sideコナミ
試験を終え一段落した翌日のこと、
ドンドンドンッ
激しくドアを叩かれる音で目覚めた。誰だよこんな時間から。
「はいはーい、開いてますよー」
ベットで上半身を上げた状態で呼びれた。
「ごきげんよう、オシリスレッドの庶民」
扉の先には青い髪を靡かせたオベリスクブルーの制服を着た少女がいた。
「何かご用でしょうか?」
「やっと見つけましたわよ、あなたがコナミね」
「ああ」
「入学式であなたの話を聞いてから、ラーイエローと念のためオベリスクブルーをくまなく探しましたが、一向に見つかりませんでした。どおりで見つからないわけですよ。オシリスレッドにいるのだから」
よく喋る女だ。こっちは生返事しかしてないというのに。
「……で要件は?」
「そうでしたわ。あなたの持つシンクロモンスターとやらを見せてもらってもよろしいかしら?」
「ああ、構わないが」
そう言って俺はカードを手渡した。全部ではなく、すぐそばにあった2枚だけだが。
「これがシンクロモンスター。ねえあなた、このカード私に譲ってくださらない?」
「はい?」
何を言い出すんだこの女は?まあ回りくどく言うやつよりはストレートでましだが。
「もちろんただとは言わないわ。あなたが望むだけの財産を与えるわ」
「……魅力的な提案ではあるが、このカードは金には変えられないんだよ。キミもデュエリストならわかるだろ」
「……」
あれ?こういう金持ちって自分の思い通りにならないと、『なんで』って喚きだすイメージがあったが、
「でしょうね。あなたが捻くれた人物というのは噂で聞いていましたから、お金を掲げたぐらい解決するとは思っていませんでしたわ」
意外だ。金持ちって金で全てが解決すると考えてるもんだと思ったが、結構あっさり引いてくれるんだな。
「……要件が済んだなら引き取ってもらっていいかな」
「デュエルしましょう」
「は?」
「ここはアカデミアでは何事もデュエルで決めるもの。あなたのシンクロモンスターを掛けてデュエルしましょう」
前言撤回、金持ちは横暴だ。
「断る。俺にメリットがない」
「もちろん、あなたが勝った場合の事も考えていますわ」
「というと?」
「あなたが勝ったら、このわたくしがあなたの言うことをなんでも1つだけ聞いてあげますわ」
うわ、なんかすごく聞いたことシチュエーションなんだが。
「さあ、どうでしょうか」
この感じ、雪乃の勝っても負けてもいいって感じではなく、自分が負けることなんて考えてないって感じだ。こういうやつの鼻を明かすのも面白い。
「いいよ、受けて立とうじゃないか」
「そう来なくては」
俺はこの女に連れられ海岸まで来た。レッド寮の前でいいかと聞いたが?庶民の見世物になるのは嫌だということでここに来た。
「なるほど、確かにここなら人はあまり」
「あうぅ~、ツァンさん、待ってください―」
「もう、僕についてこないでよぉ」
前言撤回、すごく聞き覚えがある声がした。なんかもめてる気がするが、どうせ素直じゃないツァンにゆまが直球で当たってるんだろ。
「あ、コナミさんです。それとえっと?どなたでしょうか?」
ああ、そう言えば俺もこいつの名前聞いてなかった。
「海野幸子、海野財閥の令嬢で世界でも5本の指に入る大富豪よ」
ツァンがゆまに説明した。ついでに俺も理解した。
「あら、ギャラリーが2人だけいるようですが、あなたの知り合いでもあるようですし、まあいいでしょう」
「え?コナミさん何かするのですか?」
「ああ、これからこいつとデュエルするんだ、シンクロモンスターを賭けて」
「え?本当に」
「ええ、それと庶民、わたくしはこいつではなく海野幸子という名前があるの」
「それは失礼海野さん。それじゃあ、始めようか」
「ふふ、たっぷりわからせてあげる」
「「デュエル」」
「先攻はあなたからでいいわ」
「そりゃどうも」
1ターン目:コナミ
「俺のターン、効果により《ジャンク・フォワード》を手札から特殊召喚」
ジャンク・フォアード
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 900/守1500
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「《ニトロ・シンクロン》を通常召喚」
ニトロ・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/機械族/攻 300/守 100
このカードが「ニトロ」と名のついたシンクロモンスターの
シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「さらに魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動。手札のボルトヘッジホッグを捨て、レベル1のチューニング・サポーターを特殊召喚」
