グラン・ミラオス迎撃戦記   作:Senritsu

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5/19(日)17~20時:分割投稿作業実施





>>> 古きカミのカタチ(3)

 

 

「…………」

 

 迎撃拠点の最奥、湾を広く見渡せる高台に設置された作戦本部で指揮官のシェーレイは厳しい顔で戦況を見守っていた。隣には護衛のガルムが立つ。

 背後では部下たちが慌ただしく動き回っている。伝えられる戦況を整理しているのだ。

 

 湾岸部に設置された砲撃場四つの内、二つが瞬く間に壊滅。ひとつは土台ごと完全に崩れ去ってしまった。それを見て、残る二つの砲撃場は静観に徹している。

 進行を食い止めるべく出撃したハンターたちの手による拘束攻撃はすぐに振り解かれたようだ。それほどに膂力が強いのか、極めて外殻が固いのか。

 拘束弾が無効化されたと分かるや否や、ハンターたちはそのまま水中戦を仕掛けた。彼らの功績で、グラン・ミラオスは彼らに標的を移し、湾の中心部付近に留まっている。

 

 今、かの龍は現在海上に姿を現していない。海中に没している。

 かの龍を包み込んでいた蒸気が、その発生源を失ったこと、海風が吹き始めたことによって薄まっている。双眼鏡で海面を見れば、巨大かつ複雑な渦潮のようなものがたびたび発生していた。

 あの下にグラン・ミラオスがいるのだろう。ハンターたちが決死の覚悟で戦っているのだ。

 

 やはり、彼らは図抜けた者たちなのだ。そのほとんどがシェーレイと同じ人間であるにも関わらず、あの畏怖の化身のような存在に対して怯まず立ち向かっている。

 その結果、グラン・ミラオスを一時間近くあの場に止めていた。まさに人間の可能性を体現したような者たちと言えるだろう。

 

 無論、シェーレイはハンター以外の人々も見下すつもりなど全くなかった。

 現在装填中の巨龍砲。これはドンドルマからシェーレイと共にはるばるここまでやってきた者たちの手によるものだ。撃龍船の整備はロックラックから訪れた隊員たちが担っている。

 最初の砲撃で全滅した部隊はシェーレイの過去の一大作戦、ゾラ・マグダラオスの上陸阻止戦を経験した者たちであった。彼らだからこそ、誰もが怖気突くような状況下で先手を打てたのだ。

 ここまでの物資を揃えられたのはタンジアハンターズギルドのギルドマスターの手腕によるもので、生活が苦しいはずのタンジアの人々の手厚い補給もある。

 

 これは、世界各地から選りすぐりの人々を集めた万全の作戦なのだ。それを生かすも殺すも、シェーレイの手にかかっている。

 ハンターたちにも死者が出ているという報告があった。あの地獄のような海の中、彼らの限界がすぐに来てもおかしくはない。

 シェーレイが次の足止めの策を出そうとしたところで、その知らせはやってきた。

 

「総司令殿! 先ほど、巨龍砲の装填が完了したとの知らせが入りました」

「……分かった」

 

 想定よりも数時間早い。

 シェーレイは技術者たちに賛辞を贈った。シェーレイたちを乗せた船団がその数を二つ減らして四隻で戻ってきた昨日から、彼らは不眠不休の突貫工事で組み立て途中だった巨龍砲を装填完了までもっていった。

 このまま悪い結果が重なれば、巨龍砲の準備が間に合わないままに迎撃拠点が突破される可能性があった。しかし、その対応策を考える必要はなくなったのだ。

 

「砲撃場の人々に伝令を出せ。これよりグラン・ミラオスを巨龍砲の着弾予定位置へ誘導する。巨龍砲が着弾次第、一斉に砲撃を行うこと。

 それまでの間、大砲同士の間隔をできるだけ広げておくように。かの龍の反撃による火薬の誘爆をできる限り抑える。

 湾外の撃龍船一隻に出撃の指示を。グラン・ミラオスがこちらに向けて再び歩き始めた段階で湾内に入り、砲撃が始まったと同時に、かの龍の背後からも砲撃を行う」

 

