「ランス! 大変だ!」
ルナテラスが来てから数日、ハンティが焦った様子でランスが今住まわせてもらっている家に飛び込んできた。
「何だハンティ。お前がそんなに慌てるなんて珍しいな」
ランス達は適当にくつろいでいた。
だが、ハンティの顔は真剣そのものだ。
「闘神が…魔人に乗っ取られそうだ」
「はあ?」
ハンティの言葉にランスは露骨に胡散臭そうな顔をする。
だが、ケッセルリンクだけは目を細めてハンティを見る。
「始祖様。レッドアイですか?」
「ああ。そうだ。魔人レッドアイ…どうやらそいつが闘神の体を乗っ取ろうとしているらしくてね」
「レッドアイか…色々な意味で厄介だな」
「勝手に話を進めるな。というかレッドアイって誰だ?」
完全にレッドアイの事を忘れているランスにスラルは呆れた声を出す。
「忘れたか、ランス。人間だったシャロンを殺した奴を」
「…そういやあいつ、最初は人間だったな。使徒だった期間の方が長いから忘れていたぞ」
シャロンを殺した奴、それでランスは思い出した。
ただ、シャロンはその後ケッセルリンクによって使徒にされる事で命を助けられたので、ランスはすっかり魔人レッドアイの事を忘れていた。
「で、どんな奴だったっけ」
「…まああの時はカミーラの方が印象が深かったからな。その後もレッドアイとは遭遇していなかったからな。ただ、我も魔人レッドアイがどういう奴なのかは知らない。ケッセルリンク、お前なら知っているだろう」
「ええ、スラル様。魔人レッドアイ…正直に言えば私としても奴は気に入らない」
ケッセルリンクは忌々しい奴の事を思い出したかのように顔を歪める。
「奴は寄生する魔人だ。恐らくは闘神の強靭なボディに目をつけ、その体を乗っ取ろうとしているのは想像に難くない。奴は魔力を至上とする狂人だ。話など通じないし、人を殺す事と魔力を高める事しか頭に無い知性の欠片も無い奴だ」
「とんでもない奴だね…僕達も色々と魔人には出会ったけど、レッドアイにはあった事は無かったな」
「魔王ナイチサが魔人にした奴だ。その残虐性と殺意を認められたような奴だからな。代わりに知性は全く感じられないがな」
「とにかく、そいつが闘神都市を乗っ取ろうとしてるという事か?」
「ああ。そうらしい…流石にそうなったら洒落にならないからね」
ランスも流石に顔を歪める。
闘神とも魔人とも戦った事があるランスとしては、やはりどっちも厄介な存在なのだ。
それに魔人レッドアイはシャロンが使徒になる切っ掛けを作った奴だ。
ランスとしてもここでぶっ殺しておいて損はしない奴だ。
「ケッセルリンク。日光無しでぶっ殺せるか」
ランスの言葉にケッセルリンクは少し眉を動かすが、少し考えてから答える。
「お前なら殺せる。確かに奴は魔法LV3の持ち主ではある。だが、ハッキリ言えば、奴の強さは寄生体の強さに依存している節がある。本体の部分ならば恐らくは魔人最弱だ」
ケッセルリンクの言葉にランス以外の誰もが驚く。
「おいおい…そんな奴が居るってのか」
黒部も流石に目を丸くする。
魔人四天王から『魔人最弱』という言葉が出てくるとは思わなかったからだ。
「だが、闘神に寄生しているのならば厄介な存在となる。それは分かるな?」
「フン、俺様からすれば大したことは無い」
「そしてもう一つ。奴の無敵結界はあくまでも本体の部分のみ、それ以外の所に無敵結界は作用しない」
「って事は闘神の体ならぶん殴れるって事か?」
「そうだ。それが奴の弱点、守れるのは本体だけで寄生体が大きければ大きい程その無敵結界の範囲が狭まる」
「よし、じゃあさっさと殺しに行くぞ。ジル、準備しろ」
「はい、ランス様!」
ランスの合図に皆が動き始める。
「…随分と積極的だね、今回は」
「ああいう奴はさっさとぶっ殺すに限る。それにケッセルリンクが居ればザコだザコ」
「魔人相手にそう言えるアンタが羨ましいよ…ま、今回は頼もしいけどね!」
