夏休みも終わり1週間が過ぎた。今のところは平和だが、あの時から2月ほどたったし、そろそろ動きがあっても……
「コナミ、また怖い顔してるわよ?」
「ん?そうだった?」
現在はレッド寮で昼食中だ。寮の食堂だと俺だけ省かれるからとみんな来てくれた。別に1人でもよかったのだが。
「そうですよ、夏休みが明けてからいつも何か悩んでいるみたいです」
「なんか悩みがあるならご相談ください」
「まあ言うだけでも楽になるって言うし、僕も聞くだけなら」
「ありがとう気持ちは嬉しいけどたいして悩んでいるわけではないから」
なるべくの笑顔で言うが、正直言ってあのカードは見過ごせない。…しかし今は他の生徒からの視線が痛い。
――あいつ、女子を4人も侍らせて!――
――くそっ!見せつけやがって!――
――リア充爆発しろ!――
言葉も痛いぜ。
「あうぅ、そんなに落ち込んでたらよくないですよ、お昼を食べて元気出しましょう。はい、あーんです」
「え?あ、ああ」
ゆまに差し出されたサンドイッチを思わず食べてしまった。
「コナミ、このチーズフォンデュも絶品よ」
「……この野菜の煮物も大変、美味しゅうございますよ」
「この肉じゃがもあげるから、口開きなさいよ」
3人が立て続けに、左手を添えておかずを俺に差し出した。心なしか周りの嫉妬の目が殺気の目に変わった気がする…
しかし、そんな平和な時間は突然終わりを告げた。
「「うわぁぁぁ!」」
突然2人のブルーの男子生徒が吹き飛ばされてきた。
「なっ、なに!」
「な、なんですか!」
ゆま達や、周りにいた生徒がざわめく。2人の生徒が飛んできた方を見ると、もう1人レッドの生徒が立っていた。
「あのオーラは……」
その生徒はあの時と同じ黒い霧が纏われたカードを手にしていた。
「コナミ…あのカードは」
「ああ、雪乃も気づいたか」
そう言って俺はその生徒に歩み寄った。
「ちょ、何いきなり近づいてるの!危ないじゃない!」
「落ち着きなさいツァン。コナミならきっと大丈夫よ」
「雪乃……」
なんかよくわからんが雪乃は俺を信頼してるようだ。
「どうしたんだ、もめごとか?」
とりあえず挨拶の様に声をかけてみる。
「ククク、俺は力を手に入れた!もうオシリスレッドの屑などとは呼ばせない!俺はこの力でキングにだってなってやるぜ!」
だめだ、完全に狂ってるよコイツ。
「さあ、次に俺、栄彬(さかえあきら)のキングへの糧となる生け贄は誰だ!」
「えっと……じゃあ、はい」
とりあえず手を挙げてみる。
「貴様か。オシリスレッドでは物足りないが、まあいいだろう!」
お前もオシリスレッドじゃねーかよ。そんな愚痴を思いながらデュエルディスクを構える。
「ほい、準備できたよ」
「さあ、いくぞ!」
「「デュエル!!」」
1ターン目:栄彬
「俺の先攻だ!《ガーゴイル・パワード》を召喚!」
ガーゴイル・パワード
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
「永続魔法《凡骨の意地》を発動」
凡骨の意地
永続魔法
ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
「カードを1枚伏せターン終了だ!」
彬
LP4000
手札 3
モンスター ガーゴイル・パワード(攻)
魔法・罠 凡骨の意地
セット×1
2ターン目:コナミ
「俺のターン、俺のフィールドにモンスターがいないので、《ジャンク・フォワード》を特殊召喚」
ジャンク・フォアード
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 900/守1500
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「さらに《クイック・スパナイト》を召喚」
クイック・スパナイト
チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/機械族/攻1000/守 800
このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体の攻撃力は500ポイントダウンする。
「レベル3の《ジャンク・フォワード》にレベル3の《クイック・スパナイト》をチューニング、
☆3+☆3=☆6
「己の魂をまといて勝利を目指せ、戦士の勇姿が今ここに!現れろ《マイティ・ウォリアー》」
マイティ・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2200/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
「《クイック・スパナイト》がシンクロ素材として墓地に送られたことで、《ガーゴイル・パワード》の攻撃力を500下げる」
《ガーゴイル・パワード》 ATK1600→1100
「バトル、《マイティ・ウォリアー》で《ガーゴイル・パワード》を攻撃」
「ぐぁぁ!」
