莫名灯火   作:しラぬイ

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それはいつも通りの朝

白い肌、柔和な顔立ち、優雅な物腰。

容顔美麗な顔にかかる薄白のベールが神秘さを纏わせれば、その容姿はまさしく清楚可憐という言葉を体現する。

涼州という片田舎から出てきたばかりとあってか彼女の姿をまだ見慣れぬ者達はすれ違うその容姿に思わず後ろを振り返り、その隣で筆頭軍師()という名の番犬に冷ややかな鋭い眼差しで一瞥を送られては、邪な考えを抱いた者でも籠絡を諦めて足早に去って行く。

 

主たる月とは彼女が涼州の街の長になる前からの付き合いであり、そういった視線を向ける輩も過去多く見てきた。

確かに月は詠が至上と称するだけの美しさを持つためその美貌に見惚れることは仕方がないことだが、下賤な輩が手を出すのも口を出すのも許さない。

ついでに邪な視線も許さない。

ましてやここは魑魅魍魎が跋扈する蠱毒の壺、月に要らぬ心労を掛けぬためにも詠がしっかりと親友を守り抜くのだ。

 

「詠ちゃん、どうしたの?」

 

「ん、何でも」

 

不躾な視線を送ってくる連中を退散させた詠とそれに気付かないまま首を傾げる月。

大将軍が開く評定の間から洛陽における自身の執務室へ向かうため、渡り廊下のある中庭を通り抜ける。

皇帝が普段居る後宮にある中庭と比べれば華やかさや絢爛さは劣るものの、ここも庭師が常に手入れをしているため十分壮観な中庭に仕上がっている。

そこからもう少し奥へと進めば召使いたちが仕事をする石畳の水場もあるのだが、廊下からは木々草花によって絶妙に見えなくなっていた。

 

「ん? ああ、月と詠。おはよう」

 

その見えなくなっている場所から知った顔が出てくれば思わず足が止まるのも無理はない。

 

「一応アンタも董卓軍(ボク達)の上役の一人なんだけど、なんで下女の様な事してるのかしら………」

「まぁまぁ。おはようございます、灯火さん。………もしかして、洗濯をされていたのですか?」

 

「そう。涼州から帰ってきた際の洗濯物もあったから」

 

呆れたような表情で睨んでくる詠を他所に月へほら、と見せる竹籠の中は確かに衣類が詰まっている。

そして上から見える分ではそのほとんどが女性モノだというのも分かってしまう。

 

「恋と香風が男であるアンタに下着を洗われる事に対して何も言わないのは想像できるけど、ねねから小言の一つも受けないの?」

 

「いや? そりゃあねねがウチにやってきた最初ころは手で視界を隠されたりしたこともあったけど、今はもうそんなこともないな」

 

「………ああ、そう。まあ今更よね、アンタ達にとっては。で、その洗濯物の量からするに随分前に来てたみたいだけど」

 

「仕事の開始に間に合わせるっていうのもあるけど、早めにこないと大量の衣服を持ってきた下女と鉢合わせするからな。後宮は皇帝が女性な事もあって一部例外を除き基本男子禁制だから、もたもたしてると大勢の下女と大量の女性モノの衣服に囲まれることになる」

 

「男であるアンタにとっては嬉しい事なんじゃない?」

 

意地悪く問いかけてみれば流石にムッとした表情を見せて灯火が反論する。

 

「まさか。只の衣類に欲情するほど落ちぶれたつもりはない。下女に関してもそう。“何太后様”という前例がある所為か、誰も彼も小綺麗にして仕事している。化粧して仕事に励む事に関してどうこう言うつもりはないけど、何の匂いかも分からない甘ったるい中に長居してると流石に気分が悪くなってくるぞ」

 

「詠ちゃん、それは灯火さんに言いすぎ」

 

灯火の反論と月の咎めの声に小さく両手を上げて謝罪する。

中郎将という立場である月の同行者として時折詠も後宮へは足を踏み入れることがあるが、詠でもあそこは余り好ましく思わない。

かつてその美貌によって帝に気に入られ今の地位に就いた何太后と、それを足掛かりに一気に大将軍まで上り詰めた何進。

傍から見れば彼女ら二人は間違いなく成功者であり、故に後宮という場に勤めているものの大半の仕事が雑事である下女らがより良い待遇を期待して正装するのも理に適っている。

で、それを全員がやっているので突出していなければそういう機会はなく、その内に諦める者とそうでない者の二種類が出てくる。

そして諦めない者が取る手段というのも必然限られてくる。

 

その裏側を考慮してみれば一見華やかに見える後宮を、月至上主義である詠が好ましいと感じることはない。

少なくとも、月の侍女がそんな腹積もりだったならば詠が即座に解雇していることだろう。

 

