タッグフォース 未来の英雄を継ぐ赤帽子   作:TOUI

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第二十六話 最後の闇のデュエル‐前編

sideコナミ

 

「来てやったぞ」

奴の挑戦を受けてから廃寮まで俺は駆け付けた。

『やあ早かったね』

「3人はどこにいる?」

『すぐ後ろにいるじゃないか』

奴に言われ後ろを向くと、光の玉に閉じ込められた3人の姿があった。

「コナミ!」

「このような失態を、申し訳ありませぬ」

「わたくしとしたことが、不覚を取ったわ」

あの光の玉はこいつが作り出したものだとすると、適当な武器とかでは壊せないだろうな。

「お前の言ってた準備とは、3人をここに誘い込むことか?」

『いやいや、それだけだったらお前が寝ている間にやっとくって』

「じゃあなんだよ?」

『ククク、俺は“実態を持たない”とは言ったが、“実態を持てない”とは言ってないぜ』

「似たような意味じゃないか?」

『いやいや似て非なる意味さ。その意味を今教えてやるよ!』

そう言うと奴の体が徐々に変わって行った。そして……

「これはどういうことなの…」

「コナミ様がお2人に!」

「衣装が若干異なるけど」

そう、あいつの姿は俺に変わった。ただ服装こそ同じだが、色が緑で統一されている。

『俺は赤が嫌いだからな、熱血とか情熱とかそう言うイメージがあるからな。色は変えさせてもらった』

「何故俺の姿に?」

『決まってるだろ、俺は前々から貴様を評価してたんだぜ、だからお前になった。いわゆるドッペルゲンガーってやつにな』

「ドッペルゲンガー…だと?」

『そう、そして人はドッペルゲンガーと出会うと消滅するって言うがなぜだかわかるか?』

「さあな、考えたこともない」

『ドッペルゲンガーってのは本体より優秀なんだよ、だから本体と入れ替わり用済みの劣化品は処分される。これがドッペルゲンガーの原理さ』

「何から得た情報だ」

『は、今俺が方便で考えたに決まってるじゃねーか。にしても苦労したぜ、貴様になり替わるために貴様のデッキを研究し尽くして作り上げるのには』

「作り上げただと?」

『ああ、俺は闇からカードを作り出せる。最もそのカードは俺にしか使えねーがな。しかしおかげでこっちも1週間準備にかかっちまった』

「なるほど、それがお前の言っていた準備ってやつか」

『さて、俺は今から貴様になり替わるわけだが、貴様ら3人は俺を受け入れるか?受け入れるなら貴様ら3人はここで逃がしてやってもいいぜ』

「そんな悪寒が走るようなこと、冗談でも言わないで!」

「わたくしめのお慕いするコナミ様は今のコナミ様1人です!」

「いまさらわたくしの中のコナミを変えるなんて真っ平ですわ」

『そうか残念だ、じゃあこのデュエルには貴様ら4人の魂を掛けてもらうぜ』

結局巻き込む形になってしまったが…

「すまない、だがもうここまで来たら俺も引き下がれない。必ず勝つから少しだけそこで待っていてくれ」

「それは言わない約束でございます。今度はちゃんといたしてますからね」

「分かっていると思うけど、負けたら許さなくてよ!」

「コナミ…やっちゃいなさい!」

3人の言葉を聞き、俺はデッキをセットした。

「ん?」

ディスクを構えるとき、ポケットに1枚のカードが入っていることに気づいた。

そのカードは《ミラクル・フュージョン》だった。ゆまのデッキを見たときに落としたのだろうか。

「……よし」

この時の俺は何を思ったか、そのカードをデッキに入れた。俺のデッキに《E・HERO》など入っていないのに。

『何を手間取っている?それとも今になって怖気づいたか?』

「まさか。準備はいいぜ」

『そうかなら!』

 

「『デュエル』」

 

1ターン目:ドッペルゲンガーコナミ

『俺の先攻、《チューニング・サポーター》を守備表示で召喚。カードを2枚伏せてターン終了』

 

ドッペルゲンガーコナミ

LP4000

手札 3

モンスター チューニング・サポーター(守)

魔法・罠 セット×2

 

2ターン目:コナミ

 

