黒子「ちょっと、移動中に何呑気に話してますの?ていうかどなたに向けて話してますの?」
戦兎「びっくりした!!いきなり現れるなよ、あらすじ紹介中でしょうが」
黒子「は、はあ、よくわかりませんが邪魔をしてごめんなさいですの」
戦兎「ところで、テレポートってどこにでもいけるのか?」
黒子「いえ、私の能力ではせいぜい80メートルくらいですわ。ちなみに重さは130キロほどまでなら可能ですの」
戦兎「いやふつうに凄くね?通勤とかめっちゃ便利じゃん」
黒子「人の能力を便利グッズみたいにいうのはやめてくださる?というか、先に行きますわよ」
戦兎「消えた・・・ってあらすじ紹介途中だったわ。スマッシュと戦う謎の戦士・・・ってこれどうせあいつだろ?第6話でようやく登場かよ。ま、迎えに行ってやるか」
戦兎がスマッシュの目撃情報を聞き、現場に向かっていった、その数十分前。
「というわけで、ここは超能力開発のための学園都市、というところなのです。で、貴方はどこからやってきたのですか?」
「だから、元いた世界の東都だ、って言ってんだろ!」
とあるアパートの一室でそう答えたのは万丈龍我だった。
「スカイウォールで3つに分断された世界に、めっちゃ強い宇宙人・・・漫画のお話としか思えないんですよねー」
そう言ってお茶をすするのは、月詠小萌。身長138センチ、どう見ても小学生にしか見えないのだが、本人曰く教師らしい。
「信じられねえかもしれないけど、全部本当のことなんだよ。」
「うーん、まあ身元不明の人間が学園都市に入れるわけもないですし、あながち全部が嘘というわけではないんでしょうけど」
正座する万丈よりも頭2つ分ほど小さい位置で小萌は言う。
「でも驚きましたよー、ゴミ捨て場であちこち怪我してる人間が倒れてるんですから。先生だから思わず拾ってきちゃいましたけど、下手したら死んでましたよー?」
「それに関してはマジで感謝してる。飯も食わせてくれたし、おかげで体の傷も治った」
「いやー、それに関しては先生、犬でも猫でも家出学生でも拾っちゃう性質なので。というかあなた、治癒能力かなにか持ってるんですか?傷の治り方が尋常じゃないですよ」
「?そうか?」
エボルトとの死闘でできた体の傷は、先ほど食事をしたことによってほぼ直りつつあった。己の遺伝子にエボルトのものが混ざっている龍我の特性なのか、よくわからないが便利だー、なんて考えていると。
「それで、その・・・桐生戦兎、でしたっけ?その人を探していると?」
お茶のお代わりを汲んできた小萌はちゃぶ台の上に地図を広げる。それは学園都市第七学区の地図だった。
「ここが万丈ちゃんがいた場所です。で、うちがここ。現実的に考えればそのお友達は第3、もしくは11学区にいると思うんですけど・・・」
「?なんでだ?」
「学園都市は23の学区に分かれているのですが、その中で外から入ってくる人間がいるとすれば、外部向け施設が集中する第3学区や、物資搬入路である第11学区なのです」
「裏口みたいなもんか?」
「ぜんぜん違います。ひょっとして万丈ちゃんって馬鹿なんですか?」
「せめて筋肉つけろ!」
お約束のやり取りをしつつ、万丈は言う。
「えっと、その二箇所に戦兎がいるかもしれない、ってことか?」
「可能性で言えば、の話ですね。ひょっとしたらもうこの街にいないかもしれませんし」
「それは・・・そうか」
一瞬下を向きそうになるが、万丈は確信していたのだ。戦兎はこの学園都市にいる、と。
それは彼のよく言う第六感だし、戦兎からしたら「非科学的だ」とか言われそうな感覚だが、万丈は信じていた。
「とりあえずこの近辺を探してみるわ。ありがとな、えっと」
「月詠小萌です。小萌先生でいいですよ。というか、ちょっと待ってください」
立ち上がろうとしていた万丈を小萌が制した。
「私の同僚の先生に
「マジか!!手伝ってくれんのか!?」
「乗りかかった船ですからねー、それに万丈ちゃん、23歳とは思えないくらい危なっかしいですし」