ワン・フォー・ワン
通常魔法
手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
チューニング・サポーター
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 100/守 300
このカードをシンクロ召喚に使用する場合、
このカードはレベル2モンスターとして扱う事ができる。
このカードがシンクロモンスターの
シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
自分はデッキからカードを1枚ドローする。
「レベル3の《ジャンク・フォアード》と効果でレベル2扱いとする《チューニング・サポーター》にレベル2の《ニトロ・シンクロン》をチューニング」
☆2+☆3+☆2=☆7
「集いし思いがここに新たな力となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ、《ニトロ・ウォリアー》」
ニトロ・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2800/守1800
「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、そのターンのダメージ計算時のみ
1度だけこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、
相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を攻撃表示にして
そのモンスターを続けて攻撃する事ができる。
「来ましたね、シンクロモンスター」
「《ニトロ・シンクロン》の効果で1枚ドロー。《チューニング・サポーター》でもう1枚ドロー。これでターン終了」
コナミ
LP4000
手札 4
モンスター ニトロ・ウォリアー(攻)
魔法・罠 なし
2ターン目:幸子
「わたくしのターン、フィールド魔法《伝説の都 アトランティス》を発動」
伝説の都 アトランティス
フィールド魔法
このカードのカード名は「海」として扱う。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の水属性モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
また、お互いの手札・フィールド上の水属性モンスターのレベルは1つ下がる。
「御出でなさい《水陸両用バグロス Mk-3》を通常召喚」
水陸両用バグロス Mk-3
効果モンスター
☆4/水属性/機械族/攻1500/守1300
「海」がフィールド上に存在する限り、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
《水陸両用バグロス Mk-3》 ATK1500→1700
「《水陸両用バグロス Mk-3》で攻撃!」
「俺のフィールドに《ニトロ・ウォリアー》がいるのに攻撃だと?」
「これだから庶民は。《水陸両用バグロス Mk-3》はフィールドに《海》が存在するとき、相手プレイヤーに直接攻撃できるわ」
「なるほど……《伝説の都 アトランティス》は《海》として扱うカード……」
「さあ、優雅に。《水陸両用バグロス Mk-3》でダイレクトアタック!」
「ぐぅう」
コナミLP4000→2300
「カードを1枚伏せターン終了」
幸子
LP4000
手札 3
モンスター 水陸両用バグロス Mk-3(攻)
魔法・罠 伝説の都 アトランティス
セット×3
3ターン目:コナミ
「俺のターン、《ジャンク・ブレーダー》を召喚」
ジャンク・ブレーダー
効果モンスター
☆4/地属性/戦士族/攻1800/守1000
自分の墓地に存在する「ジャンク」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで400ポイントアップする。
「《ジャンク・ブレーダー》の効果発動。《ジャンク・フォワード》を除外し攻撃力を400アップさせる」
《ジャンク・ブレーダー》 ATK1800→2200
「《ジャンク・ブレーダー》で《水陸両用バグロス Mk-3》を攻撃」
「くぅう、所詮は五流ね」
幸子LP4000→3500
「さらに《ニトロ・ウォリアー》でプレイヤーに直接攻撃」
「貧相ね。罠発動《ガード・ブロック》戦闘ダメージを0にし、カードを1枚ドローするわ」
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「そうか……カードを1枚伏せターン終了」
コナミ
LP2300
手札 3
