タッグフォース 未来の英雄を継ぐ赤帽子   作:TOUI

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 隠す気はなかったのですが、
 本編で公開する機会がなかったこの話の時系列が今回ようやく明かされます。


第四十五話 攻撃力の限界

 

 

 8ターン目:サージャント相川

 

 

「俺のターン……ふぅ、サイバー流の中ではドロー力の乏しい私では都合の良いカードは引けませんでしたか。ですが速攻魔法《リロード》を発動します!」

 

リロード

速攻魔法

自分の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。

その後、デッキに加えた枚数分のカードをドローする。

 

「手札3枚を全てデッキに戻し、戻した数だけドローしします。こうして私は必要なカードを手にするのです」

 

なるほど、サイバー流は誰でも積み込み戦法が使えるわけではないのか。

 

「魔法カード《死者蘇生》を発動!墓地の《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》を特殊召喚」

 

「《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》を蘇生か」

 

まあORUはないが《キメラテック・ランページ・ドラゴン》は蘇生制限を満たしていないし、そいつが妥当か。

 

「では見せて差し上げましょう。このモンスターの更なる進化を」

 

「更なる進化?」

 

エクシーズモンスターのさらに上でもあるのか?

 

「どうやら相川はあのエクシーズモンスターにつなげるようね」

 

「この召喚ができたのは相川先輩だけ、だからこそコナミさんへの資格として選ばれたのでしたね」

 

幸子たちが気になることを言ってるし、……更なる進化?

 

「《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》でオーバーレイ!」

 

「何!?レベルを持たないならエクシーズ素材にはなれないのではないのか!?」

 

あれ?なぜ俺はこんな回りくどい言い方を?普通にエクシーズモンスターでエクシーズ召喚だと!?とかでよかっただろ?

 

「本来は慣れません。ですが、ごく少数ですが、エクシーズモンスターから直接進化できる力を持ったエクシーズモンスターがいるのですよ」

★×1

 

「エクシーズ召喚!現れろ《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

エクシーズ・効果モンスター

ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600

機械族・光属性レベル6モンスター×3

「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、

自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。

(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。

(2):1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。

(3):1ターンに1度、カードの効果が発動した時、

このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

 

「《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》は1つ目の効果によりORU1つにつき攻撃力が200アップします」

《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》ATK2100→2300

 

「そして《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の2つ目の効果発動!1ターンに1度、攻撃表示のモンスター1体をORUとして吸収できる!」

 

「ORUに吸収だと!」

 

さすがにそんな効果は予想外だ。破壊でもないし墓地にもいかない、すごい万能除去だな。

 

「そ、そんなことされたらコナミさんの《スターダスト・ドラゴン》が!?」

 

「コナミの《スターダスト・ドラゴン》は破壊効果は無効にできるけど」

 

「ORUに吸収なんて予想外な効果、さすがに対応できないわ」

 

そうだろう?みんなもそう思うだろう?……やば、口癖移ってた。

 

「いいや、罠カード発動!《バスター・モード》!」

 

 

バスター・モード

通常罠

自分フィールド上のシンクロモンスター1体をリリースして発動できる。

リリースしたシンクロモンスターのカード名が含まれる

「/バスター」と名のついたモンスター1体を

デッキから表側攻撃表示で特殊召喚する。

 

 

「《スターダスト・ドラゴン》を生贄に捧げ、《スターダスト・ドラゴン/バスター》を特殊召喚する!」

 

「これは……サクリファイス・エスケープ、コンボ……」

 

「モンスターを生贄にする事で相手のモンスター除去等を回避するテクニックですね!」

 

「そのうえより強力な《スターダスト・ドラゴン/バスター》にお繋ぎいたしました」

 

この効果も交わした俺の手にみんな感心してくれているようだ……俺の目の前にいる相川以外は。

 

「残念ですが、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の3つ目の効果発動!」

 

「3つ目!?」

 

《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》も効果が3つあったし、サイバー流のエクシーズは効果の大盤振る舞いだな。

 

「1ターンに1度、ORUを1つ取り除き、カードの発動を無効にできます!」

 

「カードを無効!」

 

なんて単純にして強力な効果。しかも今の感じだと起動効果も無効にできるみたいじゃないか。

 

「だが生贄は発動コスト、これで対象を失い《スターダスト・ドラゴン》がORUとして吸収されることはなくなった」

 

「しかし同じことです、これであなたの場にモンスターはいなくなった。この攻撃で終わりです!《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》でダイレクトアタックです!」

 

「罠カード発動!《星墜つる地に立つ閃珖(スターダスト・リ・スパーク)》!」

 

星墜つる地に立つ閃珖(スターダスト・リ・スパーク)

通常罠

「星墜つる地に立つ閃珖」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):特殊召喚された相手モンスターの直接攻撃宣言時、

そのモンスターの攻撃力が自分のLP以上の場合に発動できる。

その攻撃を無効にし、自分はデッキから1枚ドローする。

その後、自分のエクストラデッキ・墓地から「スターダスト」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。

 

 

「攻撃を無効にし1枚ドロー!そして墓地の《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚!」

 

「攻撃を無効にしたうえ、モンスターを復活させドローまでしたですと!」

 

「発動条件が結構あるからな」

 

「くっ、ですが装備魔法《災いの装備品》発動!あなたの《スターダスト・ドラゴン》に装備」

 

 

災いの装備品

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は、自分フィールド上に存在する

モンスターの数×600ポイントダウンする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を

選択してこのカードを装備する事ができる。

 

「私のモンスターは1体、よって《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力は600ダウンします」

《スターダスト・ドラゴン》ATK2500→1900

 

「これで次のターン私の《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を倒すことはできない。カードを1枚伏せてターン終了です」

 

 

サージャント相川

LP1600

手札 0

モンスター サイバー・ドラゴン・ノヴァ(攻)

魔法・罠 伏せカード1枚

 

 9ターン目:コナミ

 

 

「俺のターン、魔法カード《破天荒な風》を発動!」

 

破天荒な風

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの攻撃力・守備力は、

次の自分のスタンバイフェイズ時まで1000ポイントアップする。

 

《スターダスト・ドラゴン》ATK1900→2900

 

「ほう、攻撃力アップのカードを引き当てたか」

 

攻撃力を上回ってもこの余裕、何かあるな。だが!

