードには一定のマージンが確保されており航海中の水や食糧、海図、筆記具、ペンライト、簡易医療キットが納められたサバイバルキットを収容・搭載することも可能である。

大型艦娘の中にはペイロードの余裕を生かして、漂流時に備えて超コンパクト簡易テントを携行するものが時折いる。

通信手段は片耳に装着するタイプのヘッドセットで行う。ヘッドセットにはソナーの反応を確認する事にも用いられる。

ヘッドセットによる通信は艦隊間であれば音声、長距離の場合はモールスタイプの無電が用いられる。

無電送信の際は艦娘が頭の中で電文を考えればヘッドセットが脳波で読みとり、暗号化した上で送信できる。手動作成も可能である。愛鷹のは最新世代。

夜間戦闘や発光信号の為に探照灯の装備が可能なのが艦娘の艤装だが、近年はオプション装備化されている。

探照灯のオプション装備化の大きな要因は夜戦での使用に伴うリスクが大きくなってきている為である。

ただし既に義眼機能に探照灯が組み込まれた古鷹に関しては「使用を控える」と言う命令が出ている。

日本艦隊はソロモン戦線で探照灯照射による攻撃で、敵に位置をトレースされた結果少なくない損害を被っている。

徹底海峡を巡る艦隊戦では探照灯照射により戦艦比叡、駆逐艦暁が大破し、軽巡神通が中破、更に前日の泊地攻撃時には重巡鳥海中破と言う結果になっている。

重巡青葉と古鷹は探照灯照射により被害を被った艦娘では最大レベルの被害を受けている。特に古鷹は左目を失っている。

 

「装備妖精」

通称「妖精さん」

艦娘の艤装に乗り込んで運用を行う、ダメージコントロールを行う、航空機の操縦・整備・運用、工廠、ドックでの艤装整備・修理・補給など担当分野は非常に広い。

身近な存在ながら正体は実は不明である(少なくとも人間ではない)。

人語で会話可能だが声が小さい。

妖精さん同士の呼び方で呼び合っており、艦娘や一般軍人から名前は貰っていない事が多い。

その為地方基地では便宜的に苗字が付けられていることもある。

性格は多種多様で呑気、さぼり気味、生真面目、厳格と喜怒哀楽が激しい。

 

「国連軍」

深海棲艦の出現によって制海権を喪失した人類が国連の名のもとに各国軍を結集して編成した常設超国家軍。

海軍と海兵隊からなっている。

国連統合作戦本部が最高指揮系統であり特定の国家が大きな発言力を持つことは「国連軍条約」で禁じられている。

深海棲艦との戦いの初期は既存のミサイル駆逐艦や航空母艦、潜水艦、戦闘機などで対抗していたが、深海棲艦は狙うには的が小さすぎるのと誘導兵器の精密誘導が出来なくなる現象などで戦術的勝利以外はすべて敗退に終わっている。

その為兵器技術はいくらか退行しているが艦娘の艤装を開発するなど発展した分野が存在する。

初期は国家間の足並みの不揃いに、深海棲艦出現後に衛星データリンクと原因不明の切断によって引き起こされた誘導兵器誤射誤爆が頻発。

同士討ちのみならず民間施設や民間人への被害も甚大なものとなった。

 

「海軍」

艦娘を運用する国連軍の海洋戦力。国連海軍とも。

常設超国家軍の国連軍が設立されるにあたり新訂された「国連軍条約」で「深海棲艦以外との陸上戦闘はよほどの例外を除き禁止」となっている。

世界各国海軍保有国で「艦娘を戦力化している国」が国連海軍の戦力となっている。

総司令部はツーロン海軍基地に置かれている。

大抵は各国家に担当海域が決まっているが、相互理解や親善交流などで「派遣艦隊」を送ることがある。

艦娘の登場と深海棲艦との戦いで従来の海上戦闘艦艇は殆どが喪失するか退役・予備役に編入されたが、海兵隊を運ぶ揚陸艦の方は新造が行われている。

国連海軍総司令官(海軍作戦本部長)はネイサン・デーン海軍元帥(英語表記Fleet Admiral)、参謀長は九条龍作(くじょう・りゅうさく)大将。

欧州とアジアは互いに非常に距離が離れた位置関係にあるのと、スエズ運河やアラビア海の制海権確保が出来ていないことなどから双方の行き来にはシベリア鉄道を用いる。急を要する場合は旅客機改造輸送機を用いる例も存在する。

欧州と南北アメリカ大陸の行き来は北極圏空路と大西洋の大陸沿い航路。なおパナマ運河はガトゥン水門側は制圧されていない為一応安全圏となってはいる。

 

