IS(インフィニット・ストラトス)~騎士の物語 作:武御雷参型
龍聖が一夏達と合流して食事を摂った後、龍聖は一夏達を連れて、マガツ・イカルガが預けられている研究所へと足を運んでいた。
「そう言えば、黒崎さんの機体って
徐に蘭が龍聖に尋ねる。
「そうだよ。俺の専用機であるマガツ・イカルガは、元々はうちの両親が経営している黒崎重工と国際IS委員会日本支部の合同で、建造された斑鳩っていう機体だったんだけど、色々とあってね」
「色々と言うと………?」
龍聖の言葉に弾が尋ねようとするが、龍聖は首を横に振る。
「これ以上の事については機密事項に抵触してしまう。俺や一夏達が話しているのであれば、問題ないけど、弾や蘭さんは一般人。だから、機密事項を知ってしまった場合、最悪、監視の目がほぼあると考えた方がいい」
龍聖の言葉に弾と蘭は表情を硬くする。そして、一夏の方を見ると、一夏も静かに頷いて返事をした。二人は未だに自分が機密の塊である日本支部に来ている事を、見学感覚でいたがこうして龍聖の話や一夏の態度を見て改めて、自分たちがいる場所の事を再認識したのである。
「さて、ここだ」
龍聖は一つの研究所の前で立ち止まる。
「ここに………」
蘭は龍聖の機体の事が気になって仕方が無かった。
「さて、入るぞ」
龍聖はそう言うと、研究所の扉を開けた。すると、部屋の一番奥に一機のISがハンガーに固定されていた。
「黒崎隊長、お疲れ様です」
龍聖たちが入って行くと、研究所内にいた全ての研究員が龍聖に声を掛ける。
「お疲れ様です。首尾の方は?」
「はい。マガツ・イカルガのデータについては、エルさんとアディさんのお陰で、問題なく終えています」
≪あっ、マスター≫
≪イカルガのデータを全て渡して、次世代機のお役に立てるのでしたら、僕たちはなんでもお手伝いしますよ≫
「その言葉だけでも、第三世代機や第四世代機の量産化計画が進みそうですね」
「ええ、その通りです。では、我々はこのデータを山本支部局長と虎徹社長に渡してきます」
研究員の言葉に龍聖は頭を下げると、イカルガの傍へと行く。
「待たせたな」
≪お身体の具合は如何ですか?≫
「まだ本調子とまではいかないが、流石にこのままだと有事の際には動けない可能性があるからな、軽く動かそうかと考えている」
≪なら、出力の半分以下で?≫
アディとエルの言葉に、龍聖は頷いて返事をする。
≪解りました。無理のない範囲でできることをサポートします≫
≪私も私も‼≫
「ああ、よろしく頼む」
龍聖の言葉と共にハンガーに鎮座していたイカルガが量子変換され、龍聖の手元に戻ってくる。
「さて、これで役者は全員揃ったことだし、蘭さんの完熟訓練でも行いますか」
龍聖は全員を引き連れ、天照隊が訓練している訓練場へと向かうのであった。
そして、ほぼ毎日乗って訓練を行っていた蘭は、操縦技術が上がり天照隊に入隊できる手前までになっていた。
「本日を持って五反田蘭さんの訓練全行程が終了したことを宣言するとともに、蘭さんには特例として天照隊臨時隊員として入隊してもらいます。尚、有事の際には緊急出動とかありえますので、学校の方には我々から直接、お話をしておきますのでご安心を」
「はい」
日本支部支部局長室で、睦月から修了書と説明書などを渡されている最中であった。
「ですが、勉学を疎かにしてはいけません。そこは注意してください」
「解りました」
部屋には天照隊の面々と一夏に箒、蘭の両親と兄である弾の姿があった。
睦月は蘭の両親に顔を向ける。
「突然このような形となってしまったこと、日本支部局長として謝罪いたします。申し訳ありません」
睦月が頭を下げると天照隊の面々も同様に頭を下げる。
「いえ、元はと言えば蘭がちゃんと確認をせずに試験を受けてしまったことが原因です。ですので、頭を上げてください」
「………そう言って頂けると我々も救われます。今後はこの様なことが無いよう、試験方法を模索していきます」
「解りました」
睦月の言葉に蘭の両親は、蘭の様に同じ被害が起きないことを願うのであった。
「では、これにて式典を終わります。後の事は黒崎隊長にお任せします」
「解りました」
龍聖は蘭と蘭の両親、兄の弾を連れて局長室を後にする。それに続くように一夏達も部屋を出ていく。
「さて、これで日本支部の戦力は増強しましたが…………確実に相手方も戦力増強してくるでしょうね………」
睦月は窓から見える空を見上げて呟くのであった。
誤字脱字、意見、質問等ありましたら送ってください。
IS学園でユニットを組んでほしいか
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やってほしい‼
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やる必要なし