「それじゃ俺は服を干してくる。この後の評定には間に合わせる」

 

「急がなくても大丈夫ですよ?」

 

「いやいや。流石に主である月を待たせるのは心情的によろしくない」

 

「アンタが侍女を持たずに自分で雑事をしてる理由は簡単に予想が着くから何も言わないけど、それならその洗濯物はどこに干すの?」

 

「なに、ウチには優秀な番犬が二頭ほど居るんでね。部屋の窓のすぐ外で干してるよ」

 

「番犬……? ああ、恋さんとねねちゃんが飼ってる“セキト”と“張々”でしたっけ?」

 

そういうこと、と手を軽く上げて足早に去って行く。

その背中を見送って、詠と月もまた執務室へと向かった。

 

 

 

 

「これは、仲穎様。おかえりなさいませ」

 

執務室にいたのは二人の侍女。

部屋の主である月が居ない間にこの執務室の掃除をしていた者達だ。

 

「あ、掃除中でしたか? でしたら少し間を空けますけど」

 

「いえ、清掃のほどは終えておりますので大丈夫です」

 

「そうですか。涼州とは勝手が違うから大変でしょう? ここまでしてくれて、いつもありがとうございます」

 

「お気遣いありがとうございます」

「これも私共の務めですので」

 

二人の侍女は掃除道具を持って一礼し、執務室から出ていく。

 

月に宛がわれた執務室は中郎将という立場も考慮され、他の将に与えられた個室よりも一回り大きく装飾も絢爛。

本来であれば洛陽の城に仕える下女が宛がわれ定期的に部屋を掃除しに来るのだが、この瘴気蠢く澱の中で詠が知らぬ人物を月の傍に置くことなどあり得ない。

そのため態々涼州に居た頃から月に仕えていた女中を双方合意の下、侍女として洛陽にまで連れてきて身の回りの事を任せている。

もし仮に詠が筆頭軍師という立場でなかったら、きっと率先して月の身の回りの世話をしていただろう。

 

「うーっす。二人ともおはようさん」

 

「おはようございます、霞さん。華雄さんも」

 

「ああ」

 

「アンタ達は早いわね。ボク達が帰ってくるのを見てたの?」

 

「いや、道すがら竹籠を持った灯火と出会って聞いただけだ。奴は朝から駆け回っているから目につきやすい」

 

「灯火が言うには水場が部屋から遠いから大変だーとか言ってたっけかなぁ」

 

「確か涼州に居た頃は灯火さん達は自宅通い………だったよね? なら、遠くなるのも仕方ないよ」

 

「どっちにしろアイツがここに来るまでもう少しかかるってことね。なら先に二人の今日の予定を確認の意味も含めてもう一度聞いておくわ」

 

広めの執務室に囲いの様に並べられた机と椅子はこの部屋で評定するにあたり先ほどの侍女がセッティングしたもの。

それに腰かけてどちらが言うかと華雄に視線を送ったが、言えという意が帰ってきたため霞が口を開いた。

 

「ウチらは騎馬やな。黄巾討伐で南に東にと行ったけど、それは同行した楼杏や風鈴が居ったからすんなり行けただけやし。今後戦闘が無いっちゅうんなら別に問題ないやろうけど─────」

 

「ま、あり得ないわね。仮にそれが未来において確約されるなら軍師も軍隊も必要ないわよ」

 

「─────っちゅうことで、土地勘がまだ薄いウチらは騎馬と歩兵で周囲への行軍訓練。馬も見慣れん土地に慣らす必要あるし、地理把握に鍛錬と警邏含めてひとっ走りしてくるわ。地図は頭に叩き込んでるけど、現地を見たのと見てないのとじゃ差ぁあるやろうしな。因みに馬はウチ、歩兵は華雄が受け持つ予定やで」

 

「“神速”張遼のひとっ走り、ね。それは構わないけど脱落者を放置しておかないでよ」

 

「詠ちゃん、流石に霞さんもそれくらいは─────」

 

「ん~、善処するわ」

 

「善処なんですかっ!?」

 

「冗談冗談! ちゃんと回収してくるって! ほんと月はエエ反応してくれて嬉しいわぁ!」

 

目を丸くして驚く月に笑う霞。

もぅー、と頬を少し膨らませる月の顔を瞬時に脳内保管しつつ、今言った霞の言葉は割と本気の部分もある事を知っている詠。

 