モンスター ニトロ・ウォリアー(攻)
ジャンク・ブレーダー(攻)
魔法・罠 セット×1
side幸子
4ターン目:幸子
「わたくしのターン」
どうやら噂通りの展開力の持ち主だったようね。相手にとって不足が無くていいわ。
「わたくしの手足です《水陸両用バグロス Mk-3》を除外し《水の精霊 アクエリア》を特殊召喚」
水の精霊 アクエリア
効果モンスター
☆4/水属性/水族/攻1600/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に存在する水属性モンスター1体をゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。
相手のスタンバイフェイズ毎に、相手フィールド上に表側表示で
存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更する事ができる。
そのモンスターはこのターン、表示形式を変更する事ができない。
「お父様からのプレゼント《水の精霊 アクエリア》を生贄に、《伝説の都 アトランティス》の効果でレベル6となった《
効果モンスター
☆7/水属性/海竜族/攻2600/守1500
自分フィールド上に存在する「海」を墓地に送る事で、
このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。
海竜ーダイダロス ATK2600→2800
「攻撃力2800、攻撃力は《ニトロ・ウォリアー》と互角だが、確かそいつの効果は」
「知っているようね。なら話は早いわ。《伝説の都 アトランティス》を墓地に送り、《海竜ーダイダロス》以外のカードを全て破壊するわ」
「罠カード《和睦の使者》をチェーン発動。このターンのダメージを0にする」
和睦の使者
通常罠
このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける
全ての戦闘ダメージは0になる。
このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
ぐぅぅ、フリーチェーンとは、わたくしに逆らうなんていい度胸じゃない!
「カードを2枚伏せターンエンド!」
幸子
LP3500
手札 1
モンスター 海竜ーダイダロス(攻)
魔法・罠 セット×2
5ターン目:コナミ
「俺のターン、魔法カード《調律》発動」
調律
通常魔法
自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を
手札に加えてデッキをシャッフルする。
その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。
「《ジャンク・シンクロン》を手札に加え、デッキトップのカードを墓地へ送る」
墓地に送られたカードはどうやら罠カードのようね。これなら効果が発動するようなことは…
「《リミッター・ブレイク》の効果により、デッキから《スピード・ウォリアー》を特殊召喚」
リミッター・ブレイク
通常罠
このカードが墓地へ送られた時、
自分の手札・デッキ・墓地から「スピード・ウォリアー」1体を特殊召喚する。
スピード・ウォリアー
効果モンスター
☆2/風属性/戦士族/攻 900/守 400
このカードの召喚に成功したターンの
バトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる。
ぼ、墓地から…
「墓地からトラップですって!」
わたくしとしたことが、思わず声を上げて叫んでしまいましたわ。
「墓地からですか!」
「墓地からトラップなんて!」
他の2人も同じようね。
「《ロード・シンクロン》を通常召喚」
ロード・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
☆4/光属性/機械族/攻1600/守 800
このカードを「ロード・ウォリアー」以外のシンクロ素材とする場合、
このカードのレベルを2つ下げたレベルとして扱う。
このカードが攻撃した場合、そのダメージステップ終了時に
このカードのレベルをエンドフェイズ時まで1つ上げる。
「墓地の《ボルトヘッジホッグ》の効果発動。チューナーモンスターがいるとき墓地から特殊召喚できる」
ボルト・ヘッジホッグ
効果モンスター
☆2/地属性/機械族/攻800/守800
自分のメインフェイズ時、このカードが墓地に存在し、
自分フィールド上にチューナーが存在する場合、
このカードを墓地から特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
また3体のモンスターが、なんて展開力なの……
