カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜 作:バンドリーマーV
最近pixivばっかでしたので、たまにはハーメルンにも上げてこうと思います。
OP「BREAK IT!」宮野真守
浅草・雷門…の前。
アン「ここ…ですよね?」
クロノ「あぁ。わりぃな、付き合ってもらって」
アン「いえ、今日は暇でしたので」
クロノとアンがここにいるのは、とあるクエストを受けたためだ。内容は……
【《にっぽんのゔぁんがーどをおしえてください》
ぼくはがいこくからきたふぁいたーです。にっぽんのゔぁんがーどをみてみたいのであんないしてください。】
クロノ「っつっても、人が多すぎて誰が依頼者なんだか…」
その時、声が聞こえた。
「ハートにきたぁー!」
クロノ/アン「「?」」
「これが提灯!昔のランプか…!おもしろい!火を使うのに紙でできてるなんて、驚き桃の木、ららららっきー!」
クロノ「……すっげぇテンション」
その青みがかった銀髪の青年は、アンとクロノの元にやって来た。
「ハーイ、アミーゴ!キミ達が依頼を引き受けてくれたんだね!」
アン「へっ?あ、はい…」
クロノ「え?どうして…」
「ファイカを持って、人を探してたみたいだからね。いやぁ、君みたいな美しい人に案内してもらえるなんてうれしいなぁ!」
アン「はいっ!?」(///)
クロノ「おいコラ…」
「お?二人はドツキアイしてるのかい?」
クロノ「ド突き合い…?」
アン「それ多分お付き合い……って違いますよッ!?」(///)
クロノ「お、おぅ違うぞ!?」(///)
「オゥ、失礼しましたッ!」
「オレはハイメ・アルカラス。よろしく!アミーゴは?」
アン「えっと…日下部アンです」
クロノ「新導クロノです、ハイメさん」
ハイメ「ノー!ハイメ!さんはいらないよ!」
クロノ「……ハイメ」
ハイメ「じゃあアン、クロノ!チョコチョーダイ、よろしくっ!」
クロノ/アン「「?」」
首を傾げる二人。
クロノ「……なんだ?」
アン「……あ、自己紹介じゃないですか?」
ハイメ「そ〜う!それです!自己紹介っ!歳は?」
アン「二人とも14歳です」
ハイメ「家族は?」
アン「私は四人家族で…両親と姉が」
ハイメ「オゥ!君のお姉さんならきっと美人だろうなぁ!クロノは?」
クロノ「……あ〜……おばさん、と……」
目を逸らすクロノ。
アン「……?」
ハイメ「…………」
ハイメの笑みが一瞬消えたが…すぐに気を取り直したように笑みを浮かべ、話題を変える。
ハイメ「アン、クロノ、キミ達の町を紹介してよ。」
クロノ「俺達の町…」
ハイメ「ここはキミ達が暮らしている町なんだろう?いいところをいっぱい知ってるはずさ!」
クロノ「いい所…、この町に来て1年も経つのに、あまり知らないんだよな…。」
アン(そうなんだ…)
ハイメ「いこう!クロノ、アン!」
そうして出発した三人だが……
ハイメ「おぉ~!エミリオから聞いてたとーり!日本の文化は独特で、おもしろそうなものばかりだね!」
クロノ「日本のヴァンガードファイトに興味があるんだから、カードショップか、それとも、ギアースのある支部とか…」
アン「あとは……ってあれ?どこ行きました?」
ハイメ「ハートにきたぁー!」
ハイメは人形焼の店に向かって爆走していた。
「ほれ、一つ食ってみるか?」
ハイメ「グラシアス!」
アン「すぐお店の人と仲良くなってる…」
クロノ「すげぇな…けど日本のヴァンガードが知りたいんじゃないのか…?」
ハイメは煎餅屋や食品サンプル屋、武士や侍のコスプレと、興味を持ったらすぐに駆けていくため、クロノとアンは追いかけるのに必死だった。
