カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜   作:バンドリーマーV

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大っ変……長らく……お待たせいたしました…!

最近pixivばっかでしたので、たまにはハーメルンにも上げてこうと思います。



OP「BREAK IT!」宮野真守


第6話「ハイメ・アルカラス」

浅草・雷門…の前。

 

 

アン「ここ…ですよね?」

 

クロノ「あぁ。わりぃな、付き合ってもらって」

 

アン「いえ、今日は暇でしたので」

 

 

クロノとアンがここにいるのは、とあるクエストを受けたためだ。内容は……

 

 

 

【《にっぽんのゔぁんがーどをおしえてください》

ぼくはがいこくからきたふぁいたーです。にっぽんのゔぁんがーどをみてみたいのであんないしてください。】

 

 

 

クロノ「っつっても、人が多すぎて誰が依頼者なんだか…」

 

 

その時、声が聞こえた。

 

 

「ハートにきたぁー!」

 

クロノ/アン「「?」」

 

 

「これが提灯!昔のランプか…!おもしろい!火を使うのに紙でできてるなんて、驚き桃の木、ららららっきー!」

 

クロノ「……すっげぇテンション」

 

 

その青みがかった銀髪の青年は、アンとクロノの元にやって来た。

 

 

「ハーイ、アミーゴ!キミ達が依頼を引き受けてくれたんだね!」

 

アン「へっ?あ、はい…」

 

クロノ「え?どうして…」

 

「ファイカを持って、人を探してたみたいだからね。いやぁ、君みたいな美しい人に案内してもらえるなんてうれしいなぁ!」

 

アン「はいっ!?」(///)

 

クロノ「おいコラ…」

 

「お?二人はドツキアイしてるのかい?」

 

クロノ「ド突き合い…?」

 

アン「それ多分お付き合い……って違いますよッ!?」(///)

 

クロノ「お、おぅ違うぞ!?」(///)

 

「オゥ、失礼しましたッ!」

 

 

 

 

 

「オレはハイメ・アルカラス。よろしく!アミーゴは?」

 

アン「えっと…日下部アンです」

 

クロノ「新導クロノです、ハイメさん」

 

ハイメ「ノー!ハイメ!さんはいらないよ!」

 

クロノ「……ハイメ」

 

ハイメ「じゃあアン、クロノ!チョコチョーダイ、よろしくっ!」

 

クロノ/アン「「?」」

 

 

首を傾げる二人。

 

 

クロノ「……なんだ?」

 

アン「……あ、自己紹介じゃないですか?」

 

ハイメ「そ〜う!それです!自己紹介っ!歳は?」

 

アン「二人とも14歳です」

 

ハイメ「家族は?」

 

アン「私は四人家族で…両親と姉が」

 

ハイメ「オゥ!君のお姉さんならきっと美人だろうなぁ!クロノは?」

 

クロノ「……あ〜……おばさん、と……」

 

 

目を逸らすクロノ。

 

 

アン「……?」

 

ハイメ「…………」

 

 

ハイメの笑みが一瞬消えたが…すぐに気を取り直したように笑みを浮かべ、話題を変える。

 

 

ハイメ「アン、クロノ、キミ達の町を紹介してよ。」

 

クロノ「俺達の町…」

 

ハイメ「ここはキミ達が暮らしている町なんだろう?いいところをいっぱい知ってるはずさ!」

 

クロノ「いい所…、この町に来て1年も経つのに、あまり知らないんだよな…。」

 

アン(そうなんだ…)

 

ハイメ「いこう!クロノ、アン!」

 

 

 

 

 

そうして出発した三人だが……

 

 

ハイメ「おぉ~!エミリオから聞いてたとーり!日本の文化は独特で、おもしろそうなものばかりだね!」

 

クロノ「日本のヴァンガードファイトに興味があるんだから、カードショップか、それとも、ギアースのある支部とか…」

 

アン「あとは……ってあれ?どこ行きました?」

 

ハイメ「ハートにきたぁー!」

 

 

ハイメは人形焼の店に向かって爆走していた。

 

 

「ほれ、一つ食ってみるか?」

 

ハイメ「グラシアス!」

 

アン「すぐお店の人と仲良くなってる…」

 

クロノ「すげぇな…けど日本のヴァンガードが知りたいんじゃないのか…?」

 

 

ハイメは煎餅屋や食品サンプル屋、武士や侍のコスプレと、興味を持ったらすぐに駆けていくため、クロノとアンは追いかけるのに必死だった。

 

 

ハイメ「美しい…!まさに大和撫子…!オレと、恋のアバンチュールしないかい?」

 

「し、仕事中なので…」

 

 

更には若い巫女さんをナンパする始末。

 

 

ハイメ「キミに、この花を…!」

 

アン(いやそれりんご飴…)

 

 

巫女さんも思わずといった様子で笑っていた。

 

 

クロノ「俺にはとても真似出来ない…」

 

