獅子心将軍リィン・オズボーン   作:ライアン

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この作品では諸々の理由により原作閃の軌跡Ⅲの開始が一年遅れています。
理由としましては、そうでもしないと新Ⅶ組は置いてきた。有望株ではあるが所詮は学生、戦力にはならんとなってしまい、最低限一年位の修行期間を設けたいと思ったためです。

初回という事で年表形式で原作開始までの出来事がずらずらっと書かれていますが
一応次回からは七耀暦1205年4月から主要なイベントを描いていく予定ですので読み飛ばしても余り問題はありません。


獅子戦記第3部-The Erebonian Golden Age-
エレボニアの黄金時代


七耀暦 1205年4月 

 皇帝直属の特務部隊《光翼獅子機兵団》が設立される。

 司令官には《獅子心十七勇士》筆頭にして《灰色の騎士》の異名を以て知られるリィン・オズボーン帝国正規軍准将が就任。

 4つの機甲兵大隊を中心に編成され、兵員は合計で1万名程。

 正規軍と領邦軍の別なく集めた精鋭部隊にして帝国最強の部隊の誕生という称賛と司令官の若さと経験の乏しさから体の良い人気取りの道具ではないかという揶揄が入り乱れる毀誉褒貶の中、部隊はスタートした。

 またリィン将軍は司令官業務をこなす傍らで、健康が回復したセドリック皇太子の教育係の任を精力的にこなす。

 

 

七耀暦 1205年5月

 リィン将軍、各方面からの反発を押し切り、予備役となった元貴族連合軍総司令にして《黄金の羅刹》の異名を以て知られるオーレリア・ルグィン領邦軍予備役大将を《光翼獅子機兵団》特別顧問に招き入れる。以後リィン将軍は特別顧問の協力を受けながら、軍部での主導権を握るべく幕僚たちと共に機甲兵運用の戦闘教義策定へと着手し始める。

 

 

七耀暦 1205年6月

前年の《十月戦役》で猟兵団《北の猟兵》がケルディックを焼き討ちしたことについて、エレボニア帝国政府がノーザンブリア自治州に対して賠償請求を行う。これを受け、自治州議会は紛糾するも明確なリーダーシップを持つ者が不在なのも相まって、結論が出ないままに時間を浪費してゆく。

 

七耀暦 1205年7月5日

 エレボニア帝国政府からの要求に反発した猟兵団《北の猟兵》がノーザンブリア自治州議会を占拠し、帝国政府に賠償請求の拒否を伝える。同日、帝国政府よりのノーザンブリア併合の要請をリィン将軍は受諾。旗下の部隊へと出撃命令を下す。

 

七耀暦 1205年7月6日

かねてよりの計画に従い、リィン将軍率いる《光翼獅子機兵団》がノーザンブリアへと侵攻。

機甲兵の機動力を十全に活かした電撃戦を以て瞬く間に自治州領土を占領して行く。

予想を遥かに上回る速度の侵攻を前に、議会を占領した《北の猟兵》は有効な対処をほとんど行う事が出来ず。

 

七耀暦 1205年7月10日正午

 ノーザンブリア自治州の州都ハリアスクの議事堂を占領。議会を占拠していた猟兵団《北の猟兵》も「今、降伏を受け入れれば、帝国は諸君らをテロリストではなくノーザンブリアの軍人として名誉ある扱いを保証する」という言葉が決定打となり、灰色の騎士の説得に応じ、降伏する。この功績を以てリィン・オズボーンの少将への昇進が決定する。

 

七耀暦 1205年7月20日

 ノーザンブリア自治州がエレボニア帝国に帰属することとリィン将軍を一先ずの暫定統括官とする事が決定。

 

七耀暦 1205年8月

 エレボニア帝国領ノーザンブリア州暫定統括官へと就任したリィン・オズボーンは治安維持のために捕虜として扱われていた《北の猟兵》を旗下の部隊へと引き入れて、州内の治安維持へと充てる。

 同時にクライスト商会及びRFグループと協力して同州内の復興を推し進めていく。

 

七耀暦 1205年11月

 機甲兵教練の導入が決まった事で中央士官学院及びトールズ士官学院を始めとした帝国内の士官学校のカリキュラムの見直しが決定。カリキュラムの増加に伴い2年制から3年制への変更が決定される。

 同時にトールズ士官学院の校風の変更なども提言されるが、学院長を務めるヴァンダイク大元帥、副宰相を務めるオリヴァルト皇子、そして《灰色の騎士》を筆頭に政財界軍部の有力者たるトールズOB及びOGからの反対によって、あくまでカリキュラム内容の変更のみに留まる事となる。同時に応募者の増加から常設クラスをⅠ~Ⅵ組からⅠ~Ⅸ組に増加させる。

 

七耀暦 1205年12月

5ヶ月に渡る活動で同州内の復興の基礎を固めたリィン将軍は政府より派遣された後任へと跡を託して、ノーザンブリアの民からの歓呼を受けながら同州を後にする。

 同月23日。帝国政府はノルド高原での共和国との軍事衝突に《光翼獅子機兵団》を投入。同部隊は戦史に残る鮮やかな中央突破からの背面展開によってこれを撃滅。ノーザンブリア併合の手腕と併せてリィン・オズボーン少将は帝国における機甲兵運用の第一人者との声望を確立する。

 

