樹海から竜車、そしてバレバレの診療所とノンストップで救命処置を受けたエルタは、何とか一命をとりとめた。
霊獣キリンの狩猟は正式に認められ、久方ぶりに古龍の狩猟が記録されたことにギルドは大いに盛り上がった。その場にヒオンとエルタはいなかったが。
二人の怪我の度合いは深刻で、治療には長い月日を要した。
特に心配されたのが後遺症の類だったが、ヒオンが右足の指を何本か失っただけで済んだ。エルタの腹に開けられた大穴が内臓の機能を失わないままに塞がったのは、ほぼほぼ奇跡と呼べるものだった。
古龍の狩猟で死者が出なかっただけでなく、ハンターに復帰できるだけの怪我で戻ってこれたということが、本当に珍しいのだとギルドマスターは言っていた。
半年を超す長いリハビリを終え、二人が再び武器を担いで狩りに行けるようになったころ。バルバレギルドからヒオンに向けて通達があった。
その通達の内容は、ヒオンが待ち望んでいた、いや、十代であるヒオンがそれに相応しい立場になるために必死に追いかけていたもの。
新大陸古龍調査団の第四期団員の募集が始まった、というものだった。
「これが新しいギルドカードか」
「ああ。バルバレクォーツを使っているらしいが」
「職人の技術ってすごいよな……。まあとにかく、これがオレたちの実績を証明するってわけだ」
手のひら程度の板状のカードを手に持ったヒオンは、それを空に掲げた。下地となったバルバレクォーツの細かな結晶が、陽光を反射してきらきらと光る。
「ハンターランク5か。あんまり実感湧かないな。先輩たちよりも上って、なんか変な気分になる」
「だが、これで調査団の選考に挑むんだろう?」
「そうだな、自覚しっかり持たないと。使えるものは何でも使ってやる」
ウルク装備の少女のような少年は、ぱちぱちと頬を叩いた。
ヒオンはこれから、バルバレを発って新大陸古龍調査団の現大陸拠点に向けて旅立つ。
エルタはその見送りに訪れていた。エルタもバルバレに長居するつもりはなく、加工屋に依頼した霊獣の剣斧の完成を待って、今度はドンドルマという都市へと旅立つらしい。
つまり、二人のペアは今日を以て解散ということだ。
第四期団は数十名程度のハンターを募集するそうだ。倍率は十倍を軽く上回るだろうが、ヒオンなら問題なく突破できるはず。
そうなれば、二人が今後再び相見えることはとても難しくなる。ハンターという職業を続けるなら、尚更のことだ。
「んー、湿っぽくなっちゃうのは嫌だけど、お別れがしっかりできないのはもっと嫌だしな。てなわけで、オレとペアを組んでくれてありがとうな。エルタ。夢がかなり近づいたよ」
「いろいろと助けてもらったのは僕も同じだ。こちらこそありがとう」
二人は握手を交わす。その姿はいつかのペアを結成した日のことを思い出させた。
結局、二人の防具はあの日から変わらなかった。クロオビ一式と女性用のウルク一式。バルバレ特有の物々交換で補修用の素材を手に入れやすかったのが理由だが、おかげですっかりイメージが街に定着してしまった。
ただ、そのハンターランクは3から5へ。最速かつ最年少で、中堅から街を代表するハンターにまで上り詰めた二人を貶す者はもういない。二人の旅立ちは惜しまれたが、引き留められることはなかった。
「……なあ、エルタ。これから言うことは、頭の片隅にでも置いてくれたら嬉しいんだが」
「なんだ?」
互いの手を握ったまま、ヒオンは少し逡巡するように目を逸らしてから、エルタを見て微笑みを浮かべた。
「もし、おまえが自分で決めた約束ってやつが全部達成できて、もうすることないなって思ったらさ。新大陸に行ってみないか。きっと、退屈はしないと思うからさ」
「……それは。すまない。想像もできないな……」
エルタははっとして、正直な感想を述べる。
実際、全てが成し遂げられた後のことなど考えもしていなかった。完全に想像の外の話だ。
きっとこれからもそんなことは考えもせず、邁進を続けるのだろう。そもそも約束を果たすという未来がどのようなものになって、いつその日が来るのかも全く不明瞭だが、その後になって改めて気付かされるのかもしれない。
「それでいいよ。夢が叶えられてないのに、叶った後の話をするってのも野暮だしな。だから、ちょっと記憶に残しとくくらいでいい。ヒオンってやつがいたなぁって、憶えてくれるだけで十分だよ」
「……分かった」
ややあって頷き返したエルタを見て、ヒオンはにかっと笑ってみせた。
「おーい。そろそろ出発するぞ。別れの挨拶は済ませたか」
「わっやべっ。はーい! 今からそっちに行きまーす!」
