シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。   作:ひきがやもとまち

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スッゴク久しぶりの更新となってしまいました。【なのはジャンヌ】最新話です。

本当は、もう1パターン別で【サイレント救国の聖女オルタを喚んじゃったウィッチ】ってのをアニメ版準拠だけでもやりたかったんですが、家の事情で完成まで行けてないので今作だけでも。

なのはラウラ参戦回にもなってます。遅れまくって本当に申し訳ございませんでした。


*先行投稿した【サイレント・救国の聖女オルタを召喚しちゃった・ウィッチ】の試作版は、反応が見れたので一旦削除しました。
半端物は残してても意味ないですし。次に出すのは完成できたのを正式に出しますね。


【魔法少女?いいえ、なのは世界のIS少女ジャンヌ・デュノアです。】第6話

 ジュエル・シードの反応があった森の中へと到着した高町なのはだったが、予想しなかった障害が彼女の前に立ちはだかることになる。

 異世界フェレット(?)のディーノが無くしてしまったことに責任を感じて、自分のせいではなくとも自分のせいだと思って自主的に探し回る日本的な自己犠牲精神に共感し、自分たちの世界にも危険をもたらす《ロスト・ロギア》を探している彼女の前に、今までとは異なる敵が現れたのだ。

 

 その敵とは―――人間の少女。

 

 漆黒のマントを背に靡かせ、死神のような大鎌を両手に掲げ、金色の髪を靡かせる。

 見た目は、なのはと同じ人間の、しかも同い年ぐらいの女の子としか思えない――敵。

 

 

 基本的になのはの行動は、同じ人類側に属する者達と敵対する必要性と理由をもったものではない。

 《ロスト・ロギア》は、過去に滅びた文明が残した危険な遺産であり、今も続いている文明に生まれた人類社会にとっては脅威となる危険性が高く、脅威をもたらす対象を遺産そのものが選んでくれることもない。

 

 人間であれば、誰しもが脅威となり得る存在を自主的に回収してくれる相手と敵対して得られるメリットは少なく、利害関係で敵対しない相手と抗戦する必要や意味はほとんどない。

 

 だから、そんな作業を行う者を邪魔する必要があるとしたら―――既存の人類社会に『害が与えられてよい』と判断した勢力に属する者に限られていた状況で。

 

「・・・・・・申し訳ないけど、頂いていきます」

「・・・ッ!!」

 

 その少女が、冷たい表情で、冷たい瞳を湛えながら、なのはに“敵対”と“開戦”を意味する言葉を、冷たい声で宣言する。

 

 

 

 ―――フニャ~~~ッ♪

    にゃっ♪ にゃっ♪ ニャニャン♪♪―――

 

 

 

 ・・・・・・その背の後ろに、デッカい猫が顔を洗って、鳴き声上げてる姿を、バックの背景としておきながら。

 足下辺りで、「ニャーニャー」鳴いてる子猫と親猫を一匹ずつ怯えさせながら。

 

 まだ倒してなかったのか、黒い少女よ・・・。

 あと、また子猫を変化させて、大人の親猫を変化させなかったのかロスト・ロギアよ・・・・・・。

 

 何故だか大人を選びづらく、子供の方を悪性変化させる対象に選びやすい、魔法少女世界の悪たち事情。

 ロリコンが多い世界ってことなんだろうか・・・?

 

 『子供を前に出せば襲ってこない敵』という敵勢力がいた世界あるらしいけど、魔法少女世界の魔法少女たちは戦います。敵が子供を前に出してきても敵への攻撃を辞めない。

 魔法少女の戦いは、一分の戦争よりも残酷でリアリズム。

 

「あ・・・! あの、待って!」

「・・・・・・ごめんね」

「くっ!?」

 

 矛先と言っていいのか鎌先と呼ぶべきなのか、木の上から相手を見下ろしながら大鎌を杖のように相手に向けた先から光の散弾を発射し、なのはは靴に生やした魔法の羽で空へと飛翔して回避する。

 

 だが、反撃はしない。

 『自分と同じ人間』で『同い年ぐらいの女の子』と戦う覚悟も意思も、まだ持てていなかったからだ。

 

「あの・・・あなたも、ジュエルシードを探してるの?」

「――それ以上、近づかないで。近づくなら、次は当てる」

「いや、あの・・・お話ししたいだけで・・・あなたも魔法使いなの、とか、なんでジュエルシードを、とか・・・・・・だから」

 

