タッグフォース 未来の英雄を継ぐ赤帽子   作:TOUI

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大変急で申し訳ありませんが、本日をもってこの作品は、第2部に移らせていただきます!
また更新は週1ぐらいになってしまうと思いますが、今後ともよろしくお願いします。


2年目
第三十話 春は出会いの季節


sideコナミ

 

 

4月上旬

俺たちは無事に2年生となった……とにかくなったんだよ。

 

 

「進級したといっても、クラスも寮も変わらないし、あんま実感わかないな」

「さようでございますね、わたくしめも大きく変わったことはございませぬ」

「多分親しい後輩でもできれば実感わくだろうけどな、出会いの春と言うくらいだしな」

「出会い……コナミ、もしかしてまた女の子に手を掛ける気じゃ?」

「またってなんだよ、大体出会いは女子限定じゃないだろ」

「あら、そっちの趣味があったの?」

「解釈が極端だな」

「例えどのような趣味思考をお持ちでも、わたくしめはコナミ様についてゆきます」

「だから俺にそんな趣味はない!」

進級しても集まるのはいつもの面子だ、しかも俺の部屋に……この狭い部屋に。

今日は3人だが普段はここに6人入るんだから参るよ。

「と言うかこの2人はブルーなのにここにいていいのか?ブルーの年度初めの試験は大変だとツァンとゆまは言っていたが」

つまり2人がいないのはテスト勉強のため。幸子は別の用らしいが。

「テストなんて、始まってから考えればいいじゃない」

おうおう、さすがオベリスクブルーの女帝様。

「勉学に励む時間も大切でございますが、それ以上にコナミ様といる時間の方をわたくしめは大切にしたいのです」

「その気持ちだけで十分だよ」

行動では俺に会う時間より勉学に励む時間を大切にしろ!

 

そして今日も1年の時と変わらず、何をするでもなく時間が過ぎていった。

「それじゃあコナミ、また明日ね」

「失礼いたします、コナミ様」

2人が別れを告げて帰っていった。最近は時間になったら素直に帰ってくれるようになったのが唯一の救いか。

最初のころあの2人は普通に泊まろうとしてたからな。

「・・・・・」

あいつらを見送った後、ふと外を見ると誰かの視線を感じた。

「気のせいか?」

このときはそう思っていたのだが……

 

翌日……の放課後。

「なんか今日は、1日中視線を感じていたんだが」

「な、なんでわかったんですか!」

「い、いや僕は別に」

「わたくしは気づかれない様に注意を払っていたのに!」

「授業を聞くよりコナミを見ていたほうが面白いもの」

「コナミ様のことはいつまで見ていても飽きないものでして」

「いや、お前ら5人以外の視線だ」

お前らの視線なんて去年でなれたよ。

「私たち以外の視線……まさかコナミ、早速後輩相手にフラグを立てたんじゃ?」

「なんですって、わたくしが本社に戻っている間に、この女たらしが!」

「フラグって何ですか?」

「わたくしめにもよくわかりませぬが、なにやらコナミ様に不穏な者が寄っている気がします」

「……ふんっ!」

「なんでそういう方向に持っていくんだよ、まあ気のせいってこともあるし、まだそんなに気に留めなくていいとは思っているが」

「でも、ちょっと心配ですね」

「まあ確かにコナミは持ってるカードがあれだから」

確かに俺のシンクロモンスターを狙う奴が新入生にいないとも限らないしな。

「ご安心ください、コナミ様はわたくしめがお守りいたします、どのような手を使いましてでも」

「さて、何人かボディーガードを呼ぶ手筈をするべきかしら?」

「コナミを付け狙うなんていい度胸だわ、もし見つけたらお・し・お・き・ね」

頼もしいを通り越して怖いよこの3人。おかげで深く気にするなと一先ずその場はなだめてしまった。

 

しかしそれから3日たっても視線は消えなかった。

「最近誰かにつけられてる気がするんだ。これはストーカーというやつじゃないのか?」

「……で、それをなぜ私に相談するのですか?」

「だって学園の平和を守る風紀委員だろ、困った生徒の相談は受けてくれよ」

俺は今、今年委員長に昇格した風紀委員の原麗華に例のことを話していた。

「そうですよ麗華先輩!今年最初の依頼人じゃないですか!」

「風紀委員は万屋じゃないのよ遥」

誰この子、委員長を先輩と呼んでいるから1年なんだろうが、新しい風紀委員か?