背後からの声に気付き、ヒオンは握っていたエルタの手を慌てて放す。
第四期団は商人や物流の人間を主に募集している。商業の街バルバレの面目躍如ということだ。ヒオンの他にも数組のキャラバンが出立し、ヒオンはその竜車に乗り込む手筈だった。
「それじゃ、新大陸に行けて、そして生き残れたら! 待ってるよ。そんときにはたくさん話を聞かせてくれよな!」
「ああ。元気で」
ヒオンは最後にエルタにそう言って、すぐに振り返ってキャラバンの元へと走っていく。
涙など見せることもない、さっぱりとした別れ方だった。とてもヒオンらしいとエルタは思った。
そしてエルタもまた、キャラバンが旅立つところまで見届けることはせずに身を翻す。
怪我はほぼ完治したが、休んでいる間に失われた体力と狩りの感覚を取り戻さなければならない。特製の霊獣の剣斧が完成するまで、闘技場での地道な訓練の日々が再び幕を開ける。
その次に赴くのはドンドルマの街だ。霊獣キリンの狩猟経験を交渉材料として、古龍観測隊と呼ばれる人々にコンタクトを取りに行く。その次はロックラック。水中での狩りを習得したい。
ヒオンもエルタも、足を止めている暇はない。前に進まずにはいられない。
バルバレでの数年間は、偶然目的が一致してペアを組んでいただけだ。交わっていたその道が再び別れたというだけの話。ならば、別れを惜しむ理由などないだろう。
二人は、それぞれの行く道を。
一人は導きの青い星を、一人は遥か古くから続くおとぎ話に駆られて。
互いに、振り返ることはなかった。
それからまた、幾年が経って。
クロオビ一式の装備をベリオロス亜種の装備へ、武器を剣斧から穿龍棍へと変えて。
一度も使われることのない霊獣キリンの剣斧を傍らに置きながら。
幾多の狩りを積み重ねた少年は、青年となった。
そして、かき集めた情報と僅かな噂を頼りに、いくつもの船を乗り継いで。
海の都、タンジアへと辿り着く。
彼の瞳は、遠く遠く。
海の彼方を見つめていた。
そしてさらに、月日が過ぎ去っていく。
「何事かと思えば、ゾラ・マグダラオスの背中に船が乗っかったぁ?」
「星の船から追加で傷薬と包帯持ってきてくれー! 重症者もけっこういるぞ!」
新大陸調査拠点アステラ。船着き場を併設した流通エリアにて。
六隻の大型船、それに超巨大古龍まで引き連れての新大陸到着となった第五期団の面々に、四期団以上の人々は昼間から総出で対応に当たっていた。
どうやら船団の直下の海中から熔山龍ゾラ・マグダラオスが立ち上がって姿を現したらしく、それに伴う船の大揺れで怪我人が出ている。初端から新大陸の洗礼を受けていた。
「ヒオン! 司令部から名簿の写しを用意してもらえるか聞いてきてくれ。この状況だと負傷者の数が把握しにくい」
「了解した! 無事な五期団員は怪我人の手当てを手伝ってくれよなー!」
四期団の同期からの頼み事を受けて、医療品を届けに来たヒオンは再び走り出す。工房が作成した金属製の軽鎧がかしゃかしゃと音を立てた。
司令部では既に上層部による話し合いが行われている頃合いだろうが、掛け合ってみるしかないだろう。調査班リーダー辺りなら聞き入れてくれそうだが……。
「ここに、ヒオン・ウィンドウォーカーという名の人はいないだろうか?」
「────ッ」
心臓が跳ねた。咄嗟にその声の主を探す。
人混みの中で、物資班の道具屋の一人に話しかけていたらしい、その人物は────。
「オレを呼んだか? ……現大陸で会ったことはなさそうだが……」
ほんの小さな落胆。けれど、それを表情には出さない。
ヒオンの方を向いたその青年は、隣に小柄な少女を引き連れていた。少女は背中に双剣を担いでいる。彼女もハンターなのか。
「あなたがヒオンか。呼び止めてしまってすまないが、時間は?」
「少しならあるぞ。長話はできないけど」
「それはよかった。その前に自己紹介を……僕の名前はアトラ。こっちにいるのはテハ。どちらもハンターだ。それで、用事と言うのは……これだな」
アトラは懐から竹筒を一つ取り出してヒオンに手渡した。封を切って中を見てみれば、便箋が一枚入っている。
「現大陸から船が出る直前に、アストレアという少女からこれを渡されたんだ。知り合いか?」
「いや、その名前に覚えはないけどな……」
「とにかくよかった。こういった文書は検閲が入るから没収されないか心配だったんだ。不謹慎かもしれないが、この騒ぎに少し助けられたよ。内容は読んでいないから安心してほしい」
「分かった。オレも黙っとく。……ここで少し読んでも?」
「バレないとも限らないから、その方がいいかもしれないな」
アトラの後押しもあり、ヒオンはその便箋を取り出した。