アン「真似しなくていいです、というか真似しないでください、心から」

 

 

 

クロノ(寄り道ばっか、世話が焼ける…。でもこの人の周りは、いつも笑顔でいっぱいだ…)

 

 

 

ハイメ「人力車サイコ〜!風を切る感じ、自動車と違ってやさしー!景色も違って見える!」

 

「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ!そう、俺達はお客さんだけじゃねえ、雰囲気も運んでんだ!」

 

ハイメ「粋ってやつだよね!」

 

アン「近くに住んでるのに、初めて乗ったなぁ…」

 

 

そんなことを考えていると……

 

 

シオン「日下部さん、新導くんも?」

 

アン「綺場くん?」

 

クロノ「綺場!」

 

 

信号で止まった時、隣に止まった高級車の窓からシオンが顔を出した。

 

 

シオン「何をしてるんだい?」

 

アン「クエストです」

 

シオン「……?人力車に乗ることが…?」

 

クロノ「何故かそーゆうことになってる…」

 

 

ハイメもシオンに声をかける。

 

 

ハイメ「ハーイ!クロノのアミーゴだね?オレはハイメ・アルカラス。クロノのアミーゴさ!」

 

シオン「ハイメ・アルカラス…?(どこかで聞いたような……)」

 

ハイメ「いい車だ。そうだ、競争しないか?」

 

シオン「競争?この車と、人力車で…?」

 

 

クロノ/アン「「へ?」」

 

 

ハイメ「オレは人力車が勝つ方に賭ける、どうする?のるかい?」

 

シオン「……いいですよ。その勝負受けましょう。勿論、交通ルールは守ってね」

 

アン「ええっ!?」

 

 

運転している岩倉(シオンの執事)も、人力車の俥夫さんも乗り気である。

 

ゴールを決め、信号が青になると同時にスタートした。

 

 

アン「……綺場くんも意外と負けず嫌いだからなぁ…。すいません、妙なことに…」

 

「いやいや、むしろ腕が鳴る…!アミーゴ!人力車の方が凄いってこと、この俺がプライドかけて、証明してやらぁ!行くぜ!!」

 

アン「むしろこっちのほうが本気〜ッ!?」

 

 

そして結果は……

 

 

ハイメ「人力車の勝ちだね、アディオース!」

 

シオン「…!?」

 

 

先にゴールに着いていた人力車は、そのまま去って行った…。

 

 

シオン「どうして…」

 

岩倉「人力車の俥夫は、この辺りの道をよく知っています。あのハイメという方は、それを見越していたんでしょうね」

 

シオン「…!」

 

 

 

クロノ「どうして人力車が勝てるって?」

 

ハイメ「よく見れば、分かることさ」

 

アン「見ていれば…?」

 

ハイメ「そう!あとは、ハートが震えるかどうかさ!」

 

クロノ「ハートが…」

 

 

 

ところ変わって、住宅街を歩く3人。

 

 

トコハ「アンちゃん、新導?」

 

クロノ「ん?…安城」

 

アン「トコハちゃん」

 

ハイメ「おぉ~、キュート!」

 

 

アン(また始まった…)

 

アンが頭を抱える中、ハイメはトコハに近づく。

 

 

ハイメ「俺は、ハイメ・アルカラス!セニョリータ、ファースト・ネームは?」

 

トコハ「へ?トコハ…」

 

ハイメ「運命の人…!キミに会うのは、2回目だね」

 

トコハ「はぁ!?」

 

ハイメ「1回目は…夢の中さ。キミに会うために生まれてきたんだ!オレのハニーになっておくれ!」

 

トコハ「お断りしますっ!!」

 

ハイメ「おぅふっ…」

 

 

さすがにちょっとへこむハイメ。しかしすぐ立ち直る。

 

 

トコハ「新導、何なのこの人!?」

 

クロノ「俺にも分からない…」

 

ハイメ「ハートに……きったぁああ!!キッパリ断るこの性格!ますます気に入った!絶対好きにさせてみせる!!キミのハート、このハイメが必ず…撃ちぬいてみせる!」バァン!

 

トコハ「ちょっと新導!なんとかしなさいよ!!」

 

クロノ「と、言われても…」

 

ハイメ「トコハ、俺とフォーリンラブしよう!」

 

トコハ「新導っ!!」

 

クロノ「俺かよ!?」

 

アン「あ、あはは…」

 

 

 

そしてしばらく歩くと……

 

 

「だから、もういっぺん僕とファイトしてほしいんだ!」

 

「嫌だ、だってお前弱すぎんだもん。つまんないよ」

 

「練習して強くなったんだよ!」

 

 

路地で言い争う子供達がいた。

 

 

クロノ「ん…?」

 

ハイメ「よーし話は聞かせてもらった!この子とファイトしてくれないか?」

 

「「へ?」」

 

ハイメ「勝てたらこの人形焼あげるから、ね?」

 