彬LP4000→2900
「《マイティ・ウォリアー》の効果発動。相手モンスターを破壊した時、その攻撃力の半分のダメージを与える」
「なに!がぁぁ!」
彬LP2900→2100
「カードを1枚伏せターン終了だ」
コナミ
LP4000
手札 3
モンスター マイティ・ウォリアー(攻)
魔法・罠 セット×1
3ターン目:彬
「俺のターン、今引いたのは通常モンスター《闇魔界の覇王》よって《凡骨の意地》の効果発動。もう1枚ドロー。《ドラゴン・ゾンビ》を召喚」
ドラゴン・ゾンビ
通常モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻1600/守 0
「さらに魔法カード《ゼラの儀式》を発動。手札のレベル5の《闇魔界の覇王》とレベル3の《ガーゴイル》を生贄に、《ゼラ》を特殊召喚!」
ゼラ
儀式モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2300
「ゼラの儀式」により降臨。
場か手札から、星の数が合計8個以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
「さあバトルだ!《ゼラ》で《マイティ・ウォリアー》を攻撃!」
「リバースカード発動《ダメージ・ダイエット》このターン俺へのすべてのダメージを半分にする」
ダメージ・ダイエット
通常罠
このターン自分が受ける全てのダメージは半分になる。
また、墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
そのターン自分が受ける効果ダメージは半分になる。
「構わん!攻撃続行だ!」
「くっ…」
コナミLP4000→3700
「さらに《ドラゴン・ゾンビ》でダイレクトアタックだ!」
「……」
コナミLP3700→2900
…今のダメージ、間違いなくソリッドビジョンによる幻想ダメージだ。肉体的なダメージは一切ない。
周りに闇も出ていないし、やはりこれは闇のデュエルではないようだ。
となるとあいつは単に闇のカードに操られているだけなのか…
「これで俺のターンは終了だ!」
彬
LP4000
手札 0
モンスター ゼラ(攻)
ドラゴン・ゾンビ(攻)
魔法・罠 凡骨の意地
セット×1
4ターン目:コナミ
「俺のターン、手札の《ボルト・ヘッジホッグ》を捨て《クイック・シンクロン》を特殊召喚する」
クイック・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星5/風属性/機械族/攻 700/守1400
このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、
手札から特殊召喚する事ができる。
このカードは「シンクロン」と名のついたチューナーの代わりに
シンクロ素材とする事ができる。
このカードをシンクロ素材とする場合、「シンクロン」と名のついた
チューナーをシンクロ素材とするモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
「《シールド・ウィング》を召喚」
シールド・ウィング
効果モンスター
星2/風属性/鳥獣族/攻 0/守 900
このカードは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。
「レベル2の《シールド・ウィング》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング」
☆5+☆2=☆7
「集いし怒りが忘我の戦士に鬼神を宿す。光さす道となれ!シンクロ召喚!吠えろ、《ジャンク・バーサーカー》」
ジャンク・バーサーカー
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/戦士族/攻2700/守1800
「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の墓地に存在する「ジャンク」と名のついたモンスター1体をゲームから除外し、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択した相手モンスターの攻撃力は、除外したモンスターの攻撃力分ダウンする。
また、このカードが守備表示のモンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
「《ジャンク・バーサーカー》の効果発動。墓地の《ジャンク・フォワード》を除外し、《ゼラ》の攻撃力を900下げる」
《ゼラ》 ATK2800→1900
「《ジャンク・バーサーカー》で《ゼラ》を攻撃」
「ぐぁぁぁ!」
彬LP2100→1200
「カードを1枚伏せ、ターン終了だ」
コナミ
LP2900
手札 0
モンスター ジャンク・バーサーカー(攻)
魔法・罠 セット×1
5ターン目:彬
