「響!!」
目の前で何が起こっているのか分からない響はただ呆然としており、アナザーライダーはその手を響に触れようとしていた。
「させるか!!」
後ろで聞こえたゲイツが、その手に持っていた武器をアナザーライダーへと向けて放ち、アナザーライダーの手は火花を散らして、後ろへと弾かれる。
「きゃっ!!」
だが、その攻撃の余波があり、響も驚き後ろへと飛んでしまい、俺はその場を跳び、響を抱える。
「おい、響!!」
急いで安否の確認を行うと、響の顔には怪我などはなく、先程の攻撃による傷もなかった。
「良かった」
そう言い、俺は響を抱えると、後ろにいたアナザーライダーは俺に向けて腕を振り下ろそうとしていたが、その攻撃を止めたのはなんとゲイツだった。
「お前は」
「さっさと立花響を安全な所へ連れていけ。
その間は俺がこいつを相手する」
「・・・ありがとう」
「勘違いするな、立花響の安全が最優先だ」
その一言を確認すると、俺はすぐに響を抱えて、その場から離れる。
だがアナザーライダーはすぐに俺を追いかけようとするが
「お前の相手は俺だ」
そう言い、ゲイツが取り出したのは先程倒したアナザーライダーで作られたライドウォッチだった。
【アマゾンネオ】
その音声が鳴り響きながら、ゲイツは目の前に迫りくるアナザーライダーを見据える。
【ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!
アーマータイム!N・E・O!アマゾンネオ!!】
その音が鳴り響くのと同時に、ゲイツは青い装甲を身に纏い、その顔には「ねお」という文字が刻み込まれる。
「はぁ!!」
ゲイツはそのままアナザーライダーに向かって飛び掛かり、手に持った斧でアナザーライダーを叩く。
それに対して、アナザーライダーは片手で動きを止めるも、ゲイツはもう片方の手から剣を生やして、二つの武器を使い、アナザーライダーへと戦いを挑んでいく。
俺はその間、ただ響の安全を確保する為に家に戻った。
家には先程の騒ぎで多くの人が集まっており、俺はその中に見覚えがある人影を見た。
すぐに俺は変身を解除し、その人影の元にこっそりと会う。
「未来ちゃん」
「えっその声って、ソウゴさん!!」
俺の声に気づいて、振り返ってくれたのは響の親友である小日向未来ちゃん。
中学からの付き合いだが、その仲はまさに親友と呼んで良い程に仲が良く、あの事件以降も響と仲良くしてくれている貴重な友人だ。
「突然だけど、響を頼む」
「えっ響!?
どうして、あの、これって」
俺はそう言い、響が気絶しているのを見て、未来ちゃんは驚いているが、俺は今はこの場をすぐに離れなければならない。
「すまないが、俺はすぐに行かなきゃいけない。
まだ、危険が去っている訳じゃないから」
「危険って、どういう事ですか」
「まぁ不良に絡まれている感じだ。
あいつはすぐ近くまで来ているからな、俺が少し囮になってくる」
本当は不良なんかよりも危険な存在だが、アナザーライダーと戦っているなんて言っても信じてくれないし、信じてもらっても、危険な事に巻き込んではいけない。
「そんな、ソウゴさんだって、危ないじゃないですか」
「そうだね、でも、俺をここまで逃がしてくれるのに、あいつが囮になってくれた。
それを見捨てる事はできない」
そう、俺がここまで逃げて来れたのは皮肉にも俺の命を狙ってきたという、ゲイツのおかげだ。
響に危機が迫っていた時、あいつは俺が響を助けに行こうとした瞬間に俺に攻撃する事もできたのに、迷いなく響を助けてくれた。
それに、俺が逃げている間も、自分で時間稼ぎをしてくれた。
「きっと、俺はあいつの事を信じられるんだ」
俺が一体何をしたのか、それはまだ分からない。
けど、妹の命の恩人を放っておく訳にはいかない。
「だから、頼むね、未来ちゃん」
俺はそう言い、走り出し、ゲイツが戦っている場所まで向かった。
辿り着いた場所は何時の間にか山火事が起こり、周りは火で囲まれており、そんな中でゲイツがボロボロになりながら、アナザーライダーと戦っていた。
「ちっ、どうやらこの力とこいつでは相性が悪かったようだな。
どうする」
「ガアアァァ!!」
ゲイツは悪態をついていると、アナザーライダーはゲイツに、右手を向けるとそこから炎球が現れ、ゲイツへと迫っていた。
「変身!!」
【ライダータイム!仮面ライダージオウ!】
その音と共に、俺は炎の中を突き破り、ゲイツの前に立つと、変身で現れた時計が炎球を弾き飛ばし、俺は変身を完了する。
「オーマジオウ、なんの真似だ」
「助けにきた」
「何を、言っているんだ」
「だから助けに来た。
お前を」
「とうとう寝言を言うようになったか?
