side恵
放課後……私は、ある理由により港に向かっていた。
朝、コナミと別れた後、いつも通り授業へ向かった。私の使う机はいつも決まっている。
「?」
机に付くと、中に1枚の紙が入っていた。
『拝啓 レイン恵様 以前からあなたのデュエルに興味があるのですが、是非1度、私とお会いしてはくれないでしょうか。もしよろしければ本日の放課後、港の灯台付近でお待ちしております』
それが手紙の内容だった。特に断る理由も無かったので、その頼みを受け入れることにした。そして現在に至る。
「おはようございます、ジャッカル岬さん。最も、もうこんにちはの時間ですが」
「おう……長谷部遥だっけ?」
「はい。授業を休んでのお昼寝はどうでしたか?」
「ああ、無醒完睡だったぜ!」
「……少しは罪悪感を持ってください!!」
「なんだよ!?急に耳元で怒鳴るなよ!」
「それとそんな言葉はありません、あるのは半醒半睡だけです!」
港に着いた。私が見たのは、いつも通り口論するジャッカル岬と長谷部遥だった。
「あなた達なの……?」
「はい?えっとあなたは確か」
「こないだ猫と一緒にいた、えっと……何だっけ?」
「レイン……恵」
「そうそう、レイン恵だったな」
声をかけてみたが、反応を見る限り違うようだ。それでも一応直接聞いて確認してみるべきか……
「全く……ところでレイン恵さん、今の私達と言うのは何がでしょうか?」
「この手紙で……私を呼び出したのは…あなた達?」
持っていた手紙を見せながら私は2人に聞いた。
「いえ、私は見おぼえないですね。ジャッカル岬さんは?」
「いや、知らねーな。つーかジャッカル岬さんっていちいち長ったらしい、岬でいいよ」
2人ではなかった。とすると……まだ来てない……
「銀髪のツインテール……あの?レイン恵さんですよね?」
私がそう思考している最中、後ろから1人の少女が私に声をかけてきた。ピンクの髪を束ねて丸め、団子状に結っている小柄な少女だった。
「そう……それは、私……」
「うわー、来てくれたんですね!」
「なら、この手紙は……」
「はい!それを書いたのはまいちゃんです!あ、まいちゃんは善羽麻衣って言います!」
彼女は必要以上に明るく、かわいらしい笑顔を浮かべているけれど……何故か裏を感じる。
「なんだ?あの綿裏包針な笑顔の女は?」
「同じ1年の善羽麻衣さんですよ。本当に人を知らないのですね」
ジャッカル岬も同じ意見のようだ。そして長谷部遥の方はもともと彼女を知っているようだ。
「善羽麻衣……あなたは」
「まいでいいですよ」
「そう……なら、麻衣。この手紙では、私のデュエルに興味がある……とのことだけれど」
「はい、恵さんの持っているシンクロモンスターにまいちゃんはとっても興味があるのです」
「シンクロモンスター……」
「何!お前もシンクロモンスターを持っているのか!」
「そう言えばあなたは知らなかったのですね」
……シンクロモンスターへの興味……それはおかしなことではないであろう。しかし……
「なぜあなたがそのことを……私はコナミとのデュエル以外ではこのカードを使うのを控えていたはず」
「まいちゃんもいろいろある身なので、ちょっと調べちゃいました」
相変わらず悪意のない笑顔で答える彼女。しかし……やはりどこか不純なオーラを感じる。
「調べちゃいました、でわかるもんなのか?」
「さ、さあ、どうなのでしょうか?彼女の事は私も詳しくは知らないので」
「撲朔謎離ってやつか?」
「……素直な子だとは思いますが。学園内にはまだ数名ですが、彼女のファンもすでに数名存在するとか」
「ふーん」
「あと、撲朔謎離は確かに謎と言う文字を含みますが、性別が謎の人に使う言葉であって、この場合の用途は間違っていますよ」
「……もちろん知ってて使ったぜ、あいつ性別ちょっとわかりずらいじゃん」
「そんなわけないでしょ、目を逸らさないでください!」
たしかに交流が広ければ、どこかから情報を得ることは……不可能ではないかもしれないが……
「目的がシンクロモンスターならば、私は……力になれないと思う」
「ええっ、どうしてですか!?」
「私は、気づいたらこのカードを手にしていた、何処で手に入れたか、このカードがなんなのか、私にはわからない」
「そうですかぁ…なら、とりあえず!まいちゃんとデュエルしてくれませんか!?」
「デュエル?」
「そうです!デュエルしたら何かを思い出すかもしれませんし、それにまいちゃんもあなたに見せたいものがありますし」
「見せたいもの……わかった」
「本当ですか!それじゃあ早速始めちゃいましょう!」
「なあ、ここでデュエルするなら観戦してていいか?こいつのシンクロモンスターも見てみて―んだ」
「こいつじゃなくて恵さんでしょ。すみません、ご迷惑でなければ観戦していてもよろしいでしょうか?」