 矢継ぎ早に指示を出す。

 先ほどは様子見で手痛すぎる被害を出した。シェーレイがゾラ・マグダラオスと同じ戦法を安易に採用したのが原因だ。グラン・ミラオスはゾラ・マグダラオスと異なり、明確に人々と敵対している。

 そして、この蒸し風呂のような湿気の中では火器が刻々と使えなくなっていく。ならば、全方向から一度に最大の火力を叩きつけるのみだ。

 

「巨龍砲発射の合図は私が行う。ガルム氏よ。グラン・ミラオスが想定外の進路を取ったとき、誘導を一任してもいいだろうか」

「しかし、それではシェーレイ殿をお守りできませぬ」

「その間だけだ。対龍兵器の扱いには慣れている。この一撃を外すことだけはあってはならない。その要となる役割はガルム氏に相応しい」

「……はっ」

 

 シェーレイの隣に控えていた大男はやはり恭しく礼を返し、前線へと向かうべく踵を返した。もとより口数が多い人物ではない。しかし、単身古龍撃退経験者の名に恥じぬ実力、実績の持ち主だ。シェーレイは彼に全幅の信頼を置いていた。

 あとはハンターたちを撤退させる。ある意味、これが最も難しいかもしれない。現地ではかなり戦況が混乱しているはずだ。しかも今の彼らは水中にいて、信号弾の確認も困難だろう。

 しかし、早急にやり遂げなくてはならない。ここで彼らをこれ以上消耗させてはいけない。

 

「砲兵に追加で指示を!」

 

 巨龍砲を起点とし、かの龍への反撃を始める。

 頭の中で幾通りもの戦略を思い描きながら、シェーレイは足早に巨龍砲の元へと向かった。

 

 

 

 

 

 もしそこが声の届かない水中でなければ、そこは、阿鼻叫喚の場と化していただろう。

 

 残り少なくなった酸素玉を噛み潰す。口内に広がった正常な空気は瞬く間に消費され尽くし、呼気は泡となって海面へと昇っていく。

 この戦場の唯一の穿龍棍使い、エルタは赤く濁った海中の巨大な黒い影を見据え続けていた。

 

 周囲にいるハンターの数は、戦いが始まったころの半分近くに減っている。死んだのか継戦不可能になっただけなのかは分からない。恐らく割合は半々と言ったところだろう。

 そしてその大部分が、かの龍が海中に没してから、四足歩行状態に移行してから戦線離脱させられた。それだけ海の中のこの龍は強力だったのだ。

 

 最初のボディプレスに巻き込まれたものも少なくない。あの時点で最もグラン・ミラオスに接近していたエルタは、翼の下部へと逃れることによって奇跡的にあれから逃れることができていた。

 最もまずかったのはかの龍の正面側に立ちつつ、中距離を保っていたハンターたちだろう。海面から矢を射ていた弓使いのそれに該当し、あれ以降姿が見えなくなっている。

 さらに、広範囲に降り注いだ火山弾とあの巨体が沈んだことによる高潮で、エルタたちの乗ってきた小船は軒並み転覆するか遠くに追いやられてしまっていたようだった。

 

 通常のクエストであれば、とっくに失敗とみなされ帰還命令が出ていてもおかしくはない。しかし、今回はそうするわけにはいかない。ハンターたちの背後の人と兵器があまりにも多く、価値があるものであるが故に。時間を稼ぎ続けなければならない。

 そういった重みを全て投げ出して、逃げ出すのもいいだろう。そんな心境の者も必ずいるだろうし、それを馬鹿にもしない。自分の命を最優先にするのは決して愚かなことではない。

 ただ、それをかの龍が許せばという話なだけだ。

 

