ある日彼らは思った。
「あの尾獣に対抗出来る力を生み出す事が出来れば、もう我々は尾獣に恐れる必要はなくなるのではないか」と、そんな考えのもと彼らは人が近寄ろうともしない奥地である実験を行い続けた。
これは人の手によって尾獣と人柱力として造られた者達の物語である。

※投稿者のNARUTOの知識は漫画やアニメを少し程度で後はネットで集めた程度です。

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造られた者達

其処は狂気に満ちていた。

其処に居た何十人の者達は全員何かに祈りを捧げ続けており、時折数人が食料を確保するために外に出てはいたがそれ以外はずっと祈りを捧げていた。もしかしたらあの中に自分の親がいたかも分からないが。自分はその何かの依代のために生まれてきたらしい。

 

其処に居た者達は毎日毎日、自分に向かって

 

「お前はあの方のために生まれて来たのだ。あの方をその身に宿せる事に光栄を感じなさい。あの方の力を世界に知らしめるのだ」

 

そんな事を話かけてきていた。そんな奴らはあの方を生み出した時にあっさりと死んでしまったが……

 

『おい、何を突っ立ている。ぼうっとしていないでさっさと歩け。ここ数日木しか見てないぞ、いい加減飽きたわ。早く次の町を目指せ』

 

そのあの方がこんなのだなんて奴らが知ったらどう思っただろうか。まあ、奴らはこの人の力のみに注目していたから関係ないかも知れないが。

 

「まだ町を出てから数日しか経ってないですよ。それならもう少しあの町で過ごせば良かったじゃないですか。路銀ももう少し稼ぎたかったのに」

 

『うるさいぞ!あの町はもう見渡したではないか。もう見るべきものが無い以上あそこに留まる必要は無いだろう……来たぞ』

 

すると後方から草木が揺れたと思ったら、いきなりクナイが飛んで来た。

あの方のお陰で事前に察知出来たので躱すて後方に振り返る。

 

「何も言わずに襲いかかるなんて物騒じゃないですか。もし、死んでしまったらどうするんですか」

 

そう声をかけると、其処に居たのはお面を被った人達であった。

 

「尾獣のヤモリの人柱力で間違いないな。大人しく捕まるか、殺されろ。散会!」

 

そう言ってそいつらはばらけながら自分に迫って来る。全くもって厄介なものを押し付けられていったものだ、奴らは。

 

『うぬ。その名前は気に入っておらんと言っておるだろうが。おい、この前考えた青龍という名前を広めよ。後、前々から思っていたが貴様もそろそろ名前を考えよ。いい加減貴様貴様呼びづらいわ。最近思いついたのだが貴様には赤竜というはどうだ?』

 

奴らも奴らだが、この人もこの人だ。こんな感じで毎回狙われているのに、名前についてだとか考えている暇がよくあるな。そして、これで名前を変えるのが10回目という事を覚えているのか…

 

「その名前は却下として、その話はあの人達をどうにかしてからにしましょうね」

 

_________________________

この世界にはチャクラと言うものが存在し、その膨大な塊で人知の範疇を超えた魔獣を尾獣と呼ぶ。そして、自分の中に宿る今は青龍と名乗っている方が尾獣に対抗する為に人の手によって生まれた尾獣である。

 

尾獣はその強大な力のせいで、人々に戦力として捉えられ人の器に封じられている。そしてその器の事を人柱力と呼ばれ、自分も人柱力に該当する。

 

『毎回、貴様の技は小癪すぎる。お前の死んだふりや分身を置いて逃げる戦法のせいであんな名前で呼ばれるようになったのではないのか?もっとこうバーンと派手な力でも見せつけてやればいいのだ』

 

「そうすると、今まで以上に追っ手が増えて観光などと言っていられなくなりますよ」

 

全く誰のせいでこうなっているのか…この人が世界を見て回りたいだなんて駄々をこねなければもっと平穏に暮らせただろうに。

 

『うぬ。其れは困る。まだこの国を周り始めたばかりではないか。そうだ!ケンリョクシャ?だかに取り入って追われぬ様に言い渡せば良いではないか』

 

「あのですね。どうやって権力者に会いに行くつもりですか?まさか、乗り込みに行くだなんて言いませんよね。より一層敵が増えますよ」

 

