戦姫絶唱シンフォギア 時の王である兄   作:ボルメテウスさん

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解明!勝利の方程式!

「響っ!!」

 

電話で両親から響が病院に運ばれてきたのを聞き、急いで病院にたどり着くと、そこには父さんと母さんが集中治療室の前に立っていた。

 

「響は」

 

「今は治療を受けている、まだ危険な状態だと」

 

「そんな」

 

俺はそう言いながらも、治療室の中で手術されている響を必死に涙をこらえながら見つめる。

 

「我が王よ、そのような弱気にならなくても、妹君は助かりますよ」

 

「えっ、あのソウゴ、この人は」

 

「えっと、俺の友達で「ウォズと申します。初めまして我が王のお母様」」

 

「えっうん。

よろしくね、なんというか個性的な友達なのね」

 

「あはは、ちょっとごめん」

 

俺はそれだけ言うとウォズを急いで病室から離れ、母さん達が見えない場所へと辿り着く。

 

「さっきの話、本当なのか?」

 

「えぇ、この本ではこれから先の未来が書かれています。

あの時のアナザービルドの事も、そして妹君も助かる事までもが」

 

「・・・もしも嘘だったとしても、俺は今は響が助かるんだったら、その嘘でも信じる」

 

俺にとっては大切な家族だ、可能性があるんだったら、信じたい。

 

「実に健気で寛大な心だ。

ですが、我が王よ、このままでは妹君は勿論の事、お母様も死ぬ可能性がある命の危機が迫っております」

 

「死ぬって、どういう事だ」

 

「アナザーライダーが誕生しました。

それも、この病院にいる妹君を狙って」

 

「なんだって、場所は」

 

「病院の入り口です、急ぎましょう」

 

俺はそのままウォズに言われるがままに病院の入り口に向かって走り出した。

 

辿り着いた所には、先程まで人が混雑していたとは思えない程に不気味な静けさがあり、俺は周りに警戒しながら、ウォズに尋ねる。

 

「本当に来るのか」

 

「えぇ、勿論です。

私は我が王に対して嘘は言いません」

 

そう言いながら、俺は病院の前に立っていると、向こう側の景色から徐々にだが、その姿を現した。

 

そこに現れたのは心電図のような線が入ったゴーグルから鋭い目付きが覗いており、鋭い牙がちらついており、頭部は紫色の髪があり、見た目はまさにプレデターと言える存在だった。

 

「アナザーエグゼイド、本来の存在とは異なりますが、なかなか面白そうですね」

 

「そんな事よりも、なんでお前は響を狙うんだ」

 

「ニクイ」

 

「憎い?」

 

「オレノカアサンハ、ライブデシンダ。

ナノニ、ナゼアノムスメハタスカルンダ」

 

「大切な人を奪われた訳か」

 

あのライブでノイズに大切な人を奪われた人という訳か。

 

「あのアナザーライダーはどうやら、人に憑りついているようですね」

 

「人に憑りついているだって」

 

「えぇ、あなたも見たのならば知っているはずです。

アナザーライダー達の本体は、ライドウォッチです。

ライドウォッチは周りにある負の感情を取り込む事でアナザーライダーになります」

 

「けど、前のビルドの時は人じゃなかっただろ!!」

 

「おそらくだが、アナザービルドは君の妹が巻き込まれた事件の大勢の感情が集まり、誕生したのだろう」

 

「それじゃあ、ある意味、あの人はあの事件の被害者なんだな」

 

それだけ言うと、俺はライドウォッチを手に取る。

 

「やはり、君も戦うんだね」

 

「あぁ、けど、今は響を守りたいのと、あの人を救いたい」

 

「救う、アナザーライダーをかい?」

 

「あの人は大切な人を失って、アナザーライダーになったんだろ。

もしも、俺だって響を失っていたら、あの人と同じ考えになる。

だったら、ここで止めるしかないだろ」

 

俺はそう言い、手に持ったライドウォッチのボタンを押す。

 

ジオウ

 

俺はそのままジクウドライバーにジオウライドウォッチを差し込み、同時に構える。

 

「変身!」

 

その声と共にジクウドライバーを回す。

 

ライダータイム!仮面ライダージオウ!