ハイメ「美しい…!まさに大和撫子…!オレと、恋のアバンチュールしないかい?」
「し、仕事中なので…」
更には若い巫女さんをナンパする始末。
ハイメ「キミに、この花を…!」
アン(いやそれりんご飴…)
巫女さんも思わずといった様子で笑っていた。
クロノ「俺にはとても真似出来ない…」
アン「真似しなくていいです、というか真似しないでください、心から」
クロノ(寄り道ばっか、世話が焼ける…。でもこの人の周りは、いつも笑顔でいっぱいだ…)
ハイメ「人力車サイコ〜!風を切る感じ、自動車と違ってやさしー!景色も違って見える!」
「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ!そう、俺達はお客さんだけじゃねえ、雰囲気も運んでんだ!」
ハイメ「粋ってやつだよね!」
アン「近くに住んでるのに、初めて乗ったなぁ…」
そんなことを考えていると……
シオン「日下部さん、新導くんも?」
アン「綺場くん?」
クロノ「綺場!」
信号で止まった時、隣に止まった高級車の窓からシオンが顔を出した。
シオン「何をしてるんだい?」
アン「クエストです」
シオン「……?人力車に乗ることが…?」
クロノ「何故かそーゆうことになってる…」
ハイメもシオンに声をかける。
ハイメ「ハーイ!クロノのアミーゴだね?オレはハイメ・アルカラス。クロノのアミーゴさ!」
シオン「ハイメ・アルカラス…?(どこかで聞いたような……)」
ハイメ「いい車だ。そうだ、競争しないか?」
シオン「競争?この車と、人力車で…?」
クロノ/アン「「へ?」」
ハイメ「オレは人力車が勝つ方に賭ける、どうする?のるかい?」
シオン「……いいですよ。その勝負受けましょう。勿論、交通ルールは守ってね」
アン「ええっ!?」
運転している岩倉(シオンの執事)も、人力車の俥夫さんも乗り気である。
ゴールを決め、信号が青になると同時にスタートした。
アン「……綺場くんも意外と負けず嫌いだからなぁ…。すいません、妙なことに…」
「いやいや、むしろ腕が鳴る…!アミーゴ!人力車の方が凄いってこと、この俺がプライドかけて、証明してやらぁ!行くぜ!!」
アン「むしろこっちのほうが本気〜ッ!?」
そして結果は……
ハイメ「人力車の勝ちだね、アディオース!」
シオン「…!?」
先にゴールに着いていた人力車は、そのまま去って行った…。
シオン「どうして…」
岩倉「人力車の俥夫は、この辺りの道をよく知っています。あのハイメという方は、それを見越していたんでしょうね」
シオン「…!」
クロノ「どうして人力車が勝てるって?」
ハイメ「よく見れば、分かることさ」
アン「見ていれば…?」
ハイメ「そう!あとは、ハートが震えるかどうかさ!」
クロノ「ハートが…」
ところ変わって、住宅街を歩く3人。
トコハ「アンちゃん、新導?」
クロノ「ん?…安城」
アン「トコハちゃん」
ハイメ「おぉ~、キュート!」
アン(また始まった…)
アンが頭を抱える中、ハイメはトコハに近づく。
ハイメ「俺は、ハイメ・アルカラス!セニョリータ、ファースト・ネームは?」
トコハ「へ?トコハ…」
ハイメ「運命の人…!キミに会うのは、2回目だね」
トコハ「はぁ!?」
ハイメ「1回目は…夢の中さ。キミに会うために生まれてきたんだ!オレのハニーになっておくれ!」
トコハ「お断りしますっ!!」
ハイメ「おぅふっ…」
さすがにちょっとへこむハイメ。しかしすぐ立ち直る。
トコハ「新導、何なのこの人!?」
クロノ「俺にも分からない…」
ハイメ「ハートに……きったぁああ!!キッパリ断るこの性格!ますます気に入った!絶対好きにさせてみせる!!キミのハート、このハイメが必ず…撃ちぬいてみせる!」バァン!