「日本艦隊」

司令官は武本生男中将。日本艦隊は横須賀に艦娘を一括運用している統合基地を設けている。

隷下に北米艦隊日本駐屯艦隊が存在する。日本駐屯艦隊司令官はデズモンド・コルター・マイノット少将。

日本近海、西部から中部、南北太平洋と東南アジア海域、インド洋までの広域を管轄する。

ただし日本艦隊単独ではなく、北太平洋はロシア太平洋艦隊と、西部、中部、南太平洋は北米艦隊太平洋艦隊とオセアニア連合方面隊のオーストラリア・ニュージーランド艦隊、東南アジア海域は英国東洋艦隊と極東オランダ艦隊、インド洋は英国インド洋艦隊と共同管轄している。

欧州派遣艦隊をたびたび編成して欧州方面に派遣している。

呉、佐世保、舞鶴、長浦、大竹、鹿屋、大湊、室蘭、宿毛、岩川(山形)、父島、中城、トラック、リンガ、ラバウル、ブイン、ショートランド(現在は放棄)に方面隊基地を構えている。

組織的には旧海上自衛隊からの続投組が少数存在する。武本と有川、谷田川、鮎島らは海上自衛隊時代からの続投組。

国連海軍では最初に艦娘を配備した艦隊であり、艦娘の戦死者数は北米艦隊に次いで多い。

 

「北米艦隊」

アメリカ合衆国とカナダからなる艦隊。

北米艦隊と言ったら大抵はアメリカ合衆国出身者で構成されるアメリカ艦隊であり、カナダ艦隊は区別の為北米カナダ艦隊と呼ばれる。

北米艦隊司令官はジェイコブ・スタークス大将。太平洋艦隊司令官はジェシカ・ゴンザレス中将、大西洋艦隊はアダム・スラッタリー中将が担当。

北米カナダ艦隊司令官はジャック・ジェイキンズ中将。

艦隊の主力であるアメリカ艦隊一国当たりの艦隊規模では最大級を誇る。

太平洋艦隊はハワイ諸島、サンディエゴを含む西海岸一帯、パナマ運河までが深海棲艦に制圧されている為、オーストラリアのシドニーとトラック、エニウェトクなどに主要基地を構えている。

カナダ艦隊はアラスカとハリファックスにごく小規模な基地を構えた小所帯。

大西洋艦隊は南米方面から北極圏までの広域を管轄している。ノーフォーク、コーパスクリスティ、メイポートなどに大規模基地が存在。

 

「欧州総軍」

欧州諸国の艦隊を統合運用する。世界最大級の連合艦隊。

英国、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、スウェーデン、ポーランド、ギリシャ、ロシア等からなる。

英国は大西洋担当の本国艦隊の他にインド洋艦隊、東洋艦隊、南米支艦隊を保有。

担当海域の割には決して潤沢な戦力とは言えない。

英国艦隊司令官はロイド・ポッター大将。

本国艦隊司令官はアニセット・ブラウン中将、インド洋艦隊司令官はダニエル・エドワーズ少将、東洋艦隊司令官はエリザベス・フィリップス准将、南米支艦隊司令官はアーノルド・アイランズ准将。

フランス艦隊は大西洋、イタリアと共に地中海を管轄。

艦隊司令官はナサニエル・ベタンクール大将(フランス大西洋艦隊司令官も兼任)。地中海艦隊はジャン・コルビオ大佐が副司令官。

イタリア艦隊は地中海と紅海を管轄。

艦隊司令官は地中海艦隊司令官を兼任するブランカ・コロンボ中将、紅海艦隊司令官はマルコ・ピエリ准将。

ドイツ艦隊は大西洋が管轄。ロシアと北極圏を担当。

艦隊司令官はヴィルヘルム・ブシュケッター中将。

オランダ艦隊は大西洋と極東を管轄。

艦隊司令官はオランダ大西洋艦隊司令官も兼任するアルヴィン・デ・ブラーン中将。極東オランダ艦隊はイフォンネ・ゾンネンベルフ少将。

スウェーデン、ポーランド、ギリシャは欧州総軍直轄艦隊に編入。

スウェーデン艦隊はイェルハルド・トーバルズ中将、ポーランド艦隊はイリヤ・カシミンスキー少将、ギリシャ艦隊はスタヴロス・ディミトリウス少将が司令官を勤めている。

ロシアは北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊が欧州総軍に編入再編され、大西洋、黒海、北極圏を管轄している。

ロシア艦隊司令官はヴァシーリ・ルスコフ大将、北方艦隊はゲオルギー・ラザリエフ中将、バルト艦隊はイゴーリ・レオノフ中将、黒海艦隊はソフィア・アリストフ少将。

また太平洋艦隊をニコライ・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ大将が司令官を勤めている。

カムチャツカ半島、ベーリング海峡一帯などを管轄するロシア太平洋艦隊は、日本艦隊と統合運用で北太平洋防衛を担っている。

 

