カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜   作:バンドリーマーV

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まず謝罪から。『トライスリー』が四人になって『トライフォー』だと色々被る(メタ発言)なんて言ってオリジナルのチーム名をつけていましたが、トライスリーのネーミング方式からしても『トライフォー』以外は不自然すぎて、自分で書いてて違和感がハンパないのです。
なので数話前から一部書き換え、チーム名は『トライフォー』にさせて頂きます。申し訳ありません。


第16話「チーム・ディマイズ」

 

ある日の安城家。

 

 

クロノ「鍋か…もうすぐ夏なのに」

 

トコハ「熱い時こそ鍋!パワー全開で、地区予選に挑むのよ!」

 

 

決起集会のため、四人はトコハの両親と共にすき焼きを囲んでいた。

 

 

母「いきなり2人も男の子を連れてくるなんて、トコハもやるじゃないの!どっちが本命?」

 

トコハ「説明したでしょう、今日は大会に向けての決起集会だって!ねぇ!」(///)

 

クロノ「あぁ」

 

アン「え、えぇ」

 

 

アンは頷きつつ、チラッとクロノを見た。

 

 

シオン「祝勝会は、是非うちでしよう。今度は三人を、我が家に招待するよ」

 

トコハ「…いい」

 

クロノ「俺も」

 

アン「私もちょっと…」

 

シオン「え、どうして!?」

 

トコハ「だって、綺場ん家ってめんどくさそうだもん。手土産とか大変そうだし…」

 

父「こんな高級なお肉を頂いちゃうとね」

 

母「何を持たせたらいいのか…あ、なんだったらこの子、貰ってくれてもいいけど!」

 

シオン/トコハ「「!?」」(///)

 

父「やらんぞ!トコハはやらん!」

 

シオン「お、落ち着いてください、冗談じゃないですかお父さん!」

 

父「私はッ!君のお義父さんじゃないッ!」

 

アン「じ、字が違うかと…」

 

 

 

トコハ「新導のとこはどんな感じなの?」

 

アン(あ…!)

 

トコハ「?」

 

クロノ「別に、普通のマンション。おばさんと二人暮らし」

 

シオン/トコハ「「…!」」

 

トコハ「…へえ、そうなんだ」

 

クロノ「あぁ」

 

アン「……」

 

 

 

 

 

その後、四人は夜空を見上げていた。

 

 

アン「…いよいよ、明日ですね」

 

トコハ「結構色々あったよね~。最初はカムイさんに無理やりチーム組まされてさ」

 

シオン「ミニ大会で、新導がポイント剥奪されちゃってね」

 

クロノ「ぐっ…!」

 

トコハ「ヴァンガードやめるってすねて」

 

アン「チームやめるってすねちゃって」

 

クロノ「も、もういいだろ!その話は!」

 

 

シオン「でも、辿り着いた」

 

トコハ「うん、辿り着いた」

 

クロノ「まだだ、まだどこにもたどり着いちゃいねえ。これから行くんだ」

 

アン「そうですね。地区予選優勝して、全国大会に!」

 

クロノ「全国大会でも優勝してやる!」

 

シオン「全国制覇…そして、さらにその先へ…」

 

アン「更に、先…」

 

 

 

 

 

そして、大会当日。

 

 

クロノ「ここが会場か…」

 

アン「広いですね…」

 

シユリ「アンちゃ~ん!」

 

 

そこにシユリが駆け寄った。

 

 

アン「シユリさん!」

 

シユリ「応援に来ちゃった。ルナは運営側だから、こっちは私が!」

 

アン「あ、ありがとうございます…!」

 

トコハ「え、藍千シユリさん?」

 

シオン「プロリーグの…」

 

クロノ「有名なファイターなのか…」

 

 

 

 

 

大会は初っ端から波乱の展開だった。前回優勝チームの一人と、大会責任者であるユナイテッドサンクチュアリ支部支部長・

神崎ユウイチロウのエキシビションマッチが行われたのだが…

 

 

神崎「これが優勝者だと…!?悲しい程に弱いぞぉおおッ!!」

 

 

神崎は、ファイト中に突然泣き出したかと思えば、そんなとんでもない暴言を吐き、圧倒的な強さで前回優勝者を下したのだ。

 

 