「なんだ、お前も興味あるのか?」
「一応は、シンクロモンスターについては私もまだ知らないことが多いので」
「私は、構わない。あなたは?」
「うーん……お2人はもうすでにシンクロモンスターを知っているのですよね。と言うことはコナミさんと言う方もご存知ですか?」
「はい。コナミ先輩なら存じていますが」
「おう、俺もこいつもコナミとはデュエルした仲だぜ」
「お前じゃなくて遥です。あと、コナミ“先輩”でしょ」
「堅いやつだな。てかお前もコナミと知り合いなのか」
「いえ、まいちゃんは直接会ったことはありませんが……あの男を知ってる奴なら問題ないか」
「え?なんだって?最後の方、小声で聞こえなかったぞ?」
「いえ、なんでもないですよ。勿論見ていただいても構わないですよ」
「よっしゃ!」
「ありがとうございます」
「じゃあ恵さん、始めましょう!」
「了解……」
「「デュエル」」
sideコナミ
……何を言い出すんだこの女は?俺が未来人だと?ハハッ……なんで知ってんの?
「コナミさんが、未来人……」
「そのような秘密がコナミ様に?」
「ですが、それならばわたくしでさえ知らないモンスターを使っていたのも納得できますけど」
向こうの5人にも聞こえていたか。だがまあ……
「……シンクロモンスターなんて使ってる時点で、今更もう少し秘密が暴露されても大して問題ないか」
「そんな言い方をするということは……本当なのね」
「ちょっと待って、いまあの子私と同じって言ったよね?と言うことはあの子も未来人ってこと!?」
そうだ、あいつも俺と同じでと言った、つまりはあいつも……
「ええ彼女の言う通りです。私も未来人ですよ」
「……お前の言う通り俺は未来人だ。だからこそ断言しよう、お前も未来人などと言うことはありえない!」
「何故そう思うのでしょうか?」
……これに関しては、まだあいつらには黙っていた方がいいか。
「俺の居た未来は、すでに滅んでいる。他に生き残った人類などいるはずがない」
声を潜め、ほかの5人には聞こえないよう神導に話した。
「えっと、今コナミさん、なんて言ったのですか」
「すみませぬ、わたくしめにも聞こえませんでした」
「どうやらコナミがあえて小声で言ったようね」
「わたくしたちに聞かせたくないことってことかしら」
「やはりそうでしたか、『そちらの未来』も滅びの道を歩んでいましたか……私たちと同じで」
「『そちらの未来』だと?」
「ええ、確かに私はあなたと同じ未来人ですが、私がいたのは『現在とは地続きですがあなたとは別の未来』なのですよ」
「俺達とは違う未来……だが“『そちらの未来』も”と言うことは」
「……今はデュエルの最中でしたね」
「そうだったな……積もる話はあとにしよう、このデュエルで面白いものを見せてくれるんだろ?」
「ええ、私の未来のデュエルを、篤とご覧に入れましょう!」
「どうやらデュエルを再開したみたいね」
「うん、2人の秘密を知った以上、僕達もさっきまで以上に目が離せなくなったね」
「いったいどんな戦術を使うのでしょうか?」
「未来人と言うことは、あの方もシンクロモンスタアをお使いになるのでしょうか?」
「あるいは、また別の、わたくしたちの知らないモンスターを使うかもしれないわね」
4ターン目:魔希子
「私のターン、《デーモンの宣告》の効果を発動します。ライフを500支払い《グリモの魔導書》を宣言します」
魔希子LP2700→2200
「当然正解だろ?」
「ええ」
神童がデッキの上の《グリモの魔導書》を俺に見せながら頷いた。
「え?今のなんでわかったのですか!」
「いやゆま、今のは僕だってわかったよ」
「え?」
「さっきの《魔導書整理》の効果でめくったカードは3枚。そして1枚は前のターンもう1枚はこのターンのドローで引いたけれど、もう1枚はまだデッキの上でしょ」
「そうでございましたか」
「あなたも気づいてなかったのですか!」
「そして《魔導弓士 ラムール》を召喚します」
魔導弓士 ラムール
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻 600/守2000
1ターンに1度、手札の「魔導書」と名のついた
魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
手札からレベル4以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
また見たことのないモンスターを。
「《魔導弓士 ラムール》の効果を発動いたします。手札の魔法カード《グリモの魔導書》を公開し、《魔導召喚士 テンペル》を特殊召喚します」
魔導召喚士 テンペル
