カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜夜薔薇の先導者〜   作:バンドリーマーV

8 / 20
1年半以上開いてしまいました…!(汗)
すいません、pixivでのシリーズばかりしてました…。


第8話「クロノVSハイメ」

クロノとハイメのファイトは、ドラゴンエンパイア支部にあるフリーファイトスペースを貸し切りして行うこととなっている。

 

 

マモル「あの歳でトップファイターと戦う機会をもてるなんて、クロノ君には素晴らしい経験になるな。どういう経緯なんだい?」

 

ハイメ「ハートに来たのさ!」

 

ルナ「……なるほど、わかんない」ポンッ

 

ハイメ「ひぃっ!?」

 

 

音もなく後ろに忍び寄ったルナに肩に手を置かれ、ハイメは驚きですっとんきょうな声を上げた。……あれ、前にも見たような。

 

ハイメ「い、いやぁ〜、毎回毎回驚かせてくれるね〜!」

 

マモル「月城さんも見に来たんだね」

 

ルナ「一応、大舞台でハイメに負けちゃった身としては気になったりする…」

 

 

 

 

 

支部に到着したクロノ達を、カムイが出迎えた。

 

 

カムイ「リラックス!余計なことを考えるな、いつものお前のファイトをすればいい」

 

クロノ「はい!」

 

カムイ「よし、いい顔だ!俺も思い出すぜ…全国大会の決勝とか、アジアサーキットの決勝とか…!」

 

アン「カムイさんのは大舞台すぎて参考にならないのでは…」

 

クロノ「てかカムイさん、皆に話したでしょ」

 

カムイ「ったりめぇだろ!こんだけの大勝負に、ギャラリー無しなんてありえないぜ!」

 

 

クロノ(いつもの俺のファイト…か)

 

 

思い浮かぶのは、かつて一度だけファイトした、名前も語らなかった男に言われた言葉。

 

 

『───ファイトには、その人間性がすべて現れる。どんなファイトをするかで、その人間の性格や、考え方が分かる』

 

 

クロノ(……やってやるさ。今の俺の全てを、この1戦で試す!)

 

 

そして、いよいよファイトの時。

 

 

ハイメ「楽しいね。ヴァンガードがあって、戦う相手がいて、見てくれる人たちがいる…!これ以上楽しいことってあるかい?」

 

クロノ「だな…!」

 

 

フィールドは、メガラニカの海中遺跡。青き水の支配する、失われた古代文明の神殿跡。

 

そして、ついに……

 

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

クロノ「ガンナーギア・ドラコキッド!」

 

ハイメ「士官候補生 アンドレイ!」

 

 

シオン「いよいよ始まったね…」

 

アン「はい…!」

 

アン(新導くん、絶対に勝ってルナさんのリベンジを…!……って…?)

 

 

その時……アンの視界を光が支配した。

 

 

アン(───!?)

 

 

──────────────────

 

 

アン『……え』

 

 

気がつくと、アンは半透明な姿で浮いていた。

 

 

アン『……ここは…?…え、なに?何なの…!?』

 

 

海の中のようだが、全く息苦しくない。

 

そして……海底遺跡らしき場所で、クロノのクロノジェットと、ハイメのサヴァスが向かい合っている。

 

 

アン『あれは…。…!』

 

 

展開する魔法陣。クロノジェットが光に包まれ、新たに機械仕掛けの巨大な竜が現れる。

 

 

アン(ミステリーフレア・ドラゴン…?)

 

 

ミステリーフレアが放った光が、サヴァスを吹き飛ばす。更に……

 

 

アン(!?)

 

 

スモークギア・ドラゴン、スチームバトラー マシュダ、スチームメイデン アルリム、そしてクロノジェットドラゴンの幻影がミステリーフレアに重なる。

 

ミステリーフレアはクロノジェットに戻り、再び突撃。その拳をサヴァスに叩き込んだ!