神崎「弱さは罪だ!弱き者は去れ!強き者のみが栄光を掴めるのだ!卿らの勝利に期待する」

 

 

神崎はそう言うとマイクを投げ捨て、会場を去った。

 

 

 

 

 

神崎に怒りながらも、順調に勝ち進むトライフォー。

 

クロノの友人である強豪・馬場タケルとの激戦を乗り越え、ベスト16に残った。

 

トリニティドラゴンは残念ながら敗北したが、泣いた末に立ち直ったようだ。

 

 

MCミヤ『ユナサン支部の選抜メンバーから成る、チーム・ディマイズ!刈谷スギル選手、東雲ショウマ選手!羽島リン選手!』

 

 

予選で全員無敗、最速勝利の注目チームが紹介されている。

 

 

クロノ「!アイツ…!?」

 

 

控え室にいるディマイズの三人が移っているが、その近くには伊吹がいた。

 

 

アン「あれ、あの人…」

 

クロノ「知り合いか?」

 

アン「あぁ…前に偶然ぶつかって、落としたカードを拾って返して…それがヴァンガードを始めた切欠なんです」

 

クロノ「…!そ、そうか…」

 

トコハ「あぁ、あの時アンちゃんとぶつかってた人か!きっとチーム監督よ。ユナサン支部は幹部クラスのファイターが、有望な選手を徹底的にエリート教育してるって話だから」

 

シオン「ユナサン支部の選り抜きか…優勝候補の一角とみて、間違いないね」

 

トコハ「アンタの事だから、バッチリ調べてるんでしょー?どんなチーム?」

 

シオン「えっ…時間がなくて、まだ何も…」

 

トコハ「なーんだ、前情報無しか。」

 

クロノ(チーム監督…ユナサン支部の幹部だったのか…)

 

 

同じ頃。

 

 

シユリ「…!」

 

カムイ「何で…こんな所に、アイツが…!?」

 

 

更に、トライフォーベスト16トーナメント最初の相手は、ディマイズだった。

 

 

 

 

 

ミヤ『第一試合!チームディマイズの先鋒は、刈谷スギル選手!』

 

 

出てきたのは、いかにもガラの悪そうな青年。

 

 

ミヤ『対するチームトライフォー先鋒は、日下部アン選手!』

 

アン「よし…!」

 

 

アンがフィールドに出る。

 

 

ショウマ「へぇ、あれが日下部リンの妹か…」

 

伊吹「……」

 

ミヤ『数ヶ月前、ヴァンガードを始めたばかりというルーキーが、強豪相手にどこまで善戦するか、期待が高まります!』

 

トコハ「期待どころか、最初から負けるって決めつけてるみたい!」

 

シオン「まぁ、客観的に見たらそうだろうね」

 

トコハ「ちょっと、どっちの味方なの!」

 

シオン「あ、あくまで一般論だよ…」

 

クロノ「お前ら落ち着け…」

 

 

 

スギル「ハッ、気分がのらね~」

 

アン「はい?」

 

スギル「仲良しこよしの馬鹿騒ぎで、ポイントが稼げるドラエン地区のチームなんざ、たかが知れてんだろ」

 

アン「…弱いかどうか、ファイトすれば嫌でもわかります。始めましょう」

 

 

 

『第一試合、始め!』

 

「「スタンドアップ、ヴァンガード!」」

 

アン「《お化けのぴーたー》!」

 

スギル「《星輝兵 ダストテイル・ユニコーン》!」

 

 

GIRS(ギアース)による最先端のホログラムで、ユニットや惑星クレイが映し出され、宇宙のフィールドで、ファイトが続く。

 

 

スギル「行くぜ!打ち鳴らせ、破滅の警鐘!ライド!《星輝兵 ダークゾディアック》!」

 

 

スギルがキーカードにライドする。

 

 

スギル「発動!前後列のリアガードを一枚ずつロック!ダークゾディアックでアタック!」

 

 

クリティカルトリガーとリアガードのアタックで、2ダメージ、アンのダメージが5になる。

 

 

アン「……」

 

スギル「あ?何だよ。私まだまだ頑張りま~すってか?」

 

 

冷静なアンをスギルが挑発する。

 

 