そう言ってハンティがマニュピュレーターでランスの肩を叩く。
「死ぬんじゃないよ。こんな戦いで」
「当たり前だ」
「で、今度は闘神都市γって所かよ」
ドラゴンであるカインがランス達をジロリと見ている。
「文句が有るのか。お前は俺様を見捨てた大罪人だろうが」
「あの後俺は魔人の襲撃を受けたんだよ! あの後バークスハムとかいう奴がまた俺の前に現れやがった! しかも飛べないしよ…体を休めてたんだよ」
「フン、そういう事にしといてやる。治ったんなら俺様のために働け」
「全く…お前って奴はドラゴンを何だと思ってんだよ。でもよ、今回は人数が少ないな」
「僕とお町は残る事にした。万が一のため、カラーの皆の誘導とかもしないといけないしね…」
今回闘神都市に行くのはランス、ジル、レン、ケッセルリンク、黒部、そしてルナだけだ。
「万が一が起こったら正直カラーの運命は終わるんだけどね…でも、それでもやっぱり念のためっていうのは必要なのさ」
ハンティは少々暗い顔をしている。
カラーの運命は本当にか細い道を辿っているようなものだ。
一応聖魔教団との繋がりはあるのだが、ハンティ自身は聖魔教団とは協力体制では無いし、何よりも聖魔教団の未来がここから良くなるとは思えない。
もしここでペンシルカウが壊滅したら…本当にカラーの未来は詰みかねない。
「レッドアイには理性が無いわ。だから本当に闘神都市を乗っ取っちゃったら…本気でカラーを攻撃してくるわ」
「…闘神γはカラーの事知ってるからね。その記憶を辿って、という事も無いとは言い切れないからなね…」
ハンティとしてもそんな事は無いとは思いたいが、最悪な事は想定していないといけない。
そうする事によってカラーはこれまで生きながらえてきたのだ。
「で、お前が新しい奴か?」
カインはジロリとルナを見る。
「ああ、ルナだ。宜しくな」
ルナは目の前に居るドラゴン相手にも物怖じする事なく笑う。
そんなルナを見てカインは目を細めるが、少し悩んだ後でその悩みも何処かへいったようだった。
「まあいい、乗りな。魔人が相手だって言うなら時間は少ないだろ」
カインの合図にランス達はカインの背中に乗る。
そしてそのままドラゴンに乗って闘神都市を目指していった。
「…やれやれ、ランスには一番大変な事ばっかり押し付けちゃってるな」
ハンティはランス達が飛び去った後を見ながら呟く。
「そんなにかい? 僕はカラーとランスの関係は知らないし、聞くのも野暮だと思って聞かなかったけど」
ブリティシュもカラーとは浅からぬ関係…というか、一方的な被害者であった。
ただ、ブリティシュもその事は恨んでいないし、カラーには助けられてきたと思っているし、今も実際に助けられている。
ランスとカラーの関係は少し気になっていたが、本人たちが話さないなら別に聞く事も無いと思って敢えて聞かないでいた。
事情を知ってそうな日光もランスとの関係については絶対に話さなかった事も有り、自分が立ち入るのも筋違いだと感じていた。
「…まあ別にアンタ達に隠すような事でも無いんだけどね。良くも悪くもあんた達はランスの関係者だからね」
「私も少し気になっては居たけど…ランス君って、カラーの英雄とか言っているけど、その内容までは正直分からないのよね。ランス君ってそういう説明下手だし、ジルは良く知らないみたいだし、スラルも話そうとはしなかったし」
シルキィもランスとカラーの関係はやはり気になる。
彼女もランスと共に行動をしていた時、このペンシルカウがその拠点だった。
実際にランスはカラーを助け、魔人メディウサを倒している。
「ランスがカラーに入れ込んでいるのは感じているけどね。ただ、カラーと人間は基本的には不仲だしね」
「それはカラーの歴史が招いた事だからね…そこはカラーの自業自得さ。ただ、ランスは基本的にカラーの問題に巻き込まれている側だからね…」