効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻1000/守1000
自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した
自分のターンのメインフェイズ時、
このカードをリリースして発動できる。
デッキから光属性または闇属性の
魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、
自分は他のレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
「《魔導書》ですか?」
「初めて聞くカテゴリだね」
「これも未来のカードというわけね」
なるほど、カテゴリも未来のカードと言うことか。だがこれが面白いものってことはないだろうな。
「さらに《グリモの魔導書》を発動します」
グリモの魔導書
通常魔法
デッキから「グリモの魔導書」以外の
「魔導書」と名のついたカード1枚を手札に加える。
「グリモの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。
「《トーラの魔導書》を手札に加えます。そして《魔法吸収》の効果で私のライフは500回復します」
魔希子LP2200→2700
「さらに《魔導召喚士 テンペル》の効果を発動します。魔法カードの《魔導書》を発動したターン、このカードをリリースすることで
デッキの闇属性の魔法使い族・レベル5のモンスター《魔導皇士 アンプール》をデッキから特殊召喚します」
魔導皇士 アンプール
効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
魔法使い族モンスター1体と、
自分の墓地の「魔導書」と名のついたカード1枚をゲームから除外して発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
エンドフェイズ時までコントロールを得る。
「魔導皇士 アンプール」の効果は1ターンに1度しか使用できず、
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
「《魔導皇士 アンプール》の効果を発動します。《魔導弓士 ラムール》と墓地の《グリモの魔導書》を除外することで、あなたの《マイティ・ウォリアー》のコントロールをエンドフェイズまでもらいます」
「コントロール強奪効果だって!」
「この2体の攻撃が通れば、コナミ様のライフは尽きてしまわれます!」
「残念ながらこの効果を発動したターン《魔導皇士 アンプール》は攻撃できません」
「そうか」
危なかったー、この攻撃を防ぐカード無かったからな。
「では、《マイティ・ウォリアー》で直接攻撃です!」
「ぐっ!」
コナミLP4000→1800
「カードを1枚伏せて、ターン終了です。これで《マイティ・ウォリアー》のコントロールもあなたに戻ります」
魔希子
LP2700
手札 2
モンスター 魔導皇士 アンプール(攻)
魔法・罠 デーモンの宣告
魔法吸収
セット×1
5ターン目:コナミ
「俺のターン、《ロード・シンクロン》を召喚」
ロード・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星4/光属性/機械族/攻1600/守 800
このカードを「ロード・ウォリアー」以外のシンクロ素材とする場合、
このカードのレベルを2つ下げたレベルとして扱う。
このカードが攻撃した場合、そのダメージステップ終了時に
このカードのレベルをエンドフェイズ時まで1つ上げる。
「こいつは《ロード・ウォリアー》以外のシンクロ素材となるとき、レベルが1つ下がる」
「つまり2体の合計レベルは8、と言うことですか」
「レベル6の《マイティ・ウォリアー》にレベル2となる《ロード・シンクロン》をチューニング」
☆2+☆6=☆8
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》」
「《スターダスト・ドラゴン》、それが話に聞くあなたの切り札ですか。ではその力……試させていただきます!罠カード《煉獄の落とし穴》を発動します」
煉獄の落とし穴
通常罠
相手が攻撃力2000以上のモンスターを特殊召喚した時に発動できる。
その攻撃力2000以上のモンスター1体の効果を無効にし破壊する。
「《スターダスト・ドラゴン》の効果を無効にし破壊します」
「それならば、《スターダスト・ドラゴン》の効果をチェーン発動。このカードを生贄に捧げることで、破壊効果を無効にする」
「なるほど、それが破壊を無効とする効果……ですか」
こいつ、知ってて試したんじゃないだろうな?
