再開してから初めてのデュエル回です。
カードとタクティクスが2年前から成長してませんが……
sideコナミ
「今日も出席してないな」
俺への宣戦布告以来幸子は授業には姿を見せていなかった。
「どうしたのコナミ」
「何かを探しているようでしたが?」
そんな俺の挙動を見て気になったのか雪乃と紫が尋ね寄ってきた。
「いや、幸子が最近授業に出てこないなと思って」
「海野さんだけではありません!」
そんな俺の言動に、突然、麗華委員長が割り込んできた。
「委員長!?びっくりしたな」
「日に日に生徒、特にオベリスクブルーの出席人数が減っているんです」
「あら、そうだったの?」
「見れば一目瞭然じゃないですか!?紫さんなんて今日は四方すべての生徒がいなかったじゃないですか!」
「そうでしたか?わたくしめは授業中もコナミ様の事しか見ておりませんでしたので」
「せめて出席しているあなたは授業を聞いてください!」
「確かに言われてみれば、俺も幸子しか気にしてなかった」
「「!?」」
今の発言で殺気にも似た視線を2つ感じた。
「ふーん、コナミはそんなに海野さんの事が気になるのねぇ」
なんだか嫉妬したような口調で幸子が俺に言ってきた。
「え?ま、まあ気になるかな」
宣戦布告やエクシーズを持ってる事とか今は結構気になってるしな。
「あっそ!?」
「そう……でしたか…」
「あれ?」
2人はなんでそんなに不機嫌になるんだ?
「れ、麗華先輩!」
そこに遥が息を切らしながら駆けこんできた。
「遥?廊下は走らないでください」
「す、すみません!?で、でも急いで知らせたかったもので!?」
「それで、伝えたいこととはなんでしょうか?」
「はい、海野先輩がオベリスクブルーの生徒数人を慕えてデュエルを行っているんです!?」
……それは問題なのか?
「数人をした得てと言うのは気になりますが、デュエルの自主練習事態は問題ないのでは」
委員長もそこは同じ意見のようだ。
「最も授業をさぼっていなければですが」
眼鏡をクィッと上げて光らせながらいとこと付け加えたがな。
「それが、した得ている生徒は昨日麗華先輩が言っていた授業に出ていない生徒で、負けた生徒も取り巻きに加わっているんです」
「「「「え?」」」」
sideツァン
……お願いだから、来て来て来てー!あむっ!
「……これは、クリームパン…」
今日は期間限定の黄金のプリンパンがある日、それを狙って3つめのパンも外れてしまった。
「まあこれはこれでおいしいけど……チョコ、あんと来て甘い物3つめ……」
これ以上食べたら体重が……
「どうしたんですかツァンさん、難しい顔をして?」
「うわっ!ゆま!いつから居たの!?」
次を買うか考えていると突然ゆまに声を掛けられた。
「えっと、ツァンさんがそのパンを食べた時からですが?それで何を考えていたんですか?」
「いや、別に大したことじゃ」
ゆまになんでもないと弁解すると数十人の足音が聞こえてきた。
「ごきげんよう庶民のみなさん!」
入ってきた集団の中心には幸子がいた。
「幸子さん?」
「ちょっと失礼」
そう言って幸子は購買のパンを1つ手に取り、それを買って食べた。
「なっ!それは黄金のプリンパン!」
適当に選んだように見えたのに……1発で当てるなんて!?
「凄いです!1回で引き当てました!?」
「今のわたくしにとってはこの程度の者を引き当てるのは左座もないですわ」
「今のあんた?」
「そう!偉大なるエクシーズの加護を受けたわたくしならば!」
そう言って幸子は1枚のカードを私達に掲げてきた。
「それは、エクシーズモンスター!?」
「でも、絵柄が白紙です」
ゆまの言った通り、そのカードの絵柄は白紙だった。
「ええ、このカードはまだ覚醒できていませんの、ですからこのカードを覚醒できるだけの相手を今探していますの」
「覚醒できる相手?」
「ええ、どうでしょうツァン・ディレさん、あなたならそれにふさわしい相手かもしれませんわ?」
「私が?」
「ええ、もしわたくしのデュエルを引き受けてくだされば、あなたにもエクシーズの加護をお分けして差し上げるわ」
「エクシーズの加護……」
それがあれば私も黄金のプリンパンを……
「で、でも幸子さん、なんだか様子が変ですよ?」
「うっ」
確かにそう言われれば、少し前の傲慢な幸子に戻ったような……
「見つけましたよ!海野さん!」
私が迷っているとまた数人の生徒が購買にやってきた。
「委員長さん!それにコナミさんたちも」
入ってきたのは麗華を先頭にコナミ、雪乃、紫、遥の5人だった。
「あら、ごきげんよう庶民とその仲間たち」
「海野さん、あなたとデュエルした生徒が授業に出席しなくなったと聞きましたが、どうやら本当のようですね」
「ええ、わたくしとのデュエルで、アカデミアの授業より、エクシーズの加護の方が有益と気付いたようですわ」
「すぐにそんなことはやめてください!そんな迷信の加護よりものちの人生で確実に役立つ勉学を身に着けるべきです!?」
「そうですかわからないのならあなたにも教えて差し上げますわ、わたくしのデュエルで!」
委員長の話に聞く耳を持たない幸子がデュエルを提案してきた。
「……そうですね、このデュエルアカデミアでのもめごとはデュエルで解決するのが鉄則!」
委員長もそれを承諾したようにディスクを掲げた。
「それでは行きましょうか」
「ええ、私が勝ちましたら、すぐにあなたもあなたの慕える生徒たちも授業に戻っていただきますよ!」
sideコナミ
幸子とのデュエルのため、俺たちはデュエルスペースへと移動した。
「幸子と麗華デュエルか」
「なんだかよく解らないですけど大変なことになってるみたいですね」
「いったいどちらが勝利なさるのでしょうか」
「もちろん麗華先輩が勝つに決まっています!?」