「俺のターン、引いたカードは通常モンスター《レッド・サイクロプス》よってもう1枚ドロー!ククク来たぜ!俺の力の象徴が!」
来るか、奴の闇のカードが……
「墓地に闇属性モンスターが4種類存在する今、闇属性の《ドラゴン・ゾンビ》1体を生贄に《堕天使ゼラート》を召喚!」
堕天使ゼラート
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2800/守2300
自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、
このカードは闇属性モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送る事で、
相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
この効果を発動したターンのエンドフェイズ時にこのカードを破壊する。
「《堕天使ゼラート》の効果発動!手札の《レッド・サイクロプス》を墓地に送り、貴様のモンスターを全て破壊する!」
《堕天使ゼラート》が体中から闇を発し、俺のフィールドを飲み込んだ。効果を終えても《堕天使ゼラート》は常に体中から闇を放っている…あのカードが奴の闇のカードなのか…
「くらえ!《堕天使ゼラート》でダイレクトアタック!」
「ぐぁぁっ!」
コナミLP2900→100
この体から力が抜かれるような感覚……間違いない、これがが奴の闇のカードだ。
「効果を発動した《堕天使ゼラート》はエンドフェイズに破壊されるが、罠カード《亜空間物質転送装置》を発動。《堕天使ゼラート》をエンドフェイズまで除外する」
亜空間物質転送装置
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。
「ターンエンドだ。そして《堕天使ゼラート》はフィールドに戻る」
彬
LP1200
手札 0
モンスター 堕天使ゼラート(攻)
魔法・罠 凡骨の意地
6ターン目:コナミ
闇のカードが判明した以上、これ以上このデュエルを長引かせる必要はない。さっさとあのモンスターを倒してデュエルを終わらせる。
「俺のターン、《デブリ・ドラゴン》を召喚」
デブリ・ドラゴン
チューナー(効果モンスター)
☆4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を選択して
表側攻撃表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
このカードをシンクロ素材とする場合、
ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できず、
他のシンクロ素材モンスターはレベル4以外のモンスターでなければならない。
「効果で《シールド・ウィング》を特殊召喚。さらに墓地の《ボルト・ヘッジホッグ》を効果で特殊召喚。
レベル4の《デブリ・ドラゴン》とレベル2の《シールド・ウィング》にレベル2の《ボルト・ヘッジホッグ》をチューニング」
☆4+☆2+☆2=☆8
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》」
スターダスト・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
☆8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚できる。
「何かと思えば、《堕天使ゼラート》より攻撃力の低いモンスターではないか」
「それはどうかな。罠カード発動《シンクロ・ストライク》」
シンクロ・ストライク
通常罠
シンクロ召喚したモンスター1体の攻撃力はエンドフェイズ時まで、
シンクロ素材にしたモンスターの数×500ポイントアップする。
「《スターダスト・ドラゴン》の素材は3体。よって攻撃力1500アップ」
《スターダスト・ドラゴン》 ATK2500→4000
「攻撃力4000だと!」
「今、解放してやる。《スターダスト・ドラゴン》で《堕天使ゼラート》を攻撃!」
「うわあぁぁぁ!」
彬LP1200→0
Winコナミ
「……大丈夫か?」
「う…うぅ…」
俺が闇から解放されたと思われる生徒に歩み寄っていくと、
「あいつめ!さっきはよくもやりやがって!」
「ブルーの生徒に逆らった罰をきっちり与えてやる!」
後ろからさっきまでびくびく怯えていたブルーの生徒がガンを飛ばしながら走ってきた。
「うわ!」
しかしそのうちの1人が同じく俺の方に向かっていた雪乃に足を取られ転倒した。
「何しやがる!」
そう言ってもう1人が雪乃につかみかかるが
「気安く触らないで!」
「がぁ!」
雪乃に急所を蹴られて悶絶した…あれは痛い、さっきの《堕天使ゼラート》の攻撃よりも痛いよ。
「自分より弱いと思った相手やすでに弱った相手にばかりに集って、恥を知るのねボウヤ!」
「くっ……」