今は忙しいし、別に後で読んでもいいのだが、ヒオンにはどうしてもひとつ気になることがあったのだ。
調査団の厳しい輸入制限を潜り抜けてまで届けられたその便箋。
しかし、そこに書かれた文章は、とてもあっさりとしたものだった。
「…………ん、了解。確かにオレにとってはすごく大事な情報だ。ありがとな、アトラ」
「それはアストレアという子に言うべきだと思うが……どういたしまして」
「じゃ、オレ仕事があるから! これも何かの縁だ、また会ったら話でもしような!」
「ああ」
便箋を竹筒に仕舞って、ヒオンは片手で挨拶して走り去っていく。
その姿を見送っていた少女が、青年へと声をかけた。
「アトラ。彼から大きな感情の揺れを読み取りましたが、その後の行動は手紙を読む前と変わりませんでした」
「それはまあ、強がりってやつだよ。ここだと先輩のハンターだし、しっかりした姿を見せなきゃって思うよな」
「強がり……アトラが私に自身の怪我の状況を正確に伝えないことと同義ですね」
「正論が耳に痛いな。とにかく、あの子の依頼がこなせてよかった。…………本当に、大事な手紙だったみたいだしな」
ヒオンが走っていった方向を、青年もまた見やった。
二人も余裕をかましてはいられない。早速、無事だった面々でゾラ・マグダラオスの追跡隊が組まれようとしている。二人にもお呼びがかかるだろう。
古龍渡りの解明を期待された第五期団員としての役割を果たすべく、二人は推薦組と呼ばれる人々の元へと歩き出した。
その日の夜、星の船と呼ばれる崖上の船の、その傍にある展望台にヒオンは訪れていた。
見物に来た五期団員がいるかもしれないと思ったが、怪我人以外は出払っているか眠っているらしい。周囲に人の姿はいなかった。
満天の星空に覆われて、涼風が吹き抜ける。木々の葉がさわさわと葉擦れの音を立てた。
展望台に設置されたランプに火をつける。ベンチに腰を下ろして、昼に受け取った便箋を手に取った。
誰もいなくてよかった。
今なら、どうにか押し殺していた感情を曝け出せる。
途端に、視界が涙で滲んだ。
「はは……あいつ、やりやがった」
手に力がこもり、便箋の端がすこし歪む。
そこに書かれていた内容は────。
『エルタ・ミストウォーカー
タンジア近郊の厄海に出現した煉黒龍グラン・ミラオスの討伐任務において殉職。
死因……グラン・ミラオスの心臓部に降雹斧キリンでの属性解放突きを敢行したことによる、全身火傷及び全身凍傷。
功績……グラン・ミラオスの右翼破壊、及び討伐
特記……煉黒龍の討伐を成し遂げた功績に準じ、ハンターランクを5から6へ一段階特進。新設の黒龍祓いの灯台にその名を刻むものとする。
タンジアハンターズギルドがこれを保証する』
正真正銘の伝説を、打ち立てたのだと。
「とんでもないことやってくれたなぁ、おまえは……!」
紙面にぽたぽたと涙が零れる。手が震えて、言葉がまともに出てこない。
ただ、今日くらいは。この夜くらいは泣いてもいいと思った。
いつ、どこで力尽きてもおかしくない旅路だった。
道のりは途方もなく、それがいつ現れるかも分からず、幼いころの記憶だけを頼りに戦って、戦って、戦い続けて。
その先に、辿り着くものがあったのだと。
命を燃やして、駆け抜けることができたのだと。
「黒龍っておまえ……。しかも……ははっ、その心臓に属性解放突きって。しっかりあの剣斧使ってるし。状況についていけねえよ……」
探しているのは黒龍伝説に出てくる存在ではないと言っていたのはどこのどいつだと、ヒオンは言ってやりたかった。
それすらも分からないほどに、エルタの追っていた古龍はあやふやなものだったのだ。黒龍をその手で倒すことが道の行く先だったということに、エルタも当事者になってようやく気付いたのだろう。
「……文句なしの英雄譚だよ。すごいな、おまえ」
それを伝説と言わずして何というのか。
不遜な物言いだが、煉黒龍には気の毒なことかもしれない。
太古から蘇ってきて、誰もその姿かたちを知らないままに地上に返り咲けるかと思えば。
『少女の導きがあった』というよく分からない理由で、その古龍を倒すためだけに十年以上も爪を研ぎ続けた刺客がいたのだから。
二人で狩った霊獣キリン。その素材から作られた剣斧がその最後を担ってくれた。それだけで言葉にできない感情が溢れ出す。
あの日、泣きながらエルタに訴えかけた言葉は、少しでも彼に届いていただろうか。彼があの日のことを思い出していたようなことがあれば、少しは力になれたかなと思う。
けど、けれど、本当に本心を言葉にするなら。
