カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜 作:バンドリーマーV
なので数話前から一部書き換え、チーム名は『トライフォー』にさせて頂きます。申し訳ありません。
ある日の安城家。
クロノ「鍋か…もうすぐ夏なのに」
トコハ「熱い時こそ鍋!パワー全開で、地区予選に挑むのよ!」
決起集会のため、四人はトコハの両親と共にすき焼きを囲んでいた。
母「いきなり2人も男の子を連れてくるなんて、トコハもやるじゃないの!どっちが本命?」
トコハ「説明したでしょう、今日は大会に向けての決起集会だって!ねぇ!」(///)
クロノ「あぁ」
アン「え、えぇ」
アンは頷きつつ、チラッとクロノを見た。
シオン「祝勝会は、是非うちでしよう。今度は三人を、我が家に招待するよ」
トコハ「…いい」
クロノ「俺も」
アン「私もちょっと…」
シオン「え、どうして!?」
トコハ「だって、綺場ん家ってめんどくさそうだもん。手土産とか大変そうだし…」
父「こんな高級なお肉を頂いちゃうとね」
母「何を持たせたらいいのか…あ、なんだったらこの子、貰ってくれてもいいけど!」
シオン/トコハ「「!?」」(///)
父「やらんぞ!トコハはやらん!」
シオン「お、落ち着いてください、冗談じゃないですかお父さん!」
父「私はッ!君のお義父さんじゃないッ!」
アン「じ、字が違うかと…」
トコハ「新導のとこはどんな感じなの?」
アン(あ…!)
トコハ「?」
クロノ「別に、普通のマンション。おばさんと二人暮らし」
シオン/トコハ「「…!」」
トコハ「…へえ、そうなんだ」
クロノ「あぁ」
アン「……」
その後、四人は夜空を見上げていた。
アン「…いよいよ、明日ですね」
トコハ「結構色々あったよね~。最初はカムイさんに無理やりチーム組まされてさ」
シオン「ミニ大会で、新導がポイント剥奪されちゃってね」
クロノ「ぐっ…!」
トコハ「ヴァンガードやめるってすねて」
アン「チームやめるってすねちゃって」
クロノ「も、もういいだろ!その話は!」
シオン「でも、辿り着いた」
トコハ「うん、辿り着いた」
クロノ「まだだ、まだどこにもたどり着いちゃいねえ。これから行くんだ」
アン「そうですね。地区予選優勝して、全国大会に!」
クロノ「全国大会でも優勝してやる!」
シオン「全国制覇…そして、さらにその先へ…」
アン「更に、先…」
そして、大会当日。
クロノ「ここが会場か…」
アン「広いですね…」
シユリ「アンちゃ~ん!」
そこにシユリが駆け寄った。
アン「シユリさん!」
シユリ「応援に来ちゃった。ルナは運営側だから、こっちは私が!」
アン「あ、ありがとうございます…!」
トコハ「え、藍千シユリさん?」
シオン「プロリーグの…」
クロノ「有名なファイターなのか…」
大会は初っ端から波乱の展開だった。前回優勝チームの一人と、大会責任者であるユナイテッドサンクチュアリ支部支部長・
神崎ユウイチロウのエキシビションマッチが行われたのだが…
神崎「これが優勝者だと…!?悲しい程に弱いぞぉおおッ!!」
神崎は、ファイト中に突然泣き出したかと思えば、そんなとんでもない暴言を吐き、圧倒的な強さで前回優勝者を下したのだ。
神崎「弱さは罪だ!弱き者は去れ!強き者のみが栄光を掴めるのだ!卿らの勝利に期待する」
神崎はそう言うとマイクを投げ捨て、会場を去った。
神崎に怒りながらも、順調に勝ち進むトライフォー。
クロノの友人である強豪・馬場タケルとの激戦を乗り越え、ベスト16に残った。
トリニティドラゴンは残念ながら敗北したが、泣いた末に立ち直ったようだ。
MCミヤ『ユナサン支部の選抜メンバーから成る、チーム・ディマイズ!刈谷スギル選手、東雲ショウマ選手!羽島リン選手!』
予選で全員無敗、最速勝利の注目チームが紹介されている。
クロノ「!アイツ…!?」
控え室にいるディマイズの三人が移っているが、その近くには伊吹がいた。
アン「あれ、あの人…」
クロノ「知り合いか?」
アン「あぁ…前に偶然ぶつかって、落としたカードを拾って返して…それがヴァンガードを始めた切欠なんです」
クロノ「…!そ、そうか…」
トコハ「あぁ、あの時アンちゃんとぶつかってた人か!きっとチーム監督よ。ユナサン支部は幹部クラスのファイターが、有望な選手を徹底的にエリート教育してるって話だから」
シオン「ユナサン支部の選り抜きか…優勝候補の一角とみて、間違いないね」
トコハ「アンタの事だから、バッチリ調べてるんでしょー?どんなチーム?」
シオン「えっ…時間がなくて、まだ何も…」
トコハ「なーんだ、前情報無しか。」
クロノ(チーム監督…ユナサン支部の幹部だったのか…)
同じ頃。
シユリ「…!」
カムイ「何で…こんな所に、アイツが…!?」
更に、トライフォーベスト16トーナメント最初の相手は、ディマイズだった。
ミヤ『第一試合!チームディマイズの先鋒は、刈谷スギル選手!』
出てきたのは、いかにもガラの悪そうな青年。