「は、はぁ…」

 

 

なんやかんやで子供達のファイトが始まる。

 

 

ハイメ「俺は、あの子が勝つ方に賭ける。」

 

クロノ「え、実力もわからないのに…?」

 

ハイメ「あぁ」

 

アン(……そういえば、さっさも……)

 

 

そして。

 

 

「負けた…」

 

「やったー!やった、勝ったー!」

 

「ごめん、本当に練習してきたんだな…」

 

「うん!」

 

 

 

クロノ「さっきまで喧嘩してたのに…」

 

ハイメ「ヴァンガードはいい、勝負の跡はアミーゴになれる!」

 

クロノ「アミーゴ…さっきはどうして、あの子が勝つ方にかけたんだ?」

 

ハイメ「目さ。あの子の真剣な目…、相当練習してきたってわかった」

 

クロノ「そんな所まで見てたのか…」

 

アン「人力車の時も?」

 

ハイメ「ハハッ!人力車を見たら、彼が真剣に仕事に打ち込んでるのが分かったからね!」

 

クロノ/アン「「…………」」

 

 

 

そして、やっとこさカードショップに向かうことになった3人。

 

 

ハイメ「そうだ!二人はどんなデッキを使ってるんだ?」

 

アン「私は…グランブルーを」

 

ハイメ「オゥ!俺はアクアフォースだから、同じ海に生きる者…!──ハッ!これは運命!?」

 

アン「あ、あはは…」

 

ハイメ「はははっ!クロノは?」

 

クロノ「俺は…」

 

 

クロノはファイカを開いてデッキを見せる。

 

 

ハイメ「おぉ…!?ギアクロニクル!?初めてみた…!ファイトしよう!ファイト!!」

 

クロノ「えっ、今!?」

 

 

その時……

 

 

 

 

 

「……みぃつけた……」ポンッ

 

ハイメ「ひぃっ!?」

 

 

音もなく後ろに忍び寄った人物に肩に手を置かれ、ハイメは驚きですっとんきょうな声を上げた。

 

 

ハイメ「っとぉッ!?な、なんだルナじゃないか!あ〜ビックリした〜…!」

 

ルナ「……まったく…」

 

アン「ルナさん!?」

 

ルナ「……アン。また会ったね…」

 

マモル「観光の時間は終わりだよ、ハイメ」

 

クロノ「マモルさん!」

 

 

そこにマモルまでやって来た。

 

 

ルナ「……そう。おさぼりはここまで…」

 

ハイメ「ご、後生でござるぅ~!あとすこしだけぇ〜!」

 

マモル「ダメだ。この後レセプションがあるんだから…」

 

ハイメ「え〜っ!?」

 

ルナ「……またオシオキが必要かな?」

 

ハイメ「すんませんでしたァアッ!」

 

クロノ(何したんだこの人…)

 

 

 

アン「あの…ルナさん、マモルさん……それにハイメ、知り合いなんですか?」

 

ルナ「……私も普及協会の人間だから」

 

マモル「彼女も僕と同じ、クランリーダーだ」

 

アン「ええっ!?」

 

 

 

マモル「そしてハイメは、普及協会が日本に招待したんだ。まだ新人ながら、ヴァンガード欧州リーグでトップクラスにまで上り詰めた…新進気鋭なユーロ選抜メンバーの1人だよ」

 

クロノ「マジか…」

 

マモル「来週、僕らを含む日本選抜との交流戦に参加するんだ。そして、そこでハイメとファイトする予定なのが…」

 

ルナ「……私」

 

アン「えぇええええっ!?」

 

 

 

マモル「さぁ、帰るよハイメ」

 

ハイメ「わかったよ。アン、クロノ、楽しかったよ!おかげで日本らしい場所を沢山みることが出来た!これで俺のクエストは完了だ!」

 

アン「えっ、でも日本のヴァンガードはまだ見てないんじゃ…」

 

ハイメ「それはこの目で確かめるよ、ルナとのファイトでね。よかったら二人とも、交流戦見に来ないか?」

 

 

クロノ/アン「「!」」

 

 

ハイメ「ハートが震えるファイトが、見たかったら…!」

 

 

 

 

 

《続く》

 

ED「Hi×Touch大丈夫!」戸倉ミサキ〈橘田いずみ〉・新田シン〈森嶋秀太〉

 

 

 

 

 




トコハ「ハイメ・アルカラス…まさか、ユーロリーグを代表するファイターだったなんて…」

クロノ「お前、結構きっつい態度とってたからなぁ…」

トコハ「だって!あんな風に声かけられたら、まさかそんなすごい人だなんて思わないじゃない!」

アン「あ〜…まぁ、たしかに…?」

トコハ「でしょでしょ?」

クロノ「それにしてもハイメ、いったいどんなファイトするんだろ?」

アン「ルナさんとファイトするみたいですけど…どうなるんでしょうか…?」



次回『ハイメのカード』



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