「この家に船なんかねえぞ?」
「心配になる知能ですね・・・」
本当に成人してるんだろうか、と自分の容姿を棚に上げつつ、小萌はケータイで同僚の黄泉川に電話をかけるのであった。
※
10分後。
電話で万丈のことを話した小萌は、詳しい話が聞きたいという黄泉川の要望により、万丈を連れ第七学区の繁華街に来ていた。
「すげえな、本当に学生ばっかりだ」
「そりゃ、学園都市ですからねえ」
学生服の中では万丈の黒のTシャツに青いスカジャンを腰に巻くスタイルは目立つだろう。きょろきょろと辺りを見回す万丈は小萌に問う。
「なあ、さっきから大人がぜんぜんいないけど、こいつらの親とかどうしてんだ?」
さっき説明したんですけどねー、と思いながら小萌は答える。
「この街の学生は基本寮暮らしですよ。親御さんは学園都市の外で暮らしています。」
「ふーん」
「親御さんの信頼を裏切らないためにも、私たち教員は日夜、生徒たちのことをサポートしなくてはいけないのです」
「そっかー・・・でも、離れ離れだとやっぱ寂しいよな・・・」
目を細めて万丈は言う。その姿に、彼も不安を感じているのかもしれない、なんてことを思っていると。
「おーい!!小萌センセー!」
と同僚である黄泉川愛穂がこちらに向けて手を振っているのを見つける。長身に抜群のプローポーション、そしてそれらを台無しにしている緑色のジャージ姿の教師はこちらに向かってきた。
「いやー、わざわざ呼び出して悪かったじゃん」
「いえ、頼んだのはこっちなので。黄泉川先生、こちら万丈ちゃんです」
と隣の万丈を指し、紹介する。
「万丈龍我っす」
「私は黄泉川愛穂、小萌センセーとは同僚で、
「あんちすきる?」
聞きなれない単語に万丈は疑問符を浮かべる。
「この街には特殊能力をもった学生が当たり前のように生活してるじゃん。中にはその力を悪用したり、反対に力のない奴が事件を起こしたりすることがある。それを取り締まって、指導するのが
「警察みたいなもんか」
「まあ、そういう解釈でも問題ないですね」
納得した万丈の様子を見て黄泉川はうなずく。
「なるほど、確かに学園都市のことを知らないようじゃん」
「ああ、まったくわかんねえ」
「その様子だと、技術狙いの産業スパイ、っていう線もなさそうだし・・・本当、何者じゃんよ」
「お馬鹿なのでスパイはないですね」
「だから筋肉つけろって!」
馬鹿・・・とつぶやいてから黄泉川は笑う。少なくとも悪人ではないと判断した。
「そういえば、電話で聞いたお友達のことだけどな」
「!!戦兎、見つかったのか!?」
思わず身を乗り出した万丈に、黄泉川は落ち着け、と諭し。
「他学区を含めて、桐生という苗字の、身元不明の男を保護した、という情報はなかったじゃん」
「そうか・・・」
落ち込む万丈だったが、続く黄泉川の言葉に顔を上げる。
「ただ、第七学区のふれあい広場付近で、おかしな事件があったとの通報があってな。どうも正体不明の怪物がいた、とか、その怪物を別の正体不明の人物が倒した、とか」
「なんだそりゃ?」
「
「現在状況把握を急いでるらしいが・・・とにかく、そういうよくわからない事件の中に、そのお友達が関係しているかもしれないじゃん」
黄泉川の言葉に万丈は珍しく思考を回転させていた。
(怪物ってスマッシュか?でもここが新世界ならスマッシュなんているわけねえし・・・)
「なあ、ここって、なんかこう、怪物を生み出すような変な実験とかしてるのか?」
「実験って、どんな?」
「例えばこう、人を怪物に変えるとか・・・」
と、万丈が言った瞬間だった。
「キャアアアアア!!!」
という悲鳴が3人の前方から聞こえてきた。
「なんだ?」
「ひったくりとかじゃんよ。まったく・・・ちょっとここで待ってるじゃん」
そう言って黄泉川は悲鳴の方まで駆け寄る。
「何でしょうねえ。って、万丈ちゃん?」
小萌の声を無視して万丈も黄泉川のあとを追う。悲鳴のあげたのは女性らしく、震えて立てないようだ。
「おい、