ミヤ『対するチームトライフォー先鋒は、日下部アン選手!』
アン「よし…!」
アンがフィールドに出る。
ショウマ「へぇ、あれが日下部リンの妹か…」
伊吹「……」
ミヤ『数ヶ月前、ヴァンガードを始めたばかりというルーキーが、強豪相手にどこまで善戦するか、期待が高まります!』
トコハ「期待どころか、最初から負けるって決めつけてるみたい!」
シオン「まぁ、客観的に見たらそうだろうね」
トコハ「ちょっと、どっちの味方なの!」
シオン「あ、あくまで一般論だよ…」
クロノ「お前ら落ち着け…」
スギル「ハッ、気分がのらね~」
アン「はい?」
スギル「仲良しこよしの馬鹿騒ぎで、ポイントが稼げるドラエン地区のチームなんざ、たかが知れてんだろ」
アン「…弱いかどうか、ファイトすれば嫌でもわかります。始めましょう」
『第一試合、始め!』
「「スタンドアップ、ヴァンガード!」」
アン「《お化けのぴーたー》!」
スギル「《星輝兵 ダストテイル・ユニコーン》!」
GIRS(ギアース)による最先端のホログラムで、ユニットや惑星クレイが映し出され、宇宙のフィールドで、ファイトが続く。
スギル「行くぜ!打ち鳴らせ、破滅の警鐘!ライド!《星輝兵 ダークゾディアック》!」
スギルがキーカードにライドする。
スギル「発動!前後列のリアガードを一枚ずつロック!ダークゾディアックでアタック!」
クリティカルトリガーとリアガードのアタックで、2ダメージ、アンのダメージが5になる。
アン「……」
スギル「あ?何だよ。私まだまだ頑張りま~すってか?」
冷静なアンをスギルが挑発する。
スギル「チッ…弱いくせにうぜぇんだよ。俺は弱い奴が大嫌いだ!グッダグッダ言い訳ばっかしやがって…虫唾が走る!」
更にファイトは進む。
スギル「跪け!さもなくば消え失せろ!ストライドジェネレーション!《星雲竜 ビッククランチ・ドラゴン》!」
スギルがストライドする。
スギル「スキル発動!オメガロック!」
アン「ッ!」
アンの縦一例のリアガードが、2ターンに渡りロックされる。
スギル「弱さは罪!分かったかッ!」
スギルのアタック、しかし…
アン「《竜巻のジン》で完全ガード!」
スギル「チッ、さっさと終われよこの野郎ッ!」
アンはスギルのアタックを全て防いだ。
トコハ「やった、特訓の成果!途中地道にリアガードを叩いておいて正解だった!」
スギル「へっ!その程度ではしゃいでんじゃねーよ。どーせ貴様は次のターンも決めきれねぇ、残念だったなぁ!」
縦一例のロックで、アンのアタック回数は制限されている。
アン「…さっき、弱い奴は嫌いとかおっしゃってましたね」
スギル「あぁん?それがどうした」
アン「──私も、あなたみたいな人は大っ嫌いですッ!」
ジェネレーションゾーンを解放する。
アン「夜星の光よ照らせ…!この手で斬り開く未来を!ストライドジェネレーションッ!」
現れたのは、怨念のオーラを纏う、巨大な骸骨の竜。
アン「《蝕骸竜 ジャンブル・ドラゴン》!」
アンは新たなGユニットにストライドした。
アン(相手はリアガードを削ってた分、沢山コールしてる…今、相手の手札に完全ガードはない!このカードを使う絶好の機会!)
アン「ジャンブル・ドラゴンの、ストライド時にスキル発動!山札の上から4枚をドロップゾーンへリその中のノーマルユニット1枚につき、パワー+5000!」
ドロップゾーンに落ちたのは…
アン「ノーマルユニット4枚!パワー+2万ッ!」
スギル「な、何ィッ!?」
アン「更にナイトローゼのストライドスキル!ドロップゾーンから、《腐蝕竜 コラプトドラゴン》をスペリオルコール!パワー+2000!更に、コラプトドラゴンは自身のスキルで、パワー+3000!」
高パワーのラインが揃う。
アン「ジャンブル・ドラゴンで、ヴァンガードにアタック!」
スギル(ガードが足りねぇ…!こっちのダメージは4、クリティカルさえ出なけりゃ防ぎきれる!)
アン「トリプルドライブ!ファーストチェック…セカンドチェック」
【《荒海のバンシー》☆】
アン「クリティカルトリガーッ!」
スギル「ッ!」
アン「パワーはコラプトドラゴン、クリティカルはジャンブル・ドラゴンに!サードチェック!」
【《ナイトスピリット》☆】
アン「クリティカルトリガーッ!」
スギル「なァッ!?」
アン「こちらもパワーはコラプトドラゴン、クリティカルはジャンブル・ドラゴンに!全て、喰らい尽くせッ!」
ジャンブル・ドラゴンのアタックがダークゾディアックに決まり、スギルのダメージは6となった。
『勝者、日下部アン選手!』
強豪を倒したアンに歓声が向けられる。
スギル「俺が…負けた…?」
呆然としていたスギルの前に、試合前にスギルにパシられていた青年達が現れた。
スギル「お前ら…」
「…弱さは罪」
スギル「うおっ、どこ連れてくんだよ、離せぇッ!」
スギルは引きずっていかれた…。
アン「…?」
伊吹「……」
一人、会場の裏を歩く伊吹の前に…
シユリ「──見つけた」
カムイ「こんな所で何してるんだ?伊吹コウジ!」
《続く》