「でもあなた、ちょっと麗華先輩になれなれしくないですか?」

「まあ、知った仲だし」

「知った仲……まさか麗華先輩のか、彼氏とか!」

「「それはない」」

声をそろえて俺と委員長は否定した。

「とはいえ、仮にも風紀を乱す行為の相談でしたら受けますが、わざわざ私に言わなくとも、相談できる女子たちがいるじゃないですか」

「あいつらに俺がつけられてるなんて言ったら……」

「心配させたくないと?」

「いや、怖いじゃん、犯人のやつに何するかわからないし。特に約3名は」

「なんとなく想像できますね……」

「この人、そんなに怖い人たちを慕えているのですか?」

「いえ、怖い人ではないですよ……普段は」

「ああ……普段は。というかこの子誰?」

「彼女は1年の長谷部遥、新しく風紀委員に入った私の後輩です」

「は、始めまして長谷部遥です。風紀委員には麗華先輩のような凛々しい女性になりたくて志願しました!」

本人の前でそれを言えるとは、なかなか肝が据わっているな。委員長は平然としてる、多分出会ってからいつも言われてんだろうな。よくわかるよ、俺も今となっては紫の重い言葉を軽く聞けるようになったし。

「それで、具体的に私たちにどうしてほしいのですか?」

「俺の後をつけていればいいよ。そうすれば自然と俺をつけている奴もわかってくるだろうよ。何せ1日中視線を感じるほど見ているんだからな」

「なるほど、対象があなたというのは不本意ですが、学園の平和を乱すのであれば私たちが手を加えてみているわけにはいかないわ!」

「先輩素敵です!憧れちゃいます!!」

この子は、いやこの子も無駄に元気だな。俺の周りにはおかしな女しか集まらないのか。

「そうそう、調べるなら銀髪の子に注意してみてくれないか」

「銀髪、どうしてですか?」

「そばに落ちてた」

俺は1本の髪の毛を見せていった。

「先輩、銀髪といえば1年に1人銀髪に近い髪の怖い生徒がいました」

「「怖い生徒?」」

「はい、男子も顔負けの番長気質の女の子なんですよ。ただよく四字熟語の意味を間違えて使ってますが」

なんだそれ、だがそんな子なら正々堂々と俺に何か言ってきそうだが。

とにもかくにも今日から2人が俺のストーカー?調査に協力してくれた。

 

それから2日後、

「コナミさん、ちょっとよろしいですか」

「「「「「!?」」」」」

ちっとも良くねえよ、お前には俺の周りにいる5人の女子が見えないのか?

「あら、委員長がコナミに声をかけてくるなんて珍しいわね」

「私が話しかけてはまずかったですか雪乃さん?」

「えっと、あの人は確か風紀委員の……」

「いつの間に委員長とコナミは知り合いに?」

「確か最初に出会ったのは冬期休暇の間と記憶していますが」

「その後も交流は続いていたのね」

1人女子が加わっただけでこのムード、修羅場ってやつか。この状況で例のストーカーのことなんて言い出した日には……

「それよりも!コナミ先輩、犯人がわかりましたよ!」

空気読めよこの後輩!今そんなこと言ったら

「「「「「犯人とは?」」」」」

ほらこうなった、お前はこの状況をごまかせるのか?

「コナミ先輩から相談を受けていたストーカーの犯人ですよ!」

言いやがったよ、多分この子は良かれと思って一刻も早く報告しようとしたんだろうが、まだ早いよ。

「コナミさん、あれは気のせいだったんじゃ!?」

「それよりも、なぜわたくしたちに相談せず、この女に相談したのかしら?」

「よりにもよって委員長に!」

「わたくしめではお力不足と判断されたのでしょうか」

「僕は別に誰に相談しようかまわないけど……でも一言ぐらいあってもよかったじゃん」

予想通り良からぬオーラが回りに漂って……

「はぁ、遥あなたって人は……まあこの際いいでしょう。あなたを尾行している生徒は簡単に見つかりました。念のため2日様子を見たので間違いないでしょう」

「そうか。で、どんな生徒だった?」

「あの生徒です」

そういって委員長が後ろを指すと、銀髪でツインテールの少女がこちらを見ていた。

「ストレートすぎだろ!あんなガッツリ見てたのか、逆に気づかなかったよ」

「そう、あの人が……」

「コナミ様を悩ませていた元凶」

「ふふふ……」

良からぬオーラを漂わせたまま5人はその少女に近づいていった。

「……」

だがそれでもあの少女は動こうとはせず俺を観察していた。結果少女は簡単につかまった。

 