 龍気穿撃で穿った胸元の光核。そこから噴き出した超高熱の血潮に溶かされた皮膚が熱水によってふやけて、激痛と共に剥がれ落ちていく。その痛みが意識を鮮明なものとする。

 自らに向けて襲い掛かるブレスを掻い潜りながら、エルタは何度目かもわからない接敵を試みる。しかしそれは、ともすれば一瞬で致命傷を負いかねない領域への侵入でもあった。

 

 海中から放たれるブレスが水の抵抗を受け、いくらか遅くなっていることが不幸中の幸いか。ほとんど不可避であったそれは、しっかりと回避行動を取れば避けられるものになっている。

 しかし、それを補って余りあるのがその機動力の高さだった。二足歩行状態とは桁の違う機動性をこの龍は発揮している。

 

 グラン・ミラオスの視線がエルタを捉え、若干身を引くような動作をしたのを見て、エルタはぞっと悪寒を走らせた。

 こちらから向かうまでもない。あちらからこちらを轢き潰しにかかるつもりだ。

 

 次の瞬間、グラン・ミラオスはエルタとその周辺にいるハンターたちをめがけて、その巨体を滑らかに揺らして這いずりながら突進を仕掛けてきた。

 海底の地形、珊瑚や岩場などがばきばきとたやすく破壊されていく。後に残るのはばらばらになった残骸と波打った巨大な這いずり跡だけだ。

 

 速い、というわけではないのだ。それだけであれば、ガノトトスやラギアクルスの全力の突進の方に軍配が上がるだろう。問題はその規模の大きさだ。

 山が迫る。そう比喩しても全く遜色ない。大規模な地滑りや雪崩を経験した者はこうやって生きるのを諦めて、ただその現象を立ち尽くしながら見守るしかなかったのだろうという実感を得る。

 しかも、それはただの突進にあらずだ。翼の砲塔は胴の動きに合わせて揺れ動き、いくつもの火山弾をまき散らす。この龍が人という矮小な存在に対して向ける敵意の、その一挙動に掛けるエネルギーの大きさに圧倒させられる。

 

(───ッ!)

 

 だが、それでも呆然としてはいけない。叩きつけられる殺意を前に膝が震え、目を瞑りたくなってしまっても、毅然と構えて抜け道を探し出す。

 

 ──上だ。海面側。遠いが、やはりそこしかない。

 全力で水を蹴って、さらに大きく手をかいて数メートル浮上。瞬く間に迫りくる翼と火山弾、そして水の流れを読み取る。

 火山弾が落ちてくる場所をその巨体が迫る直前になるまで見極めて、見出した安全地帯にその身を滑り込ませる。

 

 圧倒的な水流に飲まれるのは覚悟の上だ。人が水桶に手を沈めて振ってみれば渦ができる。それが自然現象のスケールで起こっているだけのこと。

 抗えない水の奔流に飲まれたエルタの、真下をかの龍の肩が、右側面を重厚な翼が、左側面を頭部が。そして真上を火山弾が潜り抜けていった。

 

 回避成功だ──そして、それで終わりではない。

 

 かの龍はエルタを見ていた。胸を穿たれたことに執着しているかもしれない。当然、今の突進が避けられるところも横目で見えていたはずだ。ならばどう出るか。

 五秒程度で百メートル以上動いたグラン・ミラオスは、仕切り直そうと後退する──先ほどの突進と同じ速度で、同じ位置に。

 海竜種特有の這いずり動作を用いた素早い後退動作。それをこの龍が使えば、それは突進と全く遜色ない威力を持った攻撃行動となる。

 

 かの龍がまだ二足歩行を行っていたときに尻尾の根元の光核を攻撃していた太刀使いは、それの直撃を受けて意識を刈り取られた。エルタはそれを知らないが、そのときの挙動を見て、その脅威を十分に理解している。

