クロウ隊3番機が着任しました   作:hamof15

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今回は早めに書けました~
少し文字数は少ないですが…


第3話 機体改修

海軍航空隊基地

 

「君は今日から爆撃機を護衛する護衛戦闘機隊に属してもらう。そのためには」

 

自分のハンガーの前に立つ。

 

「まずはこれを改修をしなければならないな」

 

人により作られた戦闘機のため、深海棲艦に効果があるかは分からない。

そのために、これからの武器の製造、補給、機体の修理などは妖精さんにお願いすることとなった。

 

「あの、指揮官」

 

「どうした?」

 

「この機体に対応する燃料ってあるのですか? ジェット戦闘機はデリケートなので…」

 

少しでも不純物が混ざる燃料だと、エンジンが不調を起こし墜落しかねない。

 

「それは心配ない。これがある」

 

と言い、機体の隣に置いてある緑色の缶を叩く。

 

「それは?」

 

「艦娘たちが採ってくる燃料だ。全てのものに対応できるらしい。実証済みで現在解析しているがどうなっているか艦娘にも分からないそうだ」

 

なんだよそれ。

簡単に言えば魔法の燃料ということか。

 

「武装も、艦娘たちが採ってくる弾薬が全て対応する。これは妖精さんに渡すと不思議なことにありとあらゆるものに変化する」

 

なんと都合が良いのだろうか。

そんなのが俺の居た世界にできたら戦争になるのは避けられない代物だぞ。

共通の敵が居るからこそ国同士の戦争にはなっていないのだろうが…。

 

「どうやって採ってきているんですか?」

 

「様々な海域に遠征させていると自然と採ってくる。妖精さんに輸送船を建造してもらったら同じような燃料や弾薬が輸送中にできたことから輸送船はほとんどは妖精さん製になっている」

 

これも妖精さんの力なのか。

妖精とは一体何だろうか、もし深海棲艦にも妖精と同じような感じであれば…。

そもそも深海棲艦とは何なのだろうか?

 

「そういう訳で、今日から君の機体の整備などを担当してくれる妖精さん達を連れてきた」

 

すると、トラックがハンガーの正面に止まる。

そして荷台から作業服の少女たちが降りてきた。

あれが、もしかして…

 

「本日より少尉殿の機体整備を任されました。整備妖精です」

 

本当に大きくなるんだ…。

どういう原理なのかは分からない。

ただ、それに突っ込むと死ぬような気がする。

 

「よ、よろしく頼むよ」

 

しかし、彼女らにこの機体の整備ができるのだろうか?

この世界に存在するか分からないジェット機。

その為、軍事用のであっても公開されているとは思えない。

 

「この機体分かりますか?」

 

もし壊されたらたまったもんじゃない。

戦う手段がそれこそ泳ぐしかなくなる。

 

「大丈夫ですよ少尉、私たちを信用してください‼」

 

「整備ちょー、ここどうなってるんですか?」

 

「そこは…たぶんこうよ‼」

 

不安だ…

________

 

数時間後 p.m.5:30

 

作業を始めてからどの位たっただろうか…。

ところどころに部品の説明をしながら作業を進めていると、

 

「これが本当に飛ぶの?」

 

と妖精さんに聞かれた。

この子は武器弾薬整備員としてミサイルを運搬しているところだった。

 

「飛ぶよ」

 

と即答する。

 

「こんな槍みたいな武器も? 竹槍のほうがまだ強そうだよ~」

 

そしてよく喋るのである。

 

「槍とミサイルを比べるな、整備員なんだから装備も把握しとけよ」

 

「初めて見る機体で把握するなんて無理でしょ」

 

「それもそうか…」

 

ミサイルなんてこの世界では考えられないような超兵器だもんな…。

対空ミサイルを機体のパイロンに取り付けていく。

 

「少尉~。これどうなってるの~」

 

「あっ!! レーダー勝手にいじるな‼」

 

最後の出撃の時に近代化改修とのことで優先的に回されたアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー。

前のレーダーは少しこちらで設定を変更しないといけなかったから面倒だったけど、これに変わってだいぶ楽になった。

それを壊されると戦えなくなるし、凹む。

 

「バルカン砲のオーバーホール(分解点検修理)終わったよ、どうやって分解したっけ?」

 

「ちゃんと覚えておこう、冗談だよな?」

 

「……」

 

「何か言えよ‼」

 

本当にこの整備員たちで平気だろうか。

ていうかこれ終わるのか?