何せ霞は新兵であろうと騎乗して最低でも二十里ほど騎乗できる体力を要求するスパルタであり、それが無ければ体力づくりからさせ始めるという鬼畜である。

隊全体の質の維持、更には向上を目指すのであれば当然であると言い切る霞だが、霞の全力疾走に長時間ついて来れるのは張遼隊でも中堅以上の実力者だけ。

 

新兵の鍛錬をどうすればいいかという相談を受けた灯火がどうせならばと考えた案を詠に説き、董卓軍の体力を始めとした基礎体力向上と拠点防衛能力向上を図った結果が街を囲う様に形勢された“空堀”である。

堀底には落とし穴や障害物を設け、空堀内での自由な行動を制限する工作も施している。

そのおかげで土木作業と一部の兵は工作にも長けた兵へと成長したのだが、それは置いておこう。

 

「霞が馬で華雄が歩兵ね。華雄は何かある?」

 

「何もないし、これの必要性は私も理解している」

 

そう言って華雄が見たのはポカンとした表情を見せる詠。

 

「なんだ?」

 

「………珍しい。アンタが必要性なんて言葉を使うのが」

 

「おい、どういう意味だ」

 

詠の言葉に噛みつくが咳払い一つで切り替えてそこはかとなく馬鹿にしている詠にドヤ顔で言い放つ。

 

「私達はこっちに来てからすぐに東、つまり冀州や青洲へと向かった。だからこの周囲にはあまり詳しくない。詳しくなければ突撃する時に迷いが生まれる!それでは全力で突撃することは出来ん!それは私達にとって不利なことだ!」

 

「ああ、いつもの華雄で安心したわ」

 

「どういう意味だ!」

 

ぐぬぬと納得いかない華雄を後目にねぇ、なぁ、と目線だけで会話する霞と詠。

ぶっちゃけ華雄がどや顔で言い放った内容は別に誇れるようなものでもないし、力説されなければ気付かない様な難解なものでもない。

それを自慢気に言うのだから霞と詠からすればいつも通りかとなるのは当然であった。

 

「………華雄の声が聞こえてきたんだが、何かあったのか?」

 

コンコン、という音と共に部屋へ入ってくる人物達。

ノックという作法をする輩など詠や月が知る限り一人しかおらず、そもそも集まる様にと伝えているのだから返事をする必要もないので勝手に入って来いと伝えた人物。

 

「灯火さん、おはようございます。恋さんと香風さん、ねねちゃんも」

 

「……おはよう」

 

「月さま、おはよーございます」

 

「おはようございますなのです。……灯火、イチイチ“猪”華雄が戦場でも無い場所で声をあげる事を気にしていたらキリがないのですよ」

 

「聞こえてるぞ、音々音! 私は“猛将”だ!」

 

「………朝から元気で何よりだけど、音量は下げてくれ。ねねは余計な事は言わない」

 

かみつく華雄と灯火を盾にするように後ろに隠れるねね。

ねねの言う通り気にする必要もないかと思考放棄して、げんなりとした表情で華雄へと懇願する。

そしてそれを見て微笑む主である月と、月の表情を横目に一つ息を吐く詠。

 

武将四名と軍師一名、そして文官一名が月の執務室に集合。

合計八名ともなると少々狭くも感じるが、ここは月が治める街の城ではないので仕方がない。

だが。

 

「集まったわね。それじゃあ今日の評定を始めるわよ」

 

場所は違い広さも違えど、朝の賑やかさは変わらない。

そう思う月と詠であった。

 

 

◆◆

 

 

董仲穎。

官軍が劣勢を強いられるという、あってはならない事態の中で十常侍より召喚された董卓軍の主。

僅かな準備期間を経たのち洛陽のある司隷のすぐ傍、荊州北部と冀州南部にまでやってきていた黄巾党を破竹の勢いで撃退。

司隷から遠ざける様に黄巾党を追い込み、最終決戦地である青洲と豫洲にて地方軍閥および義勇軍と協力して殲滅するという成果は誰が見ても立派な功績。

 

だが、そんな輝かしい功績も良く思わない者達がいる。

官軍として長らく仕えていたにも関わらず、自分達の昇進の椅子をいきなり横から掻っ攫われれば僻みの一つや二つは出てくる。

例えそれが自分達では黄巾党には勝てなかったという事実があったとしても、である。

 

この洛陽で純粋に月へ称賛を送れる上位役職の人物など楼杏と風鈴くらいだ。

召喚した十常侍も月を褒めてはいたが、それを出汁に対立関係にある何進への攻撃材料にしていることは明白であり、純粋さなど存在しないだろう。

先日の夜の会合では明確に言葉にこそ出さなかったものの、何進をどう引き摺り降ろそうかと画策しているのは手に取るようにわかった。

 