 

 

アン『…!』

 

 

そこから溢れた光が、アンの視界を塗り潰して……

 

 

────ンちゃん……

 

 

──────────────────

 

 

トコハ「アンちゃん?」

 

アン「はっ…!?」

 

 

アンは我に返った。

 

 

トコハ「どうかしたの?ボ〜っとして……」

 

アン「えっ、あっいや、なんでもないです!」

 

トコハ「そっか…?」

 

アン(……今のイメージは……何…?)

 

 

──────────────────

 

 

しばらくして……ファイトは進み、互いにG3・クロノジェットとサヴァスにライドしている。

 

 

クロノ「ストライドジェネレーション!時空竜 クロノスコマンド・ドラゴンッ!」

 

 

クロノが超越する!

 

 

クロノ「クロノスコマンドで、ヴァンガードにアタック!」

 

ハイメ「ノーガード!」

 

 

これにより、ハイメはダメージ4となる。

 

 

クロノ「スキル発動!全てを呑み込み、時空の彼方へ消し飛ばせッ!」

 

 

クロノスコマンドは、アタックがヴァンガードにヒットした時、コストを払うことで、相手のリアガード全てを山札の下に送るスキルを持っている。

 

ハイメのリアガードはいなくなった。

 

 

アン「リアガードを一層する能力、ハイメの連続攻撃に対抗するために…!」

 

トコハ「あいつ、やるじゃない!」

 

カムイ「ヘヘッ、伊達に毎日俺らとやってないぜ。その調子だ!クロノ!」

 

 

──────────────────

 

 

クロノの攻撃が終わり、ハイメのターン。

 

 

ハイメ「いい攻撃だ。アミーゴの情熱が伝わってくるよ…!けど!ジェネレーションゾーン、解放!」

 

クロノ「!」

 

ハイメ「進め!我が導く運命の航路!ストライドジェネレーション!!」

 

 

ハイメも超越する。

 

 

ハイメ「天羅水将 ランブロス!」

 

 

リアガードを補充し、バトルフェイズへ!

 

 

ハイメ「俺もずっと追いかけてきたんだ!君が今感じている、その熱さを!リアガードのサヴァスでアタック!」

 

クロノ「ガード!」

 

ハイメ「マグナム・アサルト!」

 

クロノ「ノーガード…!ドロートリガー!」

 

ハイメ「スキルでマグナム・アサルトをスタンド、パワー+2000!もう一度!リアガードのエルルにアタック!」

 

クロノ「ノーガード…!」

 

 

そして……ここからが本番だ。

 

 

ハイメ「行くよ!天羅水将ランブロスで、アタック!

 

4回目のアタックなので、スキル発動!

 

リアガード2体をスタンド!更にGゾーンの表のカードが2枚以上なら、スタンドしたリアガードにパワー+10000!」

 

クロノ「!」

 

 

マグナム・アサルトとサヴァスがスタンド。

 

 

クロノ「か、完全ガード!!」

 

ハイメ「トリプルドライブ!──ヒールトリガー!パワーはサヴァスへ!アタック!」

 

クロノ「ガード!」

 

 

クロノ(このままじゃ勝てない…。嫌だ、まだ俺は何も掴んでない…!俺を熱くするもの、ヴァンガード…!)

 

 

ハイメ「マグナム・アサルト!」

 

クロノ「ガード!」

 

ハイメ「ターンエンド!」

 

 

これでダメージ5、手札も0……しかし。

 

 

クロノ(俺は、あきらめないぞ。知りたいんだ…俺の掴んだこの熱さが何なのか!こいつが俺を、どこへ連れて行ってくれるのか!)

 

 

そして……引いた!