 

変身を終えるのと同時に俺は走り出し、アナザーライダーも俺と同様に走り出し、拳がぶつかり合う。

 

「辞めろ、ここで復讐をしても、お前の大切な人は戻らない!!」

 

「ダマレ、オレノキモチナド、オマエニワカルカ!!」

 

そう言い放つと、手をこちらに向けると、そこから紫色の銃弾がこちらに向かって襲い掛かり、俺は身体に受けてしまい火花を散らしながら、後ろへと下がる。

 

火花を散らす度に≪HIT!≫という文字が並べられ、まるでゲームのような攻撃だ。

 

「くっそ、なんだよ、今のは」

 

「あれは、エグゼイドの能力ではない?」

 

「ウォズ、あのアナザーライダーも知っているのか?」

 

「正確には元になっている仮面ライダーです。

名は仮面ライダーエグゼイド、人々を病から救う為に戦った仮面ライダーです」

 

「医者の仮面ライダーか、だったら、余計に人の命を奪わせてたまるかよ!!」

 

そう言い、俺は再びアナザーライダーへと殴りかかったが、アナザーライダーはまるでわざと受けるかのように後ろへと吹き飛び、同時に消滅した。

 

「えっ」

 

≪GAME OVER≫

 

その音声だけで、俺が何をしたのか分からなかった。

 

「アナザーライダーが自滅したのか?

にしても奇妙な奴だな」

 

「自滅、でも、それだったら俺は」

 

「むっ、王よ!!」

 

「がぁ!!」

 

ウォズが叫んだ声が聞こえず、俺は振り返ると、そこには消滅したはずのアナザーライダーが俺に殴りかかっていた。

 

「先程の様子、まさか奴はエグゼイドではないのか。

王よ、早くそいつを始末するのです!!」

 

「何を言っているんだ、俺はっ!!」

 

再びこちらに来ていた攻撃を受け流す為に地面に滑り込み蹴り上げようとした時だった。

 

奴はまたも受け身の体制になっており、俺はその攻撃を行えなかった。

 

それを見たアナザーライダーはまるで笑みを浮かべるように、俺を蹴り上げ、そのまま手に纏ったチェンソーのようなエネルギー刃で俺を斬りつける。

 

「何をしているんですか」

 

「俺にはできない。

だって、あの時感じたのは、本当に命が無くなる瞬間だった」

 

アナザービルドとは似て非なる現状、それは確かに命を奪ってしまったという感触が俺を恐怖で動かせなくした。

 

こちらに迫り来たアナザーライダーに対して、攻撃を仕掛けようとしても、その感触が何度も俺を止まらせる。

 

「俺には、できない」

 

そんな思いで、既に俺の戦意は消えていた。

 

『そこで止まっちゃ駄目だ!!』

 

「っ!!」

 

再び聞こえた声に俺は立ち上がらせられ、迫っていた攻撃を受け止めた。

 

『君がそこで諦めたら、あの人の心は一体誰が救うんだ』

 

「心」

 

俺はそう言い、目の前にいるアナザーライダーの目を見た。

 

既に怒りで我を忘れており、死んでも良いような暗い感情があるが、それ以上に、今でも崩れそうな悲しみがあった。

 

『君が彼の心を諦めたら、その瞬間、彼は本当に死んでしまう。

君が本当に彼を救いたい心があるんだったら、最後まで諦めずに戦え』

 

「そうだよなっ!!」

 

俺はその言葉を聞き、俺は受け止めた手とは反対の手でアナザーライダーの懐を殴りつける。

 

「俺は救う、響も、母さんも、そしてあなたも救ってみせる!!」

 

「我が王よ!!

ならば、使ってください、あなたに継承されし力を!!」

 

「力、あれか!!」

 

俺はその言葉を聞くて、手に装着されていたビルドウォッチを起動させる。

 

ビルド!

 

ビルドウォッチを起動させると、そのままジクウドライバーでジオウライドウォッチの反対側にセットすると、俺はそのままベルトを回した。

 

ライダータイム!仮面ライダージオウ!

アーマータイム!ベストマッチ!ビルド!