「カードを2枚伏せターン終了だ。そしてエンドフェイズに《スターダスト・ドラゴン》は蘇る」
コナミ
LP1800
手札 1
モンスター スターダスト・ドラゴン(攻)
魔法・罠 セット×4
6ターン目:魔希子
「私のターンです、《魔導戦士 フォルス》を召喚します」
魔導戦士 フォルス
効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1500/守1400
1ターンに1度、自分の墓地の
「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をデッキに戻し、
フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ上げ、
攻撃力を500ポイントアップする。
また《魔導皇士 アンプール》の効果を使うつもりか?だが俺の場には《くず鉄のかかし》がある。まあ伏せカードが4枚もある状況にむやみに攻撃はしてこないだろうが。
「ここで《魔導戦士 フォルス》の効果を発動いたします。墓地の《魔導書庫クレッセン》をデッキに戻すことでこのモンスターの攻撃力を500上げ、レベルを1つ上げます」
《魔導戦士 フォルス》 ATK1500→2000 ☆4→5
「レベルを変化させた?」
だがこれで《魔導皇士 アンプール》の効果は使えなくなった。しかも攻撃力は《スターダスト・ドラゴン》より下のまま?
「ではこちらもご披露いたしましょう、あなたの居た未来とは違う未来のモンスターを」
「俺の居た未来が知らないモンスター……」
「私はレベル5の《魔導皇士 アンプール》と、レベル5となった《魔導戦士 フォルス》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築します!」
☆5×2
「大アルカナの玉座を統べる女帝、魔導の力を我が手に導け!エクシーズ召喚、降臨せよ《魔導皇聖 トリス》!」
魔導皇聖 トリス
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/魔法使い族/攻2000/守1700
魔法使い族レベル5モンスター×2
このカードの攻撃力は自分フィールド上の
エクシーズ素材の数×300ポイントアップする。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキをシャッフルする。
その後、デッキの上からカードを5枚めくり、
その中の「魔導書」と名のついたカードの数まで
フィールド上のモンスターを選んで破壊する。
その後、めくったカードを好きな順番でデッキの上に戻す。
これがシンクロ召喚とは違った、もうひとつの召喚方法……別の未来の可能性、エクシーズ召喚……
「エクシーズモンスター、やはりあの人もわたくしの知らないモンスターを!?」
「同じレベルのモンスタア2体によるカードなしの《融合》のようなものでしょうか?」
「どうやら彼女も未来人と言うのは本当みたいね」
「だ、だけどまだコナミのモンスターの方が攻撃力は上だよ!」
「そ、そうです、まだコナミさんが有利なままです!」
確かに攻撃力は2000だが、当然効果は持っているよな。
「エクシーズモンスターはその素材となったモンスターをORU(オーバーレイ・ユニット)として重ねます」
「素材となったモンスターはそれで終わりではなくモンスターの力として残り続ける。それがエクシーズモンスターか」
「はい。そして《魔導皇聖 トリス》はORUの数×300ポイント攻撃力がアップします」
《魔導皇聖 トリス》 ATK2000→2600
「攻撃力が《スターダスト・ドラゴン》を超えたか」
「このまま攻撃してもよいのですが、エクシーズモンスターはORUを取り除くことで効果を発揮するモンスターです。いまその効果をご覧に入れましょう!」
《魔導皇聖 トリス》 ATK2600→2300
ORUを取り除くということは攻撃力を下げること、そこまでして発動するほど強力な効果なのか?