これが分かるくらいには月と詠は十常侍に身内判定されているのだろう、と推測する。

詠にとって予定調和なのだが、溜息が出る様な話である。

 

『黄巾党の討伐で武勲のあった諸侯に対し、天子様御自らが報奨を下賜されることになった』

 

─────そして官軍を取り仕切るのは大将軍何進であり、朝の評定には楼杏・風鈴含めた何名かの将らで行われる。

月は確かな功績こそあげたものの洛陽では現在一番の新参者で、十常侍側として現在見られている。

 

『董仲穎、貴様に任を与える。その使者の選定を行え』

 

『お待ちください、何進殿。その役割ですが、何も仲穎殿でなくてもよろしいのでは? 諸侯への伝令であれば他に─────』

 

『分かっていないな、皇甫嵩。先も言ったが此度は天子様御自ら報奨を下賜されることになる。……であるならば諸侯へ命令を出すのは余であり、その足となって各地に赴くのは相応しい人物でなくてはならない』

 

楼杏へ向けていた視線を再び月へと向ける何進。

 

『これが他愛ない只の伝令だったならばともかく………貴様の下には“余”の名代として使える使者が居るだろう?』

 

『………“飛将軍”呂奉先、のことでしょうか』

 

『その他にも数名いるだろう。余の、ひいては天子様の威厳の問題だ。あと、理由としてそれだけではない』

 

ギシリと椅子に背を預け、腕を組む。

 

『此度の黄巾の乱は我ら官軍の勝利で終えた訳だが、全くの被害ゼロで勝利した訳ではない。情けないことに天子様の期待に添えず、それどころか汚名すら雪げない連中がいた事も事実だ』

 

その言葉に風鈴の表情が少しだけ暗くなる。

彼女は他の将と比べればまだ戦えていた方ではあるのだが楼杏ほどではなく、また自身が善戦していたと考えてはいなかったため何進の言葉の槍が突き刺さった形となった。

 

『古参の将でかつては功績をあげた者だとしても、天子様はこの事に大層ご立腹だ。………そして天子様直々に“管理”せよと勅命を受けた』

 

『………!』

 

何進の言葉。

その裏を読み取った詠が顔を強張らせ……ようとしたところを寸で止めた。

 

『責任を取って死罪にさせるか或いは官位剥奪の上で流罪に処すか………いずれにせよ我が官軍に暗愚な将は不要だ』

 

自分の事を棚に上げて! と内心罵倒するが表には出さない。

静かに耳を傾けながら脳内では軍師特有の“最悪”を想定しシミュレートし続ける詠。

 

そんな詠の事など眼中にない何進は僅かに口角をあげるが、すぐさま元に戻し公然とした態度で月へ命令する。

 

『ここまで言えば流石の貴様も分かるだろう? 余に些末事に割く時間は無い。故に使者の選定および各地への派遣を貴様に命ずる。いいな?』

 

この場における頂点は紛れもなく何進であり、評定に参加しているのは楼杏や風鈴といった比較的中立な人物達を除けば、所謂“何進派”の面子ばかり。

時折十常侍の面子の誰かが参加することはあるものの毎日ではなく、故に中郎将という役職のため参加しているこの評定では月の味方になる人物は基本居ない。

楼杏と風鈴も先ほどの楼杏の様に意見を出すことがあるが、何進がそれを退けるだけの理由があれば上役の決定に口は出せない。

 

『……はい。承知いたしました』

 

同じ中郎将である月はYESと答えるほかなかった。

 

 

◆◆

 

 

西園軍(さいえんぐん)

それは激化する黄巾党に対して各地で敗走する官軍に業を煮やした何進が、現状を打破すべく霊帝に対して上奏し、設立された皇帝直属の軍隊のことである。

霊帝自らを「無上将軍」とし、「上軍校尉」「中軍校尉」「下軍校尉」「典軍校尉」「助軍左校尉」「助軍右校尉」「左校尉」「右校尉」の八つの校尉を設けて有力者を当て込み、霊帝の名の下に黄巾党を一掃せしめんとした。

その西園軍を率いる八名を総じて西園八校尉(さいえんはつこうい)と呼ぶ。

 

尤も、剣すらまともに振るえぬ霊帝が鎧を着こんで馬に跨り戦場へ出ることなど絶対にあり得ない。

実際はその横に控える何進の指示によって黄巾討伐が実施される………予定だった。

 

「実際は西園軍が設置される前にボク達が洛陽に召喚され、黄巾党を討伐しきった。だから西園軍っていう枠組みこそあれど、実体は何もない幽霊部隊になってたのよ」

 

「なるほど。私達が仮に呼ばれていなければ何進がその………西園軍、だったか? を招集していた、と。何とも間の悪いことだな」

 

