sideコナミ
そして放課後、まずは自分の部屋を探してみようと思い、レッド寮に帰ったところ、雪乃、ツァン、ゆまの3人が待ち伏せしていたかの様に立っていた。
「ねえコナミ、さっきのデュエルはどういうことだったの?」
「どういうことってなんだよ」
「さっきのデュエル、6ターン目の時点で《シンクロ・ストライク》伏せていたわよね。《スターダスト・ドラゴン》を出していたら勝てたはず、なぜそうしなかったの?」
うっ、さすが雪乃、気づいていたか。
「そうだったんですか!コナミさんもしかして私に手心を加えてくれたのですか?」
「いや、俺はデュエルで手を抜くようなことは決してしない、相手にも失礼だからな」
「じゃあどうして?」
下手にごまかすよりも、こいつらには本当のことを言った方がいいか。
「いや、実は……なくしたんだよね《スターダスト・ドラゴン》」
「なんだそうだったんですか……って、えー!それって大変じゃないですか!」
「まあ部屋の中を探せばあると思うし、そんなに心配しないでいいよ」
なるべく軽い口調で言い部屋に戻ろうとした。
「でしたら私たちも一緒に探しますよ!いいですよね?」
「ええ、もちろん私も手伝うわよ。コナミの部屋を隅々までかき回して」
「し、仕方ないな、僕も手伝ってあげるよ」
うーん、ゆまは完全な善意、ツァンは流されてるって感じだが、
雪乃は絶対違うこと考えてるな。まあ見られて困るものはないしいいか。
「ありがとう、そうしてくれると助かるよ」
3人にも頼み、俺の部屋を探し回ったが、
「だめだ、みつからない」
「ど、どうしましょうコナミさん……」
「ほんと、何もなかったわ」
おい雪乃、お前は何を探してた。まあ予想はしてたが。
「ここまで探してないとなると、ここにはないんじゃない」
「そう考えるのが妥当ね。コナミ、他に心当たりはないの?」
「と言ってもな……ああ、そう言えば昨日、1度デッキを落としたっけ」
「も、もしかしてあの時ですか!」
「あの時……!」
ゆまとツァンもどうやら思い出したらしい。
「あら、2人も関係してるの?」
「はい……だとしたら、私のせいで」
「ゆまのせいじゃないさ。とりあえず探すだけ探してみようか」
そして俺達4人は港に行き、再び《スターダスト・ドラゴン》を探した。
「あう、やっぱりありません」
「もしかして海に落ちたんじゃ」
「そうなってしまうと、もうどうしようもないわね」
「そんな、あのカードはコナミさんのエースモンスターなのに」
「……」
「……」
なんかみんなの顔が次第に暗くなってきた。これはなんか言った方がいいか……
「そんな顔するなよ皆。心配はいらない、俺がカードを必要としているようにカードも俺を必要としていれば、必ず戻ってくるさ」
さすがに臭すぎる台詞だったか。
「コナミさん……」
「ふふ、さすがコナミ、言うことが深いわね」
「何ちょっといいこと言っちゃってるのよ……」
あれ、意外と好感だった、さすが俺と同じデュエル脳だ。
「まあそう言うわけだからあまり心配するな。帰ってもう1度探してみたらあっさり見つかるかもしれないし」
「……そうね」
「まあ、あんたがそう言うなら」
「ああ、もう日も暮れてきたしみんなはもう寮に帰ってよ」
「私たちももう少し探しますよ」
「そうよ、私達に対して遠慮なんていらないわ」
「僕も、少しくらいなら遅くなっても」
「大丈夫だって、気持ちだけ受け取っておくよ」
そして数日後の休日、
3人はまだ見つからない《スターダスト・ドラゴン》を心配して休日だというのに来てくれた。
「毎日悪いな」
「それは言わない約束でしょ」
「僕は暇でしょうがないから来てあげただけだからね」
「それじゃあ今日はどこを探しましょうか」
……そして手分けしてお昼過ぎまで探すも結局見つからず、一旦レッド寮の前まで戻った。
「結局見つからなかったわね」
「やっぱりアカデミアにはもうないんじゃ」
「あ、諦めちゃだめですよ!もう1度心当たりを……」
「ちょっと、コナミちゃん」
今後について話している時に、急に声を掛けられ振り向くと、そこにいたのは購買部のトメさんと、
「ここにいらっしゃってくださいましたか。お会いできてよかったです」
病弱少女の紫だった。
「あなたは購買部のトメさん、えっとそちらの方は?」
「はい、紬紫と申します」
「紫ちゃんですか。初めまして宮田ゆまです。ゆまと呼んでください」
「それで2人はどうしてここに?」
「実はこれをコナミちゃんに届けようと思ってね」
「わたくしめにはそれが一目でとても大切な物だとわかりました」
「それってもしかして」
「はい、このカードだよ」
トメさんが差し出したのは《スターダスト・ドラゴン》だった。
「《スターダスト・ドラゴン》!」
「どうしてあなた達がこのカードを?」
「はい、そのことなのですが……」
「本土の方に届いたカードの中に妙なカードがあるって言って、間違って入った可能性も考慮して送り返してもらったそうだよ」
なるほど、あのばらまいた時に、偶然にも後ろにあったダンボールの中に入ってしまったのか。
「それを今朝たまたま私が受け取ったんだよ。本来なら朝1番に返しに来るべきだったんだろうけど来る途中で寄り道をしていて遅くなっちゃってね。本当にごめんね」
