あさおん・オブ・ザ・デッド   作:夢野ベル子

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ハザードレベル19

 恭治くんの話が終わった。

 

 飯田さんが断首を待つ死刑囚みたいな様子な理由も、とりあえず理解した。

 

 ていうか、なんでスポーツブラなんだろう……。

 

 ボクの女児力をそんなに高めたいの?

 

 あまり意識してなかったけど、ブラジャーなんてつけたら完全に女の子だよね。

 

 かわいい女の子になれてうれしいのは本当だけど、ブラジャーはまだレベルが高いと思います。

 

 ていうか……ブラジャーつけなきゃダメ?

 

 胸のあたりを両手で触ってみるけど、『ある』というほどない。

 

 しかし、ないわけではない。

 

 なんだこれ哲学か。

 

 命ちゃんを見てみると鼻のあたりを押さえていた。なんですか。ボクのなにがそんなに気に食わないんですか。

 

 ただ、飯田さんがうなだれているのは、もちろんスポーツブラの一件で、みんなにロリコンであることを疑われているからではない。

 

 秘密の漏洩といったらいいか。

 

 ゾンビに襲われないという能力をみんなに黙っていたという、その一点でもって断罪するか否かの瀬戸際にたたされているといえる。

 

 聞いた話だと――、やっぱりボクのことは一言もでていない。

 

 つまり、飯田さんはボクをかばったんだろうなと思うと、むずがゆい気持ちになってくる。

 

 みんながみんな、様々な思惑を描いているせいか、台風の目のようにちょうど沈黙がその場に満ちていた。

 

 誰が最初に口を開くか――、そんな状況だった。

 

 数秒か、あるいは数十秒か。

 

 長くも短くもない沈黙のあとに、口を開いたのはリーダーにあたる大門さんだ。

 

「飯田くん、君はゾンビに襲われない。それは間違いないな」

 

「はい……」

 

「そのような能力をどこでどうやって身に着けたんだ?」

 

 沈黙。

 

「言いたくないのはわかる。しかし――、コミュニティ全体の秩序維持のためだ。教えてくれないと困るのだよ」

 

「……わかりません。気づいたらそのような能力があったようです」

 

「その能力に気付いたのはいつごろだ」

 

「ゾンビハザードが起こった直後……くらいですかね」

 

 目を伏せ気味に、小さな声で答える飯田さん。

 

 自信のなさげな様子に、しだいに周囲の怒気が高まっているのを感じる。

 

「君はエミちゃんとコンビニで出逢ったと言っていたが、実のところゾンビに襲われない君は、小学校にひとり悠々と赴き、偶然エミちゃんを見つけたのではないか?」

 

 力強く飯田さんをにらみつける大門さん。

 

 蛇ににらまれた蛙。いや蛇なんか目じゃない気迫だ。生まれたての仔山羊が寒さで震えてるんじゃないかというぐらいのレベルで、飯田さんは小刻みに震えている。

 

「しかしそうなると、なぜ小学校に行ったのかという理由が必要になるが……」

 

「確かに行きました!」

 

 飯田さんの大仰な声。

 

 まさか小学生女児ゾンビを物色しにいったなんて言えるはずもなく、飯田さんはひたいに汗を浮かべながら、言い訳を述べる。

 

「確かに……小学校に行きましたよ。あそこはゾンビが多かったから、私にとって都合がよかったんです。だって、給食とか残ってるかもしれないでしょう」

 

「なるほどな」大門さんは一応納得した。「しかし……、そうなると、緋色ちゃんはウソをついていたということになるか」

 

 そうやってボクのことをジロっと見てくる大門さん。

 

 まあボクは確かに、飯田さんといっしょにエミちゃんをコンビニで迎え入れたと証言している。

 

 それが嘘だとバレちゃった。

 

 てへっ。

 

 命ちゃんのほうに視線をそらすと、「うん。かわいい」とリップシンク。

 ボクはウソつきの悪い子だったんですけど、命ちゃんには関係ないらしい。

 

 詰問は続く。

 

「その能力は誰かに付与できるのか?」

 

「できないと思います」

 

「ねえ。できればでいいんだけどさ。わたし、もっとかわいい洋服が欲しいの。飯田さんだったら簡単にとってこれるんじゃない?」と姫野さん。

 

 どうして自分のために何かするのが当然だと思っているんだろう。

 

 もちろん、後で『仕事』をして、それを対価とするつもりかもしれないけれど、飯田さんのことを一顧だにしなかったのにこれだ。

 

「銃とかもほしいですよね。ゾンビに襲われない飯田さんはともかく、みんなは普通に襲われるんですから用意してもらわなければ不公平です」と小杉さん。

 

 不公平?

