ラクエンロジックisフォーエバーfeat比企谷八幡 作:リコルト
フォーリナーカードが光り輝くと、俺の近くに人型の盟約者や小型ロボットのような者など色々な異世界から来たであろう盟約者達が総勢4体現れる。
比企谷「まずは……クロウ、自己紹介だ。」
俺は近くに仕えるように座っている黒髪で口を忍者のように布で覆っている同い年ぐらいの青年に声をかける。
クロウ「玉姫様、クロエ様、学様、お久し振りでございます。そして初めての方々、私は影撃のクロウと言う者です。『モノリウム』ではカラス族の半獣人として忍をしておりました。以後お見知りおきを。」
七星「へぇ、忍者さんですか。格好いいですね。」
クロエ「クロ公はハチハチの最初の盟約者でね。すっごく冷静で、影を操れる強者なんだよ。」
クロエに褒められて、クロウは少し照れていた。確かにクロウは戦闘時、冷酷と言えるぐらい敵に対しては冷静だが、その他の場面ではこのように冷静さより礼儀正しさが勝るため非常に明るく落差が激しい。だが、そんなクロウは俺の盟約者の中では社交的な方である。
比企谷「さて次は……神威。」
神威と呼ばれた銀髪の武士のような男は先程まで壁に寄りかかっていたが、俺が呼ぶとこちらにやって来た。
神威「俺の名前は神威(かむい)。比企谷の二番目の盟約者だ。出身は『ジスフィア』。……よろしく頼む。」
それを聞いて皆は自己紹介はそれだけ?と言いたそうな表情をする。まぁ、クロウが社交的過ぎたというのも一つの理由だと思われるが。
七星「はは、これはまた個性的で……」
玉姫「神威は元々あまり話さなかったからね。でも人一倍正義感が強い男よ。」
玉姫が説明している通り、神威は元々武人のような性格であまり話したがらない。だが正義感が強く、また俺の盟約者の中では強さとしては上位の方に入る方だ。無口だが、根は優しい古株にあたる盟約者だ。
比企谷「じゃあ、次は月読だな。」
月読「あら、私の番ですか。」
そう言って月読と呼ばれていたうすい紫髪の眼鏡の少女は読んでいた本を閉じて、玉姫達の方を向く。
月読「初めまして、私の名前は月読(つくよみ)。『ジスフィア』の月の巫女をやってます。神威達とは違って私は戦闘向けじゃなくて、支援向きなのでよろしく。」
学「……月って若干アルテミスとキャラ被ってる。」
アルテミス「親戚が出来た感じね。」
学がそう言うと、アルテミスと月読がお互いにそれぞれ見つめ合った。確かに、月読ってアルテミスと性格も似ている所はある。物静かな所とかな。似た者同士お互いに仲良くできるだろう。
比企谷「そして……こいつが……」
???『ハチの兄貴!ようやくですか!』
そう言って俺の目の前の机では15cmぐらいの青色のクワガタの形をしたガジェットが跳び跳ねるように騒ぐ。動かなかったら、ただの子供の機械のオモチャにしか見えないだろう。
スタック『俺の名前はスタック。正式名称はスタック・ブースト085だ。気軽にスタックと呼んでくれ!』
比企谷「こいつは俺がここ最近、盟約者にしたばかりの新参者だ。アメリカの部品工場でエネルギー切れで倒れていた所を助けて俺の盟約者にしたんだ。」
ジーク「へぇ~、比企谷先輩って色々な異世界のフォーリナーと盟約をしているんですね。」
学「……でも、まだ4体しか紹介していない。八幡の盟約者はもう一体いるはず。」
比企谷「ああ、学の言う通り俺にはもう一体盟約者がいる。俺が最も信頼している盟約者でな。ゲートアクセス!テトラヘヴン!」
俺はそう言って一枚のフォーリナーカードを握ると、そのフォーリナーカードが黄色く光る。
???「……何故私を彼女達に紹介するのです、八幡。同じテトラヘヴンの同胞を盟約者にしている以上、私としては恥ずかしいのですが。」
光が治まると、俺の隣には一人の背が高い男性が立っていた。その容姿は鮮やかな紫髪で、執事のような人物である。
「「「「ハ、ハーデス!?」」」」
俺の召喚した盟約者を見てヴィーナス、アルテミス、アテナ、ヴァルキリーは声を出して驚いていた。
玉姫「知り合いなの?」
アルテミス「彼の名前はハーデス。生と死を司る神です。『テトラヘヴン』では大神ゼウス様の側近の秘書をしながら、悪を裁く裁判官をしています。」
ヴァルキリー「普段は『テトラヘヴン』の公務をしているから、異世界には来る事はないと思っていたが。」
ハーデス「そうだな。私も忙しいから来る事はないと思っていた。ルシフェルの事件がなければな。」
そう言ってハーデスは指をオルガに突きつけた。
クロエ「でも、確かルシフェル事変のような事件を起こさないようにする監視ってヘルメスが担当でしょ?」
そう、クロエの言う通りつい先日テトラヘヴンからルシフェル復活の報告を受けて監視者としてヘルメスと呼ばれる女神が派遣されたのだ。今はクロエの盟約者であるが。
ハーデス「ほう、貴様がヘルメスのロジカリストか。なら逆に問おう。あの楽天家みたいに自由奔放な奴一人で監視が出来ると思うか?」
クロエ「絶対無理だね。」
ヴァルキリー「不可能だな。」
ハーデス「そういう事だ。」
ハーデスの一言にクロエとヴァルキリーはうんうんと頷く。いや、もう少し盟約者を信用してやれよ。
ハーデス「まぁ、というわけでよろしく頼む。基本は『セプトピア』に居るつもりだ。監視以外にも個人的な用が有ってな。」
そう言うとハーデスは外に出て行った。何でも外の空気が吸いたいとか。恥ずかしがらずに神々同士仲良くすれば良いのにな。
七星「あ、あの思った事話しても良いですか?」
ハーデスが出て行くと、七星が俺に訊ねた。
七星「ハーデスさんて、ヘルメスさんと同じように監視に来たんですよね?どうしてすぐにナイエン支部に来ずに、比企谷先輩の方に行ったのでしょうか?」
そう言えばそうだな、確かハーデスが『セプトピア』来たのは聞くとヘルメスが来たのと同時期らしい。何故、ナイエン支部に行かなかったんだ?
それを聞いて女神であるアテナ達はクスクスと笑う。
アテナ「それはですね、実はハーデスはあんな冷静な性格ですが、昔から方向音痴なんです。」
七星「ほ、方向音痴なんですか?」
ヴァルキリー「超が付く程な。」
成る程、それは知らなかったな。だから、あいつはナイエン支部じゃなくて、他の場所に行っていたのか。あんな冷静で頼れる奴がそんな弱点を持つとは衝撃の事実だ。
その後、歓迎会は夜遅くまで続いた。俺の盟約者達はすぐに玉姫達とも打ち解けた。ハーデスもあの後帰ってきて玉姫達と話していたから大丈夫だと思う。別にアテナ達とも犬猿の仲というわけではないし。
ヴェロニカ局長は歓迎会が終わり次第、自分の家に帰って行った。明日からは俺もナイエン支部のロジカリストとして仕事をさせられるらしい。再び玉姫やクロエや学、美親とは戦えるのは嬉しい事だな。