コナミ
LP1050
手札 1
モンスター ジャンク・ガードナー(守)
魔法・罠 伏せカード2枚
8ターン目:幸子
「わたくしのターン、《アビス・スプラッシュ》の効果発動!ORUを1つ取り除いて、攻撃力を倍にするわ!」
《アビス・スプラッシュ》ATK2600→5200
「バトルよ!《アビス・スプラッシュ》で《ジャンク・ガードナー》を攻撃!」
「《ジャンク・ガードナー》の効果発動!このカードが破壊されたとき、モンスター1体の表示形式を変更する!」
「なるほど、これで《クリスタル・ゼロ》は守備表示になって攻撃できないと。でも残念、カウンター罠《エクシーズ・リフレクト》発動!エクシーズモンスターを対象にする効果を無効にし、800のダメージを与えるわ!」
「なっ!」
コナミLP1050→250
「かえって自分の首を絞める結果になったわね。まあ関係なかったようだけど、これで終わりよ!《クリスタル・ゼロ》でダイレクトアタック!」
「罠カード発動!《
「このカードは自分のLP以上の攻撃力を持つ相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。攻撃を無効にし1枚ドロー!そしてエクストラデッキの《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚!」
コナミ:手札1→2
「ナンバーズ2体の攻撃も防いで、そのうえモンスターまで展開するとは……カードセット、これでターンエンドよ」
幸子
LP1450
手札 0
モンスター No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ(攻)
No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ(攻)
魔法・罠 伏せカード1枚
《スターダスト・ドラゴン》と今引いたこのカード。あのカードが来れば……
「俺のデッキよ……もう1度あの力を貸してくれ!」
俺の思いにこたえるようにデッキが輝きだした。
「何ですか、あのコナミさんのデッキからの輝きは!?」
「くぅ、この輝きはあの時と同じ……まさか!?」
突然のことに麗華は驚いた。幸子も驚いてはいるが、1度見ているからかこれが何を意味しているか分かっているようだ。
「なっ!なんだ!?」
「コナミ先輩のデッキが輝いてます!?」
「想定……不能……」
「い、いったい何!?」
「なんなんですかー!」
雪乃以外のみんながその光景におどいている。まあ無理もないか。とにかく……
「答えてくれてありがとう俺のデッキ。俺のターン、《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》を召喚!」
コナミ:手札3→2
救世竜 セイヴァー・ドラゴン
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
「やっぱり今の輝きはあのカードを引いたのね」
「さらに《ワンショット・ブースター》を特殊召喚。このカードはモンスターを召喚したターンに特殊召喚できる」
コナミ:手札2→1
ワンショット・ブースター
効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
「レベル8の《スターダスト・ドラゴン》とレベル1の《ワンショット・ブースター》にレベル1チューナー《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》をチューニング!」
☆8+☆1+☆1=☆10
「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す。光さす道となれ!シンクロ召喚!光来せよ、《セイヴァー・スター・ドラゴン》!」
セイヴァー・スター・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3800/守3000
「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」+「スターダスト・ドラゴン」
+チューナー以外のモンスター1体
「やはり来ましたわね、そのモンスター!?」
予想はしていたようだが、《セイヴァー・スター・ドラゴン》の登場に幸子が警戒心を強めた。
「《セイヴァー・スター・ドラゴン》の効果発動!相手モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にできる。《クリスタルゼロ》の効果を無効にする!」
「これで《クリスタルゼロ》の効果は無効です!」
「いえ、これは普通にチェーン発動されてしまうのでは?」
ま、そうだろうな。遥の言う通りここは。
「無駄なことを、《クリスタルゼロ》の効果をチェーン発動!ORUを1つ取り除き、《セイヴァー・スター・ドラゴン》の攻撃力を半分にするわ!」
「やはり……無効に……」
「でも《セイヴァー・スター・ドラゴン》にはもう1つの効果があったはず……コナミの目的はおそらくそっちね」
雪乃の考えは、まぁニアピンだな。
「《セイヴァー・スター・ドラゴン》のもう1つの効果発動!相手が効果を発動したとき、このカードを生贄に捧げ、相手のカードをすべて破壊する!」
《セイヴァー・スター・ドラゴン》が強烈に輝き、幸子のフィールドに突っ込んだ。
「すべて破壊!すげぇ効果だな!」