 なにが不公平なんだろう。

 まるで、ゾンビに襲われないのがズルいとでも言いたげだ。

 

 まあ、そりゃチート能力だから、普通にゾンビに襲われる可能性がある人にとっては不平等で納得できないかもしれないけれど、人間は生まれたときから死ぬときまで、与えられた条件下で生きるしかない。

 

 その意味では、偶然だろうが必然だろうが手に入れた能力を発揮するのにズルいもなにもない。

 単に僻みに近いだろう。

 

「オレ。飯田さんがエミを担いでくれたとき、すげえ人だなって思ってたんすよ。今は少し幻滅しました……」と恭治くん。

 

 エミちゃんがゾンビになっているかもしれないのに担いでみせたのは、確かに感動的だったかもしれない。だから、それを裏切られたと感じるのは、わからないでもない。

 でも――、飯田さんは少なくともエミちゃんを担いでここまでたどり着いたのは事実だし、そこにはほとんど親切心しかないよ。小学生女児の体に合法的に触れるとか思っていたかもしれないけれど。

 

 ていうかさぁ……。命ちゃんを除いて、みんなして――なんなんだろうな。

 

 まるで罪人扱いだ。

 

 飯田さんは確かにゾンビに襲われないことを黙っていたけど、それのなにが悪いんだろう。嘘をついてたわけではないし、それでみんなが不都合になるわけではない。

 

 ただ、こうやって飯田さんを詰問しているのは、ただ単に――。

 

 そう、ただ単に、自分勝手な理由なんじゃないの。

 

 ゾンビのように冷たい視線が、いくつも飯田さんに突き刺さっている。。

 

 そこにいたのはボクだ。そこにいるのはボクだったんだ!

 

 だから――――。

 

 みんなの前から一歩だけ引いた。

 

 ボクの動きに吸い寄せられるようにみんなの視線が集まる。

 

 なんかもう……嫌いだ。

 

 三日月のように薄く笑い、ボクは言う。

 

 

 

 

 

 

「あのさ。飯田さんがゾンビに襲われないんじゃないんだよ」

 

 

 

 

 

 

 コンマ数秒。

 

 飯田さんが驚きあわてたように目を見開く。その後、みんなが追従するように顔の表情が変わるのがおもしろかった。命ちゃんだけは余裕の無表情だったけど、まあこの子はいつもの調子だ。

 

 ボクはこの場を掌握しようと、さらに言葉をつむぐ。

 

「ボクがゾンビ避けスプレーを開発したんだ」

 

 

 

 ☆=

 

 

 

「緋色ちゃん。どういうことか説明してもらえるかな」

 

 大門さんは重々しく口を開く。

 威圧しようとしてるみたいだけど、そんなの何も感じない。

 だって、ボクはゾンビだから。

 

「べつにたいしたことじゃないです。偶然、ゾンビの研究をしていたら、ゾンビに襲われなくなる消臭スプレーを開発したんですよ。飯田さんには実験体になってもらってました」

 

 ボクは鞄の中から、リフレッシュシュを取り出して、みんなの前に見せた。

 みんなが食い入るように見つめ、物欲しそうに見ている。

 

「それをみんなに分け与えてもらえるとうれしいのだが」

 

 大門さんがやっぱり代表として声を出した。言ってる内容は無条件にゾンビ避けスプレーを差し出せという不平等条約もいいところの話。

 

 ボクが見た目小学生だからって甘く見ているんだろうか。

 

 ボクはこう見えて――怒ってるんだ。

 

「え? いやですけど」とボクは言った。

 

「な……」

 

 まさか断られると思ってなかったのか大門さんが絶句している。

 

 いい気味だ。

 

「そういう我がままを言うもんじゃない」

 

「我がまま? なにが我がままなんです。ボクはボクの力でゾンビ避けスプレーを作った。それはボク自身の力です。それをどう使おうとボクの勝手でしょ」

 

「ここは小さいコミュニティだが立派な社会だ。みな、身を寄せ合って助けあいながら生きている。君のような子どもの我がままが通用するほど甘くはない」

 

「言っておきますけど。このゾンビ避けスプレーは一本切りなんだよ。無制限に作れるわけじゃない。ボクにとってはこのゾンビ避けスプレーは生命線なの。ボクが自分の身を守るのが、そんなに我がままなことなの? 大門さんたちは男にばっかり銃を持たせて、女には武器を持たせてくれないじゃん!」

 

 そう。このコミュニティのわずかな不平等と言えば、武器の配布だ。

 大門さんは体育会系だからか、それとも古い考えの持ち主だからか、男が外で食糧を調達して、女は家事全般をとりしきるというような考えが根底にあった。

 

 だから、女の子には誰ひとり銃を供給しなかった。

 それは組織を安全に運営していくためにはやむを得ないことだったのかもしれないけれど、大門さんが生殺与奪の権利をすべて握るということも意味している。

 