 

「武器の増産、工廠に頼みましたよ」

 

「20mm弾はなんとかなるけど、このみさいる?はどうする~?」

 

「燃料も使うみたいだから弾薬と燃料混ぜて作ればいいんじゃないの?」

 

そんな適当でできるなら量産なんて簡単にできる。

いや待て、この世界のことだから魔法的ななにかで完成させるのかもしれない。

 

「明石さんに頼んでみる?」

 

「それが一番早そう」

 

結局、俺を引き揚げてくれた人に頼むこととなったようだ。

_____________

 

数分後

 

「これが依頼のぶつですか?」

 

「言い方なんとかなりませんか…」

 

明石さんがハンガーへとやってきた。

整備長いわく呼びに行ってたらわずか数秒で工廠から出てきたらしい。

 

「まさか、そこに積まれてるものを全て増やせということですか?」

 

「そうです」

 

明石さんが難しそうな顔をする。

 

「とりあえず一発ずつ分解してみても大丈夫ですか?」

 

ミサイルの余裕があればいいが…。

 

「補給員、今のミサイル数は?」

 

「近距離対空ミサイル86発、中距離対空ミサイル50発、対地ミサイル46発、対艦ミサイル30発、滑空爆弾24発、2000ポンド爆弾60発です」

 

結構種類があるようだ。

しかも俺が居た時に配備してもらっていたもの以外も置いてある。

一体どこから持ってきたのだろうか?

 

「各一発ずつなら構いません」

 

「なら早速もらってきますね!」

 

そう言い、後に来たトラックに各一発ずつ載せていく。

そしてその後、工廠に籠った明石さんを外で見ることができるようになったのは2か月後である。

________________

 

翌日 7月30日 a.m.4:32

 

気が付いたら日付が変わり、空の端が薄っすらと明るくなり始めていた。

 

「どう? 動いてるか?」

 

操縦桿や、スロットルを動かし、動きを確認する。

機体整備員が動きを確認して親指を立てた。

 

「大丈夫だよ‼」

 

「終わった~」

 

整備員全員に疲労が見られた。

当たり前か、ほぼ一日半全て整備に使ったもんな。

ようやく全ての確認要項をクリアした。

武装も妖精さんが整備し、弾薬もメイドイン妖精さんだ。

これで戦えるだろう。

 

「それじゃ、各自解散かな」

 

「「「「えっ?」」」」

 

妖精さんたちが一斉にこちらを向く。

俺は新しく割り振られたこの基地にある兵舎に行くのだが…。

 

「まさか少尉殿、我々をここに放置するおつもりですか!?」

 

「お前ら部屋無いの!?」

 

「元々人が乗るのは私たちが作って整備は人がするの~。ただこれは前例がないから私たちが整備員として派遣されたの~」

 

簡単に言えば俺の機体が特別で妖精さんを専属で就けたはいいものの生活する場所を考えていなかったのだろう。

 

「格納庫に居たら?」

 

「こんなか弱い妖精さんを外に置いてくのですか!?」

 

「「「「「ブ~」」」」」

 

一斉に来るバッシングの嵐。

これ俺が悪いわけじゃない気がするけど…。

 

「でもこの人数は…」

 

「妖精さんは小さくなれるよ~」

 

そう言って肩に乗れるサイズまで小さくなり肩に乗る。

まあ、大きさがこれ位になるなら。

 

「分かったよ、俺の部屋に来な」

 

「流石少尉殿‼」

 

整備長、すこしうるさいです。

最終的に妖精さんは俺の部屋で寝泊まりすることとなった。

お陰でベットは完全に制圧され、俺は床で寝る羽目となった。

うん、今度布団の出し方勉強しよう。

そう思いながら、静かに眠るのだった。

______________

 

同時刻 執務室

 

「分かりました。それでは…」

 

電話を切り、静かに椅子に腰かける。

 

「演習の申し込みですか?」

 

「ああ、艦娘たちの演習は不思議なことが多い。それの分析も兼ねてだそうだ」

 

大淀が書類をまとめる。

 

「実弾を使っても大破までで沈まない、航空機は撃墜されても戻ってくる、しかも演習が終われば損傷はなくなる。消費するのは弾薬と燃料のみですからね」

 

つまりこれは実弾を使った本当の戦争を被害をなしに訓練でできるという事だ。

これは艦娘同士、もしくは妖精さんが作った武装なら味方同士なら演習戦闘として死亡がなくなる。

この演習は実験兵器を実際に動き、抵抗する敵に対して使える。

科学の発展も一気に進めることができるのだ。

 

「今回の演習は、彼を使うことにしよう」

 

すると大淀があからさまに嫌な顔をする。

まだ信用ができていないのだろう。

 

「彼ですか…もし敵なら味方が沈みますよ」

 

「彼は味方だ。妖精さんの改修も別に困らず受けた。それに敵ならもう行動を起こすだろう」

 

「様子見かもしれませんよ、妖精さんの改修によりこちら側がどれほど重要拠点となっているのか調べているのかもしれません」

 

「どっちにしろ、明日になれば分かることだ。もし敵なら…」

 

ゆっくりと横を向き、窓の外を見る。

そこから、太陽が昇り始め、明るく照らされ始めた母港が映った。

 

「彼の格納庫を砲撃で粉砕し、彼は撃墜し魚の餌にするさ」

 

彼の戦闘機がどれほどの性能か知らないが、所詮一機である。

それにプロペラがないのでまず飛べるかどうかすら分からない。

そこまでの脅威でもない。

期待もあまりしないほうが良いのかもしれないな。

外には朝一に走っている艦娘たちが見える。

自分の仕事は戦争に勝つことだけじゃない。

彼女らを守ることだ。




次回はまた来週までに出せたら嬉しいです。
少し遅れても怒らないでくださいね。(豆腐メンタルなので…)
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