タッグフォース 未来の英雄を継ぐ赤帽子   作:TOUI

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第十四話 赤帽子の一級修羅場構築術

 

 

sideコナミ

 

 

夏休み最終日を迎える今日のこと。

 

「コナミさんお久しぶりですー」

 

いつものように猫の耳かきをしてたらゆまがやってきた。そりゃもう最終日だし帰ってくるよな。

 

「コナミさん何をしてるんですか?」

 

「見ての通り猫の耳かきだよ」

 

「うわぁ~、気持ちよさそうですぅ」

 

「ならゆまもやってあげようか?」

 

当然冗談のつもりだったんだが、どうもこの時の俺は久しぶりの友との会話で入りがわからなかったんだろうな。

もし相手がツァンや幸子だったら馬鹿じゃないとか言って終わったし、雪乃は悪乗りしそうだがいつも通り流すだろうな。紫は……なんか怖いから断っただろう。

 

「本当ですか!是非!」

 

でも、俺が相手にしてたのはゆまだった。

 

「それじゃあ私はどうすればいいですか?」

 

きらきらした目で見てきやがって、こんなの断れるわけなかろう…

状況を察したのか俺の膝にいたファラオものそのそと部屋を出て行った。

 

「……じゃあベットに寝てもらっていいか?」

 

「はい!」

 

ベットに横になったゆまの耳の高さはちょうどいい感じだった。

 

「じゃあゆっくり入れてくよ」

 

「は、はい、よろしくお願いします」

 

「いやそんな堅くなんなくていいから」

 

そして俺はゆまの耳を掃除していった。人の耳は初めてだったが意外とできるもんだな。

 

「んっっ、あぅ…」

 

時々気持ち良さそうな喘ぎ声が聞こえるが……ゆまだから純粋に自然と出ただけだよな…

 

「ふぅー」

 

「ひゃうぅ!」

 

「あ、悪い、いつも猫には最後に行き吹きかけてたから勢いで」

 

「い、いえ、今のも気持ちよかったです。ちょっとびっくりしただけですから」

 

「ならいいが、じゃあ反対もやってくよ」

 

ゆまが反対に体制をひっくり返した時だった。

 

「コナミ様、お久しぶりでございます」

 

「元気にしてた、私のかわいい子」

 

雪乃と紫がひってきた。全くノックもなしに。まあいつものことだけど

 

「「……」」

 

そして2人は中にも入らず何かに驚愕したような表情で俺とゆまを見ている。

 

「紫ちゃん、雪乃さんお久しぶりです」

 

「ええ久しぶりねゆま。ところで2人は何をしているの?」

 

……何とかうまくいってくれよ、天然でも多少空気を読むぐらい、

 

「コナミさんが耳かきをしてくれてるんですよ!」

 

やっぱりできないか…

 

「あら、そうだったの」

 

「そうですか、2人はそう言った関係でございましたか」

 

なんだかあらぬ誤解をされてる気がする……

 

「コナミさん、早く反対側も」

 

空気が読めない子だな…もういいけど。

 

「どうやら私たちは邪魔みたいね」

 

「また日お改めさせていただきます」

 

ちょっと怖い目をしながら2人が帰ろうとする、後が怖いよ。

 

「ええ、帰っちゃうんですか?」

 

「私たちが居たらゆまも落ちついてコナミにしてもらえないんじゃない?」

 

「そんなことないですよ。そうだ、2人にもしてあげたらどうでしょうか」

 

何を言い出すんだ、これはゆまみたいな純粋な子だからやってあげられる行為で、

 

「でも私が決めちゃダメ、ですよね?」

 

俺はどうも純粋な子には弱らしいな。それにゆまだけやって2人にやらないと、それこそ後で何言われるか…

 

「俺はやってもいいよ、ゆまの後でな」

 

「本当ですかコナミ様?」

 

「あら、コナミにしては積極的ね」

 

もういいさ、とことん付き合うよ。

 

 

 

sideツァン

 

 

