カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜 作:バンドリーマーV
ある休日。
アン「えっと、向こうのスーパーが特売ですよね…」
アンは買い物に向かっていた。
アン(シオンはお家の用事で、今日は各自特訓…買い物が終わったらカードキャピタルに…)
アン「あ…」
アンは一つの店に目を止めた。
アン「『カードショップ トラベラーズ』…」
初めて見るカードショップだ。
アン「こんなところに、カードショップがあったんですね…」
アンは店に向かって歩き始めた。もしかしたら、まだ見ぬファイターとのファイトができるかもしれない。
「いらっしゃい」
アンを出迎えたのは、クールな印象を受ける、店員の青髪の青年だ。アンが初めてのカードショップにキョロキョロしていると…
「この店は初めてかな?」
アン「あ、はい…」
「そうか。俺は店長の藍千ソウマだ。分からないことがあったら聞いてくれ」
アン「ありがとうございます」
藍千ソウマは笑みを浮かべ、アンは礼をする。
『『おぉ~!』』
アン「?」
店の奥から歓声が上がった。
ソウマ「あぁ…今日は有名人がいてな。見てくるか?」
アン「は、はい」
アンが店の奥に行くと…
ルナ「ペルソナライド…!レイジングフォーム・ドラゴン、三回目のアタック!」
「完全ガード!」
アン「!ルナさん…!」
月城ルナが、店員の女性とファイトしていた。
「さぁ、ここからが勝負よ…!ストライドジェネレーションッ!」
そのストライドで勝負が決まり、ルナのダメージが6になる。
アン「!」
アン(ルナさんに勝った…あの人は…?)
ルナ「負けた…また腕上げたね」
「ルナこそ。紙一重だったよ」
笑い合う二人。
ルナ「…あれ、アン?」
アン「あ…」
店の仕事があるため、ギャラリーがある程度退いたところで、ルナがアンに気づいた。
ルナ「奇遇だね、こんなところで」
アン「はい…!たまたま近くを通りまして…」
「知り合い?」
ルナ「うん。この子、リンの妹」
「え、そうなの!?あ、改めて見たら似てる!」
アン「えっと…?」
「あ、ごめんごめん!自己紹介がまだだよね!」
店員の女性は笑顔で名乗る。
「初めまして!お姉さんの友達の、藍千シユリです!」
「あ…こ、これはご丁寧に!私、日下部アンです!初めまして!」
シユリ「よろしく、アンちゃん!」
アン「え、姉さんとチーム!?」
シユリ「そう!リンとルナと私のチームでね」
ルナ「三人でブイブイ言わせてた…どや」
シユリ「いやブイブイって。しかもどやって口で言っちゃったよ!」
シユリがルナに笑いながらツッコミを入れる姿から、二人の仲の良さが伝わる。
ソウマ「相変わらず仲が良いな」
シユリ「あ、お兄ちゃん!ごめんね、そろそろ店番変わろうか?」
ソウマ「気にするな、久しぶりに友達と会ったんだからゆっくりしろ。今日はバイトもいるしな。にしても、日下部の妹だったか」
アン「ソウマさんも姉さんとお知り合いなんですか?」
ソウマ「あぁ。高校時代、VF甲子園を始めとする試合でな。日下部とシユリは、学校対抗の大会では何度も戦ったライバルで、チームメイトでもあるからな」
アン「へぇ…!」
ルナ「兄貴とショップ切り盛りしながら、プロリーグでも活躍してるスーパーウーマン」
シユリ「も~、ルナだって普及協会本部でクランリーダー、大活躍してるじゃない」
アン(お二人とも、すごい…!)