 

その音が流れると共に、俺の目の前に仮面ライダービルドを模したと思われる鎧が現れ、俺は手を前に出すと、その瞬間、鎧は辺り一帯に散らばりながら、俺へと装着される。

 

そして最後に目の前にビルドと書かれた文字が俺に装着されると同時に変身が完了した。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしらしめす時の王者。

その名も仮面ライダージオウビルドアーマー。

まずは一つ、ライダーの力が継承した瞬間である!」

 

「これがビルドアーマー」

 

身に纏った瞬間、周りの光景がまるで別の物に変わったように数式や様々な物が現れ、頭が混乱しそうになる。

 

だが、それとは裏腹に俺の頭はこれまで理解できなかった事が、すんなりと分かるような気がする。

 

「アナザーライダーの本体はアナザーライドウォッチ。

前回のアナザーライダーは実体のないのならば」

 

自分でもよく分からない事を呟いていると、後ろへと迫っていたアナザーライダーに向けて俺は回し蹴り喰らわす。

 

「お前の特性は理解した。

先程の復活の理由は、お前の能力に関係している。

そして、その能力の弱点は!!」

 

その言葉と共に、俺は手に装着されている武器、ドリルクラッシャークラッシャーをぶつけると、上へと吹き飛ぶ。

 

「お前は消滅と同時に身体の細胞を分裂させ、別の場所から出現する土管から身体を再構築させて、復活する。

その法則さえ分かれば、あとは」

 

その言葉だけ呟くと、上を見上げると、そこには土管が現れて、こちらに向けて蹴りの構えをしているアナザーライダーを見つめる。

 

「そこだな」

 

俺はその言葉と共に、ジクウドライバーのボタンを押し、音声が鳴り響くと、俺はそのままジクウドライバーを回す。

 

フィニッシュタイム!ビルド!ボルテック!タイムブレーク!!

 

俺はそれと同時に上空に無数の数式と、グラフが現れ、土管を固定させると、俺の右手にあるドリルクラッシャークラッシャーに虹色の光を集めると共にアナザーライダーに突撃する。

 

同時に蹴り上げたアナザーライダーの蹴りと俺のドリルクラッシャークラッシャーがぶつかり合い、激しい火花を散りながら、俺はドリルクラッシャークラッシャーを手放し、再度ジクウドライバーを回す。

 

フィニッシュタイム!ビルドボルテック!タイムブレーク!!

 

その音声と共に、俺の背中には新たな方程式が現れ、それに背中を任せて跳び、そのままアナザーライダーの腹元へと蹴る。

 

「ガアアァァア!!」

 

その叫び声がすると同時にアナザーライダーは断末魔をあげながら爆発し、俺は方程式に乗りながら、地上へと降り立つ。

 

「見事です、我が王よ。

ようやくアナザーライダーを、人を殺す決心をしましたか」

 

「誰が人を殺したと言った」

 

「おっと、これは失礼」

 

「それにお前は勘違いしているけど、あの人は生きているぞ」

 

「なんですって?」

 

その言葉と共に俺は上を指すと、ウォズは驚いた顔で見上げると、方程式に乗りながら、憑りつかれていた人は地上に降り立つ。

 

「一体これは」

 

「アナザーライダーはアナザーライドウォッチが本体だって言っただろ。

だったら、アナザーライダーを倒す際に全てのダメージをアナザーライドウォッチに集中させるように攻撃すれば良いと考えただけだ」

 

「そんな事は不可能なはず」

 

「それが、このビルドアーマーが教えてくれたんだ。

アナザーライダーが最もエネルギーを集中している場所、それがベルトだと」

 

「・・・なるほど、仮面ライダーの多くは腰に巻くベルトによって力を得る。

アナザーライダーにもその特性があると見抜いたんですね」

 

「といっても、ほとんどがビルドのおかげだけどな」

 

俺はそう言いながら、ビルドのライドウォッチを取り出す。後ろに人の気配がして見てみると、そこには先程倒したアナザーライダーの影が見えるが、まるでキャラクター漫画で出てくるような瞳の仮面ライダーがいた。

 

その姿だけでも驚きだが、より驚いたのは二人おり、片方は明るいピンクの仮面ライダー、もう一人は先程まで戦っていたアナザーライダーと同じ黒色だった。

 

「これは」

 

『まさか、私の力を破るとはなかなかやるではないか。

その姿で倒されたのは些か気に入らんが、まぁ良しとしよう』

 

『あなたは相変わらずですね、けど本当に良くやったよ』

 

「いや、俺はただあの人に後悔して欲しくなかっただけで」

 

『その思いを決して忘れないで欲しい。

誰かの笑顔の為に、その力を使って欲しい』

 

『まぁ、これからも困難な道があるが、この私の力を出し抜いたんだ、立ち止まる事など許さん!!』

 

「なんだか、性格が違う二人だな。

けど、俺は最後まで諦めませんから」

 

『そうだね、それじゃあ、最後になるから自己紹介するよ。

俺の名前は仮面ライダーエグゼイド、宝生永夢』

 