 そう言って、スッ――と。

 なのはは一歩、相手に近づくため、“前に出る”

 

「・・・警告は、した・・・っ」

【Fire.――】

「えっ!? きゃあっ!!」

 

 有言実行。問答無用とばかりに、『自分の話したい都合』を優先して相手の警告を一方的に無視して、強引に近づこうとした行為を『敵対と交戦の意思表示』と解釈されてしまったのか否か。

 とにかく黒い少女は、ただ撃つだけじゃなく、回避した先で相手の背後に回り込み、大鎌を振るった斬撃まで放ってきたのを、なのはは《レイジングハート》の頑丈さを活用し、魔法の刃を杖の取っての部分で完全防御!

 

 刃で斬りつけられても、折れない斬れない魔法の杖!

 それがレイジングハートの防御力!!

 レイジングハートは・・・・・・伊達じゃないッ!!

 

【Scythe Siash.】

「なんで!? なんで急に、こんな・・・・・・!!」

「・・・わたしとジュエルシードに関わらないで。そうすれば見逃していい」

 

 ――ガキンッ!

 魔法の火花を散らさせながら、魔法の大鎌と、魔法の杖とで鍔迫り合った二人が互いに後方へ飛んで距離を置く!

 魔法の杖レイジングハートは無事だッ、斬撃を受けても損傷一つない魔法の杖!!

 

 魔法の・・・・・・『杖』ッ! レイジングハート嘘吐かないッ。

 

「待って! わたし戦うつもりなんてないっ!」

 

 なのはは叫び、あくまで言葉での話し合いを求めて反撃する道は選ばない。

 その言葉にウソはない。彼女は本気で、『危険な遺産ロストロギアの回収』を行っている同じ魔法使い同士として彼女とは戦わず、事情があるなら話し合って解決したいと心の底から望み求めて言葉を紡ぎ続ける!!

 

 ――ただし、なのはにとっての『話し合い』とは『説得のこと』です。

 戦わずに話し合いによって、『自分の目的に協力しあえる方法』で解決したがっているのであって、『自分の目的と矛盾する相手の目的』だったら『相手が変えるべきだ』と思ってる方針タイプの人。

 

 ぶっちゃけ、この場合は話し合っても意味なかった二人の組み合わせではあったりする。

 

「――話しても、答えても、多分、意味がない。

 あなたにジュエルシード探しをやめる気がないのなら」

「だから! そのジュエルシードはユーノくんが・・・ッ」

 

 ――ほらね? 

『ディーノが無くしたジュエルシード探しだからディーノの元に帰すのは譲れない。妥協はしない』って時点で、二人の目的は利害敵対しちゃって一致できてない。

 『最終的にディーノ君に返すこと前提で話し合いで解決しましょう』と求めてるわけだから――これで交渉まとめれる人がいたら、それはそれで魔術師だと思うレベル。

 詐術師かもしれんけれども。もしくは詐欺師。

 

 カン! キンッ!! ガンッ!!

 

「くっ・・・! 思ったより強い・・・バルディッシュ」

《Device form》

 

 自らが名を呼んだ『バルディッシュ』というらしい鎌形の杖が、言葉通り形状を変化させて最初の状態に戻り、鎌の先を再びなのはに向けて光を収束させ始める。

 どうやらコレが射撃モードの姿、もしくは砲撃戦仕様の形状らしい。

 

 先程の一撃が、あくまで警告用の脅しでしかなかったとしたら今度こそ相手は本気の一撃を放ってくるかもしれない。

 まだ覚悟は定まらないが、あの攻撃をマトモに受けるのはマズいというのは、なのはにも分かったし、避けても同じことの繰り返し・・・・・・撃ち返して相殺するしかないと、なのはもまた同じ構えでレイジングハートの杖先を相手に向けて、砲撃のため魔力を集め始める。

 

 しかし・・・・・・

 

(きっと、私と同い年ぐらい・・・キレイな瞳と、キレイな髪・・・だけど、この子は・・・っ)

《Photon Lancer Gat Set》

 

 

 ―――ンニャ~~~ッン♪ ゴロゴロゴロ~~ッ♪♪―――

 

 

