雲の中、わずかに覗く青空のような彼女を見た。

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その日、息に融けた。

 例えば、誰かを破滅させる力で誰かを守れるなんていう人間がいるとする。

 

 それって裏を返したら、誰かを守れる力って誰かを破滅させる力なんじゃないか、とずっと思ってきた。そして今も、ずっと思っている。

 

 生きている限り力は切り離せない。財力、権力、武力だなんだ、……それが虚構の力でもいい。生きている以上、それを切り離すことは不可能だ。そうして、また同時に、力と共に罪も切り離すことができない。

 

 この世界で、感情を切り離せる人間なんて数える程度にしか存在しないからだ。

 

 ()()()()()、自分は力が大嫌いだ。そうしてそれをひけらかしているように見えるハンターなんて仕事も嫌いだ。それは自分のような存在が抱く感情としては不適切なのだろう、と思う。

 

 ここいらで、そろそろ語っておくとしよう。自分という存在の大前提を。

 

 ───最初に、自分はこの世界が虚構のものだと知っている。

 

 というか、一つの物語の世界だと知っている。それはメタ的な知識なのかと問われれば、そうであってそうではないと言えるかもしれない。自分が知っているのは、厳密にはこの世界の物語ではないからだ。

 

 ただ、この世界の盤上、言うならば世界観というものを、この世界の他の人より理解している、という話。

 

 ここまでいえばわかるだろうか。自分は、所謂転生者と言われる存在になる。前世の記憶を引き継いで、別の世界に生まれ変わった存在。

 

 それも神様から力を授かった。

 

 そんな自分がなによりも知っている大前提は一つ。

 

 ───この世界は残酷だということ。

 

 

 

 

 根本の部分で知ってしまっていた。がんばっても意味なんてないんだと。迫りくる暴虐から逃れることは不可能なんだと。

 

 だから、───がんばることをやめた。

 

 戦うことをしない。あんなのバカがやることだ。けどバカだからこそ、回復薬を使う機会が多い。だから自分はそれに目を付けた。

 

 ───薬草を磨り潰す。

 

 この作業はこの世界に生まれてすぐからやっている作業だ。だから、力の込め方やら、なんやらはすでに意識をしないでも均一に成功させることができる。

 

 そう、自分は調合という行為に目を付けた。回復薬ってのは当然需要が高く、金策になるから。下っ端ハンターなどは買う金がなく、自分で調合したりしているらしいが、しかしある程度───上位レベルのハンターになったら逆に金はあっても時間がない、ということになる。

 

 そんなハンターたちがいるからこそ、医薬品の需要は非常に高い。

 

 ハンターという存在の需要に対して医薬品の供給が追いつかないのだ。

 

 いや、まぁそりゃあそうだろう、という話になる。調合をする人間というのはそこそこあっても、それを専業としている人間はハンターの膨大な数に比べると、やはり少ない。圧倒的に足りていない。

 

 そんなわけだから、ギルドと契約を交わして店を持つことにしたのだ。子供のときから調合書を読み漁ったりして、ゲームでは理解できなかったレシピなども理解ができて、

 

 調合という行為が楽しくなった。

 

 案外これは天職なのかもしれない。そう思いつつ、早速とギルドに納品するぶんの回復薬を作り終える。だいたいこの作業は一時間ほどあればできる。ギルドが求めているのは高品質なのでやはり力を込めなければならないぶん、時間がかかる。

 

 とはいえこんな調合をずっと繰り返していれば慣れるものだ。難易度の高い調合となると、ほんとに数日規模で下準備をして、一ヶ月レベルをぶっつづけて調合を行う必要がある。

 

 その調合を大幅に簡略化することができる調合法をマカ錬金という。

 

 事実を知ったときは卒倒した。

 

 俺の一ヶ月を返せと叫びそうになった。しかしあれのおかげで、時間に対する感覚が狂ったのは素直にやってよかった、と言えるだろう。

 

 なんせ、集中だけはいつまでも切れないので。

 

 あの一瞬も気を抜けない一ヶ月は順当に俺の血肉になっている。

 

 とりあえず、回復薬を詰めた箱を運搬用に雇ったアイルーに渡す。5箱がノルマになっているので、5箱にぎっしりと詰めた回復薬をアイルーが用意してある荷車に載せて、同時に雇ったアプトノスを連れてきて、そうしてギルドのほうに向かって回復薬を運びに行った。

 

 それを見送って空を見る───まだ明るくもなり始め。だいたい、いうなら朝5時くらいだろうか? なんだろう、こっちの世界に来てから、生活自体は健康的になっている気がする。

 

 けれどなにかが違う。

 