 ただもう、回避は間に合わない。かの龍へと引き込むように渦巻いた水流によって、エルタはかの龍の背中に回り込むかたちとなっていた。下手にこのまま動けば、首筋から聳える火山のような外殻、そしてそこから零れる火山弾に自ら当たりに行く形となってしまう。

 

 故に。エルタは穿龍棍を両手に持ち、あえて潜水して背中の尻尾側、火口を覗かせていない外殻へその身を潜り込ませる。

 そして円錐状にいくつも突き出た巨大な堅殻のひとつにしがみ付き、さらに穿龍棍の杭を突き出して、突き刺すまではいかないながらも、それをアンカー代わりとした。

 そして、それを待たずしてグラン・ミラオスが後退する。

 

(ぐっ──!)

 

 ぐん、とエルタの身体が引かれる。先ほどよりも数段強力な水流と、直に伝わる振動が襲い掛かった。

 両腕が悲鳴を上げる。膨大な量の海水が流れていく音。目を開ければ眼球が水圧で潰されてしまうのではないか。

 気を抜けば瞬く間に脱臼しかねない力が両肩に集中している。それに加え──熱い。肌を溶かすかという程の熱水に延々と叩きつけられる。

 エルタが自身で選んだ選択とはいえ、それは地獄といっても過言ではない状況だった。エルタは歯を食いしばりながらその力に耐え続けた。

 

 そして、熱水の濁流が和らぐ。

 たったの数秒が数時間にも感じられるような高密度の苦しみを、エルタは乗り切った。

 

 雷に打たれたかのように鈍く痺れて思うように動かない身体を、なんとか外殻から引き剥がす。グラン・ミラオスの次の動きに最低限の警戒を払いつつ、ポーチの中をまさぐってクーラードリンクの入った水筒を取り出す。

 そこに入っていた残りの全てを一息に飲み干した。クーラードリンクも熱せられて生ぬるくなっているようだったが、その効果までは死んでいない。

 

 かの龍はエルタが自らの身体にしがみ付いて一緒に移動しているとは思わなかったようだ。エルタを見失い、周辺にいるハンターたちへと標的を移した。

 海底の地形は大部分が破壊され、隠れ潜む場所はあまり残されていない。しかも海底付近では這いずり突進への対処がほぼ不可能だ。故にハンターたちは土煙の中に身を潜めたり、海面付近に留まることで自由に動けるようにしつつグラン・ミラオスを欺いて一矢報いようとしている。

 しかし、それを成すにはかの龍の索敵能力が優れすぎていた。巨大龍は人間単体に意識を割かないという認識をことごとく覆してくる。

 

 熱水とはいえ水の中、それにも拘らず口元から黒煙と真っ赤な溶岩を滴らせ、人間の丈を優に超える大きさのブレスが放たれた。

 狙われたのは大剣使いの男のハンターか。距離的にはなんとか避けることが可能なはずだ。しかし、どこか様子がおかしい。心そこに在らずといった様子で水中を漂い、ブレスへの対処が一秒遅れた。

 

(……一秒は、致命的すぎる)

 

 溶岩弾(ブレス)が大剣使いに直撃する。その威力は火竜の火球(ブレス)の比ではない。いくら頑丈な防具を着ていても、それによって受ける衝撃が原理的に人間に耐えられるものではないのだ。

 砕けたブレスの靄が晴れれば、そこにはありえない方向に四肢を曲げた大剣使いの姿があった。

 

 限界だ。凄腕のハンターたちによって支えられた戦線が崩壊する。

 あの大剣使いが陥っていたのは、ハンターたちにとって最も忌避すべき状況のひとつ、熱中症だ。砂漠や火山での狩りにおいて、ハンターたちの死因として少なくない割合を占める。

 この海の熱は、人が活動するのが困難な域まで達している。クーラードリンクのあるなしに関わらずだ。外気と比べて、身体の熱されやすさが段違いなのだ。

 このままでは、ここにいるだけで人が死んでいくだろう。鍋に入れられた魚や蟹が勝手に死んでいくように。グラン・ミラオスが手を下すまでもない。

 

