ラクエンロジックisフォーエバーfeat比企谷八幡 作:リコルト
ゲスト到着
八幡side
久しぶりにナイエン区を散歩しながら、俺もかつて暮らしていた玉姫達が住むロジカリストのための寮に向かっていた。
それにしても俺が居た頃とは町並みが変わったな。まぁ、俺がナイエン支部から離れてかなり経つしな。
しばらくして、目的の場所の周辺にまで来ると、俺が見知った人物が立っていた。
???「元気そうだな、比企谷。」
その人物は普通に町中でも目立つような長身で銀髪な女性で、俺がナイエン支部を離れてからもその容姿に変わりはない。
比企谷「ええ、お久し振りです。ヴェロニカ局長。」
ヴェロニカ・アナンコ
ナイエン支部の局長で、俺の元上司である。今現在20歳を過ぎてもロジカリストとして活動する現役だ。
比企谷「あまり変わらないですね。敢えて変わったと言うなら俺が来た頃より印象は柔らかくなった感じですかね。あの頃はかなり厳しい印象がありましたが。」
ヴェロニカ「ふっ。君が居ない間に私にも色々有ったのだよ。まったく年を取りたくないものだな。」
ヴェロニカ局長はそう言うが、俺は局長の印象が変わった原因をある程度は知っている。確か俺が居ない間にヴェロニカ局長の上司にあたる人の人生を狂わせ、ヴェロニカ局長が使者に対して復讐心を芽生えさせるきっかけになった使者がホッカイドウのサッポロ支部で再び暴れたらしい。後に、それを俺の代わりに復活した美親が食い止めたらしいが、それと共にサッポロ支部が隠匿していた真実が明らかになり、サッポロ支部のラボ局長が逮捕されたそうだ。
その後、ヴェロニカ局長はその真実を知り、かつてのように使者に対して復讐心を燃やす事は無くなったらしいと、他の支部では話題になっていた。
比企谷「ヴェロニカ局長がここに来たという事は俺を迎えに来たんですか?」
ヴェロニカ「勿論だ。揺音達が待っているぞ。」
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一方、ナイエン支部のロジカリスト達は比企谷を招く準備が終わったため、オープンスペースでそれぞれこれから来る人物についての話をしていた。机には七星達が作った多くの和・洋・中の料理が並べられていた。
七星「あのー、クロエ先輩。玉姫先輩はキッチンでまだ何を作っているんですか?」
クロエ「ハチハチがナイエン支部でよく自分で作っていた飲み物だよ。コーヒー牛乳に練乳を淹れたハチハチ特製激甘ドリンク。」
七星「なるほど、ウェルカムドリンクですか。それにしても男子なのにそんな甘い物が好きなんですか?個性的な先輩ですね。」
クロエと七星がこれから来る比企谷について話していると、興味があるのか、ジークや美親の盟約者であるアテナ達が会話に加わろうとしていた。
アテナ「そう言えばナイエン支部の仲間としてこれから来る八幡さんを知っているのはこの中でクロエさんと学さんぐらいですよね。八幡さんとはどのような方なのですか?」
ジーク「それ僕も気になります。同じ男性のロジカリストとして比企谷先輩の事が知りたいです。」
ヴィーナス「それ私も知りた~い。それに今の玉姫からは今まで以上に恋の匂いがするのよね~。」
アルテミス「学がお世話になった方ですしね、私もその方に興味があります。」
ジークやアテナ達の話を聞いて、ナイエン支部の仲間として比企谷を知っているクロエと学は目を合わせる。
クロエ「どうする~、マナマナ?」
学「……別に良い。でも私がナイエン支部に来て、アルテミス達が『セプトピア』に来る前の短い間しか八幡のエピソードが無いから基本はクロエしか話せない。」
クロエ「じゃあ、話そっか。暇だし。」
クロエがそう言うと、比企谷について詳しく知らない皆の目がクロエに集中する。
クロエ「ハチハチの第一印象はね~、今言ったら怒られそうだけど、ゾンビかな。」
七星「ゾンビ、ですか。」
クロエ「顔とか身長からしたらスタイルは良い方なんだけど、目がね~。それにチカヨシやガンガンとは正反対に聡明という感じじゃなくて冷静で物静かで不気味って感じ。」
学「……けど、実際は優しい。世話好きで盟約者が居なかった私によく声をかけてくれた。それに運動神経や頭は良いし、当時チームリーダーだった玉姫を補佐する感じだった。」
クロエ「そうそう、よく私が敵陣に突っ込むのをタマヒメとハチハチには一緒に怒られたんだよね。」
アテナ「玉姫さんと比企谷さんは仲が良いんですね。」
クロエ「そりゃ~、さっきヴィーナスが言っていたようにタマヒメはハチハチが好……」
ガチャッ!