「南米艦隊」

南米諸国からなる小規模な連合艦隊。

艦隊司令官はアントニオ・ロドリゲス大将。

 

「オセアニア連合方面隊」

オーストラリア・ニュージーランドの連合艦隊。オセアニア・南太平洋を管轄している。

艦隊司令官はメアリー・ワトキンス少将。

 

「国連海軍直轄艦隊」

文字通り国連直轄の艦隊で特定国家に所属していない。かつて武本も二年ほど日本からの派遣海軍武官として所属していたことがある。

艦娘の名前はエスペラントからとられており全員が多言語、多文化に通じたバイリンガルである。

別名「エスペラント艦隊」とも呼ばれる。

艦隊旗艦の艦娘は戦艦ベレーガモンドⅡ(エスペラントで「非常に美しき世界」)が務めている。

艦隊司令官はローザ・エリーズ中将。

 

このほかに中国は国連直轄艦隊隷下の小規模な沿岸防衛隊のみを保有している。

深海棲艦との戦いで国内世論の海軍への関心が著しく下がっており、所属する艦娘の数は二〇人以下と極端に少ない。

また超国家軍の国連軍が存在する為海軍に力を入れなくなっているのも、中国が艦娘戦力を拡大出来ない大きな原因となっている。

変わりに中国はかつての海軍軍港を海外艦娘の補給・治療などの為に提供している。

 

「海兵隊」

国連軍の陸上戦力。既存の空軍、陸軍、海兵隊を統合した軍。

奪還された島嶼防衛、警備の他に世界各地での戦闘地域(人間同士)に介入して停戦監視軍任務や人道支援を行っている。

海軍と比べて旧態依然の兵器が問題なく現役でいる。

日本の海兵隊には旧航空・陸上自衛隊からの続投組がある程度在籍している。

 

「あきつかぜ」

海上自衛隊第一護衛隊群第一護衛隊に所属。

自衛隊が国連海軍に編入後は日本艦隊第一艦隊に配備されたよもつかぜ型ミサイル護衛艦二番艦DDG142。

イージスシステム搭載の「イージス艦」で、こんごう型、あたご型、まや型、いそかぜ型に続くミサイル護衛艦。

旗艦機能の撤去とヘリコプター運用能力強化、BMD対応、巡航ミサイル運用能力を兼ね備え、外観はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦フライトⅢに酷似している。

対馬から福岡へ向かう民間船団護衛中に撃沈された客船の救助活動中に幼い頃の蒼月がこの艦に救助されており、当時少佐だった武本も航海長として乗り込んでいた。

能登半島沖海戦で深海棲艦水上部隊と交戦した際に撃沈。第一護衛隊群も旗艦を含む全艦が撃沈され全滅している。

「あきつかぜ」の乗員三〇〇名中、救助された武本一人を除く艦長大川中佐以下乗組員(艦載ヘリコプターパイロットも含む)全員が戦死した。

 

「修復剤」

前線での戦闘や事故、病気などで長期間の戦線離脱を余儀なくされた艦娘の治療の際、短期間で治療を完治させるための薬剤。

ある程度の期間を置けば何度でも使用しても問題はないが短期間の過剰摂取は中毒化、遺伝子の異常、難病の発症、最悪死に至る場合がある。

古参空母艦娘の鳳翔は修復材の過剰摂取が原因で身体組織の一部が急激な老化を起こしたため艦娘生命を断たれ一線から退くことを余儀なくされた(鳳翔本人の意思ではなく、当時の艦隊司令官の采配が原因)。

英国艦隊の空母ハーミーズは修復剤の禁断症状による隙を突かれて撃沈・戦死した。

その為短期間での複数回数の使用には注意が必要。使用回数制限は個人差が存在する。

極力使用は避ける事が推奨されている。

 

「再生治療」

四肢欠損、臓器移植を要する重傷の際に人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いて失った手足、臓器を復元する治療。

義手義足と違い、本来の自分の姿に戻れる再生医療法で深海棲艦との戦いで発生した大量の負傷者の治療がきっかけとなり再生医療技術が大幅に向上した。

この治療法の臨床試験の為に多くの傷病兵が志願し、「特医療功労殊勲賞」受賞者が大量に出た経緯がある。

ユリシーズはこの治療で失った右足を治療している他、青葉、古鷹、深雪もこの治療で回復している。

古鷹は本人の希望で義眼が移植された。

修復剤の過剰摂取に対する治療にも用いられることはあるが、重症化していた場合は完治させることが難しい。

 

「ケース・デルタ」(Case DeltaまたはCase Dとも表記)