「お、お客様が・・・急に暴れだして・・・」
そういって、店員らしい女性は前を指差す。
「なんだ。あれは・・・」
そこには、暴れたという男性なのだろう。苦悶の表情を浮かべた男が激しくのたうち回っていた。
「何だよこれ!!!体が熱い!!助けてくれ!!」
暴れ回る男の体は、黄色いガスのようなもので覆われていた。それは口や鼻、皮膚からも入り込んでいるようだ。
「おい!!どうした!?何かやばいものでも・・・」
「うあああああああ!?!?!」
黄泉川が声をかけるのと同時に、男は叫びを上げた。その瞬間、全身をガスが包み彼の体を変貌させたのだった。
「嘘だろ・・・」
後を追ってきた万丈がつぶやく。現れたそれは、幾度も拳を交えた怪物。スマッシュだった。
「全員逃げろ!!」
「おい!この店員さんを頼む!!安全なところまで連れてくじゃん!!」
黄泉川に言われ万丈は女性店員を抱える。
「アンタはどうすんだよ!!」
「応援は呼んだ!!それが来るまで、仕事をするじゃんよ!!」
そう言って逃げ遅れた学生の下へ走り出す。スマッシュは辺りを無造作に破壊していくが、それに恐怖している素振りはなかった。
「生身で向かってくなんて、前の俺みたいな女だな・・・」
そう思いながらも女性を抱え、小萌のところまで走る。
「彼女を頼む!怪我はしてねえみたいだ。」
「わかりました!!って万丈ちゃん!?どこに行くつもりですか!?」
女性を降ろした途端、一目散に走り出そうとする万丈を小萌が呼び止める。
「決まってんだろ、あいつと戦う」
「どう考えても
強い口調の小萌に、振り返った万丈は答える。
「死ぬつもりなんてねえよ。あいつが、みんなが繋いでくれた命を、無駄にするわけねえだろうが!!」
叫び、走り出す。爆発があったのか煙が立ち込めているが、気にせず突っ走る。
一方黄泉川は、逃げ遅れた女の子を見つけていた。
「さあ、もう大丈夫じゃんよ。掴まりな」
店に取り残されていたのか、泣いている女の子を抱きかかえ、逃げようとするが
「ガアアアアッ!!!」
それまで辺りかまわず破壊行動を取っていたスマッシュが、立ち上がろうとしていた黄泉川たちに飛び掛ってきたのだ。
「くそっ!!」
子供は傷つかせない、そう思い抱きかかえたまま背中を向ける。
黄泉川の背中にスマッシュの鋭い針が突き刺さろうとしていた瞬間だった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!おらぁ!!」
駆けつけた万丈の拳が、スマッシュの巨体を吹っ飛ばした。
「お、お前・・・」
「その子連れてさっさと逃げろ。後は俺が何とかする。」
「ふざけるな!!民間人を戦わせるわけにはいかないじゃん!!」
「じゃあお前にあれが倒せるのかよ!」
思わず怒鳴った黄泉川に万丈は同じくらいの怒声で返す。
「アンタはその子を救うために命をかけようとしたんだろ!!だったら俺は、アンタやその子を守るために戦う!!」
「戦うって、お前一体何者じゃんよ・・・」
黄泉川の言葉に万丈は巻きつけたスカジャンの背中側、間に挟んでいたものを取り出し、腰に当てる。
それ―ビルドドライバーが万丈を認識し、アジャストバインダーによって固定される。
~~~♪
と同時に、上空から飛行型のガジェットが飛来してきた。それは起き上がりこちらに向かってくるスマッシュにむけて、炎を吐き出した。
「グアア!!」
けん制のための炎をやめ、そのガジェットーグレートクローズドラゴンは万丈の手に収まると、首と尻尾をたたんだ。
先ほどスマッシュを吹っ飛ばした拳に握っていたボトル、グレートドラゴンエボルボトルのシールディングキャップを開き、クローズドラゴンに装填する。
【覚醒】
前部にあるウェイクアップスターターを押し、ドライバーに差し込む。
【グレートクローズドラゴン】
待機音が鳴り、ボルテックチャージャーが発光する。万丈はボルテックレバーを強く回し、高速ファクトリー、スナップライドビルダーを前後に展開する。