「トメ様を叱らないでください。悪いのは全てわたくしめなのです」
「紫ちゃん……」
「どうして紫ちゃんが悪いんですか?悪いのはあの時コナミさんにぶつかった私ですよ」
「……まあ、飛ばしたのは僕だし、僕にもちょっとは責任が……」
「いいえ、カードをお持ちするのが遅れたのは、わたくしめの我が儘のせい……
わたくしめは普段から病がちなのですが、あ、病と申しましてもたいていは貧血などで……
ですから、生死にかかるようなことはないのですが、ともかく、そのようなわけで昨日も臥せっていたのです。
そこにトメさんが来てくださり、思いがけず《スターダスト・ドラゴン》を手に入れたと」
「伝えずにはいられなかったんだよ。紫ちゃんのあのカードへの思いを知っていたからね」
「わたくしめは飛び上がらんばかりに驚きました。いえ、とこから10センチは飛び上がっていたでしょう」
「……どっちだよ」
「と申しますのも、わたくしめは以前から《スターダスト・ドラゴン》に興味を持っていたのです。
いえ、憧れていたと言った方が正確かもしれません」
「憧れていた?」
「はい、定期試験の時のコナミ様と雪乃様のデュエルで初めて目にした時から、あの美しいドラゴンの虜でした」
あのときか。そういえばあの時紫は購買部にいたっけ。ならトメさんが紫の思いを知っているのも納得だ。
「わたくしめも1度でよいから《スターダスト・ドラゴン》の華麗な姿をこの目で直接見てみたい……
想像しただけで、熱は上がり、胸の鼓動は高まり……ああ、明日をも知れぬわたくしめの命……ああっ」
「紫ちゃん、大丈夫かい!?無理をしちゃだめだよ」
「うぅ、少し休んだ方がいいんじゃ」
「いえ……いえ、大丈夫です。最後まで、わたくしめの口から……説明させてください」
「……わかった。続きを話してくれ」
「話を聞いてわたくしめは、たまらずトメ様に頼みました。せめて、せめて一目でも……と。トメ様は、カードを見せるためにわたくしめの部屋まで寄ってくださったのです。
ですから、遅れた責任はわたくしめにございます。この身は、煮るなり焼くなりお好きにしてくださいませ」
「そういうわけだったの……」
「でも、何かに夢中になっちゃうその気持ち、私にはわかるわよ」
雪乃、お前が考えてるものとはだいぶ違うと思うぞ。
「はい!わかります」
ゆま、そこは頷くとこじゃないと思うぞ。
「でもきみ、病気で寝てたわりにはピンピンしてるよね」
「それが凄いんだよ、カードを見たら、みるみる元気になっちゃたんだよ」
「ええ、病は気からと申しますが、わたくしめも驚きです」
「そうか……」
「コナミさん、そういうわけなら怒らないであげてください」
「……良かったな、元気になって」
「……!」
「えっ!?怒らないのコナミ?」
「なぜ俺が怒らなければいけないんだ?そんな気はないさ。カードを愛する気持ちを咎めるつもりはない。
それになにより、カードを見て紫が元気になったのなら《スターダスト・ドラゴン》が旅に出た甲斐があったじゃないか。
こうしてカードが戻ってきたわけだし、俺はそれで十分だ。怒る理由なんてない」
「コナミさん」
「さすがねコナミ」
「……」
「コナミ様……ありがとうございます」
「本当にごめんね。はい、カードだよ」
トメさんから俺はカードを受け取った。
「戻ってきてくれたか」
「やっぱりコナミさんにはこのカードがなくっちゃです」
「しかしコナミも人がいいって言うか……」
「でも、コナミがそう言うんじゃ私達も文句を言うわけにはいかないわ。そうよね、2人にも全く責任がないわけじゃないんだから」
「うっ、そうだけど」
「はうぅ!そうでした……すみませんコナミさん、あの時私がもっと周りを確認しておかなかったばかりに」
「……まあその、ごめん、なさい……」
「済んだことだし、もう気にするなって」
「それでコナミちゃん、厚かましいお願いだけど、紫ちゃんとデュエルしてもらってもいいかな?」
「デュエルですか?」
「この子は人一倍デュエルに打ち込んでいるけど、体の事もあってあまり勝負をする機会がないんだよ。それに《スターダスト・ドラゴン》の戦う姿を見せてあげたいんだよ」
「トメさま……」
「どうするのコナミ?」
「応えてあげましょうよ」
「当然だ、断る理由がないしな」
「ふふ、それでこそコナミね」
「本当によろしいのですか、光栄の至りです」
そして俺たちはデュエルのために、レッド寮の裏に回った。
「じゃ、さっそく始めようか」
「はい、お目汚しやも、しれませぬが……」
「「デュエル」」
「先攻は紫からどうぞ」
1ターン目:紫
「かしこまりました、わたくし目の番です。兵を《レッド・ガジェット》を攻撃表示で召喚です」
レッド・ガジェット
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1300/守1500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
デッキから「イエロー・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