……大丈夫、旅行から戻ってきて挨拶するのは普通だもんね。

 

「すぅー、はぁー」

 

とりあえず深呼吸、僕は今コナミの部屋の前にいる。まあ特に用があるわけじゃないけど、

しばらく顔を見せてなかったから、コナミも寂しがってるんじゃないかなと思ってきたわけだけど。

 

「あぁ、やぁっ!」

 

なんだか扉の向こうから妙な喘ぎ声が聞こえてきた。

 

「あっ、やぁ、だめぇそこは、ああん!」

 

「うるせーよ、あんま変な声出すとやめるぞ」

 

「あら?コナミが喜ぶと思ったのに?」

 

「どういうサービスだよ?」

 

何なの?あの気持ちよさそうな声は、それにサービスって何!?

 

「それよりもう浅い所は十分よ、もっと奥に入れて頂戴」

 

え?奥にい、イれる!

 

「じゃあ奥まで入れるよ」

 

「はぁはぁ、ええ、来て……」

 

「ちょちょちょっと!何をしてるの!」

 

僕は思わず扉を開けて入り込んだ、そこでは雪乃を膝に寝かせて耳かきをするコナミと、

それを眺めるゆまと、何処か放心している紫だった。

 

「何してるの?」

 

「見てわからないか?耳かきだよ」

 

「コナミったら、意外とテクがすごくて」

 

相変わらず卑猥な言い方をするわね。

 

「雪乃さんすごく気持ちよさそうな声が出てましたよ」

 

相変わらずピュアな意見ね。

 

「……」

 

この子はどうしちゃたんだろう?

 

「はい、終わったよ」

 

「あらもう終わりあの?」

 

「もう終わりだよ。あんま汚くなかったし」

 

「こんなことなら3月ぐらい溜めておけばよかったわ」

 

「全く……挨拶が遅れたが、久しぶりだなツァン」

 

「う、うん、久しぶり」

 

挨拶するのが遅いんだよ、もう…

 

「で、来て早々だけどツァンはどうするの?」

 

「どうするって何が?」

 

「耳かき、する?」

 

「な、ななな何言っちゃってるのかな君は!?」

 

「いやもう3人も4人も変わらないからさ、まあいやなら全然いいけど」

 

「べ、別にいやじゃないけど…どうしてもって言うならさせてあげないこともないよ」

 

「相変わらず素直じゃないわね」

 

「ツァンさんもやってもらいましょうよ」

 

「ま、まあ皆がそこまで言うなら」

 

そういってコナミのひざに頭を乗せようとしたが、

 

「…ねえ、何でここ濡れてるの…」

 

コナミの膝の一部が濡れていた。

 

「…あんたまさか!」

 

「すみませぬ、それは私目のものでございます」

 

「紫の?」

 

「はい、コナミ様の耳掃除があまりにも気持ち良いものでしたので、ついウトウトと」

 

「本当に気持ち良さそうに寝てました」

 

「でもまさか膝にヨダレを垂らすほど熟睡するなんてね」

 

「お恥ずかしい限りです…」

 

で、でも、紫がそんなになるぐらい…

 

「じゃ、じゃあ失礼します」

 

「ああ、始めるよ」

 

 

 

sideコナミ

 

 

「はい、終わったよ」

 

「う、うん」

 

たどたどしくツァンが俺から離れた。

 

「あ、ありがとう、まあ気持ちよくないこともなかったよ」

 

「相変わらず素直じゃないわね」

 

まあみんなが満足してくれたならそれでいいが、なんか俺も耳痒くなってきたな。

 

「コナミさん、どうかしましたか」

 

俺のむず痒い態度にゆまが気づいたようだ。

 

「いやみんなの耳かきしてたら俺も耳が痒くなってきたから耳かきしようかなと」

 

「だったらさっきのお礼に私がしてあげるわよ」

 

「いえここはわたくしめがして差し上げます」

 

「私もコナミさんにお礼がしたいです!」

 