「俺は・・・仮面ライダーだ!!」
【Are you ready?】
問いかけに、万丈は拳を手のひらに打ちつけ、かつてのようにファイティングポーズをとる。
「変身!!」
【Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeah!】
トランスジェルソリッドによって生成された装甲が万丈を挟み込み、その姿を変える。
仮面ライダーグレートクローズ。
かつて、東都を守ったもう一人の仮面ライダー。気合の入った拳と共に万丈は言う。
「来いよ!!今の俺は、負ける気がしねえ!!」
※
クローズは開口一番、スマッシュに向けて拳を打ち出した。拳はスマッシュの頭部にヒットし、よろめかせる。
「おらあ!!」
連続して左の拳を打ちつけるが、スマッシュもタダではやられず、鋭い嘴で反撃してきた。
「くそっ、危ねえだろうが!!」
大振りの嘴攻撃をかわし、逆にその嘴めがけ蹴りを放つ。スマッシュはバランスを失い転倒した。
「今のうちだ!早く逃げろ!!」
近くで呆然としていた黄泉川に万丈は言う。未だに信じられないものをみたような顔をした黄泉川だったが、すぐに状況を理解したのか、再び子供を抱きかかえ走り出す。
「ギャァァァ!!」
と、突然悲鳴のような声を響かせたスマッシュは、肩部分の針を増殖させていた。
「やべえ!!」
咄嗟に黄泉川とスマッシュの間に入りこみ、二人を庇う。
ヒュン!!
という風切り音と共に無数の針が襲い掛かる。
「くっ!!」
何本かヒットしたが、ほとんどはGCZブレイズチェストアーマーに弾かれたようだ。
「大丈夫か!?」
「ああ、この子は無事じゃん」
【ビートクローザー】
黄泉川と子供の無事を確認したクローズは、ビルドドライバーからスナップライドビルダーを展開し、専用武器ビートクローザーを召喚する。
「これでもくらってろ!!」
【ヒッパレー】
【スマッシュヒット!】
グリップエンドを1回引っ張り、ビートクローザーの刀身に蒼炎をまとわせ、本体を投げつけた。
「グガッ!!」
砲弾のようなスピードで飛んでいったそれは、スマッシュの肩装甲を砕き、奥のコンクリートに突き刺さった。
「オイ!!早く逃げろ!!」
「逃げたいところだが・・・足が・・・っく!」
「はあ!?怪我してんじゃねえか。ったくしょうがねえ!!」
クローズは黄泉川と少女をそれぞれ脇に抱え、勢いよく走り出した。
「ちょっ!!早すぎるじゃん・・・!!」
「んなこと言ってる場合か!!」
と言いつつ少しだけスピードを緩めるが、それでも安全だと判断できる場所まで10秒もかからず走り抜けた。
「ここで待ってろ。あいつ倒してくる」
そう言って戦場に戻ろうとするクローズだったが
「まって!」
幼い声に呼び止められる。見ると、黄泉川に抱きかかえられていた少女がクローズを見て。
「ありがとう!!」
「・・・おう!!」
かみ締めるように返し、改めてスマッシュの前に立つ。
「そろそろ決めるぜ!!オラオラオラオラァ!!」
ボルテックレバーを回す。ボルテックチャージャーが発光し、ドラゴンに装填されたボトル内のトランスジェルソリッドが活性化される。
【ready go!!】
【グレートドラゴニックフィニッシュ!!】
右足に炎を纏い、ジャンプして間合いをつめつつスマッシュの側頭部にライダーキックを放った。
「グアアァァァ!!」
スマッシュは炎に包まれ、爆発した。
※
「先輩!!大丈夫ですか!?」
黄泉川は背後からの声に振り返る。見ると、
「ああ、足を怪我してるけど、大丈夫じゃん」
「よかった・・・、で、通報にあった怪物はどこに!?」
「あー、それがな・・・」
と言って再び振り向く。そこにはドライバーからグレートクローズドラゴンを抜き取り
元の姿に戻った万丈の姿があった。
「えっと・・・あの男性が怪物、なんですか?」
「いや、アイツは・・・」
一瞬説明に迷う。どう説明したものかと。すると
「何で戻らねえんだ?ちゃんと倒したはずなのによー」