「いくよ、レベル2の《スピード・ウォリアー》とレベル2の《ボルトヘッジホッグ》にレベル4の《ロード・シンクロン》をチューニング」
☆4+☆2+☆2=☆8
「集いし希望が新たな地平へいざなう。光さす道となれ!シンクロ召喚!駆け抜けろ、《ロード・ウォリアー》」
ロード・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
☆8/光属性/戦士族/攻3000/守1500
「ロード・シンクロン」+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分のデッキからレベル2以下の
戦士族または機械族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
「バトル《ロード・ウォリアー》で《海竜ーダイダロス》を攻撃」
「まあ、浅ましい。罠カード発動《ポセイドンウェーブ》。この効果で《ロード・ウォリアー》の攻撃を無効にし、 あなたに800のダメージを与えるわ」
ポセイドンウェーブ
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが表側表示で存在する場合、
その数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。
「ぐぁ」
コナミLP2300→1500
「《ロード・ウォリアー》の効果発動。デッキからレベル2の戦士族モンスター《マッシブ・ウォリアー》を守備表示で召喚」
マッシブ・ウォリアー
効果モンスター
☆2/地属性/戦士族/攻 600/守1200
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
「カードを1枚伏せターン終了」
コナミ
LP1500
手札 2
モンスター ロード・ウォリアー(攻)
マッシブ・ウォリアー(守)
魔法・罠 セット×1
6ターン目:幸子
いくらモンスターを展開しようと、わたくしの切り札がいる限り、すぐに葬って差し上げますわ!
「わたくしのターン、綺麗でしょ。永続罠《忘却の海底神殿》を発動」
忘却の海底神殿
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、
このカードのカード名は「海」として扱う。
1ターンに1度、自分フィールド上の
レベル4以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を
選択してゲームから除外できる。
自分のエンドフェイズ時、この効果で除外したモンスターを特殊召喚する。
「そのカードも《海》として扱うカード……」
「その通り。《海竜ーダイダロス》の効果発動。《忘却の海底神殿》を墓地に送り《海竜ーダイダロス》以外のカードを全て破壊するわ」
「その効果にチェーンして、手札の《エフェクト・ヴェーラー》の効果発動。このカードを墓地に送り、《海竜ーダイダロス》の効果を無効にする」
エフェクト・ヴェーラー
チューナー(効果モンスター)
☆1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
このカードを手札から墓地へ送り、
相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。
この効果は相手のメインフェイズ時にのみ発動できる。
きぃー、なんてこと!でもまだ終わらないわよ!
「魔法カード《アクアジェット》発動。《海竜ーダイダロス》の攻撃力を1000ポイントアップさせるわ」
アクアジェット
通常魔法
自分フィールド上の
魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
「でたー!幸子さんのマジックコンボ!」
「ゆ、ゆま、どうしたの急に?」
「いや、お約束かと思いましてー」
いつもわたくしの崇拝者が行う喝采が聞こえてきましたわね。あんな庶民でも雰囲気は読めるようですわね。
「バトル、すなわち戦闘!ありがたく頂戴しなさい!《海竜ーダイダロス》で《ロード・ウォリアー》を攻撃!」
「ぐわぁ!」
コナミLP1500→900
「カードを1枚セット。ターンエンド!」
幸子
LP3500
手札 0
モンスター 海竜ーダイダロス(攻)
魔法・罠 セット×1
sideコナミ
7ターン目:コナミ
攻撃力3600の破壊効果持ちか、最低でもこいつだけはこのターンで何とかしないとまずいだろうな。
「俺のターン、魔法カード《貪欲な壺》を発動。墓地の《ニトロ・シンクロン》《ニトロ・ウォリアー》《ジャンク・ブレーダー》《ロード・シンクロン》《ロード・ウォリアー》の5枚をデッキに戻し、2枚ドロー」
貪欲な壺
通常魔法