 

「えっと……じゃあ今からいくつか質問するけど、どうしてずっと俺をつけていたんだ?」

捕まえた少女を風紀委員の教室まで連れて行き、軽く詰問してみた。

「私はあなたとコンタクトをとる必要があった」

「はい?」

「私はなぜここに来たのか、その目的がわからなかった、でもあなたを見たとき一目でわかった、私はあなたと出会うためにここに来たのだと」

……これは、ぞくに言う厨二病ってやつか?

「コナミさんと出会うためって」

「これはストレートな告白だよね」

「ふん、なかなか面白いことをいうじゃない」

「さすがコナミ様、見ず知らずの下級生まで落としてしまいますとは」

「……またライバルが増えるのかしら…」

これは告白と言うより電波受信しちゃってる感じじゃ、

「人を付け回した上いきなりそんな……不埒です!」

「れ、麗華先輩落ち着いてください!」

やっぱりこいつにはこの手の免疫がなかったか。

「私はあなたをもっと知る必要がある」

「お前もまだ言うか!」

俺をもっと知るって、この状況は何を語ってもこの5人に阻害されかねない……

「お前、名前はなんていうんだ?」

「私は、レイン恵」

「レイン恵、ここはデュエルアカデミアだ。俺を知りたければでデュエルで語り合わないか?」

「「「「「……」」」」」

俺の案に彼女たちは異論を言わない。まあデュエルアカデミアの生徒ならデュエルで語ると言って止めようなどと野暮なことはしないだろう。

「……了解した」

淡々とそう言い、レインはデュエルディスクを構えた。

「ちょっと待ちなさい、ここでデュエルする気ですか!」

「ちがうの?」

「当然です、やるなら外でお願いします」

「仕方ない、移動しよう」

そして俺たちは外に移動した。なるべく人の少ない場所へ。

「さて、準備はいいか?」

「勝敗を……」

 

「「デュエル」」

 

「まずは、私。《ゴブリンゾンビ》を守備表示で召喚。ターンエンド」

 

ゴブリンゾンビ

効果モンスター

星4/闇属性/アンデット族/攻1100/守1050

このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

相手はデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

自分のデッキから守備力1200以下の

アンデット族モンスター1体を手札に加える。

 

 

LP4000

手札 5

モンスター ゴブリンゾンビ(守)

魔法・罠 なし

 

モンスターを1体出しただけ、まずは様子見というわけか。

「俺のターン、《ジャンク・ブレーダー》を召喚。《ジャンク・ブレーダー》で《ゴブリンゾンビ》を攻撃」

「《ゴブリンゾンビ》の効果。デッキから守備力0のアンデットモンスター《ゾンビマスター》を手札に加える」

「サーチ効果か。これでターン終了だ」

 

コナミ

LP4000

手札 5

モンスター ジャンク・ブレーダー(攻)

魔法・罠 なし

 

「五分、私、フィールド魔法《アンデットワールド》発動」

 

アンデットワールド

フィールド魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、

フィールド上及び墓地に存在する

全てのモンスターをアンデット族として扱う。

また、このカードがフィールド上に存在する限り、

アンデット族以外のモンスターのアドバンス召喚をする事はできない。

 

俺のモンスターをアンデットにしたか。だがそれに何の意味が?