と倒れているスマッシュの前から万丈の独り言が聞こえた。
「どうした万丈?」
「いや、スマッシュ倒したんだけど、元の姿に戻らなくてよ」
「なに!?」
慌てて駆け寄ろうとするが、足に激痛が走る。
「せ、先輩!」
「すまん鉄装、肩貸してくれ」
言われた鉄装は黄泉川を支え、先ほどからあれー?とつぶやいている男の下へ向かう。
「おい大丈夫か?」
「私はいい、それよりこいつだ。元に戻らないってどういうことじゃんよ」
横で鉄装が、なんですかコレ!?と驚いているが今は無視する。
「前は倒したら元に戻ったんだよ!!なんでだ?ここが東都じゃないからか!?」
「冗談じゃない!このままじゃまた暴れだすかもしれないじゃん!それに命にも関わるかも・・・」
「あーもぉー!!どうしたらいいんだよ!!」
「スマッシュから成分を抜き取るんだよ。それくらい覚えとけって。」
と、聞き慣れた声が万丈を罵倒するのと、目の前のスマッシュから成分が抜けるのは同時だった。
「戦兎!?」
「記憶喪失は俺の持ちネタだろ?いくら目立たないからってパクるんじゃないよこの馬鹿」
「・・・馬鹿ってなんだよ、せめて筋肉つけろよ!!」
そう言いながらも笑顔で戦兎の肩をどつく万丈。
「痛ってーな!まったく、その分だと特に異常はないみたいだな、万丈」
「お前こそ、その感じまったく問題なさそうだな、戦兎」
「もちろん。天才に隙はないよ?それより、スマッシュになっていた子は」
「そうだった!」
そう言って万丈は慌てて振り返ると、先刻見た男が横たわっていた。側で容態をみていた黄泉川は、
「大丈夫、心臓は動いてるし、朦朧となってるけど意識もあるじゃん」
「そっか!よかったぁー!」
一安心、と言った感じの万丈だったが、ハッとなって戦兎に聞く。
「それより戦兎!この世界は本当に新世界なのか?もう何が何やらわかんねえよ」
「慌てるなよ、とりあえずこの場をどうにかしねえと」
「万丈、その男がお前の言ってた友達か?」
再び鉄装の肩を借りて立ち上がった黄泉川が戦兎を見て問う。
「ああ、こいつが-「どうも、天才物理学者の桐生戦兎って言います。」
「おい!割り込んでくんなよ!」
「うるさい馬鹿、バナナやるからあっち行ってろ」
「ウッキーバナナだ!ってだから猿扱いすんじゃねえよ!」
「
華麗に無視を敢行した戦兎が黄泉川に言う。公にしたくない話というのは、おそらく先ほどの怪物や万丈が変身したことだろうと黄泉川は推測した。
黄泉川個人としては、どうであれ自身の優先すべき「子どもの命」を助けてくれた万丈に借りがある。
「・・・わかった。私と、そいつを拾った教員とで聞こう」
「助かります。・・・おい万丈、もう喋っていいからそのへん片付けるぞ」
「おう!・・・ってバナナは?」
「あるわけないだろ。というか、俺もお前も無一文だ」
「うそーん?」
と話ながら大きな瓦礫をどかしていく2人を見て黄泉川はつぶやく。
「なんというか、『いいコンビ』じゃん」
その直後、避難誘導を終えた黒子と追いかけてきた美琴が現れて、
「ちょっと、話をまとめないでもらえますの?私達の聴取も終わってないんですのよ?」
「なに?もう終わってるの!?せっかく全速力で来たのに!!」
「おい戦兎!急に人が出てきたし、なんかバチバチいってんぞ!?宇宙人か!?」
「・・・最っ悪だ・・・」
というわけで仮面ライダークローズこと万丈龍我が参戦しました。と同時にアンチスキルである黄泉川と教師の小萌先生も登場しました。ちなみに、今回登場したのはニードルスマッシュです。
万丈という、ビルドのもう一人の主人公が登場したことによって、誰が主人公かわからなくなってきました・・・が、主人公は桐生戦兎です。第三章もよろしくお願いします。
P、S
コメントしてくれた方より、ランキング15位に入ったと教えていただきいました。何分このサイトのシステムがよく分かっていないのですが、見てくださっている方々のおかげだと思ってます。いつもありがとうございます!!
オーマジオウ強すぎやん