「んなワケあるかい。どう考えても足の引っ張り合いやろが。………おおかた何進の手柄を良しとせん奴らが妨害兼ねてウチらを呼んだってとこやろ」

 

「各地が黄巾党によって荒れていたと言うのに、その時になっても内輪揉めに勤しんでいるとは………。ねねでもやらぬ愚行ですぞ」

 

詠の説明に能天気な理解を示した華雄にツッコミを入れつつ、推測というにはあまりにも丸わかりな嫌がらせに溜息を吐きながら答える霞。

“何進の手柄を良しとしない奴ら”というのが誰を示しているのか、というのは態々言葉に出す必要もない。

 

「…………で、その西園軍が黄巾党討伐の報奨だって?」

 

「はい。此度の黄巾党討伐に貢献した、という事で天子様自らが報奨を下賜されることになりました。それが今言った西園軍の校尉となります。………そして何進殿の命により、名代となる使者の選定を任されました」

 

「体よく押し付けられたとも言うけどね」

 

「しかし八校尉というくらいなら八人は該当者がいるのだろう? 八か所も行く必要があるとなれば私達だけでは人手が足りんぞ」

 

「八校尉だからといって必ずしも八人選出する必要はないわ。例えば今だと相国っていう役職があるけど誰もその席に座っていなかったりする。相応しい人物が居なかったら役職だけ作って空けておけばいいだけのことよ」

 

「……相国とはなんだ?」

 

「………官軍になったとはいえ、つい最近まで地方の武官じゃ知らないのも無理はないか。後で霞にでも教えて貰いなさい。今は話を本筋に戻すわよ」

 

「ウチもつい最近まで“地方の武官”やったんやけど?」

 

「華雄よりまともな家柄でしょうが」

 

霞の抗議を華麗に躱しつつ、手に持っていた竹簡を机の上に広げる。

そこには此度の任命式に呼び出す諸侯の名前が載っていた。

 

「曹操殿、孫堅殿、袁紹殿、公孫瓚殿。今回の任命式で招集をかけるのはこの四名です」

 

「なんや、八校尉っちゅう割には四人だけかいな」

 

「正確には後二人……中常侍の一人と楼杏が任命式に選ばれてるから合計六人よ」

 

中常侍。

皇帝の身の回りの事を司る侍中府の中の一つであり、皇帝の傍に侍り、様々な取次ぎを行う役職である。

その中でも特に絶大な権力を有している者達が“十常侍”と呼ばれている。

 

「詠。宦官が一人とはいえ任命されているっていうのは」

 

「ボクが何進から何か聞いてると思う? ……とは言え推測はつく。校尉を報奨とするという事を誰が言ったのかはわからないけど、校尉を報奨とすると決定したその場で宦官らが天子様に上奏したんだと思う。じゃなきゃ何進が対立相手の一人を自分が提言した西園軍に任命するハズがないからね」

 

「………だよなぁ」

 

詠の言葉に灯火も同意する。

大将軍だろうと皇帝の決定に口を出す事は出来ない。

反発しようものなら対立相手に決定的な大義名分を与えてしまう事になる以上、何進も苦虫を嚙み潰したような気持ちで了承したのだろう。

 

「ボク達が行くべき場所は兗州、揚州、冀州、幽州の四か所……のハズだったんだけど、幽州の公孫瓚については風鈴が引き受けてくれたわ」

 

「あの遠い幽州への使者を引き受けた? ………幽州と揚州とではどちらが遠いんだ?」

 

「公孫瓚殿がいるのは幽州広陽郡(こうようぐん)薊県(けいけん)、幽州の都。孫堅殿がいるのは揚州丹陽郡の建業。直線距離は大体同じ」

 

「何だ、同じなのか。青洲まで行った身としては幽州の方が遠いと思っていたのだが」

 

「それを言ったらシャン達は揚州の一つ上の豫洲沛国まで行ってるから似たようなもの」

 

「豫洲は司隷の隣じゃないか」

 

「沛国は司隷から一番遠い場所。それにそっちは青洲まで黄河を船で下ってた。シャン達は現地までずっと馬と徒歩」

 

「「……………」」

 

「何で張り合ってるのよ、アンタ達」

 

華雄の質問に答えた香風だったが、小言にまで反応して気が付けば二人の間で小さな火花が散っている。

何だかよく分からないところでバチバチと張り合っている二人を仲裁すべく、香風の脇に手を伸ばして引き寄せた。

 

「はいはーい。香風はこっちですよー」

 

「ふにゃっ」

 

触れられた際のくすぐったい感覚に声を漏らした隙をみて自分の膝上へ。

 