「これで幸子のモンスターは全滅だよ!」
しかし《セイヴァー・スター・ドラゴン》が消えても、幸子のモンスターは残っていた。
「……なぜだ?」
「残念だったわね、《セイヴァー・スター・ドラゴン》のもう1つの効果にさらにチェーンして、永続罠《ナンバーズ・ウォール》を発動していたわ」
「《ナンバーズ・ウォール》?」
「このカードがある限り、《No.》モンスターは効果では破壊されないわ」
「なるほど、永続罠であるそのカード自体は《セイヴァー・スター・ドラゴン》の効果で破壊されるが……」
「そう、わたくしのモンスターはこのカードに守られたということよ!」
まさか《ナンバーズ》専用のカードもあったとは。
「これでコナミのフィールドのモンスターは0!次のターンあなたを守るモンスターはいない!つまり次のターンの攻撃でわたくしの勝利ですわ!」
「何勘違いしている」
「ふぇ?」
「まだ俺のターンは終了していない!魔法カード《ミラクルシンクロフュージョン》発動!」
コナミ:手札1→0
「そのカードは!?」
「ああ。フィールド・墓地から素材モンスターを除外し、Sモンスターを融合素材とするその融合モンスター1体を融合召喚する!」
「やはり、シンクロ融合……」
「墓地の《スターダスト・ドラゴン》と《スターダスト・アサルト・ウォリアー》を除外し融合召喚!現出せよ《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」
波動竜騎士 ドラゴエクィテス
融合・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3200/守2000
ドラゴン族シンクロモンスター+戦士族モンスター
「そのモンスターは!貴方の偽物とデュエルした時、あのモンスターと一緒に使った融合モンスター!?」
「こっちも覚えていたか。《ドラゴエクィテス》の効果発動!墓地の《セイヴァー・スター・ドラゴン》を除外しその効果を得る!」
「《セイヴァー・スター・ドラゴン》の効果、それじゃあ!?」
「ああ。その効果を発動!《アビス・スプラッシュ》の効果を無効にする!」
《アビス・スプラッシュ》ATK5200→2600
「くっ、ですが破壊できるモンスターは1体、まだわたくしのライフは」
「いいや、罠カード《タイラント・ウィング》を《ドラゴエクィテス》に発動!このカードは攻守400アップのドラゴン族専用の装備カードとなり、装備モンスターはモンスターへの攻撃が2回可能となる!」
《ドラゴエクィテス》ATK3200→3600
「攻撃力3600の2回攻撃ですって!?」
「バトルだ!《ドラゴエクィテス》で《クリスタル・ゼロ》を攻撃!」
「あぁっ!」
幸子LP1450→250
「これで最後だ!《ドラゴエクィテス》で《アビス・スプラッシュ》を攻撃!」
「きゃあああぁ!」
幸子LP250→0
Win:コナミ
「やった!コナミが勝ったよ!」
「はい!コナミさんが勝ちました!?」
「ええ、さすがね」
「……勝った…」
「ああ、やりやがったぜ!
「はい。見事な勝利でした」
皆が俺の勝利に賞賛をくれた。
「うぅ……わたくしは……」
攻撃を受けて倒れていた幸子が起き上がった。
「幸子!?」
俺は急いで幸子に駆け寄った。
「わたくしは……たしか……!?」
「幸子、お前もしかして……」
エクシーズを持ってからの記憶がないとか…
「お前、記憶はちゃんとあるのか?」
「記憶?わたくしは青海先生からデッキをいただいてからあなたを倒すためにひたすらデッキ構築と、デュエルのイメージトレーニングと……」
「え?」
俺が聞くと、幸子はエクシーズを手にしてからの俺とのデュエルまでの日々を語り出した。
「それなのに、わたくしは、また負けてしまったのね!?」
幸子は悔しそうに叫んだ。
「……それだけ?レッド寮の存続の件は?」
「レッド寮?なんのことですの?」
「……」
都合のいいことだけ記憶から抜けてやがる……
「この敗北……わたくしの未熟さもありますが、所詮は他人に与えられたカード……」
エクシーズモンスターのカードを見ながら
「やはりコナミを倒すにはわたくしだけのオリジナルのカードを作るしかないわ!我が海野財閥の力で!!」
ぐっとこぶしを握って幸子が叫んだ。
「それは……自分の力ってことになるのか?」
「そうと決まれば、さっそく取り掛かりますわよ!」
「え?今すぐ!?」
「当然よ!というわけでコナミ。これを青海先生にお返ししておいて」
そう言って幸子は青海鱗子の者と思われるデッキを俺に渡し、足早にその場を去っていった。
「なんだか嵐のようにさっと行っちゃったね」
「レッド寮の今後のこととか、なにも言わなかったわね」
「でもいつもの幸子さんらしくなってくれましたね!?」
ま、確かに幸子らしいと言えばらしいか……いや、幸子らしさはずっとあったか。
「……」
それを見届けた麗華がその場から去ろうとした。
「次はお前が相手か、委員長?」
「……さて?私はあなたが思っているほど、あなたに興味はないので」
「なんだそりゃ?」
「紬さんがあなたを倒せば、私はそれでいいと思っているってことですよ」
淡々とした口調で麗華は
「あっそ。ま、確かにお前を倒すのは俺の役じゃなさそうだし」
そういって俺は遥のほうに目をやった。
「え?……あっ!?」
視線に気づき、一瞬戸惑った遥だったが、すぐにその意を読み取って、凛とした目つきで麗華に視線を合わせた。
「……では、今日はこれで」
しかし麗華は興味なさそうにその場を去っていた。