「自分から巻き込まれに行っている所もあるじゃろう、あの男ならば。女のためにならどんな苦労も厭わぬ男じゃ。容姿が美しいカラーのためになら何をしても不思議はあるまい」
「それだけじゃ無いとは思ってるけどね。ま、聞きたかったらスラルかレン…ケッセルリンクに聞きな」
そう言ってハンティの姿が一瞬で消える。
瞬間移動で何処かへ移動したようだ。
「…問題なのはその奴等が話してくれない事だと思うのじゃがな」
お町の呆れたような声に皆が同時に頷くのだった。
「ウケケケケケ! 闘神も闘将もキルあなた!」
「魔人め…これ以上好きにはさせん!」
そして闘神都市γ―――そこでは闘神γと魔人レッドアイが戦いを繰り広げていた。
闘神γは魔人レッドアイに魔法を放つが、その攻撃は魔人レッドアイには通用しない。
無敵結界の前には闘神であろうともまともにダメージを与える事は出来ない。
「ウケケケケケ! 惨めなルーザーの闘神! でもそのボディは使えるね!」
魔物兵に寄生したレッドアイは強烈なLV3魔法を使いながら襲い掛かって来る。
魔人レッドアイだけでなく、かなりの数の魔物兵も便乗しており、それはまさに戦争に相応しい光景だった。
「クッ! 闘将部隊は何としても魔物達の侵入を防げ!」
闘神都市を墜落させるにはマナバッテリーを破壊すれば良い事は既に魔物達には伝わっている。
ただ、魔人にとっては闘神都市の撃墜は最後の締めであり、目的は魔人とも戦える性能を持つ闘神との戦い…いや、娯楽だ。
実際には無敵結界が有るので、戦いとは言えない一方的なものなのだ。
好戦的な魔人達はあくまでも闘神や闘将との戦いが目的の中、この魔人レッドアイは少し違う。
レッドアイは高性能の闘神に目をつけ、その体を自分のものにするべく闘神都市に攻撃を仕掛けていた。
連れてきている魔物兵も言わば闘将に対する露払いでしかない。
しかし何よりも恐ろしいのはやはりそのLV3という技能から放たれる凶悪な魔法だった。
「キルあなた!」
「ぐわああああああ!」
強靭な体を持つ闘将だろうとレッドアイの魔力の前には意味はない。
闘神と闘将の弱点は魔法だ。
魔力で動く闘神や闘将は魔法を阻害する素材を使って作る事が出来なかった。
ルーンもフリークもそこを改善する事は最後まで出来なかった。
それが出来た闘将はただ一体のみで、それはまだ作られても居ない。
そしてレッドアイの魔法は闘将ですら一撃で屠る程の魔力なのだ。
どんどんと護衛の闘将達が倒れ、闘神γはどんどんと追い込まれていった。
「クッ…最早ここまでか…!?」
闘神γは襲い掛かって来る魔物兵達を倒していくが、その魔物兵の中にレッドアイが存在していた事に気づいた時はもう遅かった。
「ウケケケケケ! 闘神ボディ、頂くね!」
「な、何だと! ぐ、ぐわああああああ!」
魔人レッドアイが寄生していた魔物兵のボディを離れ、闘神γのボディにとりつく。
闘神γの意識はどんどんと失われてゆき―――
「ケケケケケ! 闘神ボディ…中々のパワーね!」
とうとう魔人レッドアイに闘神γのボディは乗っ取られた。
レッドアイが哄笑を上げていた時、闘神都市γの上空に大きな影が現れる。
「な、なんだアレは…?」
「ド、ドラゴンだ!」
魔物兵達は突然現れたドラゴンに慌てふためく。
そんな魔物兵を嘲笑うかのように、黒いドラゴンは闘神都市γに着地すると、その口から凄まじい電撃ブレスが放たれる。
「ぎゃああああああ!」
カインのブレスに巻き込まれた魔物兵達は一瞬で消滅する。
「チッ、どうやら遅かったみたいだな」
カインは目の前に居る闘神を見て目を細くする。
強力なドラゴンであるカインには目の前に居る闘神の状態がどうなっているのかハッキリと分かる。
目の前の闘神からは凶悪な魔人の気配しか感じられなかった。
ランス達は闘神都市に降り立ち、目の前の闘神を見る。
「間違い無いな、レッドアイだ。どうやら完全に闘神の体を乗っ取ったようだな」