 転生者として、普通はハンターとして戦うんだと思う。狩猟に明け暮れるんだと思う。その特典を使って、戦うんだろうと思っている。実際SS投稿サイトなどでそういう作品を見ていた。

 

 だけど、自分は違う。

 

 それをしてしまえば大変なことになる。だから、こうしてこの世界の一部として働いている。

 

「……考えないようにしねーと、な」

 

 一つつぶやいて、家の中に戻った。店は自分の家も兼ねている。というか、家の手前側を店としてセットした感じだ。だから、その奥に引っ込んだ。

 

 そうして、商品がいくつも並ぶ、木製の薬局は姿を変える。自分ではない何者かの趣味によって、かわいらしく装飾されたリビングへと、一つの境を異にして一転していた。

 

 そのまま、奥に設置してあるベッドへ向かう。自分のぶんと、もう一つ。隣接してあるベッドはまだ膨らみが見えていた。

 

「……………………」

 

 無理に起こすのも駄目か? と思う。朝はまだ早い。もうすこし寝かせてあげたほうがいいだろうか。

 

 と一瞬の葛藤も切り捨てて、毛布を剥いだ。

 

 そこにあったのは小さな姿。少女の姿だ───自分からは小さい、というだけで、別に幼さを残しているわけではない。立派に成熟している。

 

 髪の色は白く、しかし折られてぼさぼさしている。たった今開かれた瞳の色は青い。そんな少女は、眠たそうに、しかしゆっくりと体を起こす。朝起きたときとか、体起こすのも億劫なのによくやるなぁ、と思いながら、その少女の前で指を動かした。

 

『お早う、今日もいい朝だ』

 

「……そうだね」

 

 その少女は、両耳が聞こえていなかった。

 

 

 

 

 白い毛に、青い瞳の猫は耳が聞こえないらしい。人間にも当てはまるのか? と思ったりはしたが、彼女の耳が聞こえなくなったのは生まれたあとからだ。と、ここで彼女との関係を説明することにする。

 

 自分の父親と、その親友の忘れ形見だ。

 

 ───お互いが、お互い。

 

 だから関係性を紹介するなら、自分らは幼馴染ということになる。あるいはただ傷をなめ合って生きている、子猫と言うべきか。

 

 父親は自分が幼い頃に死んだ。

 

 父親はハンターだった。そして彼女の父親もハンターだった。二人は最高のコンビとして名を馳せていた。少なくとも、自分の中ではそうだった。実際はどうあれ。

 

 しかし、父親はある日、ある言葉を境に帰ってこない。その友人も同じくだ。

 

 どういうことだ? と疑問になって調べてみれば───父親は死んでいて、

 

 だから、ハンターなんていうものに幻滅して、

 

 なによりも父親を救える力があって、それを振るわない自分自身に幻滅した。

 

 最低だった。なによりも、恐ろしかった。ただそれだけの理由で、今生の自分を育ててくれた人を失ったことをよしとしてしまった。

 

 おぞましい。お前なんて生きている意味はない。なんで悲しまないんだ。父親が死んでいるんだぞ。なんでお前は泣きもしない。悲しまない。悪魔だ。お前は悪魔だ。

 

 そう言われることも仕方なかった。だって、死ぬということに関して今更なにかを思うような人間じゃあない。だから、そんな言葉を待っていた。───期待していた。言ってほしかった。そうすれば、自分はなんとかできた。たぶん、きっとどうにかやっていくこともできた。

 

 けれど、

 

 言われない。

 

 自分は責められなかった。母からも、彼女からも責められなかった。それが余計に苦しかった。

 

 自分だけが父親を救えた。

 

 だって、父親は自分に最後の晩、こう言ったのだから。

 

『───じゃあな、お父ちゃん、ちょっと世界を救いに行ってくるわ』

 

 そのときに、泣いてでもすがればよかった。あの人は優しいから、きっと踏みとどまってくれるはずだった。あるいは、あそこで自分が無理矢理にでもついていけばよかったのだ。

 

 それをしなかった、半分父親を見殺しにしつつ、悲しめない自分に対して───だれも責めなかった。

 

 だから自分で自分を責めた。

 

 死ぬときの感覚は、一度味わった自分が知っている。ゆっくりと消えて、霞んで、ああ、死ぬんだな、って思って、……ゆっくり、ゆっくりと命が枯れていく感覚。体が、まず普通ではありえないくらいに損傷していて、ぱぁんって破裂して、中からたくさんの赤い水が出てきて、───ゆっくり、ゆっくり。時間の感覚がおかしくなる。

 

 たった十秒だったはずなのに。何故だか、永遠にも感じる苦痛。一瞬で死ねると苦しみはないなんて言葉は嘘だ。痛みではなく、苦しみがある。

 