雪乃の喝を受けて2人の生徒はひるんでいる、いい気味だがもう1つ脅しとくか。
「なあ、ブルーに逆らったレッドには罰を与えるんだよな?だったらまず俺にかかってきなよ」
「は!?」
「俺もお前らには不満があるんだよ。さあ、さあ、さあ!」
必要以上に俺が迫ると、またさっきみたいな怯えた表情に変わっていった。
「くっ、おぼえてろよ!」
したっぱ感丸出しの台詞を吐いて奴らは消えて行った。
「大丈夫ですかコナミさん!」
「お怪我はありませぬか」
「ああそれよりこいつを保健室まで運ばないとな」
そう言って俺は倒れているレッドの生徒を担いだ。
「そいつ、助けるの?」
「ああ。放置するのも後味悪いし、それに聞きたいこともあるし」
「結局何もわからなかったわね」
「いったいさっきのはなんだったのでしょう」
あの後起きた生徒から話を聞こうとしたが、カードを拾ってからの事は、デュエルをしてた気がすると言うことしか覚えていなかった。ただ、
「情報ならあった」
「え?あの人、何か覚えてたんですか?」
「ああ。あのカードを拾ったときのことは覚えていた。浜辺での実習中に見つけたと」
「でも、そんなの大した情報じゃ」
「そしてデュエルの後、彼のデッキを見たが、《堕天使ゼラート》は消えていた」
「カードが消えるって…そんなことあるんですか!」
「大ありですわ!」
ゆまの疑問に答えたのはその場にいた4人の誰でもなかった。
「ああ、幸子(さちこ)か」
声のした方に目をやると、その主は海野幸子だった。
「何度言えば分るのかしら!わたくしの名前はゆきこですわ!ゆ・き・こ!」
「すまない幸子(ゆきこ)」
「それより、カードが消えることがあり得るって、どういうことかしら?」
「簡単なことですわ。さきほどわたくしが倒した相手がそうだっただけよ」
「さっき?」
「ええ、さきほど自信満々にわたくしに言い寄ってきた男がいて、強引に引き離したら逆ギレしてデュエルをしてきたので倒して差し上げたのですわ」
「闇のカードを倒したの…」
「す、すごいです!」
「ふふ、当然よ。それでその相手が使っていたカードに妙なカードが1枚あったのですわ。そのカードの攻撃を受けると、なんだか体から力が抜かれるような感覚に襲われたのよ」
その特徴、間違いなく闇のカードだ。
「しかしわたくしが勝利すると、そのカードはわたくしの目の前で黒い霧となって消えたのですわ」
目の前で消えたか。そこはさっきと違うな。
「しかもその生徒、起きたら何も覚えてないってとぼけるのよ!」
「何も覚えてない…」
「さっきの生徒と同じね」
「唯一覚えていたのはカードを拾ったのは森の中ってことだけでしたわ」
「森の中…」
浜辺とはずいぶん離れているな。となるともう島中に闇のカードがばらまかれてると考えるべきか…
廃寮で見たカードは少なく見積もっても20枚はあった。学園の力を借りれば誰かが拾う前に見つけることも可能かもしれないが、できることなら穏便に済ませたい…
「コナミ、どうしちゃったの怖い顔して」
「また悩み事ですか?」
ああ、またそんな顔してたか。
「いや、なんでも」
「「コナミ!」」
「コナミ様」
「コナミさん!」
「うっ、なんだみんなして…」
「庶民のくせに、わたくしに隠し事をするなんて、100億光年早いですわ」
ばれた…まあ顔に出てたって言ってたし…次から帽子をもっと目深に被らないとな。
あと100億光年って距離だぞ。
「…実はこの間廃寮に行ったとき、大量の闇のカードを見たんだよ」
「あの時ですか!?」
「なんでそのとき言わなかったの!?」
「ただでさえ闇のデュエルの後で心配かけると思ってさ。でもデュエルの後にどこかに消えたんだよそのカード」
「消えた?」
「どういうことですの?」
「あの時は未完成のようだったしどこかに隠したのかと思ったが、もしかするとあれでも十分であの時俺がデュエルをしている間に、アカデミア中にばらまかれたのかもしれない」
「アカデミア中にですか!?」
「それが本当ならまたさっきみたいな生徒が出てきかねないわね」
「あの時見たのは少なく見積もっても20枚はあった。それを回収しつつこれを企てた元凶も見つけるとなると…」
「……!」
「痛っ!なんだ急に…」
突然雪乃が俺の膝に無言でけりを入れた。
「なんでそんなこと隠していたの!そんなことならまず私たちに相談するべきじゃないの」
「そうですよ!水臭いですよ!」
「わたくしたちはいつでもコナミ様について行きますのに」
「…闇のカードによる攻撃は、疑似的に闇のデュエルの力を引き出す…疑似的とはいえ命の危険もある…」
「わたくしが負けると思っていまして!庶民のくせに生意気よ」
「コナミは僕達の腕を疑ってるの!?」
皆が力強いめで俺を見てくる。……その俺は夏休みの精霊界でのデュエルを思い出した…
「そうだったな…みんなは強い。それは俺もよく知ってたはずなのに……みんな、俺に協力してはくれないか!」
「もちろんよ!」
「当然!」
「もちろんです!」
「かしこまりました!」
「言うまでもないわ!」
皆は笑顔で答えてくれた。