 大門さんはキレた。

 小学生のボクに対して、大門さんは銃を向けた。

 弾は入ってないかもしれない。ただの威嚇なのかもしれない。

 

 でも、銃口はボクの胸のあたりを確実に狙っている。

 

「敵……」

 

 命ちゃんが静かに呟いた。

 

「ボクを殺して奪うつもりですか?」

 

 大門さんは、少しだけ笑って銃をすぐに下した。

 

「君は……女の子だが男の子のようだな。オレにもあったよ。そういう時がね。自分がなんでもできるし、なんでもなれるような気がしたものだ。だが、高校では体育教師に殴られ、自衛隊には上官にどやされた。オレは子どもだった。力が足りなかったんだ。もっと力があればと思ったよ。妄想のなかで、何度も殴りつけたこともある。ついこの間、上官のほうはゾンビになってたんで、銃の実践練習の的になってもらったがね」

 

「暴力で誰かを動かすのがそんなに楽しいの?」

 

「そうは言ってない。ただ、他人に自分の運命を委ねたくなかっただけだ。誰かにいいようにされたくなければ、力を見せつけるしかない。それが今も昔も変わっていない人間のルールだ」

 

「それが人間の普遍的なルールだとしたら、人間なんて全部ゾンビになったほうがいいよ」

 

「君は、君の好きな人がゾンビになってもいいと思っているのか?」

 

 大門さんは命ちゃんに今度は銃口を向けた。

 

 あまり殺意は感じない。まるで朝の長編ドラマシリーズのような日常の一コマのように。

 

 大門さんは自分の『力』を試したがっているようだった。

 

「たとえば、君が君の我がままを押し通したいとして――、それは誰かを不幸にするかもしれない。それは君が本当に望んでいることなのかな」

 

「そりゃ……、嫌だけどね。ただ、ボクはゾンビじゃない。人間なんだ。だから、自分の考えていることや思っていることを大事にしたい。ただそれだけ。それが我がままなの?」

 

「ああ……我がままだよ」

 

「じゃあ、ゾンビみたいに生きろって?」

 

「すべてのことを自分でできるわけではないだろう。時には他人に委ねることも大事だ。君がゾンビ避けスプレーを作れたのは確かに君の力だろう。ただ、それをどのように使えば一番いい結果を生むかはまた別の問題だ。英雄にでもなりたいのかな? いまどきの女の子なら……確かプリキュアか」

 

 プリキュアはさすがに小学生高学年だと卒業している子も多いんじゃないかな。

 卒業できない系のおじさんも多いみたいだけど。

 

 命ちゃんのほうを見上げる。

 

 命ちゃんは自分が銃で狙われているにも関わらず、ボクに対して微笑んだ。

 

 ボクに委ねてくれてた。それだけでボクは無限のパワーを得ているみたいに勇気づけられた。

 

「大門さんが言いたいこともわからないじゃないんだ。ボクだって子どもじゃないんだし、プリキュアみたいに正義の味方になりたいわけでもないよ。たださぁ……、そうやって、みんなの為ってふりしながら、誰かの犠牲を強いるのが本当に嫌いってだけ!」

 

 力無き正義ですらないよ。

 

 単なるボクの趣味の問題だ。

 

 ボクはボク自身を弱者だと思ってるつもりはないけれど、相手が自分のことを強者だと思って、だから弱者に対して何かを強いてもいいと思うのは、ボクの趣味にあわないってだけ。

 

 だから、ボクはいやだって言ったんだ。

 

「君はオレを誤解しているようだが、オレは誰も犠牲になってほしくはないぞ。むしろ、守りたいと思っている。そのゾンビ避けスプレーがあれば、よりみんなを守れる。だから力を貸してほしいと言っているだけだ」

 

「だったら、ゾンビ避けスプレー自体はあげないけど、ボクが飯田さんのさっきのポジションみたいに、欲しいもの取ってきてあげるよ。それでどう?」

 

「小学生にできることは、たかがしれているだろう。大人のオレたちが扱うほうがよっぽどいい」

 

「話にならないよ」

 

 話は平行線だ。ただ、ボクと決定的に関係が破綻するのは向こうとしても望んでいるわけではないみたいで、再び銃をおろして今度は傍らにいる恭治くんに話しかけた。

 

「恭治くん。君はどう思う?」

 

「オレは……緋色ちゃんから無理やり奪うのはどうかと思います」

 

「もしも、ゾンビ避けスプレーを持っていたら、君たちはゾンビに襲われず、エミちゃんも今のように衰弱せずに済んだかもしれない」

 

「それは……そうかもしれませんけど」

 

 恭治くんは目を伏せた。

 