クロエがそう言いかけた時、彼らが住む寮の玄関からドアが開いた音がした。それを聞いてクロエ達ロジカリストや彼女らの盟約者が玄関の方を向く。
するとそこには彼女らの上司にあたる長身で銀髪な女性、ヴェロニカ局長とその隣には黒髪の少年が立っていた。その少年を見てクロエと学、そして数回共闘した事がある美親が反応する。
比企谷「よぉ、久しぶりだな。クロエ、学、美親。」
クロエ「ハチハチ!久しぶり!」
クロエがそう言うと、クロエ、学、美親がイスから立ち上がり、一斉に比企谷の方に向かっていく。
比企谷「久しぶりだなクロエ。お前の事は世界を飛び回りながらも聞いていたぞ。良い意味でも、悪い意味でも。」
クロエ「げっ!まさか私のあんな事やこんな事が世界中に知られているの?ちょっと絶望的なんだけど。」
学「……八幡。久しぶり。」
比企谷「ああ、俺が居なくなった後に盟約者が出来たようだな。それに少しあの頃より変わった感じがするし。」
学「……それは仲間のおかげ。後で八幡が居なくなった後の話をたくさんするから。」
そう言って学は衝撃の事実を聞いて放心状態であるクロエを連れて、自分の席に戻った。
比企谷「美親、二度目の『オーバートランス』を実行して記憶を無くしていたと聞いていたが、大丈夫そうだな。あの時俺もナイエン支部に居れば良かったんだが。」
美親「別に気にする事は無いよ。それに八幡も『オーバートランス』で散った俺のロジックカードを探してくれたんだろ。またお前と戦えるのが嬉しいよ。」
比企谷と美親がお互いの事を話しながら握手をしていると、キッチンから急ぐように玉姫がやって来る。
玉姫「は、八幡!」
美親・オルガ(な、何ー!?あの揺音が男性を名前呼びだと!それに若干デレデレしているし!)
比企谷「玉姫……。久しぶりだな、元気だったか。」
玉姫「ええ、……八幡お帰りなさい!!」
比企谷「ああ、ただいま。」
比企谷と玉姫が話している間、その後ろではクロエや七星、アテナ達がこそこそと小声で話していた。
七星「クロエ先輩、何だか結婚したての夫婦みたいなのを見せられているんですけど、もしかして玉姫先輩…」
オルガ「俺のロジックが聞こえる……。揺音が彼に惚れている確率は……70パーセントだ。」
クロエ「70パーセントじゃなくて、100パーセント。ハチハチは分からないけど、タマヒメはさっきヴィーナスが言っていたようにハチハチの事が好きなの。だから、今日の料理だって積極的にタマヒメがやってたいたという訳。」
学「……私が来た時から八幡は鈍感だから分からなかったけど、けっこう分かり易かった。」
七星「は、はぁ。玉姫先輩にも居たんですね……」
アテナ(まるで私と美親みたいですね。)
ジーク(す、すごい。あの玉姫先輩を……あれが男の魅力という物なのでしょうか。)
ヴィーナス(もう!玉姫ったらあんな良い男が居るなんて聞いてないわ!それにしても彼氏さんにデレデレしている玉姫も超ラブリーだわ。)
比企谷と玉姫の後ろではロジカリストや盟約者を含めて、それぞれが思い思いの感想を持っていた。
こうして比企谷八幡の歓迎会が始まる。
次回からは本編に入っていこうと思いますよ!
空いている時間がある限り受験生なのですが、少しずつ投稿していきますのでよろしくお願いします。