スギル「チッ…弱いくせにうぜぇんだよ。俺は弱い奴が大嫌いだ!グッダグッダ言い訳ばっかしやがって…虫唾が走る!」

 

 

更にファイトは進む。

 

 

スギル「跪け!さもなくば消え失せろ!ストライドジェネレーション!《星雲竜 ビッククランチ・ドラゴン》!」

 

 

スギルがストライドする。

 

 

スギル「スキル発動!オメガロック!」

 

アン「ッ!」

 

 

アンの縦一例のリアガードが、2ターンに渡りロックされる。

 

 

スギル「弱さは罪!分かったかッ!」

 

 

スギルのアタック、しかし…

 

 

アン「《竜巻のジン》で完全ガード!」

 

スギル「チッ、さっさと終われよこの野郎ッ!」

 

 

アンはスギルのアタックを全て防いだ。

 

 

トコハ「やった、特訓の成果!途中地道にリアガードを叩いておいて正解だった!」

 

スギル「へっ!その程度ではしゃいでんじゃねーよ。どーせ貴様は次のターンも決めきれねぇ、残念だったなぁ!」

 

 

縦一例のロックで、アンのアタック回数は制限されている。

 

 

アン「…さっき、弱い奴は嫌いとかおっしゃってましたね」

 

スギル「あぁん?それがどうした」

 

アン「──私も、あなたみたいな人は大っ嫌いですッ!」

 

 

ジェネレーションゾーンを解放する。

 

 

アン「夜星の光よ照らせ…!この手で斬り開く未来を!ストライドジェネレーションッ!」

 

 

現れたのは、怨念のオーラを纏う、巨大な骸骨の竜。

 

 

アン「《蝕骸竜 ジャンブル・ドラゴン》!」

 

 

アンは新たなGユニットにストライドした。

 

 

アン(相手はリアガードを削ってた分、沢山コールしてる…今、相手の手札に完全ガードはない!このカードを使う絶好の機会!)

 

アン「ジャンブル・ドラゴンの、ストライド時にスキル発動!山札の上から4枚をドロップゾーンへリその中のノーマルユニット1枚につき、パワー+5000!」

 

 

ドロップゾーンに落ちたのは…

 

 

アン「ノーマルユニット4枚!パワー+2万ッ!」

 

スギル「な、何ィッ!?」

 

アン「更にナイトローゼのストライドスキル!ドロップゾーンから、《腐蝕竜 コラプトドラゴン》をスペリオルコール!パワー+2000!更に、コラプトドラゴンは自身のスキルで、パワー+3000!」

 

 

高パワーのラインが揃う。

 

 

アン「ジャンブル・ドラゴンで、ヴァンガードにアタック!」

 

スギル(ガードが足りねぇ…!こっちのダメージは4、クリティカルさえ出なけりゃ防ぎきれる!)

 

アン「トリプルドライブ!ファーストチェック…セカンドチェック」

 

 

【《荒海のバンシー》☆】

 

 

アン「クリティカルトリガーッ!」

 

スギル「ッ!」

 

アン「パワーはコラプトドラゴン、クリティカルはジャンブル・ドラゴンに!サードチェック!」

 

 

【《ナイトスピリット》☆】

 

 

アン「クリティカルトリガーッ!」

 

スギル「なァッ!?」

 

アン「こちらもパワーはコラプトドラゴン、クリティカルはジャンブル・ドラゴンに!全て、喰らい尽くせッ!」

 

 

ジャンブル・ドラゴンのアタックがダークゾディアックに決まり、スギルのダメージは6となった。

 

 

『勝者、日下部アン選手!』

 

 

強豪を倒したアンに歓声が向けられる。

 

 

スギル「俺が…負けた…?」

 

 

呆然としていたスギルの前に、試合前にスギルにパシられていた青年達が現れた。

 

 

スギル「お前ら…」

 

「…弱さは罪」

 

スギル「うおっ、どこ連れてくんだよ、離せぇッ!」

 

 

スギルは引きずっていかれた…。

 

 

アン「…?」

 

 

 

 

 

伊吹「……」

 

 

一人、会場の裏を歩く伊吹の前に…

 

 

シユリ「──見つけた」

 

カムイ「こんな所で何してるんだ?伊吹コウジ!」

 

 

 

《続く》

 

 

 

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