 ・・・まだ猫が片付いてないので、妙に締まらん。

 森の中で、デッカい化け猫が地面に転がって「ニャンニャン」やってる近くの空き地で、西洋ファンタジーっぽい杖もって構えてる女子小学生と、デッカい鎌を振り回すレオタード姿の同い年ぐらいな女の子が真面目な顔して睨み合う。

 

 

 ―――くぁぁぁ~~~・・・・・・んにゃ、にゃあん・・・・・・―――

 

 

 眠くなってきたらしい、子猫がデカくなった化け猫の欠伸が響き渡る。

 こういう場面で、巻き込まれて化け物に変えられてしまっただけの罪なき一般の存在が、治安維持側から退治するため傷つけられるのを守るのが魔法少女的にはよくある話し。

 

 ただ本当にやられると、シュールで間抜けっぽくなる巻き込まれ被害者ってのもたまにはいる。

 現実の魔法少女戦闘は、物語ほど本人たち以外の周囲までシリアス維持してくれるとは限らない。

 

 ――だが!

 幸いにもこの時、二人の撃ち合いは未遂に終わることになる。

 

(・・・ッ!! 敵の反応!? 左――いや、右ッ!!)

 

 黒い魔法少女が発砲の瞬間、自分に向かって横合いから放たれてくる強い敵意が急接近し始めたのを、鎌とほぼ同時に感知したからだ。

 おそらく自分と相手が同時に発砲して、拮抗状態に陥り、動きが止まった隙を突いて横からの一撃をたたき込む算段・・・そうなっては流石のこちらも分が悪い。

 

 一端下がるしかないと踏んで、相手からの攻撃の種類を確かめようと顔を向ける。

 狙いは良かったが、今の時点で気付いたことで距離がある。敵意が届くにはまだ遠い。

 

 攻撃の種類さえ間違わなければ、適切な回避方法で避けられる!!

 そのつもりで確認のため顔を向けて、右を向き

 

 

 ―――目前に迫っていた、泣きそうな顔と瞳の・・・・・・オコジョ?

 みたいな獣の顔を、ドアップで目撃させられることになる―――

 

 

「・・・・・・へ? って、ブフゥッ!?」

「ちょっ、退い―――へぶんっ!?」

 

 

 ガチコーン!!!と。

 高速で迫ってきてて、魔法少女並のパワーで投げ飛ばされてきたディーノによる、【顔面ロケット神風アタック】が炸裂し、なのはを無事救出するため時間稼ぎで使い捨てられた瞬間であった。

 

「よっし命中! 【役立たず奇襲ロケット】が当たってくれた隙に退くわよなのは! グズグズしないっ!!」

「ちょ、え!? でぃ、ディーノくん!? ディーノくんに何やってるのジャンヌ!

 ディーノくん大丈夫なの!? ディーノくん! ディーンくぅぅぅぅっん!?!?」

「うるさい! 今は退く! 自分の安全第一! 死んで花実が咲いても、死んだ奴にとっては無駄なのよ!!」

 

 そしてさっさと、居候先の娘さんだけは確実に回収して後方へと搬送する、遅れてきた援軍で救国英雄と同じ名前を持ってる女の子ジャンヌ・デュノア。

 コッチも一応同い年ぐらいの綺麗な見た目の子なのだけれど、やることが碌でもないの多すぎるのが玉に瑕ありすぎな女の子でもあり。

 

 ――余談だが、平凡な村娘だったところに神の啓示うけただけで、いきなり武将としても名を馳せれた救国の聖女様は、勝ち続けられた理由が謎であり。

 一説には、騎士生まれじゃないから騎士の流儀なんも知らず、戦い方も知らず、ルールも知らぬまま無自覚にルール違反の戦い方で勝ちまくれたのが、後に見捨てられる理由だったとも言われてたりする。

 

 平民生まれでしたからね。なんで戦争でルールなんか守って戦ってるのか分からなかったんでしょう。

 自分たちが勝つためにやっていい手段は、相手もやってくるようになるものですが。核兵器には核兵器で対抗し、相手が毒ガス使えばコッチも毒ガス応戦が後に戦争の主流となってく人類史なわけですが。

 

 彼女の時代は、その前の時代の平民なので分かりません。だからやる。

 時代の最先端突っ走って処刑される道を爆走したがる、聖処女と同じ名をもつ少女に幸か自業自得の未来あれ。

 

 まっ、それはそれとして追いとくとして。

 

 

「ふぅ、間に合ったみたいねナノハ。大丈夫だった?