自分の墓地のモンスター5体を選択して発動できる。
選択したモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを2枚ドローする。
「《ジャンク・シンクロン》を召喚。効果で《スピード・ウォリアー》特殊召喚」
ジャンク・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
☆3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
「効果で手札の《ブースト・ウォリアー》を特殊召喚」
ブースト・ウォリアー
効果モンスター
☆1/炎属性/戦士族/攻 300/守 200
自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、
このカードは手札から表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
「レベル2の《マッシブ・ウォリアー》とレベル2の《スピード・ウォリアー》とレベル1の《ブースト・ウォリアー》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング」
☆3+☆2+☆2+☆1=☆8
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》」
スターダスト・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
☆8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚できる。
「綺麗な竜ね……でもそのモンスターじゃ《海竜ーダイダロス》には到底及ばないわ」
「分かっている。罠カード発動《シンクロ・ストライク》」
シンクロ・ストライク
通常罠
シンクロ召喚したモンスター1体の攻撃力はエンドフェイズ時まで、
シンクロ素材にしたモンスターの数×500ポイントアップする。
「《スターダスト・ドラゴン》のシンクロ素材は4体。よって攻撃力は2000アップ!」
《スターダスト・ドラゴン》 ATK2500→4500
これで《海竜ーダイダロス》の攻撃力は上回った。あとはあの伏せカードが俺の思い通りなら…
「《スターダスト・ドラゴン》で《海竜ーダイダロス》を攻撃」
「お馬鹿さん!リバースカードオープン《ポセイドンウェーブ》!《スターダスト・ドラゴン》の攻撃を無効にして800のダメージよ!」
「うわぁ」
コナミLP900→100
「残念だったわね。これで《スターダスト・ドラゴン》は攻撃することなく攻撃力が戻り、《海竜ーダイダロス》で攻撃すればわたくしの勝利ですわ!」
説明は死亡フラグだよ、海野さん。
「速攻魔法発動《ダブル・アップ・チャンス》。《スターダスト・ドラゴン》の攻撃力を倍にし、もう1度バトルを行う」
ダブル・アップ・チャンス
速攻魔法
モンスターの攻撃が無効になった時、
そのモンスター1体を選択して発動できる。
このバトルフェイズ中、
選択したモンスターはもう1度だけ攻撃できる。
その場合、選択したモンスターはダメージステップの間、攻撃力が倍になる。
《スターダスト・ドラゴン》 ATK4500→9000
「攻撃力9000ですって!」
「《スターダスト・ドラゴン》で《海竜ーダイダロス》を攻撃」
「あああぁぁぁぁ!」
幸子LP3500→0
Winコナミ
「大丈夫か?」
「きぃぃぃ!わたくしが、負けるだなんて」
やっぱこいつは単なる自信家だったようだ。
「そう悔しがるなよ、いいデュエルだったよ」
「くぅ……庶民に慰めるなんて屈辱ですわ。ですが、敗者が何を語っても負け犬の遠吠え。その言葉は素直に受け取りますわ……ありがとう」
「ああ、でも約束は忘れないでよ」
「あ……そうでした」
思い出した海野が俺を卑猥な物を見る目で見てきた。
「あんた、幸子ともそんな約束を」
「え?何かあったのですか?」
「くっ、約束した以上仕方ありませんわ。さ、さあ、なんでも言いなさい」
一応最低限のプライドはあるのか震えながら海野が言ってきた。
「いいよ今は。じっくり考えさせてもらうから」
あ、やばい、またS顔になってたかも。
「くぅぅ」
それが屈辱的だったのか海野は赤くなりながら顔を伏せていた。
「とりあえず、俺はもう帰らせてもらうよ」
「え、帰っちゃうの……」
「コナミさん、今日は何か用事が?」
「いや、2度寝。突然起こされたからまだ寝たりないんだよ」
そう言い残して俺は3人に背を向けた。
「なによ、つれないわね……」
「えっと、おやすみなさい。でいいのかな?」
「寝起きの庶民に負けるなんて、屈辱ですわ……」
3人の少女に見送られながら。俺は寮へと帰還した。