2週間、お待たせしてすみません。
今回は会話パートのみです。
ほかの方々のTF小説も参考としていくつか読ませていただいておりますが、ゆきのんのヒロイン率がほぼ100%、さすがアカデミアの女帝。
最初のデュエルの取引も定番ですが、保留という結果にしているヘタレは私だけだった(泣)
sideコナミ
「こない……また1人減ったか」
「そうね。まさか紫まであちらサイドになるなんてね」
幸子と紫のデュエルから一夜明けた今日、紫も授業そして放課後のレッド寮には来なかった。
「幸子なんかカードが覚醒したとか言ってたし」
「《ナンバーズ》でしたっけ?」
「新しい力を手にされた以上、いまは幸子先輩たちに分があるということでしょうか」
みんなの言う通り。人も減り、相手に新たな知k皿が加わり、こっち衣としては痛い限りだが。こっちのやることは変わらないな。
「さて、今日は来るのか?」
「ごきげんよう、庶民のみなさん」
「今日も来たか……あれ?」
いつも通り幸子は放課後レッド寮にやってきたが。
「あら、幸子1人なの?」
雪乃の言うとおりやってきたのは幸子1人だった。
「コナミと戦うデュエリストは連れてきてないの?」
「もしかして幸子さんがコナミさんとデュエルするつもりですか?」
「ええ、そのもしかしてよ」
「そうか……まあ昨日カードが覚醒したし、来るとは思っていたが」
そういってオレはディスクを構えた。
「幸子さんとコナミさんが!」
「ついにデュエルするする時が来たんだね!」
みんなにも緊迫の空気が流れてきていたが、
「準備をしているところ悪いですが、デュエルをするのは今日ではなくてよ」
「なに?」
「わたくしもこのカードに見合った完璧なデッキを持ってあなたと戦いたいのです」
「デッキを調整したいと?」
「ええ。デュエルは1週間後のこの場所でということでいかがかしら?」
「ああ、かまわないよ」
「当然わたくし
そういい残して幸子は去ろうとした。
「ところで幸子」
去ろうとした幸子を俺は呼び止めた。
「何かしら?」
「お前俺と最初にデュエルしたときの約束覚えてるか」
「最初の……」
『あなたのシンクロモンスターを掛けてデュエルしましょう』
『断る。俺にメリットがない』
『もちろん、あなたが勝った場合の事も考えていますわ』
『と言うと?』
『あなたが勝ったら、このわたくしがあなたの言うことをなんでも1つだけ聞いてあげますわ』
「……そういえばそんなことも言ったわね」
どうやらあのときの約束を思い出したらしい。
「あら、幸子ともそんな約束してたのね」
雪乃がその言葉に反応した。なんだか怖い。
「先輩方、そんな不純な取引をしていたのですか!?」
「コナミ……あんた……」
「ほえ?皆さんどうしたんですか?怖い顔して」
あれ?俺今集中砲火を受けているのか?
「ままあとにかく、俺が次のデュエルで負けろと言ったら負けてくれるのか?」
「……わたくしもデュエリストとして1度デュエルで交わした約束は守りますわ。ですが」
「ですが?」
「あなたはそんなこといえないんじゃなくて?あなたも1人のデュエリスとである以上、わたくしのモンスターを自らの手で葬りたいはずですわ」
「……お見通しか」
それにここまでエクシーズに浸透した以上、八百長で買っても幸子は戻らないだろうし。
「ちょっと言ってみただけだ。いいよ、約束どおり、幸子にはデュエルをもってそのエクシーズから離れてもらう」
「ふふっ、その以西1週間後も続いているか、楽しみにしていますわ」
そう言って幸子は今度こそ去っていった。
「1週間後ですか」
「幸子がすぐに突っかからないなんて」
「それだけ本気ということね」
「コナミさんなら勝てますよね!」
「さあね、ただ俺もやれる限りのことをするだけだ」
「じゃあ俺も、幸子とのデュエルに備えてデッキの再調整をしたいから、今日は1人にしてもらっていいか?」
「そうですね、相手が真剣な異常、コナミ先輩も生半可なデッキでは挑めないでしょうし」
「でも時間はまだあるんだからそんなに気負いしないでよ」
「それじゃあコナミさん、明日です!」
「……」
俺の願いを聞き皆寮に帰って行った。
「……」
みな寮に帰っていった。
「……」
みんな寮に
「語りで強引に帰らせようとしないで」
わかったよ、雪乃だけはまだ残っていた。
「全く、まさか幸子にもそんな約束をしてたなんて」
「言っておくけど雪乃の時と同じだぞ、向こうから勝手に吹っかけてきたんだ」
「たとえそれでもコナミは受け入れたんでしょ?」
「……ノーコメントです」
「で、本当は幸子に何をしてもらおうと思っているの」
「……卒業後の進路の提供とか?」
「ずいぶんと現実的なお願いね」
当然これは冗談だけどな。
「と・こ・ろ・で」
急に雪乃が声のトーンを変えて俺の真横に接近してきた。
「私にしてほしいことはちゃんと考えてくれているの?」
なんだか艶めかしい声で俺の首筋を指でなぞりながら雪乃がたずねてきた。なんだかこういう雪のを久しぶりに見た気がする。
「いろいろ考えてるよ。鼻でスパゲッティを食べてくれとか、目でピーナッツを噛んでくれとか」
「え?」
「でもどれもインパクトに少しかけててね」
雪乃が明らかにさっきとは違う少し引き気味の反応をした。
「私にそんな『み○おとミ○オ』や『T・P○ン』の作者みたいなことを要求しようとしたのはあなたが始めてよコナミ」
「なんでちょっとマイナーな作品上げた?『オ○Q』とか『パー○ン』でよかったじゃん」
「……最近コナミのツッコミスキルも少し上がってきたんじゃない?」
「それは褒めているのかな」
「そういうポジティブなところも嫌いじゃないわよ」
まあそうだよね、貶してるんだよね。
「もっとこう……私のイメージに合ったことを要求したいとは思わないの?」
左腕で胸を寄せ上げ、右手の人差し指を唇につけながら雪乃が言ってきた。ちょっとやけになってきてる?