 

 

クロノ「ジェネレーションゾーン解放!」

 

 

引いたのは、超越コストを補助する『スチームブレス・ドラゴン』だった。

 

 

クロノ「今こそ示せ、我が真に望む世界を!ストライドジェネレーションッ!」

 

 

クロノが超越したのは……

 

 

クロノ「時空竜 ミステリーフレア・ドラゴンッ!!」

 

 

アン「…!あれは…!」

 

シオン「そうか…!ミステリーフレア・ドラゴンのスキル。攻撃がヒットした時、山札から4枚のカードを公開する。そのカードのグレードが全て異なっていれば、追加の1ターンを得る事が出来る…!」

 

トコハ「けど、4枚のグレードが全部違うなんて…」

 

クミ「出来るの?そんなこと…」

 

シオン「確率は、相当低い……賭けなんだ、これは」

 

 

クロノ「俺は、こいつに全てを賭ける!俺は、俺の運命を信じる!」

 

ハイメ「ハートに…きたぁーっ!アミーゴの心意気、俺も全力で受けて立つよ!俺の運命は、君の運命に打ち勝つ!必ず!!」

 

クロノ「いっけぇええ!」

 

 

ミステリーフレアのアタック!

 

 

ハイメ「超えてみせろ、アミーゴ!」

 

 

ハイメはガードするが……

 

 

クロノ「トリプルドライブ!」

 

 

クロノはトリガーを2枚引き、パワーアップでガードを突破した!これにより……

 

 

クロノ「スキル発動!」

 

 

1枚目……グレード2《スモークギア・ドラゴン》。

 

2枚目……グレード0《スチームバトラー マシュダ》。

 

3枚目……グレード1《スチームメイデン アルリム》。

 

 

アン(……このカードの流れ……さっきの…?)

 

アン(じゃあ、次のカードはクロノジェットで、スキル成功…?まさか……そんなことが…?)

 

 

クロノ「これが俺の……運命だぁああッ!!」

 

 

 

 

 

4枚目……グレード3 《クロノジェット・ドラゴン》。

 

 

アン「…!」

 

アン(本当に…!?)

 

トコハ「揃った…!」

 

ハイメ「フッ…」

 

クロノ「もう一度、俺のターンだッ!」

 

 

エクストラターン開始。先ほどドライブで引いたカードをコールし、バトルフェイズへ!

 

 

クロノ「時を超えて、未来をつかめ…!クロノジェットでアタック!

 

Gブレイクでパワー+5000!更に、グレード1以上でガードできない!」

 

ハイメ「──ノーガード!」

 

クロノ「これが俺の、望んだ世界だッ!!」

 

 

クロノジェットのアタックがサヴァスにヒット!ハイメのダメージが6となり、ファイトは決着した…!

 

 

クロノ「勝った…?」

 

ハイメ「確かに見せてもらったよ、君の情熱」

 

トコハ「ほんとに、ハイメ・アルカラスに勝っちゃった…」

 

クミ「凄い、すごかったよー!」

 

カムイ「やっぱアイツは、俺が見込んだ男だぜ!」

 

シオン(どうして、あそこに立っているのが、僕じゃないんだ…?このままでは終わらせない。僕は、必ず僕自身の勝利を掴んでみせる…!)

 

アン「…………」

 

 

一方、マモル達は……

 

 

マモル「…あれ?伊吹くんじゃないか」

 

ルナ「そんなすみっこで…」

 

伊吹「…………」

 

 

物陰からファイトを見ていた白い長髪の青年・伊吹コウジに声を掛けていた。

 

 

マモル「珍しいね、もしかして君もハイメのファイトを?」

 

伊吹「あぁ」

 

ルナ「どこから聞いたやら……相変わらず地獄耳……」

 

マモル「けどまさか、あのハイメに勝つなんてね。知ってるかい?あれが噂のギアクロニクル使いの子だよ」

 

伊吹「運が良かっただけだ」

 

マモル「まぁね。でも、運の実力のうちだろ?」

 

伊吹「……仕事に戻る」

 

 

伊吹は歩き去る。

 

 

マモル「ユナサン支部のみんなによろしく!」

 

 

──────────────────

 

 

クロノ「最後の一手……どうして、俺の勝負にこたえてくれたんだ?」

 

ハイメ「ここが震えたのさ」

 

 

ハイメは左胸に手を当てる。

 

 

ハイメ「俺のハードが震えたら、俺もそれに応えなくちゃね…!アディオス!」

 

 

そうして、ハイメは帰国していくのだった…。

 

 

 




次回 第9話「カードキャピタルの夜」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。