「……死んでほしく、なかったなぁ……」
声を震わせながら、押し殺すように、呟く。
何にも囚われることのなくなった彼と共に、新大陸を駆け回りたかった。
ここは噂に違わぬ命の宝庫だ。エルタが珍しく口数多く語っていたおとぎ話の古龍たちが
あるいは、件の古龍が現れることなく月日が過ぎて。いつの日かヒオンが新大陸から現大陸へ戻るようなことがあったときに、彼の行方を捜して。
「長い道のりだな」と共に酒を飲むような未来を、思い描いてしまっていた。
それこそ、エルタの言っていた古龍が新大陸に訪れる可能性すら考えていた程で。
自分が生き残れるような相手かは分からないにしても、間違いなく海を渡って訪れるだろうエルタと共に、その存在に対して生き足搔いてみたかった。
そんな数々の願いは、もう叶うことはない。
エルタの一人勝ちだ────
けれど、それでも。ヒオンは片腕で涙を拭う。
便箋に書かれた文章には、続きがあった。
『この手紙を読んでいるあなたへ
エルとグラン・ミラオスの戦いの話を聞きたかったら、タンジアからモガの村に来て、この手紙を私に見せること。ここには書ききれません。お墓も案内します。
ラギア・アストレア』
拙い文字だった。文字を書くことに慣れていないのだろう。けれど、とても一生懸命に書いたことが伝わってきた。
あのエルタにも、共に戦った仲間がいたのだ。決して彼は孤独なわけではなかった。手紙には書ききれないほどの話を、語り継ぐ誰かがいるのだと。
死ぬわけにはいかなくなった。もともとそのつもりは毛頭ないが、改めてそれを決意する。
新大陸に骨を埋める覚悟をしろと言われてここに来た。それを違えるつもりはない。しかし現在は、出産や病気といった理由があれば一時的に現大陸へ帰還することができる。
今すぐには流石に不可能だろう。しかし、調査団全体の目標である古龍渡りの謎が解明されて、新大陸の調査がひと段落するような日が来れば。
一時帰還を申請して、彼女の話を聞きに行こう────煉黒龍グラン・ミラオスの迎撃戦記を。エルタというハンターが生きた証を語ってもらおう。
「待ってろよ。あの世で酒を飲み交わすのはずっとずっと先だ! オレは生きて、語り切れないくらいの土産話を用意してやるから覚悟しとけ……!」
空を見上げる。遠く遠く、現大陸の向こうまで広がる空の彼方へ。
涙で頬を濡らし、目元を赤くしていても、最後には不敵に笑ってやるのだ。
それが、ヒオンというハンターの在り方なのだから。
それは、本編では語られなかった前日譚。
霧の中と、風の中。真反対の心象世界を歩いていた二人のハンターが偶然道を共にした。
導きはあった。まだ気付きは遠くて、行先も決まっていなかったけれど。
それでも、駆け抜けていこうとする。
人の歴史、龍の生涯から見れば、ほんの瞬きに過ぎなかったとしても。
走り続けた先に、何かを掴み取るために。
幼少期から背中を押して、決戦のあの瞬間へと踏み出し、その未来へと託していく。
受け継がれていく、物語だ。
これにて過去編完結です。読了をありがとうございました。
グラン・ミラオス迎撃戦記としても、この話が本当のラストとなります。本編中ではさらっと出てきた降雹剣キリンの背景が描けてほっとしてます。
本節のタイトルである『月を追う者』はエルタの名前の由来である『月を追いかける者 / エルタ・ロンギ(古ノルド語)』から。この場合における月とは……ですね。
この挨拶も後書きの恒例となりつつありますが、感想や評価をいただけるととても嬉しいです。
さらに、処女作の『こころの狭間』から七年間ほど続けてきたモンスターハンターの創作活動も、この作品で一区切りつける予定です。
その記念として、一枚のイラストを描いていただきました。
【挿絵表示】
『こころの狭間』『とある青年ハンターと「 」少女のお話』『生まれ変わったら竜になりたい女の子とお話しするお話』『グラン・ミラオス迎撃戦記』『氷漬けのリンゴをあなたに』のキャラが登場しています。
他にもキャラはたくさんいるんですけど、とりあえず代表作と呼べるものを。自分にとってかけがえのないひとたちです。
みんな、お疲れさまでした。ありがとう!
私の小説を追いかけてくださった読者の方々も、本当にありがとうございました。
……とか言って、来週に短編を投稿する予定なので、活動止めてないじゃんって話なんですけど。とりあえず、一区切り。それをやっておきたかったんです。
気が向けば、noteか活動報告で思い出話でもするかもしれません。その際はよろしくお願いします。
それでは、長い後書きとなりましたが、改めてありがとうございました!