 

「バトルだ!《スターダスト・ドラゴン》で《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を攻撃!」

 

「この状況で攻撃力アップのカードを引き当てたのは上出来ですが、覚えておきなさい、サイバー流に攻撃力の限界はありません!速攻魔法《リミッター解除》発動!」

 

リミッター解除

速攻魔法(制限カード)

このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する

全ての機械族モンスターは、ターン終了時まで攻撃力が倍になる。

このターンのエンドフェイズ時、

この効果を受けたモンスターを全て破壊する。

 

 

「私の機械族モンスターすべての攻撃力を倍にします!」

《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》ATK2100→4200

 

「攻撃力に限界はないか。なら俺は、その限界に並んで見せよう!速攻魔法《イージーチューニング》発動!」

 

イージーチューニング

速攻魔法

自分の墓地のチューナー1体をゲームから除外し、

自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

選択した自分のモンスターの攻撃力は、

このカードを発動するために除外したチューナーの攻撃力分アップする。

 

 

「墓地のチューナーモンスター《ジャンク・シンクロン》を除外際、攻撃力1300アップ!」

《スターダスト・ドラゴン》ATK2900→4200

 

「攻撃力が並んだ!」

 

「行け!"シューティング・ソニック"!」

 

「ぐぅ!相打ちですか!」

 

「いやまだだ、速攻魔法《スピリット・バトル》発動!」

 

 

スピリット・バトル(未OCGカード)

速攻魔法

このターン破壊され、お互いの墓地に存在するモンスターをそれぞれ1体ずつ特殊召喚し、

そのモンスター同士を戦闘させる。

この戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になる。

この戦闘でモンスターが破壊された場合、

破壊されたモンスターのコントローラーはその攻撃力分のダメージを受ける。

 

 

「破壊されたモンスター同士で戦闘を行う!」

 

「もう1度!しかも1度墓地に落ちたから2体とも攻撃力は元に戻っている!」

 

「再び行け!"シューティング・ソニック"!!」

 

「ぐぅ!」

 

「この戦闘でダメージは発生しないが、モンスターが破壊されたとき、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 

「ぐあぁぁぁ!!」

サーシャント相川LP1600→0

 

Win コナミ

 

 

「負けて……しまいましたか」

 

「ああ、俺の勝ちだ。だがいいデュエルだった。こういう特定の流派に所属するデュエリストとのデュエルは初めてだったからな」

 

「そうだろう。サイバー流は数多くのデュエリストのトップを牛耳る流派。負けたのは私が未熟だからです」

 

なかなかいさぎいいな。

 

「ですから私に勝ったぐらいでサイバー流の本質を知った気にはならないでくださいね」

 

「ああ。ほかのサイバー流とも戦える日を楽しみにしてるよ」

 

「そうですね、私はサイバー流継承者の中でも精々中の上本当のサイバー流はこんなものじゃありませんから」

 

「なにか心当たりがあるんですか?」

 

「ええそして私が知る中でもサイバー流継承者の中でも随一の実力者がいますが、恐らく来年この学園にやってくるでしょう」

 

随一の実力のサイバー流継承者……まあ誰かは知っているけれど。

 

「そうか、その男と会えるのを楽しみにしておくよ」

 

 

 

「全く期待はずれでしたわね」

 

デュエルを観戦していた幸子がそう言って他の生徒を連れて立ち去って行った。

 

「あっ、まだ帰っては……全く」

 

だが委員長は帰らずに俺たちのほうへとやってきた。

 

「さて、相川さん、あなたが敗北した場合は……わかったいますよね」

 

「はい……」

 

委員長に言われサーシャント相川は持っていたエクシーズモンスターを委員長に差し出した。

 

「それ回収するのか?」

 

「ええ、崇高なエクシーズは完璧なデュエリストの手にあるべき。敗者が持っていていいカードではありません」

 

厳しいな。まあエクシーズをどう扱うかは俺の管轄外だが……

 

「お前はいいのか?」

 

「ええ、どんなに強いカードを持とうと私が未熟では変わりませんからね。まずは私の身から鍛えないとですから」

 

こいつ結構いいやつだな。

 

「ではコナミさん。また明日お伺いしますから」

 

「ああ……って、え?明日?」

 

「当然です。レッド寮を私たちの手に収めるまで、毎日伺い明日から」

 

「まじで……」

 

「ご安心ください、あなたとのデュエルは1日1度まで、数にものを言わせた暴挙には出ませんので」

 

やっぱり変なところに委員長らしさが残っているな……だがそういう問題ではない!

 

「やれやれ、明日からもこれが続くのか」

 

俺は去っていく委員長を見ながらため息をついた。

 

「だ、大丈夫ですよコナミさんなら!」

 

「コナミ様ならどのようなエクシイズが相手でも平気でございますよ」

 

「どうしてもつらいときは、私が変わってあげるわ」

 

「ぼ、僕だってコナミがどうしてもっていうなら変わらないことないよ!?」

 

「はは……ありがと、みんな」

 

でも……やっぱりしんどいな。

 

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