生まれも育ちも司隷という生粋の都育ちの香風と、月の配下として片田舎と呼ばれていた涼州で武を揮っていた華雄。

涼州に居た頃にその二人の間で何が理由か静かなる張り合いが勃発しており、度々狩猟だったりなんだったりで勝負をしている。

そんな事情を知らぬ身としてはよく分からないところでの意地の張り合いに首を傾げつつも、こういう香風も珍しくて逆に良いと思っている末期の灯火。

 

なお、華雄と香風が勝負するとなれば全力で香風を応援する次第である。

 

香風の頭を撫でながら笑顔で詠へ話の続きを催促させる。

詠としてはその隣で羨まし気に視線を送る恋を何とかしてほしいのだが、見て見ぬふりを決め込んで進行役として話を進めることにした。

 

「大将軍が許可を出した理由としては、公孫瓚はかつての教え子って言うのが一つと」

 

「………先の乱で、ご自身の戦果に思うところがあったようです。私達が知ったのは風鈴さんが既に何進殿に話を通し終えた後でした」

 

「なんやそれ。他の官軍やら袁術軍よりはマシな動きしてたと思うけどな。………共同戦線張ってた恋とねねから見て問題はあったんか?」

 

「いえ、特には。呂布隊よりは一回りも二回りも弱くはありましたが、連携が出来ていないなどの致命的な問題は無かったハズです」

 

「………膂力が足りない」

 

「恋から見ればそうだろう。それくらい私でも分かるぞ」

 

ポツリと呟いた恋の言葉に反応する華雄と同意する霞。

それに対してか恋が一つ意見を出した。

 

「………足りないなら、別で補わないとダメ」

 

「お兄ちゃんみたいに?」

 

「………そう」

 

「そうなるといよいよ俺の立つ瀬が無くなっちゃうな」

 

「灯火に勝てない程度に補ってればいい」

 

「………即答かい。相変わらずやな、恋は」

 

この場にいる全員が理解していないが、涼州はかつて“火薬庫”と呼ばれるまで戦が頻発していた地域だ。

五胡と呼ばれる非漢民族からの侵略と常に戦ってきた涼州兵と、周囲を地方軍閥によって守られていた結果激しい戦闘もなかった官軍。

風鈴の隊は官軍の中でも決して弱くはないのだが、常日頃から馬を乗り回し異民族と戦ってきた涼州兵と比べてはいけない。

 

「それよりも意義ありなのです!」

 

「………何?」

 

バンバン!と机を叩きながら広げられた竹簡を指さすねね。

その先には“袁紹”の文字があった。

 

「袁紹は古城攻めの時にただ見ていただけなのです。そんな奴が此度の報奨を賜るのはおかしいのです!」

 

恋による単騎城攻めは今回の黄巾討伐における最大の話題だ。

であれば当然袁紹は何もしていなかった、というのは自然に導かれる結論ではあるが………

 

「………城攻めのあと、領内に散らばった黄巾党を追い払ったことが今回選出された理由よ。それに袁家は三公を輩出した名家でもある。“こういうモノ”に対して袁紹の名前が入ってこないハズがないでしょ」

 

「むむむ……!であるならば恋殿こそここに名前が載って然るべきです!」

 

「ただでさえ宦官の一人が名前を連ねることが決定してるっていうのに、ボク達の中から選ばれると思ってるワケ?」

 

やれやれと首を振る詠と頬を膨らませるねね。

まあ灯火としてはねねの気持ちは理解できるし、詠の言わんとしていることも理解できるので特に口は出さない。

もしこの場を治めるのであれば、それは本人からの言葉だけだろう。

 

チラリと視線を合わせ、恋はねねを見る。

 

「……ねね。恋はそんなの要らない。恋が欲しいものは……もう、あるから」

 

「………わかりました。恋殿がそう言われるのであれば、ねねが言うのもお門違いです」

 

膨らませていた頬を元に戻したねね。

ねね以外に何か声をあげる人も出てこなかったため、咳払いを一つ挟んで進行役である詠が話を続ける。

 

「で、ボク達が行くのは袁紹のいる冀州、曹操のいる兗州、孫堅のいる揚州になる。先ずは揚州………孫堅のところへは灯火と香風に行って貰いたいのだけど、いいかしら?」

 

「シャンはだいじょーぶ」

 

詠の言葉に答える香風。

その声色はいつも通りだし表情も変わっていないが、正面に座る詠からは嬉しいんだなというのが見て取れた。

 

「まあ共同戦線張った訳だし、知らない面子が行くよりはいいのかもしれないけど……。俺でいいのか?」

 