 木の上と下からの撃ち合いだと、大抵は下の方が悪役扱いで負けやすいから、気をつけた方がいいわよ? 勝てるのは、避けたら地球が滅ぶぐらいの超威力の時ばっかりだし」

「極端すぎるよ! って言うかディーノくんに何してるのよジャンヌはもー! ディーノくんを投げちゃダメって、ジャンヌもお母さんから言われたことあるでしょう!? だからダメ! メッ!」

「いやあの・・・テンパってるのは分かるんだけど・・・そんな局所的すぎる注意をしてくる変な母親は、たぶん持ったことないと思うんだけど・・・・・・記憶失ってるから思い出せないから、可能性0とまでは言えないんだけどさ・・・・・・」

 

「う・・・く・・・っ、お、おのれ・・・・・・!」

『あ、あ痛痛痛ぁぁ・・・・・・頭が・・・頭が揺れて、割れるみたいに、い、痛いぃ・・・・・・』

 

 いつも通り場所を選ばず、仲良く漫才はじめる日本人の魔法少女と(多分)フランス人のIS少女。

 そんな二人に呼応したわけでは全くなかったけれども。

 

【警告。アンノウンの再起動を確認。エネルギー充填の再チャージを開始する模様。

 選びうる対策を提示。

 1.武力を背景として交渉し、恫喝によって撤退に追い込むべし。

 2.敵は発見次第すべて殲滅するサーチ&デストロイすべし】

「分かっているわシュヴァリエ――答えは『2』ね! 魔法少女っぽい展開だったら『2』しかありえないわ!

 だって『お仕置き』=『処刑』って意味で言ってた共和制廃して専制君主の女王になる魔法少女とか見たことあるし! だから絶対に2よ! 魔法少女的ナチズムとして絶対に!」

「違うよ!? そうじゃないでしょ違うでしょー! っていうか私の話聞いてなかったの!? ちゃんと聞いてよ!

 敵だって決めつけて戦ってばかりじゃダメなの! ダメなんだからもー!!」

 

 フラフラとした足取りながらも(ダメージは少ないが頭と激突した)黒い少女とディーノが立ち上がり、新たに現れた敵の援軍―――なのか何なのかよく分からん少女に向かっても鎌形の杖を構え直すと、攻撃態勢を取る。

 

 

「・・・ふざけた人達・・・! でも、力は認める・・・・・・だから今度は全力で――いくッ。

 ごめんn―――」

 

 

 そして今度こそ本気の攻撃は―――放てなかった。

 横合いから顔面に、金属に包まれた足を叩きつけられて、それどころじゃなくなったから。

 

 今度は左側から、顔の反面を「メコッ」となるほど、堅くて頑丈そうな金属製のブーツで跳び蹴りを食らわされ。

 黒い少女は横方向へと吹っ飛ばされていって、そして

 

 

 ドッゴ~~~~~ッン!!!

 

「フ・・・ようやく見つけたぞ。この時をどれほど待ちわびたことか・・・・・・貴様との決着をつけられる、この瞬間を・・・・・・な」

 

 

 吹っ飛ばされて岩に当たって激突したらしい黒い少女が退場させられ、新たな黒い少女が舞い降りる。

 

 黒い鎧、黒い眼帯、黒い武器・・・・・・全身を黒一色で覆われながら、銀色の混じりけの無い長い髪だけが、清涼な風のように静かにたなびく流麗さと共に・・・。

 

「あ、あなたは・・・一体、誰・・・なの・・・?

 なんで私たちを助けてくれた・・・の・・・?」

「・・・・・・」

 

 どこか、ジャンヌの《シュヴァリエ》と似た印象を感じさせる装備をまとった初対面の少女を前にして、なのはは戦慄の混じった表情で青ざめながら――「女の子の顔を蹴り飛ばす」恐ろしい相手に震える声で問いただし・・・・・・そして無視される。

 

「フンッ。勘違いするな、名も知らぬ小娘。私はお前を助けにきたわけではない。

 私が倒すべき相手を横取りされたくなかっただけのこと。

 そいつを倒すのは、この私なのだからな」

 