「まあやられっぱなしじゃ悪いし、ぼ、僕もしてあげない事ないよ!」

 

「「「「…………」」」」

 

ん、なんだか空気が穏やかやないな…

 

「もちろん私にお願いするわよねコナミ」

 

「コナミ様、わたくしめが一番気持ちよくできる自信がございますが」

 

「お願いです、私を選んでください!」

 

「この僕がするって言ってるんだから僕を選んで当然だよね」

 

「「「「さ、誰を選んでくれるの(ですか)(でしょうか)!」」」」

 

誰を選んでも結果が変わらないと思うのは俺だけか…この状況を解決するには…

 

「ここはデュエルの聖地デュエルアカデミアだ。もめ事はデュエルで解決するべきだ」

 

「それなら僕で決まりだね」

 

「あら、たいした自身ね」

 

「わ、私だって負けませーん!」

 

「全霊をかけてコナミ様を手にして見せます!」

 

皆の気がまぎれたな……今のうちに逃げるか。こうして俺はこのギスギスした場所から逃亡した。

 

 

「さて、とりあえず校内に逃げたがどうするか」

 

もう休み最後の日だけあって、ほぼすべての生徒が帰ってきており、普段の休みと同じ風景だった。

 

「このまま人ごみにまぎれるのもありだが…いや、あいつらなら見つけるか…」

 

「あら、ずいぶんと浮かない顔をした残念な庶民がいると思ったらあなたでしたか」

 

聞き覚えのある声を聞き振り返ると幸子がいた。

 

「幸子か久しぶりだな。夏休み前に会って以来か」

 

「そうですわね、夏休み前のあの日に会って以来……って何を思い出させるの!」

 

突然幸子が顔を赤くして怒鳴った。いったい何を思い出した?

 

「……それよりも何か悩み事?」

 

「まあね」

 

「ちょうど今は退屈していたの、と・く・べ・つ・に、聞いて差し上げてもいいわ」

 

「そりゃどうも。実は現在逃走中で4人のハンターから逃げ回ってるんだよ」

 

「それは何かの企画ですの?」

 

「それぐらいの軽いのりで済めばいいが。まあそんなわけで身を隠すところを探してる真っ最中なんだよ」

 

「それは大変ね…まあどうしてもと言うのなら、わたくしの部屋で匿わないこともなくてよ」

 

「本当か?そうしてくれると助かるかな」

 

そんなわけで俺は幸子の部屋に転がり込んだ。

 

「そもそもあなたは何で逃走する羽目になったの?」

 

「まあ簡潔に言うと、耳かきかな」

 

「はい?」

 

「いや…ある4人に耳かきをしてあげたら、御礼に俺には誰がするかでもめて気まずかったんで、逃げた」

 

「何をいい顔で情けないことを…でもあなたに耳かきをされた上で御礼をしなくてはとは、その4人も気の毒なこと」

 

「何を、あいつらはなかなか絶賛だったぞ」

 

「それは庶民の感覚ですから」

 

「そんなに信用できないなら試してみるか?」

 

「あら、専門の耳かき士にもされたことのあるわたくしを満足させられると?」

 

「その耳かき士を呼ぶのがもう馬鹿らしくなると思うよ」

 

「それは面白いわ。じゃあお願いするわ」

 

 

 

side雪乃

 

 

「《終焉の王デミス》の効果発動ね。ツァンのカードをすべて破壊するわ」

 

「そんな、僕の布陣が!」

 

「さらに墓地の昆虫族モンスター2体を除外して、《デビルドーザー》を特殊召喚ね」

 

 

デビルドーザー

効果モンスター

星8/地属性/昆虫族/攻2800/守2600

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の昆虫族モンスター2体を

ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。

このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

相手のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

 

 

「激しくね、2体のモンスターでダイレクトアタック!」

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

ツァンLP4000→0

 

「くぅぅ、なんて大人気ない…」

 

「ふふ、残念だけどコナミは譲れないわ」

 