 恐怖が体の芯から自分を殺していく感覚。

 

 細胞の欠片に至るまでの怖気が走って、やっとのやっとで死に至ることができるのだ。

 

 だから、死ぬことは恐ろしい。

 

 それを知っていた。

 

「知っていた、はずなんだけどなぁ……」

 

 彼女はハンターになった。なにも聞こえない体でハンターになった。耳が聞こえないぶん、そのぶんのリソースを全部勘に回しているだなんて聞いたことがあるが、耳以外の全ての感覚を活性化させているのなら、彼女はそりゃあ強い。

 

 しかし音が聞こえないとなると相当なハンデになってくる。だから、彼女をハンターにすることは反対だった。

 

 ……それでも、やりたいと言われてしまったから、どうしようもないんだと思う。

 

 いつものように調合をしながら、自分は今日を生きている。

 

「旦那さん、茶を用意したにゃ」

 

「お、ありがとう。丁度休憩にしたいところだだたんだ」

 

「流石に何年も働いてたら休憩の時間くらいわかるにゃ。旦那さんは時間感覚がきっかりしてるからにゃ、それにぴったり間に合わせればいいのにゃから、これくらい簡単にゃ」

 

 なんともまぁ、あっさりと言ってくれる。それってそっちの体内時計がきっかりしていないと駄目じゃないのか? と思ったが、猫は体内時計の感覚が優れていると読んだことがあるような気もする。

 

 たとえば毎日同じ時間に遊びを催促するのだとか。そう考えると、野生の凄さを思い知らされる。

 

「こっちは旦那さんが腐らせそうだったハチミツを使ったパンケーキにゃ。一息つく時間は大切にゃ。あんまり根を詰めすぎないように、せめて今だけはのんびりしてくださいにゃ」

 

「んー……いや、そういうわけにもいかないよ。もうすこしなんだ。もうすこしで、()()()()()()()()ができそうなんだ。あっちこっちから輸入した調合書、マカ錬金に使われた調合技術、───今ある自分の全てを使って、なんとか作れそうなんだよ。だから、最低限、それの再現性を確保してからかな、本格的な休憩が取れるのは」

 

「……んにゃあ。旦那さん、最近はまったく寝てないのにゃ。できれば寝てほしいのにゃ。それじゃあ頭もうまく回らないにゃよ?」

 

「最悪過労死するかな……ってラインは結構体感で見切れてきたから、ほんとにやばいときは休憩するよ」

 

 けど、一応弟子として何人か、自分なりに調合師を育成してきた。だから、最悪自分が死んでも変わりがいるということにはできる。

 

「ワンちゃん母さんに助けを頼むしな……」

 

「ああ、旦那さんが時々言ってる母さんの愛(物理)の人ですかにゃ?」

 

「そうそう」

 

 何故かうちと彼女は母親が強い。化け物みたいに強い。頭の異常に回るし、家族の考えることならなんだってわかるなんて言ってしまうくらいの母親だから、きっと自分が書いた調合理論だって理解できるはずだ。

 

「……そういえば、マカ錬金の技術については秘伝のはずにゃ? どうやって旦那さんは知ったのにゃ?」

 

「ああ、あれね。一応こっちも時間をかければ同じ結果を生むことができるし、あとはトライアンドエラーだよ。何回失敗したかは覚えてないけど、とりあえず無理矢理調合の配列とか覚えて、ツボ作ってやってみたらできた。あっちが完全にブラックボックスな以上、別の技術に分類されるかもしれないけどね」

 

「はにゃぁ……頭が痛くなるような話だにゃあ……」

 

 まぁ、これは普通ならできないだろう。マカ錬金というものが起こす結果をメタ知識で知っていたからこそ、できたようなものだ。

 

 再現に相当な時間が掛かったが、なんとか技術として作り上げることに成功した。

 

 だから、あとは自分なりに理論を煮詰めて、失われた器官を取り返すための薬ができれば、それでいい。

 

 あと少し。

 

 あと少しなんだ。

 

「───大変! 大変です!!」

 

 と、駆け込んできたのはギルドの受付嬢。

 

 最悪の自体を想定し、少し身構える。言葉を待つ。そうして、最悪の事態だった場合───受け止めるために、小さく息を吸った。

 

「……なんでしょう」

 

「原生林の環境悪化! 何十体ものモンスターが現れて……原生林が閉鎖、()()()()様が孤立しています!!」

 

 くそったれめ、と、今生の自分では口にしないだろう言葉を呟いた。

 

 

 

 

 そもそもの話。

 

 死んでいる人間が蘇るなんておかしいのだ。真っ向から自然に反している。だから、死んだのなら次はない。

 