『私は仮面ライダーゲンム、檀黎斗だ』

 

その言葉と共に、再び消え、俺の手元にあったライドウォッチは光り輝き、現れたのはピンク色と緑色のライドウォッチと紫色のライドウォッチの二つだった。

 

「これは」

 

「まさか、二人のライダーが融合していたのか。

これは面白いな」

 

「そんな事よりも、今は」

 

俺はそう言い方程式で降りてきた人を見る。

 

そこには20代ぐらいの男性がおり、すぐに目を覚ますと共に俺の胸倉を掴みかかる。

 

それを見て、ウォズは動き出そうとしたが、俺は静止させる。

 

「なんで、邪魔をした!!

俺はあいつを殺さなきゃいけないんだよ!!」

 

「殺して何になる。

お前の仇はあの子じゃなくて、ノイズだろ」

 

「違う、ノイズから逃げる時に、互いに蹴り合って逃げた時に押し付け合って死んだんだ」

 

「なんで、そんな事が分かるんだ?」

 

「俺に力をくれた奴が教えてくれた!!

てめぇがあいつの兄だという事もな、そんなに妹が大事か!!」

 

そう言い、俺を絞める力を強める。

 

「返せよ、母さんを返せよ!!」

 

「・・・無理だ、俺には人を生き返らせる事もできないし、響を殺させはしない」

 

「だったらそこを「こんな事をして、本当にあんたの母親は喜ぶのか!!」っ!?」

 

俺に向けていた拳を止め、俺は男を睨み付ける。

 

「あんたの母親は復讐をしてくれって望むような人だったのか。

それに、あんただって、もしも母親を殺されそうになったら、それを差し出すのか」

 

「そっそれは」

 

「よく思い出せ、あんたが好きだった母親は一体どんな人だったのかを」

 

「俺の母さんは、母さんはっ」

 

そう言いながら、目の前の人は膝から倒れ、その場で泣き始めた。

 

戦いは終わり、アナザーライダーの力は解けたのか、周りは再び活気が集まり始めた。

 

そして、それから一週間後、響は無事に意識を取り戻した。

 

「響ぃ、本当に良かったよぉ!!」

 

「もうお兄ちゃん、泣きすぎだよ」

 

「当たり前だろ!!

大事な妹が死にかけて、泣かない兄がどこにいるんだよ!!」

 

「そうだね、うん!!

私もお兄ちゃんとあえて嬉しいよ」

 

そう言ってくれて、俺は泣きそうになっていると、病室に誰かが入ってくる音がして、俺は振り向く。

 

「あんたは」

 

「やぁ、あの時ぶりだね」

 

そこにいたのはアナザーライダーになっていた男の人だった。

 

一週間前とは違い、少しやつれた感じがするが、アナザーライダーになっていた時とは違い、少し儚げな感じもした。

 

「お兄ちゃん、あの人は」

 

「えっと、その」

 

「君が立花響ちゃんだね」

 

「えっはい、そうですが」

 

響の名前を確認すると共に、男の人はその場ですぐに頭を下げた。

 

「すまなかった」

 

「えっえぇ、どっどういう事なんですか」

 

「僕は、君に対して理不尽な思いを抱いてしまった。

それも君を殺そうとして」

 

「えっどういう意味で」

 

「突拍子もなく、分からないと思う。

それに詳しい話は今は話すべきではない、けど、僕は君のお兄さんに助けられた。

だからこそ、謝罪だけでも受け取って欲しい」

 

「そっその、なんと言えば良いのか分かりませんが、私は」

 

「響」

 

いきなりの事でどう言えば良いのか戸惑っているが、そんな様子を見て笑みを浮かべながら、男の人は懐から何かを取り出した。

 

「これは?」

 

「僕の名刺だ。

こう見えても記者だからね、今後何か気になる情報があれば、力になるよ」

 

「本当ですか!!」

 

そう言われ、名刺を見てみると名前には

 

「あぁ、僕としても、あの時の出来事について気になる事があるからね」

 

「気になる事?」

 

そう言い、男の人はその場から離れる。

 

こうして、事件は無事に解決した。

 

けど、俺の仮面ライダーとして戦いは未だに始まったばかりだ。

 




KGrxさんのリクエストであるアナザーライダーゲンムを採用させてもらいました。
まだまだ募集していますので、ぜひ来てください。

次に向かう場所は?

  • パックタウン
  • イビルシティ
  • 巨大街
  • 機器妖怪横丁

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