七耀暦 1206年1月

《北方戦役》の殊勲式が執り行われる。

 皇太子たっての希望により《灰色の騎士》のトールズ士官学院の教官としての赴任が決定。

 皇太子が所属する事となるⅦ組特務科の主任教官を務める事が決まる。

 司令官業務との兼ね合いから補佐役として蒼の騎士クロウ・アームブラスト中佐も副主任としての赴任が決定する。

 

七耀暦 1206年4月

 トールズ士官学院に皇太子セドリック・ライゼ・アルノールを筆頭に222期生251名が入学。

 厳しいカリキュラムへと明け暮れ、心技体を磨いてゆく。

 

七耀暦 1206年5月5日

 再建されたガレリア要塞で同要塞司令官オーラフ・クレイグ大将指揮の下エレボニア帝国正規軍の閲兵式が行われる。

 

七耀暦 1206年5月20日

 エレボニア帝国東端のタングラム門に新型列車砲が搬入される。共和国西部の大都市アルタイル市まで届く戦略兵器が取り付けられた事で、共和国政府より帝国政府へと厳重な抗議が行われるが、帝国政府は「自衛のための措置」としてあらゆる妥協を拒絶。共和国と帝国の間の緊張が加速度的に高まる。

 

七耀暦 1206年6月10日

 共和国西端に位置する軍事拠点アルタイル要塞へと集結していた共和国軍がタングラム門への攻撃を開始。

 ルーファス・アルバレア総督率いる総督軍と激しい攻防が繰り広げられる。

 

七耀暦 1206年6月23日

 帝国軍の攻勢を前に戦線を支えきれなくなった共和国軍は撤退を開始。アルタイル要塞へと撤退する。

 しかし、G・シュミット博士の開発した長距離ブースターを使い、戦線を突破した《光翼獅子機兵団》が既にアルタイル要塞を占拠。これによって追撃により疲弊しきっていた共和国軍は要塞の奪還を断念。帝国軍へと降伏し、第三次クロスベル戦役は第二次に続き帝国軍の大勝を以て幕を下ろす。

  帝国に偉大なる勝利をもたらした功労者としてリィン・オズボーンの中将への昇進が決定。

 救国の英雄としての名声、及び軍部における声望を不動のものとする。

 この結果を以て共和国のマッケンジー政権は総辞職。辞職後も虎視眈々と復帰の機会を伺い続けていたサミュエル・ロックスミスが政権へと返り咲く事となった。

 

七耀暦 1206年7月10日

 リベール王国アリシア女王仲介の下、帝国と共和国の間で和平条約が締結。

 共和国から帝国への賠償金の支払い、帝国のクロスベル及びノーザンブリアの併合の承認によって決着する事となった。

 

 

七耀暦 1206年7月20日

 第2次クロスベル戦役の殊勲式が執り行われる。

 共和国への完全なる優位と大陸における覇権を確立したことでエレボニア帝国は最盛期を迎える。

 黄金時代の立役者としてリィン・オズボーンは帝国中興の祖ドライケルス大帝にちなみ、皇帝より直々に獅子の心を受け継ぎし者、《獅子心将軍》の諢名を送られる。 

 

七耀暦 1207年

 そして、総ての終わりが始まる……

 




オリジナル用語解説

・《獅子心十七勇士》 
 
 自身の挙兵に付き従った十七人の友にちなみ獅子心皇帝が設立した名誉職。
 そこに名を連ねる事のはすなわち帝国における最高峰の武人と皇帝より認められたという事で、帝国の武人、軍人にとっては憧れの対象であると同時に目標とされる。
 公共席の優先利用権、死ぬまでの間の一定額の恩給の付与、ゼムリアストーン製の専用武器の下賜等の各種特権が与えられるがあくまで名誉職故にこれに名を連ねたとしてもそれだけで軍の指揮権等を得るわけではない。
 ただし、その発言には総て“皇帝陛下が認めた帝国最高峰の武人”としての“権威”が付随する事となる。
 また、“筆頭”に関しては十七勇士の中でも別格の扱いを受け、宰相であろうと大元帥であろうと皇太子であろうと命を下す事は出来ず(要請を行う事は当然できる)、命を下す事が出来るのはただ一人エレボニア帝国皇帝のみである。
 更に筆頭に対しては皇帝と国家に不利益を齎す輩なら独自に裁く一種の処刑執行許可、それが与えられ、ある種の監視及び粛清役として任を担う事となる。長らく形骸化されていた権限であったが、現在の筆頭はこの権限を積極的に利用し、その容赦の無さから“断頭台”“法の守護者”との異名を持って畏れられると共に讃えられている。
 
 現在の筆頭は《灰色の騎士》リィン・オズボーン
 列席者には《光の剣匠》ヴィクター・S・アルゼイド、《黄金の羅刹》オーレリア・ルグィン、《軍神》ウォルフガング・ヴァンダイクと錚々たる者たちが名を連ねている。

 ぶっちゃけコードギア○のナイトオブラウン○のパクリ

・《光翼獅子機兵団》

 皇帝ユーゲント三世が忠臣マテウス・ヴァンダールを失った悔恨から設立した筆頭騎士たるリィン・オズボーンを司令官にした皇帝直属にしてエレボニア帝国の最強部隊。
 4つの機甲兵大隊を中心に編成され、兵員は合計で1万名程。正規軍と領邦軍の別なく集めた精鋭部隊にして新兵器の運用等を担う実験部隊でもある。  
 民衆や若手軍人から羨望の眼差しで見られる一方、司令官を務める灰色の騎士のあまりの若さと部隊運用の経験の乏しさから発足当初は体の良い人気取りの道具であり、「張り子の虎」ではないかという懐疑的な声も存在した。
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