シユリ「そうだ!アンちゃん、せっかくだからファイトしようよ!」
アン「え、いいんですか?」
シユリ「うん、これも何かの縁だしさ!それにもうすぐ大会なんでしょ?特訓も兼ねて、ね?」
アン「よ、よろしくお願いします!」
そして、二人はファイトテーブルで向かい合い、ルナやソウマが見守る。
シユリ「さぁ、始めようか」
アン「はい!」
「「スタンドアップ、ヴァンガード!」」
アン「お化けのぴーたー!」
シユリ「手当の守護天使 ペヌエル!」
アン(エンジェルフェザー…)
そしてターンは進み…
シユリ「ライド!《団結の守護天使 ザラキエル》!」
シユリがグレード3にライドする。
シユリ「《聖火の守護天使 サリエル》をコール!スキル発動、山札からザラキエルをダメージゾーンに。更に、《確信の守護天使 ルムヤル》のスキルで、ザラキエルのリミットブレイクを発動!自分の守護天使全てにパワー+3000!」
シユリのユニット全てがパワーアップする。
アン「…!」
シユリ「サリエルでアタック!」
アン「ガード!」
シユリ「ザラキエルでアタック!」
アン「ノーガード!」
アン「ツインドライブ!ゲット、クリティカルトリガー!」
2ダメージ。
シユリ「《天罰の守護天使 ラグエル》でアタック!」
アン「ガード!」
シユリ「ターンエンド!」
アン「私のターン…!ライド!《夜霧の吸血姫 ナイトローゼ》!ジェネレーションゾーン、解放!」
【コスト《夜霧の吸血姫 ナイトローゼ》】
アン「ストライドジェネレーション!《深淵の海賊王 ブルーハート》!ナイトローゼのスキルで、コラプトドラゴンをコール!パワー+2000!更にパワー+3000!
ブルーハートのスキル!2体目のコラプトドラゴンと、とみー兄弟をコール!コラプトドラゴンは、スキルでパワー+3000!」
シユリ「来たね…!」
アン「ブルーハートでアタック!」
シユリ「アニエルで完全ガード!」
アン「トリプルドライブ…!ゲット、クリティカルトリガー!効果は全てコラプトドラゴンに!アタック!」
シユリ「ガード!」
アン「もう一体のコラプトドラゴンでアタック!」
シユリ「ガード、更にサリエルでインターセプト!」
アン「ターンエンド…!」
シユリ「次はこっちの番だよ。ジェネレーションゾーン、解放!」
【コスト「神託の守護天使 レミエル」】
シユリ「光の翼で、未来に羽ばたけ!ストライド、ジェネレーション!」
天使が瑠璃色の翼を広げる。
シユリ「《聖霊守護天使 ミカエル》!」
エンジェルフェザーの創設者たる守護天使が降臨する。
シユリ「ミカエルのスキル!山札の上から1枚をダメージゾーンに置いて、ダメージゾーンから《天罰の守護天使 ラグエル》をコール!
更に、ダメージゾーンにハーツと同じザラキエルがいることで、ラグエルにパワー+5000!」
アン「…!」
シユリ「ラグエルでアタック!」
アン「ガード!」
シユリ「ミカエルでアタック!」
アン「ノーガード…!」
シユリ「トリプルドライブ!ヒールトリガー!パワーは2体目のラグエルに!クリティカルトリガー!クリティカルはミカエルに、パワーはラグエルに!」
アン「!」
アンは5ダメージ。
シユリ「これで決める…!ラグエルでアタック!」
アン(防ぎ切れない…!)
アン「ノーガード…!」
ラグエルの一撃がナイトローゼにヒットし、ダメージ6。シユリの勝利だ。
アン「ありがとうございました…!」
シユリ「こちらこそ!」
その後、アンはシユリに聞かれ、チームメイトについて話していた。
シユリ「へ~、新導クロノ君…なんか、アイツに似てるかも」
ソウマ「フッ、確かにな」
シユリとソウマは思わず笑う。
アン「?」
シユリ「あぁごめんね。高校時代、私とお兄ちゃんと同じヴァンガード部にいた子なんだけどね。とにかくヴァンガードが大好きで、不器用だけど根は優しい熱血君でさ」
ルナ「あぁ、あの熱苦しい奴」
シユリ「あはは!ルナは容赦ないなぁ」
ルナ「あれととか、シユリも物好き」
シユリ「ちょ、どういう意味かな~!」
アン「へ、へぇ…」
シユリ「とにかく…彼、今もたまにこの店に来るんだ。そのうち会えるかもね。ファイトも強いんだよ」
アン「いつかファイトしてみたいです!」
シユリ「ふふ、いつでもまた来なよ」
アン「はい!」
《続く》