「《レッド・ガジェット》の効果を発動いたします。デッキより《グリーン・ガジェット》を手札に加えます。札を2枚伏せます。はい、あなた様の番です」
紫
LP4000
手札 4
モンスター レッド・ガジェット(攻)
魔法・罠 セット×1
2ターン目:コナミ
「俺のターン、俺のフィールドにモンスターがいないことにより《ジャンク・フォワード》を特殊召喚する」
ジャンク・フォアード
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 900/守1500
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「看破いたします。伏せた札を開示いたします。永続の罠《王宮の弾圧》この効果により、ライフポイントを800支払いモンスタアの特殊召喚を無効に致します。う……うぅ、」
王宮の弾圧
永続罠
800ライフポイントを払う事で、
モンスターの特殊召喚及び、モンスターの特殊召喚を含む効果を無効にし破壊する。
この効果は相手プレイヤーも使用する事ができる。
紫LP4000→3200
まじか、特殊召喚メタ。こりやシンクロデッキには天敵のカードだな。
「《ジャンク・サーバント》を通常召喚」
ジャンク・サーバント
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1000
自分フィールド上に「ジャンク」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「その兵法は、伏せた札を開示いたします。通常の罠《サンダー・ブレイク》あなた様のカードを1枚破壊いたします」
サンダー・ブレイク
通常罠
手札を1枚捨て、フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードを破壊する。
ことごとくモンスターを……こうもモンスターの展開を阻止されたのは久しぶりだ。
「カードを1枚伏せターン終了だ」
コナミ
LP4000
手札 3
モンスター スカー・ウォリアー(攻)
魔法・罠 セット×1
side雪乃
珍しいわね、コナミの展開が阻止されるなんて。普段なら後攻1ターン目のシンクロ召喚は当たり前なのに。
3ターン目:紫
「参ります、わたくしめの番です。一所懸命に《霊滅術師 カイクウ》を攻撃表示で召喚いたします」
霊滅術師 カイクウ
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 700
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手の墓地のモンスターを2体まで選択してゲームから除外できる。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手はお互いの墓地のカードをゲームから除外できない。
「戦闘いたします、口切を《レッド・ガジェット》で直接攻撃いたします」
「くっ、」
コナミLP4000→2700
「全霊をかけて《霊滅術師 カイクウ》で直接攻撃いたします」
「それは通さないよ、罠カード発動《コンフュージョン・チャフ》。これで攻撃対象は《レッド・ガジェット》に変更される」
コンフュージョン・チャフ
通常罠
1度のバトルフェイズ中に2回目の直接攻撃が宣言された時に発動する事ができる。
その相手モンスターは、直接攻撃した1体目の相手モンスターと戦闘しダメージ計算を行う。
「ぅぁぁ……」
紫LP3200→2700
「札を1枚伏せます。恙なく、あなた様の番です」
紫
LP2700
手札 2
モンスター 霊滅術師 カイクウ(攻)
魔法・罠 王宮の弾圧
セット×1
ここまで押されてるコナミは初めて見るわね。単にデッキの相性が悪いのか、それともあの紫って子が…
4ターン目:コナミ
「俺のターン、《マックス・ウォリアー》を召喚」
マックス・ウォリアー
効果モンスター
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 800
このカードは相手モンスターに攻撃する場合、
ダメージステップの間攻撃力が400ポイントアップする。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
次の自分のスタンバイフェイズ時までこのカードのレベルは2になり、
元々の攻撃力・守備力は半分になる。
「《マックス・ウォリアー》で《霊滅術師 カイクウ》を攻撃。効果により攻撃時に《マックス・ウォリアー》の攻撃力は400アップする」
《マックス・ウォリアー》 ATK1800→2200
「ぁぁっ」
紫LP2700→2300
「そして攻撃後《マックス・ウォリアー》の攻撃力とレベルが下がる。カードを1枚伏せターン終了だ」
《マックス・ウォリアー》 ATK2200→900 ☆4→2
このターンもシンクロ召喚ができないなんて、下手をすればこのまま…私が認めた男がこんな人知れぬところで負けるなんて許さないわよ!
