「メイドっているだろ」
「いるな」
「服の事に関してはよくわからんし戦争になるから言わないでおくが、自分の雇い主に対しての呼び方ってのがあるだろ」
「まあ、そうだな」
「どんなのが好みだ?」
「お前最近隠さなくなってきたな……あー、そいつの中身見てから考えるかね」
「俺だったら?」
「……メイド服着て雇われてるのがお前だったらってことであってるか?」
「そうだ。俺だったらどんな呼び方が合うと思う?」
「……ご主人、か?」
「なるほどご主人。様、は無しか」
「無し」
「ヒナタの場合は?」
「旦那様一択」
「はい御馳走さん」
side ナルチカ
あまりにも遅いので夫婦の寝室に性別転換の術でも仕込んでやろうと思ったところで家主が戻ってきた。命拾いしたな。
「地下に隠し通路作ろうかと思うくらい暇だったぞ」
「一応聞くけど作ってねーよな?」
「……。
作ってねーよ?」
「おいこっち見ろ。なんで目を逸らす。なんで疑問形だ。おい、聞いてんのかうちまだローン残ってんだぞ」
「大丈夫だこっちの世界のナルト。ナルトはぼんやりしてたくらいでこの家の中に変な細工は……俺の感知できる限りではしていないはずだ。まあ俺に隠れて色々とやってることも多いからあまり役に立つ言葉じゃないが……」
「いや、それでもありがてえよ。サンキューな、そっちのサスケ」
「……無邪気に笑うナルトとか初めて見た気がする」
「前に見せたがお前発狂してぶっ倒れて記憶失ってんだよ」
「……マジか?」
「おう。花京院の魂を賭けてもいいぞ」
「誰だよ花京院……まあお前が嘘を言うことはまず無いから信じよう。また今度見せてくれ」
「……」(無表情→無邪気な満面の笑み)
「ガヴェッ……」(血涙&鼻血&喀血&血液耳漏からの転倒)
「だから言ったってのに」
「おいサスケ死にかけてるぞ!?」
「残念なことに結構よくあることだ。飯食わせると大抵治るからちょっとキッチン借りるぞ」
と言っても今回作るのは仙豆の塩茹でなんだがな。仙豆は一番近い食材で言うと空豆だ。塩茹ででもなかなかにいける味になる。そして食ったら全快だ。凄いな、仙豆。
そんなわけで適当に鍋を出して水を張り、適量の塩を入れて豆を茹でる。これ、そのまま潰して発酵させて味噌にしても中々美味かったりするんだが、その場合一気に全快はしなくなるんだが継続回復効果が付いたりする。ベホマがリベホイムに化けるわけだ。料理に使うんだったら豆よりこっちの方が便利だし、事前に食べておくことでそれなりの時間回復効果が出るから料理バフとしてもこっちの方が有用なんだが……通常の仙豆はマジで致命傷って言う傷でも死んでさえなければ治せるのが便利だよな。
そんなわけで出来上がった塩茹でした仙豆を一粒食わせれば、元気百倍サスパンマン。なお、あまり食わせすぎるとヒナちゃんでもない限りは太るので注意すること。欠損とかがあるなら話は別だがな。
……ん? 欠損?
「……お前も食ってみるか?」
「え、何それ変な薬とか入ってんじゃねえの?」
「安心しろ、俺の世界の自宅の庭で育った豆だ。ちょっと腹が膨らむぞ」
「……まあ、貰うけどよ。いただきます」
結果→腕生えた。
「なんっだこりゃぁああぁあぁぁあぁぁぁ!!?」
「仙豆つってな? 欠損だろうが癌だろうが問答無用で治してしまう不思議な豆だ。もう三粒くれてやろう。残念ながら火を通してしまったから増やせないだろうがそこは諦めろ」
「いやいやいやいやおかしいだろこれはよ!? 腕無くなったの十年以上前だぞ!?」
「たった十年だろ。なんとかなるなる。なった結果が今のこれだ」
「足の一本や二本に加えて肩から先の腕の二、三本は治るから安心してくれていいぞ。副作用も常習性も無い事はこの俺が保証しよう。いや、便利すぎるからという点における常習性はあるかもしれねえけどよ。あ、こっちのサスケ用にもう一粒やろうか?」
「くれ」
「一応言っておくとこの豆増やすのに年単位でかかる上にほとんど増えないから結構な貴重品だ。大事にしろよ」
「う……ああ、わかった。助かる」
「また暇ができたら来る予定だし気にすんな。あとお前の息子に幻術かけて耐性つけようとしたけど失敗したわ」
「人の息子に何やってんだよ」
「不意打ちで修行が始まるのはよくあること」
「なお、俺から始めるばかりではなく向こうから始めることもあるのでそのあたりは対等」
「……結構いいコンビなんだな」
「じゃなかったら女になって子供作ろうとか思わねえよ」
「ソウダッタナ」(白目&吐血)
精神的なダメージが肉体に出やすいんだなこの世界の奴らは。九喇嘛と言うかチャクラ系生命体によくみられる特徴だが、完全な精神生命体と違って一応身体があるからギャグマンガ的な補正が掛かっているかのように精神的なダメージからは結構簡単に復活するからこっちもあまりそのあたりの事を考えなくて済んで楽だ。精神的な物に関しては俺を基準にすると大抵やりすぎ判定貰うからな。ただ、俺が転生する前の常識でも割とやりすぎ判定貰うのはいったいどういう事ぞ……?
まあいいやめんどくせえ。ともかく治ってよかったですね、以上。解散。
「あ、それじゃあ俺はそろそろ帰るわ。今度はヒナちゃん辺り連れてくるな」
「できればやめてくれ……」
俺はそんな言葉はとりあえず無視して世界を越える。時空間忍術ってちょっと便利すぎないか?
これにてNARUTOはお終いです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次はブリーチやな!
Q.え、これで終わり? 中途半端じゃね?
A.書きたくなったら続きを書ける終わり方にしています。
Q.で、ヒナタとか連れてきたらどうなる感じ?
A.老化がほぼ止まってるような状態なので凄まじく羨ましがられますね。