命を狙っていた俺を助けるだと?」
「悪いけど大真面目。
お前が響を助けてくれたから、俺はお前を助ける。
それだけで十分だ、それに」
俺はそう言い、アナザーライダーへと睨み付けながら、俺は腕に装着されているライドウォッチを一つ取り出す。
「俺は家族を守る為にライダーになったんだ。
だったら、家族を守ってくれた奴を助けるのは十分な理由だ」
『あぁそうだ!!
人を助けるのなんて、理由は関係ない』
そう言うとまるで同意するように、声が聞こえてくる。
『誰かが否定しようと関係ない。
君は誰かを助けたいから戦っているんだろ?だったらその思いは誰も否定できない、いや否定されちゃいけない。
君が戦う理由があるんだったら、戦って、生き残らなくちゃいけない』
「あぁ、だからこそ、俺はお前も、響も守って見せる!!」
【エグゼイド】
俺はその言葉と共にエグゼイドのライドウォッチを起動させると、ジクウドライバーにセットすると、そのまま回す。
【ライダータイム!仮面ライダージオウ!
アーマータイム!レベルアップ!エグゼイド!】
その音が鳴り響くと、先程までゲイツが変身していた姿と似た装甲が現れ、装着される。
さらに、俺の両腕にはまるでゲームのコントローラーのようなABボタンが付いた巨大なハンマー、ガシャコンブレイカー・ブレイカーが装着されると共に変身を終える。
すると、まるでタイミングを合わせたように、ウォズが目の前に現れ、その本を開く。
「お前は!!」
「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしらしめす時の王者。
その名も仮面ライダージオウエグゼイドアーマー。
また一つ、ライダーの力が継承した瞬間である!」
「エグゼイドか、なるほど、まるでゲームのような感じだな」
俺はそう言い、軽くジャンプしながらアナザーライダーを睨み付けると、アナザーライダーはそれに怒りを覚えたのか、片手に巨大な剣を取り出し、こちらに襲い掛かってくる。
だが、俺はすぐにその場を大きくジャンプし、ガチャコンブレイカー・ブレイカーをアナザーライダーに叩きつける。
「ぐぅ!!」
ぶつかった瞬間、その余りにも強すぎる突風で、周りの火は一気に鎮火し、そのまま俺はアナザーライダーを踏み台にさらに上へと跳ぶ。
「ぐぅがあぁ!!」
それにイラつき、アナザーライダーは先程のように火球を作り出し、こちらに向けて放っていくが、俺はその攻撃をガチャコンブレイカー・ブレイカーで叩き、アナザーライダーへと跳ね返していく。
そうした攻撃が当たる度に、アナザーライダーの身体に≪HIT!≫という文字が浮かび上がる。更に俺は両手にあるガチャコンブレイカー・ブレイカーをアナザーライダーに投げつける。
「フィニッシュは必殺技で決まりだ」
その一言と共に、俺はジクウドライバーに手を回し、回転させる。
【フィニッシュタイム!エグゼイド!クリティカル!タイムブレイク!】
ベルトから音が鳴り響くと、俺の足にはピンク色のエネルギーが集まり、アナザーライダーに向かって跳んでいく。
そしてアナザーライダーへとぶつかるのと同時に、俺はその場で飛び跳ね、さらにもう一撃と何度も繰り返し攻撃を与えていく。
そして最後に、俺はその場で跳び蹴りを食らわせるのと同時に後ろへと下がるのと同時に目の前にいるアナザーライダーは≪PERFECT≫の音と共に爆散した。
「はぁはぁ」
ここまでの一連の戦闘による疲労で倒れそうになった俺を誰かが支えた。
『俺も人を守る為にライダーになったけど、何度もその思いを裏切られた事があった』
「その声は」
上を見れば、先程まで戦っていたアナザーライダーとは違い、まるで騎士だと思わせる鎧を身に纏った仮面ライダーが支えてくれた。
『けど、やっぱりその思いを忘れてはいけない、それを君も忘れてほしくない』
「・・・あぁ」
そう言われ、俺は立ち上がると、目の前にいる仮面ライダーはこちらに手を伸ばし、俺もその手を掴んだ。
『城戸真司、仮面ライダー龍騎だ』
「立花ソウゴ、仮面ライダージオウです』
その一言が終えると共に、俺が握っていた手は光と共に消え、俺の手元には赤と銀のライドウォッチが現れる。
「はぁ、なんとかなった、あれ、ゲイツは」
俺は後ろを振り向くと、既にゲイツはいなくなっており、後に残っているのは戦いを終えたのを告げるように燃えカスとなっている木だけだった。
オーマフォームに使用するシンフォギアウォッチは
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天羽々斬
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イチイバル
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シュルシャガナ
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イガリマ
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アガートラーム