ケッセルリンクが闘神γの胸元に寄生しているレッドアイを見て鋭い視線を向ける。
元々ケッセルリンクはレッドアイを嫌っていた。
知性が全く無く、ただ魔力だけを求め殺戮を繰り返す狂人。
そしてその傍らには哀れな人間が1人居たのを知っているが、ケッセルリンクは手を出せずにいた。
魔王の命令で基本的に魔人同士の争いが禁止されている事、そしてまともにレッドアイとぶつかればケッセルリンク自身も只では済まないのは分かっていたからだ。
自分だけならばどうでもいいが、間違いなく使徒達も巻き込まれる。
そして使徒達も命を賭して自分を守るのが分かっていたからこそ、ケッセルリンクとしても迂闊には動けなかった。
「ランス、奴は強い。が、弱点もある」
「ほう」
「奴の無敵結界はあくまでもあの本体の宝石だ。そして無敵結界が守るのは本体のみ…闘神の体には無敵結界は適用されない。あの中心部分だけは守られているがな」
「なら問題無くぶっ叩ける訳だな」
「そうだ。遠慮は必要無いだろう。それに奴は死んでも何も問題の無い奴だ。今のお前なら殺す事が出来るだろう。だが油断するな…奴は魔力だけは本物、シルキィの作ったその防具でも奴の魔法を完全に防ぐ事は不可能だ」
「フン、だったらその前にぶっ殺すだけだ」
ランスは剣を抜いて構える。
「オー…またしても無力なヒューマンが来たか。この闘神ボディの前には全てがキルね。邪魔する奴は全てキルあなた」
相変わらず意味の分からない言語を放ちながらも、レッドアイから殺気が膨らんでいく。
「ランス! あの闘神とかいう奴もぶっ壊しても構わねえのか!」
「構わん。どうせ闘神なんて後で敵になるんだ。だったら今のうちにぶっ壊す!」
(後で敵、か。やはりランスは闘神を知っている…そして戦っているのは間違い無いか)
スラルはランスの言葉を聞いてある程度理解するが、どうせランスが動こうがどうしようもない事だと頭を切り替える。
「ジル、私達はランス達の防御に回るわよ。そうじゃないとレッドアイの魔法は防げないから」
「分かりました」
レンとジルはレッドアイの強力な魔法からランス達を守るべく立ち回る事を決める。
「さあ、オレにとってはある意味初陣か…相手はレッドアイ、相手にとって不足はない! 行くぜ!」
ルナも刀を抜くとレッドアイとその周囲に居る魔軍に向かって突っ込んでいく。
「俺達も行くぜ、ランス!」
「フン、どうせ一番活躍するのは俺様だからな!」
ランスと黒部もそれに続いて魔軍に向かって行く。
「ケッセルリンク、あたなはどうするの?」
「魔物兵が片付くまでは私もランス達を守る。厄介なのは何よりも奴だからな」
「そんなに強いんですか? あの魔人レッドアイは」
「ジル…君は知らないだろうが、奴は魔法LV3を持ちながら知性を持たぬ狂気を持つ奴だ。だからこそ、恐ろしい奴だ」
そのケッセルリンクの言葉を象徴するように、魔人レッドアイから凄まじい魔力が放たれる。
「キルキルキル! 邪魔する奴はキルあなた!」
そう言いながら、闘神γの五指から凄まじい魔力砲が放たれる。
特徴的な指から魔力が放たれ、それは魔物兵すらも巻き込みながらランスに襲い掛かる。
「「「ぎゃあああああ!!!」」」
魔力砲に貫かれた魔物兵の悲鳴が響く。
ただ、その砲撃は肝心のランス達には当たっていない。
「ウケケケケ! 中々に素晴らしい威力!」
「レ、レッドアイ様!? に、人間に当たってません!」
「オー! これは魔法なのに当たっていない?」
この世界の魔法は基本的に絶対に命中する。
だが、レッドアイの放った魔力砲は確かに凄まじい威力を持っていたが、それは目標であったランス達には当たっていない。
代わりにその直線状に居た魔物兵を貫いただけに終わった。
「ホワッツ!? この闘神が使っていたのは全てマジック! それがヒットしないなどアンビリーバブル!」