「雪野のイメージ……円周率100桁暗記してとか、次の中間テストでオール100点取ってとか?」
「それがコナミの私に対するイメージなの?」
なんだか不服そうなジト目で雪乃が俺に言った。
「雪乃さんの知的なイメージ?」
「そういうのは委員長に求めてよ。それともコナミは委員長が好みなの?」
なぜそういう話になる?
「もっと私にしか要求できなさそうなことはないの」
もう若干ふてくされ気味だ、何か決めないといけないか……
「雪乃にしか頼めなさそうなこと……」
雪乃にしか…雪乃にしか…雪乃に…雪乃ni…雪乃んi……
「じゃあこれから雪乃のことをゆきのんって呼ぶのは?」
「……あら、それでいいの?」
「…やっぱなしで、これはなんか俺への罰ゲームっぽいや」
「もっとなにかが欲しいとかでもいいのよ」
「欲しいって」
欲しい物って……欲しい者って…
「……恋人が欲しいとか言ったらどうなるんだ?」
「そのときは、恋人ができるだけよ」
俺の冗談に対し、雪乃が少しだけまじめな口調で言った。
「……」
「……」
「ま、卒業までには何か頼むから、もう少しだけ待ってよ」
結局迷って保留した。別にヘタレだからじゃない、決まらなかっただけだ。
「全く、コナミのことだから今度ジュースをおごるとかで済ませそうだから不安だわ」
それの何がいけないのかな?
「さすがにこれ以上邪魔をするのは刻かしらね。いいわ、もう少しだけ先延ばしにしてあげるわ、でもその代わり」
去ろうとしていた雪乃はくるっと俺のほうに体を向け少し微笑んだ。
「明日は必ず幸子に勝ちなさい」
「……言われずとも」
side麻衣
幸子さんと紫さんのデュエルを見た後、まいちゃんと魔希子ちゃんはそこから得た情報をまとめ合った。
「しかし幸子さんが鱗子さんの切り札を持っていたこと、これは気になりますね」
「彼女が鱗子さんを倒して奪ったとか?」
「いえ、鱗子さんがそう簡単に負けるとは考えにくいです。ほかにもエクシーズが出回っている以上、鱗子さんが渡した可能性のほうが高いでしょうね」
「鱗子さんが自分の切り札を渡しちゃったの?」
「たしかにそう簡単にしたとは考えがたいですが、それよりも今は幸子先輩の使ったあのエクシーズモンスターのほうが気になりますね」
「《ナンバーズ》だったっけ?」
「ええ、未来でも見たことないカードでした」
「あれも鱗子さんからもらったのかな?」
「わかりませんが、直接彼女に聞くのが1番ですね」
「でも、まいちゃん達、あの人とはあんまり接点なかったし、なんか今は取り巻き……音面立ちがいっぱい周りにいるから」
「直接接触するのは難しいですね。麗華先輩を通せば私からも話せるでしょうが」
「あの人も向こう側と言うか、
「……不本意ですが、彼に聞くしかありませんか」
彼……まいちゃん達と同じ未来人。
「コナミさんだよね……」
ピピピピッ……
「おっと、今日はクラス委員の仕事があったのでした。そう長くはかからないので、すみませんが少し待っていてもらえますか?」
「もちろんいいよ」
「それでは」
sideコナミ
あれから1人部屋にこもってデッキ構築を考えてみたが、そうそうすぐに新しい手など見つかるものではなかった。
そんな現状を打開すべく何か新しいカードを調達しようと購買へ向かった。
「きゃっ!」
「おっとごめん」
その途中、曲がり角で誰かとぶつかった。
「いいえ、まいちゃんこそよそ見を……ってあなたは!?」
「君は、確か神導と一緒にいた……なんとかまい」
「まいちゃんは善羽麻衣です」
名前を憶えられていないのが気に障ったのか少し不機嫌そうに言った。
「今日は1人なのか?」
「ううん、待ち合わせ中だよ。あなたこそ1人なんて珍しいですね?」
「やっぱりそう思うんだ」
「そりゃいつもこれ見よがしにハーレムを築いてるから」
ひどい言われようだ。