コナミ
LP2700
手札 2
モンスター マックス・ウォリアー(攻)
魔法・罠 セット×1
side紫
5ターン目:紫
「畏まりました。わたくしめの番です」
コナミ様はそれはもうすさまじいモンスタアの展開力をお持ちと伺っておりましたが、
わたくしめのために遠慮してくださっているのでしょうか?
ですがわたくしめがお相手にしているのはあのコナミ様。わたくしめは手を抜くわけには行きませぬ。
「《イエロー・ガジェット》を召喚いたします。効果により《グリーン・ガジェット》を手札に加えさせていただきます」
イエロー・ガジェット
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1200/守1200
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
デッキから「グリーン・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
「こちらです、永続の罠《血の代償》を発動いたします」
血の代償
永続罠
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。
この効果は自分のメインフェイズ時及び
相手のバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
「《血の代償》の効果を発動いたします、ライフを500支払い、手札の《グリーン・ガジェット》を召喚いたします」
紫LP2300→1800
グリーン・ガジェット
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1400/守 600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
デッキから「レッド・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
うぅ…ライフを支払うときのこの感覚には、まだ慣れませぬが…
「《グリーン・ガジェット》の効果を発動いたします。デッキより《レッド・ガジェット》をもう1度手札に加えます。
もう1度《血の代償》の効果を発動いたします、ライフを500支払い、手札の《レッド・ガジェット》を召喚いたします」
紫LP1800→1300
ライフをお支払いし、どうにかコナミ様のライフポイントを削りきるだけのモンスタアをそろえました……
「参ります、《グリーン・ガジェット》で《マックス・ウォリアー》を攻撃いたします」
「ぐぅ」
コナミLP2700→2200
「口切を《イエロー・ガジェット》で直接攻撃いたします」
「うっ、」
コナミLP2200→1000
この攻撃が通ればわたくしめの勝利。《スターダスト・ドラゴン》をご覧になれないのは残念でしたが、コナミ様に勝てるのならば…
「お覚悟を《レッド・ガジェット》で直接攻撃いたします」
「罠カード発動《ガード・ブロック》この戦闘でのダメージを0にし、カードを1枚ドローする」
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
防がれてしまいましたか、さすがはコナミ様。
「札を1枚伏せます。恙なく、あなた様の番です」
紫
LP1300
手札 2
モンスター レッド・ガジェット(攻)
イエロー・ガジェット(攻)
グリーン・ガジェット(攻)
魔法・罠 王宮の弾圧
血の代償
セット×1
6ターン目:コナミ
「俺のターン、《ハイパー・シンクロン》を召喚」
ハイパー・シンクロン
チューナー(効果モンスター)
星4/光属性/機械族/攻1600/守 800
このカードがドラゴン族モンスターの
シンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
このカードをシンクロ素材としたシンクロモンスターは攻撃力が
800ポイントアップし、
エンドフェイズ時にゲームから除外される。
「バトル、《ハイパー・シンクロン》で《イエロー・ガジェット》を攻撃」
「渾身の一手を、伏せた札を開示いたします。通常の罠《強制脱出装置》を発動いたします。《ハイパー・シンクロン》を手札に戻させていただきます」
強制脱出装置
通常罠
フィールド上のモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
「くっ、魔法カード《光の護封剣》を発動。3ターンの間、相手は攻撃できなくなる。カードを1枚伏せてターン終了だ」
光の護封剣
通常魔法
相手フィールド上のモンスターを全て表側表示にする。
このカードは発動後、相手のターンで数えて3ターンの間フィールド上に残り続ける。
このカードがフィールド上に存在する限り、
相手フィールド上のモンスターは攻撃宣言できない。
あのコナミ様を防戦一方に追い込んでいるなんて、考えただけで動悸が高まってしまいまする。
コナミ
LP1000
手札 2
モンスター なし