《チューニング・サポーター》、言った通り俺と同じカードを…

「俺のターン、《調律》を発動。デッキの《ジャンク・シンクロン》を手札に加え、デッキトップのカードを墓地に送る」

墓地に落ちたのは《チューニング・サポーター》か。

「《レベル・ウォリアー》を効果によりレベル4とし特殊召喚。《ジャンク・シンクロン》を召喚。効果で墓地の《チューニング・サポーター》を特殊召喚」

奴もシンクロを使う以上、まずは先制する。

「レベル4の《レベル・ウォリアー》とレベル1の《チューニング・サポーター》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング」

☆3+☆4+☆1=☆8

「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ、シンクロ召喚、飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》」

『おーおー、さっそくお出ましか』

「《チューニング・サポーター》の効果で1枚ドロー。さらに墓地の魔法カード《調律》を除外し、《マジック・ストライカー》を特殊召喚」

 

マジック・ストライカー

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻 600/守 200

このカードは自分の墓地に存在する魔法カード1枚を

ゲームから除外し、手札から特殊召喚する事ができる。

このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

「バトル、《マジック・ストライカー》でお前の《チューニング・サポーター》を攻撃。そして《スターダスト・ドラゴン》で直接攻撃」

『リバースカード発動《ガード・ブロック》ダメージを0にしカードを1枚ドロー』

「装備魔法《白銀の翼》を《スターダスト・ドラゴン》に装備。カードを2枚伏せてターン終了だ」

 

白銀の翼

装備魔法

レベル8以上のドラゴン族シンクロモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。

装備モンスターがカードの効果によって破壊される場合、

代わりにこのカードを破壊する事ができる。

 

コナミ

LP4000

手札 1

モンスター スターダスト・ドラゴン(攻)

      マジック・ストライカー(攻)

魔法・罠 白銀の翼(スターダスト・ドラゴン)

     セット×2

 

3ターン目:ドッペルゲンガーコナミ

 

『俺のターン、それじゃ俺も《調律》を発動。デッキの《ジャンク・シンクロン》を手札に加え、デッキトップのカードを墓地に送る。

 《レベル・ウォリアー》を効果によりレベル4とし特殊召喚。《ジャンク・シンクロン》を召喚。効果で墓地の《チューニング・サポーター》を特殊召喚』

俺と全く同じ方法で合計レベルを8にしたか。本当に嫌な奴だ。

『おっと、俺はさらに《ジャンク》モンスターがフィールドにいるんで《ジャンク・サーバント》を特殊召喚するぜ』

さらにモンスターを、追撃要因か?

『行くぜレベル4の《レベル・ウォリアー》とレベル1の《チューニング・サポーター》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング』

☆3+☆4+☆1=☆8

『シンクロ召喚、飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》』

「貴様のフィールドにも……」

『《チューニング・サポーター》の効果で1枚ドロー。良いカードが来たぜ。俺は永続魔法《生還の宝札》を発動する』

 

生還の宝札

永続魔法(制限カード)

自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。

 

「なっ!」

あの野郎なんてカードを使いやがる、俺のデッキにそのカードは、《強欲な壺》がかわいく見えるドローソースになりかねないというのに。

『ククク、そんじゃここから、俺が貴様より優れているところを見せてやるぜ!』

「そうか、どんなものを見せてくれるんだ?」

『俺は《調律》の効果で墓地へ行った《レベル・スティーラー》の効果発動。《スターダスト・ドラゴン》のレベルを1つ下げ特殊召喚。墓地のモンスターを特殊召喚したんでカードを1枚ドロー』

《レベル・スティーラー》が落ちてたか。これで《生還の宝札》がよりチートな効果に。

『さらに俺のフィールドにレベル8のシンクロモンスターがいることで《クリエイト・リゾネーター》を特殊召喚する』

 

クリエイト・リゾネーター

チューナー(効果モンスター)

星3/風属性/悪魔族/攻 800/守 600

自分フィールド上にレベル8以上のシンクロモンスターが表側表示で存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

 