「まあ今日はちょっとな……そうだ、ここであったのも何かの縁ってことで1つ聞きたいんだが」
「ん?なんですか?言葉巧みに会話をして、そのハーレムにまいちゃんも入れるつもりですか?」
「そんなことしねーよ」
「即答で否定するのもそれはそれで失礼!?」
俺が否定すると善羽はプンスカという擬音が聞こえそうな顔に頬を膨らませていった。あざとい。
「まあいいです。それでまいちゃんに聞きたいことって何ですか?」
「来週、幸子とデュエルするんだが、《ナンバーズ》ってエクシーズに対するアドバイスとかあったりするか?」
「さあ、敵になるかもしれない人には教えたくないので~す」
「さいですか」
「と言いつつ、《ナンバーズ》ってモンスター、まいちゃんも初めて見たんだけどね」
「そうか」
デュエル中に白紙に書かれたぐらいだしな、普通に流通してるわけではなかったか。
「《ナンバーズ》は初めてだったけど、あの《水精鱗》は鱗子さんのカードだったはずなの」
「青海先生の……そういえば青海先生もあんまりみないいけどな」
「鱗子さんはもともと教員のデータと関係者の記憶を書き換えて来たから」
「記憶を書き換えて」
なるほど、生徒が急に減ったことに教師が何も言わない理由が少しわかった気がするよ。
「だから学園にいないことが多いのは問題ないと思うけど……」
「思うけど?」
「最近、まいちゃん達とも連絡が取れないの」
「君たちともねぇ、じゃあこのエクシーズをばらまいているのも」
「そう、鱗子さんの単独行動なの」
「なるほど」
「だからまいちゃん達も《ナンバーズ》について知りたいの。だからコナミさんに何か知っていることがあったら教えてほしいってさっき魔希子ちゃんと話していたんだけど」
「さあ、敵になるかもしれない人には教えたくないのでーす」
「なっ!?」
さっきの善羽の言ったセリフを返してみた。
「冗談だ。この事態は俺としてもあまりよくないからな」
「むうぅっ……でも幸子さんがエクシーズモンスターを手に入れてからだいぶ経っていると思うけど、なんで今になって?」
「白紙のカードが覚醒したかららしいぞ」
「白紙?覚醒?」
「知らなかったのか?あの《ナンバーズ》は元々白紙で紫とのデュエルの最中に完成したらしい」
「元々白紙?」
「デュエルの最中に覚醒するカードですか」
善羽との会話に、急に誰かが会話に入ってきた。
「神導魔希子か」
「あ、おかえり魔希子ちゃん」
「ええ、先にコナミさんと会っていたのですね」
「偶然ここであっただけだよ」
「そうでしたか。しかしそのようなカード、鱗子さんはいったいどこで手に入れたのでしょう」
白紙のカード……《ナンバーズ》以外でも俺はそのカードを1度見たことがある。あれは融合モンスターだったが……
「……1つ聞いてもいいか?」
「なんでしょうか?」
「2人は闇のデュエルって知ってるか?」
「闇の」
「デュエル…ですか?」
「知らないみたいだな。なら気のせいか」
「闇のデュエル……それはいったい何のですか?」
「知らないのならいいだ。じゃあそろそろ俺は当時の目的を果たしに行かせてもらうよ」
「あっ、ちょっと待ってください!」
制止する神導を無視して、俺は購買へと向かった。
side魔希子
「ああ、行っちゃった。幸子さんとの仲介やく頼めなかったね」
「ええ、でも来週デュエルをするということは、どのみちコナミさんでも会うことはできなかったでしょう」
「あ、そこ聞いてたんだ」
「ええ、しかしコナミさんは私たちの知らないことを知っているようですね」
「まいちゃんたちの知らないこと?」
「おそらく私たちがこの時代に来る以前に何かあったんだと思います」
「何かって、何?」
「それはまだわからないけど……」
コナミさんも一応は未来を救おうと動いている人間、できれば余計な潰し合いはしたくないのですが。
「……やはり、コナミさんのことも警戒して観察する必要がありそうですね」