 そんな中で、かの龍は自らが動くだけで人が死んでいくのを知っているかのように、縦横無尽に動き回る。機動力においても、複数のハンターたちで距離を保って連携するという戦法を用いても、途方もない差をつけられている。

 もはや手が付けられない。また一人、また一人と人々が減っていく中、熱さに耐えられなかったのか動きを鈍らせたハンターに向けて、グラン・ミラオスが突進を仕掛けるべく身を引いて──その矢先のことだった。

 

 

 

 グラン・ミラオスの眼前を突然覆う二つの影。

 一瞬動きを止めたかの龍の緋色の瞳を、大剣が削り裂き、小剣が貫いた。

 

 

 

 ァ───

 

 海中で意識のあった人々は、そこで初めてグラン・ミラオスの悲鳴らしき咆哮を聞いた。

 反射的に振るわれる頭と前脚、自ら身を引くように後ろ足で立ち上がる。ざぁ、と海を渦巻かせながら海上に現れる上半身。二足歩行形態に移行したのだ。

 

 かき乱されて気泡に溢れた海中で、二つの影が踊る──ソナタと、アストレアだ。

 二人はかの龍に悟られないよう、首筋の火口から噴き出る火山弾を掻い潜りながらかの龍の後頭部へと移動していた。

 そしてかの龍が突進の予備動作で身を引くのに合わせ、狩りにおいて最も難しいとされる顔面への不意打ちを喰らわせたのだ。

 

 ソナタは左目を海王剣アンカリウスで一刀のもとに切り伏せ、アストレアはあろうことか左手に持った剣ではなく、右手の義手の仕込み刀の方で右目を貫いたようだった。仕込み刀の方が鋭利だとは言ったものの、かの龍と密着するようなものだ。

 エルタが胸部の光核を穿ったときほどではないとはいえ、少なくない量の血潮が赤い海へと溶けていく。

 

 大功績だ。今の一撃で失明させることができたかは定かではないが、一時的に視力を奪うことができたことはほぼ間違いない。しかも、強制的に二足歩行状態に移行させた。脅威度はさして変わらないが、機動力に大きな違いがある。

 

 次いで、海に次々と水柱が立つ。かの龍の火山弾によるものではない。沿岸部の大砲から放たれたものだった。

 出現当初にかの龍を包み込んでいた蒸気は、それそのものがもたらした風雨によって海面付近に立ち込める態度にまで晴れている。狙いはつけやすくなったはずだが、砲弾は全てグラン・ミラオスの後方に着弾している。

 

 グラン・ミラオスは視界を奪われた中で、砲弾が着水する音と振動が気になったのだろう。大きくその身を翻して湾の出口の方向を向く。多くのハンターに背中を向ける方向だ。

 いったい何がしたいのか、と、海中で憔悴していたハンターも海上に顔を出し、かろうじて生き残った小型船の上で生存者の手当てをしていたハンターたちと共に辺りを見渡した。

 

 そして、霧の中から『撤退開始』の狼煙を垣間見る。

 

 ────今のうちに、撤退を。

 沿岸部の砲兵たちの必死の合図を、その場にいたハンターたちは汲み取った。

 

「……やっと、やっとか! やっと巨龍砲が間に合ったのか!!」

「へへっ……ここまでしんどかった狩りもなかなかねぇなぁ……ごほっ」

「船は探さないで、岸まで泳いで! 動けない人もできるだけ見捨てずに……!」

 

 ハンターたちが海上で声を掛け合いながら泳いでいく。その数は、初めに小型船にのってかの龍のもとへと出向いていった人数から半分近く減っていた。

 時間にして約一時間強。グラン・ミラオスと精鋭ハンターたちの戦いは、圧倒的な環境の利を前に、死者数名、戦闘不能者数名というハンターたちの大損害を以て幕を下ろした。

 

 


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