魔法・罠 光の護封剣
セット×1
7ターン目:紫
「わたくしめの番です。光明を《魔導戦士 ブレイカー》を召喚いたします」
魔導戦士 ブレイカー
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
また、自分のメインフェイズ時に
このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
「《魔導戦士 ブレイカー》は召喚に成功した時、魔力カウンタアを1つ乗せます。そして1つにつき、攻撃力が300上昇いたします」
《魔導戦士 ブレイカー》 ATK1600→1900
「肩身の1手です《魔導戦士 ブレイカー》の効果を発動いたします。魔力カウンタアを1つ取り除くことで、あなた様の魔法・罠を1枚破壊いたします」
《魔導戦士 ブレイカー》 ATK1900→1600
「なんだと、こうもあっさりロックカードを」
こんどこそ、わたくしめの……
「戦闘です。ご無礼いたします《魔導戦士 ブレイカー》で直接攻撃いたします」
「罠カード発動《攻撃の無敵化》このターンの戦闘ダメージを全て0にする」
攻撃の無敵化
通常罠
バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはこのバトルフェイズ中、
戦闘及びカードの効果では破壊されない。
●このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる。
「《光の護封剣》が破壊されたときの対策もございましたとは、さすがです。3体の《ガジェット》を守備表示に変更します。札を1枚伏せます。はい、あなた様の番です」
紫
LP1300
手札 1
モンスター 魔導戦士 ブレイカー(攻)
レッド・ガジェット(守)
イエロー・ガジェット(守)
グリーン・ガジェット(守)
魔法・罠 王宮の弾圧
血の代償
セット×1
8ターン目:コナミ
「俺のターン、どうやらようやく戦闘で輝く《スターダスト・ドラゴン》を披露できそうだ」
なんと、フィールドにカードが1枚もあらぬこの状況から…戦いのさ中だというのに、楽しみにしてしまいます。
「メインフェイズの始めに、魔法カード《大寒波》を発動。このターンお互いに魔法・罠を使用できない」
大寒波
通常魔法
メインフェイズ1の開始時に発動する事ができる。
次の自分のドローフェイズ時まで、
お互いに魔法・罠カードの効果の使用及び発動・セットはできない。
「これで《王宮の弾圧》は封じた。手札の《レベル・ウォリアー》をレベル4として特殊召喚」
レベル・ウォリアー
効果モンスター
☆3/光属性/戦士族/攻 300/守 600
フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはレベル2モンスターとして手札から召喚する事ができる。
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードはレベル4モンスターとして手札から特殊召喚する事ができる。
「《ハイパー・シンクロン》を召喚。レベル4の《レベル・ウォリアー》にレベル4の《ハイパー・シンクロン》をチューニング」
☆4+☆4=☆8
「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》」
スターダスト・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
☆8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚できる。
「《ハイパー・シンクロン》の効果発動。このカードをシンクロ素材としたドラゴン族モンスターの攻撃力は800アップする」
《スターダスト・ドラゴン》 ATK2500→3300
攻撃力3300、これが《スターダスト・ドラゴン》の戦う姿…ああ、なんと美しいのでしょう……
「いくよ《スターダスト・ドラゴン》で《魔導戦士 ブレイカー》を攻撃」
「きゃぁぁぁ!」
紫LP1300→0
Winコナミ
sideコナミ
「おや、負けちゃったね紫ちゃん頑張ってたけど」
「ですがトメさん、わたくしめはとても清々しい気持ちです。まさかあのようなコンボで突破されるとは」
そう言いながら紫が伏せてたカードを取り出した。そのカードは《因果切断》だった。このターンで決めてなかったら負けてたのは俺だったか。危ない危ない。
「コナミ様、また何時か、わたくしめとデュエルしていただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろん」
「ありがとうございます。本日はとても楽しゅうございました」
笑顔で紫が頭を下げ、トメさんと一緒に帰って行った。
「またです、紫さん」
「……このジゴロが」
「全く、あちこちでフラグを立てて、いけない子ね」
なんだか痛い視線を感じるが、まあ気にしないでいいか。《スターダスト・ドラゴン》も戻ってきたことだし。