「《ゾンビマスター》召喚」

 

ゾンビマスター

効果モンスター

星4/闇属性/アンデット族/攻1800/守 0

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

手札のモンスター1体を墓地へ送る事で、

自分または相手の墓地のレベル4以下の

アンデット族モンスター1体を選択して特殊召喚する。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

「手札の《闇竜の黒騎士》を捨て《ゾンビマスター》の効果。私の墓地の《闇竜の黒騎士》を特殊召喚」

 

闇竜の黒騎士

効果モンスター

星4/光属性/アンデット族/攻1900/守1200

1ターンに1度、相手の墓地から

戦闘によって破壊されたレベル4以下のアンデット族モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「戦闘、《闇竜の黒騎士》で《ジャンク・ブレーダー》を攻撃」

「ぐ!」

コナミLP4000→3900

「行って《ゾンビマスター》でダイレクトアタック」

「うわ!」

コナミLP3900→2100

「メインフェイズ、《闇竜の黒騎士》の効果。あなたの墓地のアンデットモンスター《ジャンク・ブレーダー》を特殊召喚」

なるほど、このための《アンデットワールド》か。

「私は、終わり」

 

LP4000

手札 4

モンスター 闇竜の黒騎士(攻)

      ゾンビマスター(攻)

      ジャンク・ブレーダー(攻)

魔法・罠 アンデットワールド

 

「俺のターン、手札の《ボルトヘッジホッグ》を捨て、《クイック・シンクロン》を特殊召喚。《チューニング・サポーター》を通常召喚。さらにチューナーがいることで《ボルトヘッジホッグ》を特殊召喚」

「ようやくエンジンがかかった様ね」

「ええ、相変わらずの展開力ですわね」

「レベル1の《チューニング・サポーター》とレベル2の《ボルトヘッジホッグ》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング」

☆5+☆2+☆1=☆8

「集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます。光さす道となれ、シンクロ召喚!粉砕せよ、《ジャンク・デストロイヤー》!」

 

ジャンク・デストロイヤー

シンクロ・効果モンスター

星8/地属性/戦士族/攻2600/守2500

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードがシンクロ召喚に成功した時、

このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数まで

フィールド上のカードを選択して破壊できる。

 

「《ジャンク・デストロイヤー》の効果発動。このカードの素材となった非チューナーは2体。よって2枚のカード、《闇竜の黒騎士》と《ゾンビマスター》を破壊する」

「さらに《チューニング・サポーター》の効果で1枚ドロー。バトル、《ジャンク・デストロイヤー》で《ジャンク・ブレーダー》を攻撃!」

「んぅ……ダメージ小」

恵LP4000→3200

「たった1ターンで3体のモンスターを一掃するとは、さすがですね」

「麗華先輩に評価されるなんて、羨ましいです」

「俺はカードを1枚伏せターン終了だ」

 

コナミ

LP2100

手札 3

モンスター ジャンク・デストロイヤー(攻)

魔法・罠 セット×2

 

「このまま、私、魔法カード《暗黒界の取引》発動」

 

暗黒界の取引

通常魔法

お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、

その後手札を1枚選んで捨てる。

 

俺が捨てたカードは《ADチェンジャー》だが、あいつは何を捨てた?

「手札を1枚デッキの上に戻し、墓地の《ゾンビキャリア》を特殊召喚」

 

ゾンビキャリア

チューナー(効果モンスター)

星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200

手札を1枚デッキの一番上に戻して発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、

フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 

「やはり墓地で効果を発動するカードを捨て……え?」

ちょっと待て、このモンスターはチューナーモンスターだぞ、なぜこの子が!?

「《ピラミッド・タートル》召喚」

 

ピラミッド・タートル

効果モンスター

星4/地属性/アンデット族/攻1200/守1400

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「レベル4の《ピラミッド・タートル》にレベル2の《ゾンビキャリア》をチューニング」

☆2+☆4=☆6

「こうすれば……シンクロ召喚、《デスカイザー・ドラゴン》」

 

デスカイザー・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

星6/炎属性/アンデット族/攻2400/守1500

「ゾンビキャリア」+チューナー以外のアンデット族モンスター1体以上

このカードが特殊召喚に成功した時、

相手の墓地のアンデット族モンスター1体を選択し、

自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚できる。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

 

「「「「「「シンクロ召喚((ですって))(ですと)!」」」」」」

突然のシンクロ召喚にみな声を上げて驚いていた。だが驚いたのは俺も例外ではない。

「先ほどから気になっていたのですが、シンクロ召喚とは何ですか?」

長谷部1人は根本的に違う驚き方をしているが、まあ初見ならそんな感じだよな。それよりも、レイン恵……お前は何者なんだ?

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