どうやら図星だった様で黙りこくってしまった。何故生まれた時期はそこまで離れていないと言うのに、こうも性格が異なってしまうのか、これが兄弟という関係なのだろうか…

 

『駄目か…貴様は毎回我の意見に文句を言うではないか。たまには貴様が何か考えてみせよ』

 

今まで自分に意見を求められる事がなかったため少し驚くと共に考える。

自分は何をしたいのだろうか、そんな事を全く考えた事は無かった。

 

今まで自分に命令して来た奴らは自滅してから、ずっとこの人の意見に流されて自分から考えた事がなかった。いざ、何がしたいかと言われると何をしたいのだろう。

 

戦いたいのではない、それだったらあの面をした集団などから逃げたりはしない。

冒険がしたいのではない、あの人の様に世界を見て回りたいなんて思わない。

人が恋しいのではない、町などで親切にされた事はあったが自分にはこの人がいる。

では、何を自分は求めているのだろうか?

何が足りてないのだろうか?

そうして考えている内に一つ知りたい事が出来た。

 

自分やこの人が造られる原因となった尾獣について知りたい。

自分達は本当に尾獣に対して対抗出来るほどの力が本当にあるのかを知りたい。

自分と同じとされる人柱力の人達と話をしたい。

 

そうして、もし会った時はどうしようなどと考え続け、終わる頃には夜になっていた。今日は妙に静かだと思ったら、この人が途中で騒いでこなかったからだ、考え込んでいる自分に気を遣ってくれていたのかと思い感謝しようとしたら

 

『くぁ〜、よく寝たわ。ん?何だ、まだ決めていないのか?仕方ない奴だなぁ。我が決めてやろうか?』

 

なんて言って来た。

妙に静かだったのは寝ていたのか…尾獣は寝る必要あるのか?なんて事がよぎる。せっかく礼をしようと思っていたのになんだろうこの気持ちは

そんなどうしようもない気持ちを溜め息に込めると

 

『な、なんだ⁈何故溜め息をつく⁈敵でも来たのか⁈寝ていても敵の気配に感づかないほど鈍いつもりはないぞ⁈』

 

なんだか勘違いを起こした様だ。このまま放っておくと色々と脱線するので話を戻す。

 

「やりたい事できましたよ。自分達が造られた原因である尾獣達に会いに行きたいです」

 

『そうか。我も気になってはいたのだ。我を同族と呼ぶか佳作と呼ぶのかを。そして我らの力を知らしめようではないか。ならば早速行くぞ』

 

そんな勢いに呑まれて歩きだした所で何処に向かうかこの人は知っているのだろうか?

 

「ところで、何処に向かうんです?尾獣がいる位置とか分かったりするんですか?」

 

『そんなの知らんぞ?勘だ勘、適当に歩きまわっておればその内会えるだろ。大丈夫だ、尾獣に近づいていけばわかる筈だ。…多分…

 

今、微かに多分って言ったな。また、いつものノープランか。まあ、この人に期待するのも馬鹿らしいな。

そんな事を考えたからか知らず知らずにまた溜め息をついたらしい。

 

『貴様、また我を馬鹿にしておるだろう!我のお陰であの面の者共から毎度逃げられておるのを忘れたのか!そうでなければとっくの昔に捕まっておるぞ!』

 

「捕まる原因である人に言われたくはありません!対尾獣だなんだかって言うんですから尾獣探索くらい出来るでしょう!」

 

『そんなの我が知るか!我や貴様の属性すらまともにわかっておらぬのだぞ!知る訳がないであろう!』

 

「何自信満々に言っているんですか!そもそもの見つかる原因は修行とか言って山を削ったからじゃないですか!…本当使えない…

 

『貴様ー!!また、我を馬鹿にしたな!あの時力の制御をしていたのは貴様ではないか!』

 

そんな応酬を繰り返しながら自分達は尾獣探しを開始するのであった。




設定など序盤は考えたりするのは好きですけど、物語に繋げて行くのは難しいですね、という事で打ち切り感すごいですが終わりです。
零尾に関して知らずに零尾的なのを作ろうと思い。トカゲの尻尾切りやイピリアという巨大な虹色のヤモリの精霊について知り、ヤモリにしました。
読んで下さりありがとうございます。

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