「逆に聞くけど他に誰が居るのよ。嫌な顔するけど一応アンタもそれなりに有名な“名”を持ってるでしょ。それと“都の英雄”。この二人が行くのであれば名代として十分よ」

 

一応巷………特にお隣の長安では滞在していた頃の行いが良かったおかげか、声を掛けてくれる人は多い。

先日涼州からの帰還途中で通り道である長安に入った時も、見覚えのある人物達から声を掛けて貰ったことがあった。

感謝されることに悪い気はしないが、それでも“聖人”と呼ばれるのは気が引ける。

 

そんな灯火の内情は放置して、取り敢えずはこれで揚州行きは決定。

 

「それで冀州の袁紹のところへは恋に行っ───「や」───……ええ、分かっていたとも………!」

 

「え、詠ちゃん、落ち着いて?」

 

ならば次は、と言葉にした時点で一文字の否定がやってきた。

月の言葉を耳に、瞼を閉じて思わず息を吐く。

だからこそ灯火には恋の機嫌を取っておいて欲しかったのだが当人は気付いていないし、恋は恋で灯火に気付かれない様に振舞っているのだから質が悪い。

今は評定中だから我慢して終わったら、とでも考えているのだろうか。何なら香風にやってる分だけ後でやって貰おうとか考えているからこそ何も言わないのか。

詠は灯火ではない為恋の心情を把握などしきれないし、そもそも機嫌がよくてもこの割り振りをしたら意味ないか、と諦めた様に二度目の溜息を吐いた。

 

香風と灯火が共闘相手先へ赴くというのであれば、恋とねねが袁紹のところへ行く、という事は恋でも理解できただろうから当然と言えば当然なのだろう。

 

恋としても袁紹のいる冀州へ赴くこと、それに問題はないのだ。

問題なのは“灯火と一緒に行けない”というただ一点。

その一点こそが恋の譲れないモノであり、詠の指示を否定する決定的要素。

詠としては恋を説得できる灯火の援護が欲しいところだが─────

 

「あー、詠? 提案いいかな」

 

「ええ、ええ。この状況からアンタが言いだしてくること、更にはその内容までまるっと想定通りよ」

 

「………まだ何も言ってないのに」

 

「詠さま、すごい。流石筆頭軍師」

 

「嬉しくない称賛ありがとう、恋、香風。………本気で純粋に驚いてるんだから質悪いわよね、この二人」

 

三度目の溜息を吐いた詠であった。

そんな詠には悪いと思いつつも、決めた優先順位は変動させない灯火はその想定通りの内容を伝える。

 

「冀州へは霞に行って貰って、兗州と揚州には恋とねね含めた四人で行く………というのはダメか? 兗州については一番近いし、何なら揚州への通り道にもなるし」

 

「って言ってるけど、霞?」

 

「どうしよっかな~。 ウチぃ、兵の鍛錬とか予定入ってたりするんやけどな~♪」

 

冀州へ行くには洛陽のすぐ北を流れる黄河を渡る必要がある。

河のどこにでも対岸へ渡れる船が用意されているわけではないし、渡るにしたって現代の様にモーターで楽に移動というわけにもいかない。

多かれ少なかれそれなりの労力がかかる面倒事ではあるのだが、尋ねられた霞はというとニコニコと笑いながら悩んでいた。

………悩んでいる“フリ”をしていた。

 

今は戦時中でもないし、文官の様に己がいなければ回らない様な仕事でもない。

部下の分隊長数名に指示を出し、それを熟す様にさせておけば数日居ないくらい問題はない。

 

が、それでも無償で引き受けはしない。

灯火は“提案”と称していたが実質的には“お願い”そのものであり、それは言い出した灯火自身も分かっているハズだ。

相変わらず恋に激甘な奴やなぁと思いつつも、仕事に“プライベートのお願い”を含むのであれば相応の対価は見せて貰わねばならない。

言い出す内容によっては拳骨モノだが─────

 

「………わかった。帰ったら酒に合う肴を用意する。どの道建業まで行くんだ。持って帰って来れそうな食材は買って帰ってくるつもりだった」

 

凡そ霞にとって正解となる答えを言ってくれるのだから、最初から心配などしてなかった。

 

「よっしゃ、そう言ってくれんとな。これでいくら欲しい? とか聞いてきたらふざけてんのかって怒鳴るところやったけど、灯火の作る飯は美味いから期待してるわ!酒の肴ついでに灯火も一緒に飲も!」

 

「俺もか?」

 

「美味い肴用意してくれるのに一人で酒飲むのも味気ないやん!」

 

あとは密かに飲み比べリベンジマッチを画策していたりもするのだが、今はまだ内に秘めておく。

 