2人がデュエルの体制に入ったのを見て、みなこのデュエルに対する意見を述べていた。
「ねえコナミ、幸子が持ってたエクシーズカード…あなたは何か知っているの?」
そんな中、雪乃が俺に今回の件の核心とも思えることを聞いてきた。
「詳しくは知らないが…まあ心当たりはちょっとあるかな」
おそらくあのカードを渡したのは青海鱗子でその時何かしたのだろうが……
「ま、でもまだ仮説だから、確信が持てたら話すよ」
「……わかったわ、今はこのデュエルを見届けることにするわ」
「それでは覚悟はよろしいですか海野さん?」
「ええ。わたくしのカードを覚醒に導いてくれることを期待してますわよ」
「では、今からデュエルを行使します!」
「「デュエル!!」」
side麗華
「力のない庶民に閃光を譲るのは淑女のたしなみですわ」
「随分な良いようですね。力が無いわけではありませんが、先攻はいただきますよ!」
1ターン目:麗華
「私の先攻です!」
先攻でこのカードが来るとは、幸先がいいですね。
「《連弾の魔術師》を守備表示で召喚します」
連弾の魔術師
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1200
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分が通常魔法を発動する度に、
相手ライフに400ポイントダメージを与える。
「先手必勝です、魔法カード《革命》を行使します!」
革命
通常魔法
相手の手札の枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。。
「今、貴方の手札は5枚、よって1000ポイントのダメージを与えます!」
「きゃっ!」幸子LP4000→3000
「手札の数によってダメエジの変わるカードでございますか」
「もっとも相手の手札が揃っていやすい先攻にそのカードを引き当てるなんてさすが麗華先輩です!」
見ている方々からもこう評価ですが、それだけじゃありませんよ!
「さらに通常魔法が発動したことで、《連弾の魔術師》の効果を行使します!」
「くぅ!」幸子LP3000→2600
「カードを2枚伏せてターン終了です」
麗華
LP4000
手札 2
モンスター 連弾の魔術師(守)
魔法・罠 セット×2
2ターン目:幸子
「わたくしのターン!《トライポッド・フィッシュ》召喚しますわ」
トライポッド・フィッシュ
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 300/守1300
このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
フィールド上の魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
「そして手札の《シャーク・サッカー》を自身の効果により特殊召喚しますわ」
シャーク・サッカー
効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 200/守1000
自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが召喚・特殊召喚された時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードはシンクロ素材とする事はできない。
「レベルの同じモンスターが2体」
神導さんの時と同じ状況来ますか!?
「さあ、わたくしの得た新たなる力を篤とご覧あれ!水属性レベル3の《トライポッド・フィッシュ》と《ジョーズ・サッカー》でオーバーレイ!」
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!」
☆3×2
「エクシーズ召喚、漆黒の闇より出でし赤き槍!《ブラック・レイ・ランサー》!」
ブラック・レイ・ランサー
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/獣戦士族/攻2100/守 600
水属性レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。
「来ましたか、エクシーズモンスター!?」
ですがさっき見せた空白のエクシーズではないようですね
「戦闘、すなわちバトルよ!《ブラック・レイ・ランサー》で《連弾の魔術師》を攻撃!」
私のモンスターは破壊されましたがっ!
「この瞬間、罠カード《ヘル・ブラス》発動!貴方の《ブラック・レイ・ランサー》を破壊するわ!」
ヘル・ブラス
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが破壊され
墓地へ送られた時に発動する事ができる。
フィールド上の攻撃力が一番低い表側表示モンスター1体を破壊し、
お互いにその攻撃力の半分のダメージを受ける。
「くっ!ですがそのカードはあなたにもダメージが」
幸子LP2600→1550
「ご心配なく、カウンター罠《地獄の扉越し銃》を行使します!」
地獄の扉越し銃
カウンター罠
ダメージを与える効果が発動した時に発動する事ができる。
自分が受けるその効果ダメージを相手に与える。
「これで私が受けるダメージもあなたへと跳ね返ります」
「なる…ほど……」幸子LP1550→500
「一気に幸子のライフを500にまで」
「ふふっ、ずいぶんやるわね委員長」
「凄いです委員長さん!」
周りも私の戦術を評価しているようですが、私は決して慢心しません!
「……まあいいでしょう、最初に相手を楽しませるのも強者の余裕、カードを1枚伏せターン終了ですわ」