魔法は絶対に当たる、それが常識であるレッドアイには自分の放った魔法が当たらないなど信じられない事であった。
だが、実際には闘神γが放ったのは魔法では無く、魔力をギミックにして放たれる砲撃だ。
言わばアイテムであり、それは確実に命中する代物ではない。
そしてレッドアイはそれを理解する知性が存在しない―――それが魔力のみを求め、破壊と殺戮を繰り返す魔人の本質だ。
「ラーンスアターーーーック!」
ランスは飛び上がり必殺の一撃を生き残っている魔物兵に放つ。
凄まじいオーラが魔物兵を巻き込み、魔物兵がバラバラになって吹き飛ぶ。
「アレが父の本気の一撃か…やっぱり凄いな」
ルナは誰にも気づかれない小声で呟く。
母の言う通り父は強い。
父に学ぶものが有るという母の言葉の意味を強く理解出来る。
「オレも行くか! 吹っ飛べーーーーー!」
ルナテラスもランスと同じように飛び上がると、ランスアタックと同じように刀を振るう。
ランスよりも威力は弱いが、それでもランスと同じようにオーラが放たれ魔物兵を打ち砕く。
「やるじゃねえか!」
黒部はそんなルナを見て楽しそうに唇を吊り上げる。
「久々に魔軍相手に暴れられるな! お前達には恨みが有るんだ、存分に晴らさせて貰うぜ!」
そして力任せに魔物兵に爪を浴びせ、強大な腕力で魔物兵を砕いて行く。
「な、何だこの人間!?」
「ば、バケモノか!? 闘将よりも酷い奴等だ!」
魔物兵は悲鳴を上げ逃げようとするが、
「エスケープはギルティ! ウケケケケケ! 邪魔する奴は全てキル!」
魔人であるレッドアイがそれを許さない。
レッドアイにとっては魔物兵など全て使い捨ての道具でしかない。
いくら死のうが、自分が無事ならばそれで良いのだ。
尤も、それはほぼ全ての魔人が持っている共通認識だろうが、レッドアイにとっては自分以外は全て塵芥だ。
「当たらないなら当たるようにするだけね! ファイヤーレーザー!」
レッドアイから強烈な魔法が放たれる。
それは只のファイヤーレーザーではなく、全ての対象を消滅させる光となってランスに襲い掛かる。
「うぎゃあああああ!」
「あ」
だが、そのファイヤーレーザーはランスでは無くその直線状に居た魔物兵に当たる。
闘神のボディを奪い、テンションが高くなったレッドアイはただただ魔力に任せて魔法を放っただけだ。
だから自分の魔法が誤射をしても全く気にしない。
最終的に人間など全員殺せばいい、本気でそう思っているのだ。
なので戦い方もいい加減で、ただただ強力な魔力に物を言わせ相手を殺すというシンプルな行動。
だが、魔法LV3という伝説級の力があるのでそれだけで全ての敵を蹴散らせるのだ。
「ぶっ潰す!」
「それが一番簡単で良いよなぁ!」
ランスと黒部は魔物兵を蹴散らしながらレッドアイに向かって行く。
「ヒューマンは全てキル! ウケケケケケ!」
レッドアイはそんなランス達の勢いを見ても意にも介さず魔法を放ってくる。
「防ぐぞ、ジル! レン!」
「分かってるわよ!」
「はい!」
レッドアイの魔法をジル、レン、ケッセルリンクは魔法バリアで何とか防ぐ。
「く…何て重さ…!」
ジルはその魔法の威力に唇を噛む。
その恐ろしい魔力はジル達をもってしても完全に防ぐのは難しい。
だが、それでもこの三人でレッドアイの魔法を防げるのは彼女達が強いからだ。
「がはははは! 闘神だろうが魔人だろうが俺様の敵では無いわ! ぶっ殺す!」
そしてランスと魔人レッドアイの本格的な戦いが今始まる。
闘神γの指を見てもう攻撃方法がジオングしか思い浮かびませんでした
ただオールレンジ攻撃は流石に無理だろ…という事で
そして一つ設定がどうなのか分からないので、自分なりの設定を
魔法を使ったアイテムは魔法と違って必中ではないという事で
色々と考えたのですが、魔法とは少し違うという事で
それとジオングの指のメガ粒子砲が必中とか酷すぎるし…