「2体目のチューナーモンスター…」

「合計のレベルはまた8でございます」

「合計レベルは8…まさか!」

『そっちも3人も気づいたようだな、ではご披露しよう!レベル4の《ジャンク・サーバント》とレベル1の《レベル・スティーラー》にレベル3の《クリエイト・リゾネーター》をチューニング』

☆3+☆4+☆1=☆8

『シンクロ召喚、飛翔せよ、2体目の《スターダスト・ドラゴン》!』

「2体目、だと…」

『ククク、まだ終わらねーぜ!手札の《ミラー・リゾネーター》の効果発動。相手の場にシンクロモンスターがいるとき、そいつと同レベルとして特殊召喚できる』

 

ミラー・リゾネーター(未OCGカード)

チューナー(効果モンスター)

星1/光属性/悪魔族/攻 0/守 0

相手フィールド上にシンクロモンスターが表側表示で存在する場合、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

この方法で特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在する

シンクロモンスター1体を選択して発動する事ができる。

このカードのレベルは選択したモンスターのレベルと同じになる。

 

『そしてレベル8の《ミラー・リゾネーター》のレベルを1つ下げ《レベル・スティーラー》を特殊召喚』

「またレベル8にモンスターが揃ったわ!」

「まさか、もう1体召喚する気なの!」

「そんな事が……」

『行くぜレベル1の《レベル・スティーラー》にレベル7の《ミラー・リゾネーター》をチューニング』

☆7+☆1=☆8

『さあ!大いなる風に導かれた翼を見よ!シンクロ召喚!響け、3体目の《スターダスト・ドラゴン》!』

「そんな、《スターダスト・ドラゴン》が1度に3体も……」

「これではさすがのコナミも!」

「コナミ……」

『さて、確か《白銀の翼》の効果で貴様の《スターダスト・ドラゴン》は2度は破壊されなかったはず』

やはり知っていたか。まあ俺のデッキを持っているぐらいだからな。

『だが関係ないな。永続罠《アクアの合唱》発動!これで俺の《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力は500アップするぜ』

 

アクアの合唱

永続罠

フィールド上に表側表示で存在する全ての同名モンスターの

攻撃力・守備力は500ポイントアップする。

 

《スターダスト・ドラゴン》×3 ATK2500→3000

『バトルだ!《スターダスト・ドラゴン》で《スターダスト・ドラゴン》を攻撃!』

「うわぁ」

コナミLP4000→3500

明言はしていなかったが、当然闇のデュエルだよな。ダメージが現実のものだ…

「「「きゃぁぁぁぁ!」」」

「なっ?」

だがダメージを受けたのは俺だけではなかった。

『そうそう、お前たちはいつだって団結しているのに、お前だけダメージを受けるのはおかしいじゃないか。そんな俺からのちょっとした気遣い、気に入ってくれたか?』

「貴様……」

『おっと、まだ《スターダスト・ドラゴン》は2体残ってるぜ。《スターダスト・ドラゴン》で攻撃』

「うぁ」

「「「あぁっ!」」」

コナミLP3500→3000

『もう1体、《スターダスト・ドラゴン》で攻撃!』

「うわぁぁ」

「「「きゃぁぁぁ!」」」」

コナミLP3000→2500

『ククク、いい反応だ』

「くっ、シンクロモンスターが破壊されたことで、俺は罠カード《パラレル・セレクト》を発動する。除外された《調律》を手札に戻す」

 

パラレル・セレクト

通常罠

自分フィールド上に存在するシンクロモンスターが

相手によって破壊され墓地へ送られた時、

ゲームから除外されている自分の魔法カード1枚を選択して発動する。

選択した魔法カードを手札に加える。

 

『俺はカードを2枚伏せてターン終了だ』

 

ドッペルゲンガーコナミ

LP4000

手札 0

モンスター スターダスト・ドラゴン(攻)×3

魔法・罠 生還の宝札

     アクアの合唱

     セット×2

 

4ターン目:コナミ

 