トコハ「ちょっと新導!なんとかしなさいよ!!」
クロノ「と、言われても…」
ハイメ「トコハ、俺とフォーリンラブしよう!」
トコハ「新導っ!!」
クロノ「俺かよ!?」
アン「あ、あはは…」
そしてしばらく歩くと……
「だから、もういっぺん僕とファイトしてほしいんだ!」
「嫌だ、だってお前弱すぎんだもん。つまんないよ」
「練習して強くなったんだよ!」
路地で言い争う子供達がいた。
クロノ「ん…?」
ハイメ「よーし話は聞かせてもらった!この子とファイトしてくれないか?」
「「へ?」」
ハイメ「勝てたらこの人形焼あげるから、ね?」
「は、はぁ…」
なんやかんやで子供達のファイトが始まる。
ハイメ「俺は、あの子が勝つ方に賭ける。」
クロノ「え、実力もわからないのに…?」
ハイメ「あぁ」
アン(……そういえば、さっさも……)
そして。
「負けた…」
「やったー!やった、勝ったー!」
「ごめん、本当に練習してきたんだな…」
「うん!」
クロノ「さっきまで喧嘩してたのに…」
ハイメ「ヴァンガードはいい、勝負の跡はアミーゴになれる!」
クロノ「アミーゴ…さっきはどうして、あの子が勝つ方にかけたんだ?」
ハイメ「目さ。あの子の真剣な目…、相当練習してきたってわかった」
クロノ「そんな所まで見てたのか…」
アン「人力車の時も?」
ハイメ「ハハッ!人力車を見たら、彼が真剣に仕事に打ち込んでるのが分かったからね!」
クロノ/アン「「…………」」
そして、やっとこさカードショップに向かうことになった3人。
ハイメ「そうだ!二人はどんなデッキを使ってるんだ?」
アン「私は…グランブルーを」
ハイメ「オゥ!俺はアクアフォースだから、同じ海に生きる者…!──ハッ!これは運命!?」
アン「あ、あはは…」
ハイメ「はははっ!クロノは?」
クロノ「俺は…」
クロノはファイカを開いてデッキを見せる。
ハイメ「おぉ…!?ギアクロニクル!?初めてみた…!ファイトしよう!ファイト!!」
クロノ「えっ、今!?」
その時……
「……みぃつけた……」ポンッ
ハイメ「ひぃっ!?」
音もなく後ろに忍び寄った人物に肩に手を置かれ、ハイメは驚きですっとんきょうな声を上げた。
ハイメ「っとぉッ!?な、なんだルナじゃないか!あ〜ビックリした〜…!」
ルナ「……まったく…」
アン「ルナさん!?」
ルナ「……アン。また会ったね…」
マモル「観光の時間は終わりだよ、ハイメ」
クロノ「マモルさん!」
そこにマモルまでやって来た。
ルナ「……そう。おさぼりはここまで…」
ハイメ「ご、後生でござるぅ~!あとすこしだけぇ〜!」
マモル「ダメだ。この後レセプションがあるんだから…」
ハイメ「え〜っ!?」
ルナ「……またオシオキが必要かな?」
ハイメ「すんませんでしたァアッ!」
クロノ(何したんだこの人…)
アン「あの…ルナさん、マモルさん……それにハイメ、知り合いなんですか?」
ルナ「……私も普及協会の人間だから」
マモル「彼女も僕と同じ、クランリーダーだ」
アン「ええっ!?」
マモル「そしてハイメは、普及協会が日本に招待したんだ。まだ新人ながら、ヴァンガード欧州リーグでトップクラスにまで上り詰めた…新進気鋭なユーロ選抜メンバーの1人だよ」
クロノ「マジか…」
マモル「来週、僕らを含む日本選抜との交流戦に参加するんだ。そして、そこでハイメとファイトする予定なのが…」
ルナ「……私」
アン「えぇええええっ!?」
マモル「さぁ、帰るよハイメ」
ハイメ「わかったよ。アン、クロノ、楽しかったよ!おかげで日本らしい場所を沢山みることが出来た!これで俺のクエストは完了だ!」
アン「えっ、でも日本のヴァンガードはまだ見てないんじゃ…」
ハイメ「それはこの目で確かめるよ、ルナとのファイトでね。よかったら二人とも、交流戦見に来ないか?」
クロノ/アン「「!」」
ハイメ「ハートが震えるファイトが、見たかったら…!」
《続く》
ED「Hi×Touch大丈夫!」戸倉ミサキ〈橘田いずみ〉・新田シン〈森嶋秀太〉
トコハ「ハイメ・アルカラス…まさか、ユーロリーグを代表するファイターだったなんて…」
クロノ「お前、結構きっつい態度とってたからなぁ…」
トコハ「だって!あんな風に声かけられたら、まさかそんなすごい人だなんて思わないじゃない!」
アン「あ〜…まぁ、たしかに…?」
トコハ「でしょでしょ?」
クロノ「それにしてもハイメ、いったいどんなファイトするんだろ?」
アン「ルナさんとファイトするみたいですけど…どうなるんでしょうか…?」
次回『ハイメのカード』