「それに恋は食べる専門やろうし、お子ちゃま二人おったら酒も満足に飲まれへんやろ?」

 

チラリと視線を送る先に座る二人。

当然、それは二人にとって機敏に反応するキーワードである。

 

「誰がお子ちゃまですか!」

 

「この前集まった時に一口含んで“美味しくない”って言うた奴が何言うとんねん」

 

「あれは霞が用意したお酒が─────むぎゅっ」

 

「……ねね。評定中は静かに」

 

ねねの言葉を遮る様に頬っぺたを突く恋。

むぅと唸るものの恋に注意されれば下がる他ない。

ナイスタイミングなのは灯火のアイコンタクトによる一瞬の指示によるものだ。

 

「…………」

 

言われたもう一方である香風はというと、霞の発言が聞こえなかったのか瞼を瞑って頭を撫でられ続けていた。

この距離で聞こえていないというのはあり得ない。

実際霞の発言の時にピクリと反応はしたのだが、その時ちょうど頬っぺたを優しく手で挟まれていたのですぐに割とどうでもよくなってしまったという経緯があった。

 

恋よりは全然マシではあるが感情の起伏を見せづらい香風がどことなく機嫌良さげに見えるのはきっと見間違いでは無いだろう。

そう言う所なんやけど、と思いつつも詠の表情を見てこれ以上口には出さない霞である。

 

例えばこれが食事中の他愛ない会話であれば止めもしないが、流石に評定の場でこれ以上路線を外れるとカオスになる。

現に進行役の詠の眉間の皺が増えていっているので、空気を読める灯火としては早々に会話をぶった切る必要があった。

 

「まあ言い訳させてもらうと、ウチの方針で酒は調理に使う事は有っても食卓に出した事は一度もないんだ。体の成長期にお酒はよろしくないからな。二人には出来るだけ健全に過ごして貰いたいと思ってる。勿論、二人が望むなら数年後には飲んでも大丈夫だろうけどね」

 

「普段から飲んでない?………さよか。取り敢えず今の言葉聞いて二つほど聞きたい事が出てきたから、コレ終わった後で尋ねてもエエか?」

 

「いくらでも」

 

「………もういい? アンタらと評定してると飽きないけど、ふとした拍子に脱線するのは何とかして欲しいわね」

 

「全くだな」

 

「華雄、アンタはどっちかって言うとそっち側でしょうが」

 

「そう? 私は見てて楽しいけど」

 

「主の月がそう言ったらダメでしょ………」

 

「踊る会議されど進まず、じゃない分だけマシだと考えよう」

 

「上手い言い回しね? ボクとしてはもうちょっと進行速度上がってもいいと思ってるんだけど」

 

確かに詠の言う通り、ダメなのかもしれない。

だが少なくとも今朝方あった官軍の評定と比べれば、月はずっとこっちの方が心地良くて好きだった。

詠にこの場で尋ねれば拗ねたような表情をしながらもきっと此方側を選ぶだろう、なんてことは簡単に想像できる。

 

「はぁ……で! 結局は霞が袁紹のところ、灯火達が曹操と孫堅のところに行くってことでいいわね?」

 

「あー、ええよ。ウチはそれで問題無い。ただまあ袁術が“アレ”やったからなあ………同門袁家やし、ちゃっちゃと終わらせた方がええやろな」

 

「“アレ”? 袁術と何かあったのですか?」

 

先ほどまでのどこか楽し気な雰囲気は鳴りを潜め、疲れた表情を覗かせる霞。

霞からの報告書で事情を知っている者ならば何となく察せられるが、知らぬ者では霞の表情の理由が分からない。

 

「………話の腰を折る事になるから聞きたかったら後で聞かせたるけど?」

 

「………その疲れた表情と滲み出てくる怒気でロクでもない事であるというのは理解できたのです」

 

「知りたかったら後で霞が書いた報告書をねねも見るか? 孫呉軍内から拾い聞いた評判と大体同じことが書かれてる。……端的に言えば“漁夫の利”或いは“横取り”だ」

 

「把握しました」

 

なお、華雄はこういうのに向いていないので大人しく留守番。

本人としても面倒だと思っていたので特に反論もなく、涼州に居た頃と変わらない様子のまま評定はお開きになった。

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。
コロナの所為で予定していた色々がなくなった筆者です。
皆様はどうお過ごしでしょうか。

友人と気軽に飲みに行くこともできない状況は一体いつまで続くのか…。
皆様も色々不満はあるとは思いますが、健康第一に過ごしていきましょう。


次話は今回ほど遅くはならない……と思います。

あとアンケートご協力ありがとうございました。
今後も1万文字を目安に執筆していきます。
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