「俺のターン、《調律》を発動。《ニトロ・シンクロン》を手札に加えデッキトップのカードを墓地に送る」

墓地に落ちたのは《ADチェンジャー》か、このタイミングでベストなカードだ。

「《ニトロ・シンクロン》を召喚。永続罠《リミット・リバース》を発動。墓地の《チューニング・サポーター》を特殊召喚。

 レベル3の《マジック・ストライカー》と効果でレベル2とする《チューニング・サポーター》にレベル2の《ニトロ・シンクロン》をチューニング』

☆2+☆3+☆2=☆7

「集いし思いがここに新たな力となる。光さす道となれ、シンクロ召喚、燃え上がれ、《ニトロ・ウォリアー》」

『めげずにシンクロ召喚か。だが俺の《スターダスト・ドラゴン》達にはおよばねーな』

「魔法カード《マジック・プランター》を発動。永続罠《リミット・リバース》を墓地に送り、2枚ドロー」

 

マジック・プランター

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する

永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

「そして魔法カード《アサルト・アーマー》を《ニトロ・ウォリアー》に装備。攻撃力を300上げる」

 

アサルト・アーマー

装備魔法

自分フィールド上に存在するモンスターが

戦士族モンスター1体のみの場合、そのモンスターに装備する事ができる。

装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

装備されているこのカードを墓地へ送る事で、このターン装備モンスターは

1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

 

《ニトロ・ウォリアー》 ATK2800→3100

『ちぃ、上回りやがったか』

「さらに《ADチェンジャー》の効果発動。こいつを除外し、《スターダスト・ドラゴン》1体を守備表示にする」

 

ADチェンジャー

効果モンスター

星1/光属性/戦士族/攻 100/守 100

自分のメインフェイズ時に、

墓地のこのカードをゲームから除外し、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの表示形式を変更する。

 

「バトル、《ニトロ・ウォリアー》で《スターダスト・ドラゴン》を攻撃。俺はこのターン《ニトロ・ウォリアー》召喚後に魔法カードを発動している。よって効果により攻撃力は1000アップする」

《ニトロ・ウォリアー》 ATK3100→4100

『ぐぅ、そういやあったなそんな効果』

 ドッペルゲンガーコナミLP4000→2900

《ニトロ・ウォリアー》 ATK4100→3100

「さらに《ニトロ・ウォリアー》のもう1つの効果により、守備表示の《スターダスト・ドラゴン》を攻撃表示にし、もう1度攻撃する」

『ああそんな効果もあったけな。だが罠カード《デストラクト・ポーション》を発動。攻撃対象となった《スターダスト・ドラゴン》を破壊し、その攻撃力分ライフを回復する』

 

デストラクト・ポーション

通常罠

自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの

攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。

 

 ドッペルゲンガーコナミLP2900→5900

「くっ、追撃対象を失った《ニトロ・ウォリアー》の攻撃は止まったわ」

「攻撃に失敗した上、ライフまだ回復されてしまわれました…このままでは」

「でもこれで《スターダスト・ドラゴン》は1体になって、攻撃力も元に戻ったわね」

《スターダスト・ドラゴン》 ATK3000→2500

「俺は速攻魔法《グリード・グラード》を発動。カードを2枚ドローする」

 

グリード・グラード

速攻魔法

自分が相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを

戦闘またはカードの効果によって破壊したターンに発動する事ができる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「カードを3枚伏せターン終了だ」

『ククク、《スターダスト・ドラゴン》を全て破壊できないとは、やはり貴様は俺の劣化だ』

「何?」

『貴様のエンドフェイズに罠カード《スターダスト・ミラージュ》を発動。《スターダスト・ドラゴン》がいるとき、このターン破壊されたすべてのモンスターを特殊召喚する!』

 

スターダスト・ミラージュ(未OCGカード)

通常罠

自分フィールド上に「スターダスト・ドラゴン」が

表側表示で存在する場合に発動する事ができる。

このターンに破壊され墓地に送られた自分のモンスターを可能な限り特殊召喚する。

 

『この効果により2体の《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚。さらに墓地から特殊召喚したことで《生還の宝札》の効果でドロー』

《スターダスト・ドラゴン》 ATK2500→3000

「そんなせっかく倒した《スターダスト・ドラゴン》が!」

「しかも攻撃力もまた上昇したわね」

「このままではコナミ様の不利なまま相手のターンになってしまいます」

全く、闇のデュエルはいつも仲間に心配かける。本当に不快だよ。だからこそ、お前を倒して、これを最後の闇のデュエルにする!

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