「《魔導皇聖 トリス》のORUを1つ取り除き、デッキをシャッフルし5枚めくります。その中の《魔導書》の魔法カードの数だけモンスターを破壊することができます!」
「なるほど、そのORUを取り除くことによって、様々な効果を発揮するのがエクシーズモンスターの大きな特徴って訳か」
「はい、その通りです。さすが理解が早いですね」
ま、分析したところでこのまずい状況は変わらないが。
「うまくいけば最大で5枚のカードが破壊できるってわけだよね……なんて強力なの!」
「ですが破壊を介する効果であれば《スターダスト・ドラゴン》で無効に出来ますのでは?」
「そうですよ、コナミさんの《スターダスト・ドラゴン》に破壊効果は通用しません!」
「いいえ、あの効果はおそらく《スターダスト・ドラゴン》では無効に出来ないわ」
「何故でしょうか?」
「あの効果は発動時点では破壊する処理が確定していないわ。ゆえに《スターダスト・ドラゴン》の効果は介入できないのよ」
このカードの効果もずいぶん詳しく知られたものだな。まあほぼ毎回のデュエルで使ってるし、雪乃や幸子ぐらいのデュエリストなら今の処理に気づいてもおかしくないか。
「では、5枚のカードをめくらせていただきます」
めっくたカードは《魔導書士 バテル》《アルマの魔導書》《昇天の黒角笛》《ワンダー・ワンド》《魔導書庫ソレイン》の5枚だった。
「《魔導書》が3枚か」
「ええ、よって3体までのモンスターを破壊できます」
「までってことは、破壊されるのは俺のモンスターだけか」
「はい、《スターダスト・ドラゴン》を破壊します」
「これで攻撃が通ったらコナミさんが負けちゃいますよ!」
「でもコナミの場には伏せカードが4枚もあるし、そう簡単には通さないよ」
ツァンの言う通り、ここは通すわけにはいかないよ。俺の伏せカードの1枚は《くず鉄のかかし》これで攻撃を無効にする」
「伏せカードが4枚、なにか仕掛けているのでしょうが……そうはいきません、速攻魔法《トーラの魔導書》を発動します。このカードの効果でこのターン《魔導皇聖 トリス》は罠カードの効果を受けません」
トーラの魔導書
速攻魔法
フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択し、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このターン、選択したモンスターはこのカード以外の魔法カードの効果を受けない。
●このターン、選択したモンスターは罠カードの効果を受けない。
「さらに魔法カードが発動したことにより、ライフを500回復します」
魔希子LP2700→3200
これでは《くず鉄のかかし》は使えないか……
「そしてバトルフェイズです。《魔導皇聖 トリス》で直接攻撃です」
「ならば罠カード発動《ピンポイント・ガード》」
ピンポイント・ガード
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時、
自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはそのターン、
戦闘及びカードの効果では破壊されない。
「どんな罠を発動しようとこのターンの《魔導皇聖 トリス》には無力です」
「いいや、このカードは俺のモンスターに対して発動するカードだ。《チューニング・サポーター》を守備表示で特殊召喚する。そしてこのターンこのモンスターは破壊されない」
「自分のモンスターに罠を使い防ぐとは、メインフェイズ2に《デーモンの宣告》の効果を発動します。ライフを500支払い《昇天の黒角笛》を宣言します」
魔希子LP3200→2700
まあ5枚も先のカードを見ているのだからあたるだろうな。しかしあのカードはシンクロメタにもなるカウンター罠……あれをセットされるのはまずいな。
「カードを1枚伏せてターンを終了します」
「エンドフェイズに罠カード《砂利ケーン》を発動する」
砂利ケーン
通常罠
自分及び相手フィールド上に存在する
魔法・罠カードを1枚ずつ選択して発動する。
選択したカードを持ち主の手札に戻す。
「俺の伏せカードとお前の伏せカードを1枚ずつ手札に戻す」
魔希子
LP2700
手札 3
モンスター 魔導皇聖 トリス(攻)
魔法・罠 デーモンの宣告
魔法吸収
最近また更新がまちまちでですみません。
以前募集していたデュエルカーニバルのキャラの案は、いったん打ち切らせていただきます。
まあ、1件しか返信なかったですけど(笑)