別名「D事案」。デルタはDのフォネティックコード読みから。

特一級軍機事項であり詳細は不明。

一説には艦娘のK.I.A判定とM.I.A判定の基準と深く関連しているとされている。

艦娘でもごく一部で知られているが箝口令対象であり、破った場合は厳罰に処せられる。これは艦娘以外の軍関係者も同様。

 

「追放処分」

提督の中には高官であることを盾に破廉恥行為、大規模作戦中でもないにもかかわらず過度な出撃を繰り返し(パワハラ、セクハラ)、追放処分にされた者が過去に存在する。

追放処分は男性、女性、階級、経歴から出生問わず海軍でも厳罰中の厳罰である。

この処分決定は「死刑にはならないが、『追放処分』になったら自身の全てが『無』に帰する」と言われている。

またこの処分を受けたら「昔海軍にいた」と元海軍軍人であることを語る所まで出来なくなる。

因みに海軍では艦娘が所属する国柄がたまに出ることがあり破廉恥行為、性的虐待行為を働いた軍人は男女問わず厳罰だが、ロシアでは「護身用」と言う名目で艦娘自身が拳銃を所持している、とされる。

 

「長距離戦略偵察群」

正式名称はLRSRG (Long Range Strategic Recon Group)。別名「渡り鳥」。

北米艦隊内で設立されたSAU(索敵攻撃部隊)。

威力偵察を含めた情報収集に当たる偵察部隊で第三三戦隊の手本になった部隊ではあるが、第三三戦隊と比べ「質」「火力」「速」「量」がバランス良く揃っており戦艦イリノイ、ケンタッキー、空母レプライザル、軽空母インディペンデンス、サイパン、ライトなどの戦力を保有している。

その為大規模な威力偵察のための攻撃作戦も可能であり、敵に大規模攻略作戦の前衛襲来と勘違いさせる陽動任務もこなすことが可能。

人間である艦娘には非常に過酷な長距離遠征作戦を行う為、所属艦娘は特殊部隊同様の訓練を受けた猛者揃いである。

(初出の時は「長距離偵察打撃群」でしたが「長距離戦略偵察群」へと変更しています)

 

「国連軍統合作戦本部情報部」

国連軍内部に設置された組織。

過去から現在までの偵察、交戦の結果から深海棲艦についての情報収集・解析を行う他、従来の諜報戦を含めた情報収集も担っている。

LRSRGと関係があり、第三三戦隊も縁を持つことになる組織である。

また国連軍内での密偵も行うなど決してどこからも好かれる組織ではない。

指揮官である部長は有川が務めている。

 

「基地防衛艦隊」

日本艦隊司令部など各艦隊の基地の防衛に当たる艦隊。

基地防衛艦隊自体に固定配備された艦娘や部隊は存在せず、手空きの艦娘で随時編成される事が多い即席混成部隊。

最近は艦隊配備から外される事が多い、艦隊運動が難しいぼっち艦が配備されやすい艦隊となっている。

 

「第三三戦隊」

超甲巡愛鷹を旗艦とする日本艦隊のSAU。

偵察が主任務であるのはLRSRGと同じだが、「質」を重視した少数精鋭部隊。

ただし構成する青葉、衣笠、夕張、深雪、蒼月、瑞鳳はLRSRGと違い専門教育を受けているわけではない為、その運用・行動能力には限界が存在する。

また着任したての艦娘である愛鷹が旗艦である事や彼女の体調不良、艤装故障の頻度などに対する深雪の心中の不信感、構成艦娘の艤装の規格がすべてバラバラなどの問題要素が複数存在する為、少数精鋭は便宜的とも言われている。

ただし構成艦娘一人一人の練度や能力は極めて高い水準にある。

 

「飲兵衛倶楽部」

日本艦隊にある酒豪艦娘で作った同好会。

重巡那智、軽空母隼鷹、瑞鳳、水上機母艦千歳、イヨこと伊14などが代表格。

海外艦も所属しておりイタリア重巡ポーラ、英国戦艦ネルソン、ロシア戦艦ガングートが有名。

なおネルソンの常識外れの酒豪は一種の伝説として語られており、ヴォトカ好きのガングートでも敵わない。

 




艦これをプレイしている時に「人間である」と捉えた場合の自分なりの回答を用語集の設定として起こしています。
個人的には元号が令和の時代のつもりです。
ストーリーに関係ない設定から深い関係(因縁)も含まれています。
また前回でも触れていますがアニメ・劇場版での如月が海軍の上層部でどう扱われたかを個人的に考えてみた設定が戦死(K.I.A)と戦闘中行方不明(M.I.A)の起案となりました。
D事案についてはこの場で深いコメントは控えさせていただきます。
なお本設定中では武本の過去が少しだけわかります。
小説本編第八話は誠意執筆中です。
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