コナミをめぐるデュエルはトーナメント方式で決めることになり、私は後攻1ターン目でツァンを1キルで倒したわ。

どうやら向こうももう決着が付きそうね。

 

「わたくしめの番です、通常魔法《地割れ》を発動いたします」

 

「ああ《アブソルートZero》が、でも《アブソルートZero》の効果で紫ちゃんのモンスターを全て破壊します!」

 

「心得ております。《グリーン・ガジェット》を召喚いたします。その効果で《イエロー・ガジェット》を手札に加えます」

 

「《ガジェット》さんがまた!」

 

「さらに永続の罠《血の代償》を発動いたします。ライフポイントを500支払い―――――4体の《ガジェット》で直接攻撃いたします」

 

「きゃぁぁぁ!」

 

ゆまLP4000→0

 

「あうぅ、負けちゃいました…」

 

紫も1ターンキル…コナミへの思いは本気ってわけね。

 

「どうでしたかコナミ様、わたくしめの活躍を…おや、コナミ様?」

 

「ああ、コナミさんがいません!」

 

「何だって!?」

 

ゆまと紫の声を聞き周囲を見渡したけれど、確かにコナミの姿はなかった。

 

「まさか私たちがデュエルに集中してる間に逃げたの!?」

 

全くこんなことで私たちを付け上がらせておいて、見つけたらおしおきよ!

 

「ここは一先ず休戦してコナミを探しましょう」

 

「そうだね、誰か心当たりはない?」

 

「私はわかりませんけど、誰かの部屋に入れてもらったんじゃないですか?」

 

「そういえば先日、コナミ様の知り合いの女生徒と出会ったのですが」

 

「女子生徒…怪しいわね」

 

「よし、じゃあその生徒をまずは探してみよう!」

 

 

 

sideコナミ

 

 

ん、なんか今体に悪寒が走ったが、

 

「くぅ、まさか庶民のでこんなにも気持ちよくなってしまうなんて、屈辱だわ」

 

「卑猥に聞こえるから『耳かきで』をつけてくれ」

 

しかし今感じた悪寒は……そうだ、雪乃以外は俺と幸子に繋がりがあるのを知っている、部屋の場所を調べるのも4人がかりならそう時間は掛からないだろし…

 

「幸子、庇ってくれて助かった。だがもう十分だ、俺は次の場所へ移動するよ」

 

「あらそう……って、何で窓から?」

 

「玄関からでは鉢合わせの可能性があるからな」

 

「でもここ3階よ」

 

「問題ない、デュエリストだから」

 

そういって俺はなんなくビル3階分はありそうな高さを飛び降り逃走した。

 

 

 

その後どこへ逃げようかと考えながら走っていると、一人の女性が古びた軽トラックを押していた。

少しぽっちゃりめで後ろで一本に纏められた太めの三つ編…購買部のトメさんか。

 

「うんしょ、よいしょ」

 

さっきから軽トラックを押し続けているのだが、ちっとも前へ進んでいない。むしろ、次第に後退している。

これはさすがにほうってはおけないな。

 

「手伝うよトメさん」

 

そういって俺は軽トラックの後ろに手を伸ばし、力いっぱい押した。

 

「え?言いのかい?」

 

「ああ、困ってる人を見過ごせない主義でね」

 

さっきまで全く動かなかった軽トラックも、俺の力が加わった事でゆっくりと前へと進み始めた。

 

「はぁ……やっとついた」

 

「ふぅ……ふぅ……有難うね?コナミちゃん」

 

「いえいえ、それじゃ俺はこれで」

 

「ちょっと待ちな、お礼にお茶でも入れるからよって行きな」

 

「いやでも……」

 

まてよ、購買部の中に一般生徒が居る等とは考えないよな。

 

「本当にいいんですか?」

 

「ああ、私がそうしたいんだから」

 

トメさんに案内されるままに購買部の奥の部屋に案内された。こんな部屋があったのか。

 

「こんなものしかないけど」

 

「いえお構いなく」

 