「緋色ちゃんがゾンビ避けスプレーを我々に開示しないのは、潜在的にこちらに損害を与えるに等しいと思いますね」と小杉さん。

 

「あんた。子どもみたいに……って子どもだったか、我がまま言わないの」と姫野さん。

 

 さっき、我がまま言って自分の洋服をとってくるように頼んでいたのは記憶の彼方にでも飛ばしてしまっているようだ。

 

「あの。みんな落ち着いてください。緋色ちゃんみたいな子どもに寄ってたかってひどいですよ。これじゃあ無理強いしていると言われてもしかたないと思います」と飯田さん。

 

「もう、この組織抜けてもいいですからね。ゾンビ避けスプレーがあるなら、私と先輩で愛の大脱出。その後は、ふたりきりで……えへ。えへへ」と命ちゃん。

 

 あの、いまシリアスな場面のつもりなんですけど……。

 

 なんだよこれ。

 カオスすぎるでしょ。

 

 とりあえず、今の状況だと――。

 大門さん、姫野さん、小杉さんはボクのゾンビ避けスプレーをとりあげるべきという意見で、ボクと飯田さんと命ちゃんが抗議しているという形か。

 

 恭治くんは迷ってるみたい。

 

 でも――。

 

「エミちゃんを小学校から連れ出したのは、実験だったのかもしれないですね」

 

 小杉さんが余計なひと言をいい、恭治くんの顔がゆがんだ。

 

「実験じゃないよ。エミちゃんは半分ゾンビみたいな状態だったから助けようと思っただけ」

 

「半分ゾンビだから、ゾンビ避けスプレーの実験に適していたんでしょう。普通のゾンビじゃ危険すぎますからね。小さな女の子で、おとなしい様子。実験には適してるように思います」

 

「そんなつもりはありません」

 

 飯田さんが抗議する。

 

「人形みたいですしね。もしかしたら、お人形遊びのようなところもあったんじゃないですか?」

 

「……」

 

 絶句する飯田さん。

 

 まあ、そんなところもあったような気がするので、強くは言えないのかもしれない。

 

 恭治くんは、ボクを見つめていた。

 

 申し訳なさそうに。迷いのあるなかで、最後は――。

 

「緋色ちゃん。ごめん……、ゾンビ避けスプレーを大門さんに渡してくれないか」

 

 ああ、そうなっちゃうか。

 

 ボクとしては、自分の意思はせいいっぱい主張したつもりだったので、なんとなくガッカリした気分だった。

 

 もともとホームセンターにいた人間たちには誰ひとり、ボクの言い分は通らなかったのだから。

 

 それはべつにいい。

 

 彼らには彼らの論法や正義や倫理があるのだろうし、完全にブラックな正義というわけではないと思うから。もともと理屈っていうのは百パーセントというのはなくて、どちらがより正しいかのベターなところくらいがせいぜいだからね。

 

 今回はたまたまボクの考え方は排斥されたってだけ。

 

 その結果として、ボクが多数決に従わないという方策もあるし、コミュニティを抜けるという手もあるだろう。

 

 ぶっちゃけると、ゾンビ避けスプレーなんていくらでも渡していいんだよ。それでボクがなにかしら不利益を被るわけではないからね。もし、ゾンビ避け能力を駆使しているのがバレたら大変なことになるかもしれないけれど、スプレーがあるってだけならたいしたことじゃない。

 

 ただ、大門さんや他のみんなにわからせたかっただけだ。

 

 ちょっとみんな我がままになっているよって。

 

 そしたらボクのほうが我がままになってるって言われたわけで……。

 

 ああもういいや。めんどくさい。

 

 ボクはゾンビ避けスプレーを放り投げた。

 

 大門さんはそれを掴むと、ここ一番の笑顔を見せた。本当にどうしようもないな。

 

「ありがとう緋色ちゃん」

 

 いまさらながら、偉いぞとか言ってくる小杉さん。

 そして、よかったわーなんて言ってる姫野さん。

 

 なんだか笑えてくるなぁ。本当にコミュニティ抜けようかな。

 

 ただ、飯田さんはおろおろしていたし、恭治くんも青い顔をしていた。

 命ちゃんなんか研ぎ澄まされた刀みたいな表情になっていたよ。

 

 うーん……。

 どうしたものか。

 ボクが気がかりなのは、エミちゃんかな。

 エミちゃんこそ、この世界で一番純粋に戦っている子だと思うし、人間の凄味を見せつけられたからね。ボクとしては、エミちゃんの行く末を見届けたいと思っている。

 

 もう少しいようかな。

 そんなことを思う今日この頃です。でも大門さんたちが死んでもボクしーらない。




ボクしーらない。
ついに放り投げてしまったのでした。

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