 死ぬのが怖いのは、次があるからだ。だから死ぬのが怖い。

 

 いくら罪滅ぼしで転生させようと、神様のミスで転生させようと、世界には流れがある。それを捻じ曲げることは普通できないし、

 

 そもそも転生特典だなんて大きすぎる力、人間の身の丈に合っているはずもない。

 

 転生するときに言われた、その言葉。

 

『───その力を使えば、お主は生前と同じ死に方をするだろう。だから、その力は使わぬほうがいい』

 

 神を名乗る存在は、しかしそれでも力を与えた。まるで最初から、必要になるとわかっていたように。この物語もすべて手のひらの上なのか。やっぱ神様ってクソだな。そんなことを思いながら、

 

 ───覚悟を決めた。

 

 あるいは最初から覚悟なんてできていたのかもしれない。スイッチを切り替えるのは、部屋の電気を付けるくらいに抵抗なく、すんなりと自分の中で移行する。

 

 ───撃鉄を落とした。

 

 トリガーは引かれた。あとは破滅に一直線に進んでいくだけ。ああ、前の生みたいなことをまたやっている。どうやら、バカは死んでも治らないらしい。

 

 転生特典を起動した瞬間に、部位欠損の修復方法が頭の中に湧いてきた。それを一瞬で紙に書き留めておき、そうして原生林へ向かって走る、走る、走る。

 

 ───たった6秒程度で到着する。

 

 入手した転生特典は、単純なもの。

 

 自分を『わけのわからないくらいに強くする』という特典。

 

 だから、早いし、重いし、しなやかで、単純に強い。

 

 バランスがぶっ飛んでいる。すべてのステータスがカンストを突き抜けてオーバーフローしている。

 

 だけどこんなの、殺す力だ。こんな力はほしくなかった。もっと幸せを愛でられる力がほしかった。ちっぽけな幸せに触れられる力がほしかった。

 

 そうして1秒する頃には、彼女のもとにたどり着いていた。

 

 ぽかんとした顔。こちらを見ている青い瞳は、とても綺麗な色をしていた。だから、瞳を合わせて、頭を撫でる。潰してしまわないようにゆっくりと。そうして、彼女の目の前に出した手を動かす。

 

『もう大丈夫だから』

 

 それは手話。彼女に語りかける言語。

 

『だから、少し待っててくれ』

 

 それだけ言い残して、原生林に蔓延るモンスターの気配を感知した。

 

 ───その戦闘の結果なんて、わかりきっている。

 

 

 

 

 血に濡れた手。残酷さを語りかける赤色。段々と始まる崩壊。それに耐えながら、彼女のもとへと向かった。

 

 体の内側から炎が溢れ出てるような気がする。どんどんと体が炭になって崩れていく。

 

 ───前世の死因を繰り返す。

 

 部位が欠け、死んでいく感覚。なるべくそれを意識しないように、最後に、やりたいことがあるから。

 

 少女の前に立つ。

 

「───その、からだ……」

 

「ああ、うん。これ。力をさ、無理矢理借りたみたいになってたから……」

 

 語る言葉は、灼かれる感触に消えていく。すでに意識も曖昧になるけれど、消して堕ちない。堕ちはしない。自分が最後にやるべきことがある。

 

 手話をしようとして、手を持ち上げると手首がぼとりと落ちた。駄目だ、これじゃあ言葉を伝えられない。

 

「やだ───やだよ、死なないでよ。お父さんみたいに消えるのはやだよ。ずっと一緒にいてよ……!」

 

「できないんだってさ」

 

 ところで、この世界には壊すしかないような力がある。

 

 先程のわけがわからないほど強いという力だって、壊す以外に能がないようなものだ。

 

 だから、その力は自分も壊して、罪がないのかもしれない、いや、間違いなくないモンスターたちをも殺した。

 

「───誰かを守るってさ、イコールで誰かを傷つけることにつながったりするんだよ」

 

 つぶやく。口の動きから言葉がわかったのか、彼女は首を振った。違うよ、とも呟いた。

 

「でも」

 

 ゆっくりと、先のない腕を崩さないように慎重に、前に突きだす。

 

「誰かを傷つけたこの腕で───なにかを壊したこの腕で───」

 

 呟く。口からも炎が少しだけ溢れた。それを飲み下して、最後に、言った。

 

「───あなたを抱きしめていいですか?」

 

 

 

 

 

 

 返答は力強い抱擁。

 

 体を灰へと帰しながらも、笑う。

 

 風に消えるくらいに微かに、届けばいいなと思いつつ。

 

 

 最後の最後に、あなたのことが好きでしたと呟いた。




 調合系統はまた書きたいなぁ、と思ったり。


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