ここに隠れていられるだけで満足ですから。

 

「おや、お耳が痒いのかい?」

 

「え?ま、まあ」

 

どうやら無意識の内に指で耳をかいていたようだ。

 

「良かったら私が耳かきしてあげようか?」

 

「え?いいんですか?」

 

「ああ、こう見えても結構自信があるんだよ」

 

「それじゃあ、お願いしますかね」

 

こうして俺はトメさんに耳かきされた。

 

 

 

sideツァン

 

 

「つまり、誰があの庶民に耳かきをするかで争っている隙に逃げられたと」

 

コナミは幸子のところに居るという推測は正しかったが、一歩遅かったようだった。

 

「でもやられっぱなしというのはわたくしらしくないわね。いいわ、その戦いわたくしも参加させてもらうわ!」

 

なんでそんな話に?

 

「あら、あなたのようなお嬢様が誰かに耳かきをしたことなんてあるのかしら?」

 

「…………」

 

雪乃の質問に幸子が黙り込む。どうやらないみたいだ。

 

「したことがないんじゃコナミは任せられないわ」

 

「コナミ様もあの腕の持ち主ですから、初めての方では満足できぬでしょう」

 

「くっ!」

 

……言えない、僕も人にしたことはないなんて、いまさら言えない…

 

「大丈夫です!わ、私も人にしたことはありませんが、頑張ればコナミさんだって受け止めてくれますよ!」

 

ゆま何て健気な、隠そうとしていた僕が情けないよ。

 

「そ、そうよ!経験なんて関係ないわ!結果が全てなのだから!」

 

「まあ、まずはコナミを見つけないことには始まらないし」

 

「そ、そうだよ、まずはこの窓から降りた付近を捜してみよう」

 

そしてその付近の生徒から、トメさんと軽トラックを押していたという情報を手に入れ、購買部に向かった。

 

 

 

sideコナミ

 

 

「はい、こっちの耳も終わったよ」

 

「ええ、ありがとうございます、おかげですっきりしましたよ」

 

「そうかい、それは良かったよ」

 

耳はすっきりしたが、この光景をあいつらに知られたらどうなるか……

 

「おや、ちょうど出迎えの子たちも着てたようだね」

 

「え?出迎え」

 

トメさんに言われ、入り口を見ると、

 

「「「「「………」」」」」

 

ああトメさん、この人たちは出迎えではなくお迎えです。

 

「コナミ、私たちから逃げたと思ったら、こんなところで女遊びとはいいご身分だ事」

 

女遊びって……

 

「しかもトメさんと、守備範囲広すぎるよ」

 

「いや俺はただ、良かれと思って困ったトメさんを手伝っただけだ」

 

「百歩譲って手伝ったのはよろしいですが、争いの原因の耳かきまで済ませてしまうとは、庶民のその性根、ン熱血指導ゥよ!」

 

「何だその危ない発言、すまないが俺の耳はもう十分きれいになってしまったんだ」

 

「コナミさんが満足しても私は満足してません!私たちの満足はこれからです!」

 

「ゆままでそっちサイドに!とにかく皆落ち着いてくれ」

 

「この状況でお話し合いが出来るとお思いとは、コナミ様はとんだロマンチストでございますね」

 

「他の4人ならまだしも僕たちと全く関係ない女の下に転がり込むなんて、コナミ、懺悔の用意は出来ているの?」

 

「だめだ5人から良からぬ空気しか感じ取れない……」

 

「さあコナミ、覚悟は出来た」

 

「良い訳ないでしょ!」

 

「待ちなさい!」

「待てー!」

「お待ちなさい!」

「待ってくださーい!」

「お待ちください!」

 

再び全力逃走を始めた俺を5人が追いかける。

 

「おやおや、最近の若い子は元気だねぇ」

 

トメさんののんきな声をバックに俺たちは走る。今後もこの程度の戦争で全てが治まるばいいのだが、そんな思いを胸に俺は走り続けた。

 

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