 その少女はまっすぐに自分たちを――否。

 自分の傍らに立っているジャンヌだけを睨みつけ、好戦的で残虐そうにも見える笑いを口元にだけ「フッ」と小さく浮かべながら・・・・・・装甲の鉤爪の先を突きつける。

 

「待ったぞ・・・この時を。見知らぬ地で目覚めた日からずっと、私はこの時を待ち続けていた。貴様との決着をつけることこそ、我々2人にとって共通の避けられぬ宿命というものなのだから・・・・・・」

「決着って・・・それってまさか・・・・・・ジャンヌと!? あ、あなたジャンヌのこと知ってるの!?」

 

 不敵な笑みを浮かべ、なのはでさえ妥協の余地が全くないようにしか見えないほど、戦う意思しか持っていない黒い少女はハッキリと、そう宣言した。

 

 相手との決着―――それこそが自分にとっての全てなのだ――と。

 記憶喪失の少女ジャンヌ・デュノアこそが、自分にとって過去の因縁を晴らすべき決着を望む相手なのだ――と。

  

 

 

「さぁ・・・これ以上の邪魔は入るまい。決着をつけるぞ。

 ―――誰なのか全く分からん、名も知らぬ少女よ!! 貴様との決着、今ここでつけてやる!!」

 

「イヤよ!? そんな訳分かんなすぎる理由と因縁の決着なんてイヤに決まってんでしょうが!?

 だいたい誰よアンタ! あたしアンタのこと何も知らないし思い出せないんだけど!

 なんか思い出せそうな気がして黙ってたけど、思い出そうとしたら頭痛くなって消したい過去が蘇ってきそうな気持ちになって思い出せなかったから、分かんないままなんだけど!?」

 

「知らん! 分からん!! だが私にとって貴様は、決着をつけなければならん相手だということだけは判るのだ!!

 何となくだが! 何となくそんな気がするだけが理由の全てだが!!」

 

 

 

 スッゲー適当すぎる理由での決着と因縁だった!

 って言うか、そんな理由で命がけの決着なんか求めてコイツは満足なのか本当に!?

 

 暴走して処刑された主君の仇討ちした浪人たちの動機も賛否両論な現代日本だが、コイツの動機は賛否もないと思うぞ!?

 否定一択しか、全ての時代の全ての国でありえないレベルの決闘挑む動機だと思うのだが!?

 

 

「それでも尚、お前を倒すのはこの私、ドイツ軍最強のエリート軍人ラウラ・ボーデヴッヒ様なのだと、私の魂が叫んでいるから解る! 理解できる!!

 さぁ、だからこそ決着をつけるぞ―――誰か解らん名も知らぬ小娘よ!!

 すべてを終わらせる決着の刻だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」

 

「イヤだぁぁぁぁぁっ!? そんな決着ものすごくイヤ~~~~~~ッ!!!!」

 

 

 

 

「え、えーとぉ・・・・・・あれ?」

 

 

 

 そして完全に、矛盾なく蚊帳の外に置かれて困るしかできない高町なのは。

 変な少女たちが、どっかから迷い込んできた魔法少女が実在している、次元空間の中にある世界の一つの世界では。

 

 新たに、変なのが加わって混迷と混沌の度を増しつつある。

 それは事実、一人の謎少女による一方的な暴挙。

 

 あらゆる次元空間に存在する、全ての世界も例外なく、歴史は常にカオスが蠢く。

 

 一人の少女の暴走が、この世界をもカオスに導かれてしまうのか・・・・・・?

 

 

 

 

 

「・・・む、むきゅ~~・・・・・・(-_-;)」

 

 

 

 ―――ふにゃ~~……ZZZ―――

 

 

 ……とりあえず誰か、化け猫の近くで一緒に強制睡眠させれてる、最初の黒い少女を心配をしてあげよう。

 完全に一方的な被害者は、今回に限っては彼女一人だけだから本当に。

 

 魔法少女が本当にいる世界で、悪の手先になる魔法少女という存在は、なぜだか完全なる被害者ばっかで、自分の意思で戦うこと選んで強さを求めた系があんまいないのは何故なのか?

 

 それは分からないが・・・・・・『誰か分からなくても、自分の魂が決着をつけたいと叫んでいるから』で力求めて自主的に戦いにくる魔法少女よりかは、被害者の方がたぶん人気は出る。・・・・・・かもしれない。

 

 

 

つづく

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