いや、それとも始めから同じ道などなかったんだろうか。
猫かわいい。
初投稿ですが、よろしくお願いします。
君と初めて出会ったのは、小学生の時だった。
まだこの街に来たばかりで、どうすればいいのか、友達ができるのか、心配していた僕に初めて話しかけてくれたのは、君。
まず最初に引かれたのはその笑顔。
優しい瞳。
一目で好きになった。
それから、僕は何年かを君と過ごした。
朝、一緒に登校し、放課後は友達と一緒に遊んだ。
秘密基地だって造ったね。
あの時はとっても嬉しかった。
子どもでも協力すればやれるもんだと実感したよ。
さすがの僕でも少し心が踊らなかったと言ったら嘘になる。
まあ、僕は君よりも大人だから、君みたいにはしゃぎ過ぎて転んじゃうなんて馬鹿な真似はしなかったし、そこらの動物みたいに騒いだりはしなかったけど。
小学校を卒業してからは、あまり秘密基地には行かなくなったね。
実は、僕は今でもたまに遊びに行くんだ。
もう見る影もないくらいにボロボロ。
でも、僕一人じゃ直せるとは思えないから、君がまたそこに来てくれないかと思ってた。
だから一度だけ、高校生になったとき、君がまた秘密基地に訪れてくれた時は嬉しかった。
でも、君は直ぐに修理を諦めてしまったから、結局秘密基地が直ることはなかったのだけれど。
昔には戻れないのだろうか。
もっと体は自由に動くし、やりたいことを好きなようにやれる。
将来の事を考える必要なんてない。
そんな日々に戻れたなら。
秘密基地からの帰り道。
君が笑って僕に今日の出来事を話してくれた。
僕だって隣に居たんだから全て見ていたのに、それでも。
まあ、君の笑顔を見る絶好の機会だったからかまわなかった。
僕の隣を今、君が走って行った。
あの日みたいに笑顔で僕に話しかけるなんて事もなく、ただ通り過ぎていった。
時とは、川と同じで流れていくもの。
連れ去っていくもの。
君の思い出の片隅にいるであろう僕は、もうあの日々と共に、胸の奥底の引き出しとやらにしまわれてしまったんだろう。
僕も、君も、大人になっていく。
最後まで君の事を見守り続けるのは、僕には無理だ。
もしも、その時が訪れるようなことがあったら、僕が君の代わりになろう。
僕は君よりも先に死ぬんだ。
だからお願い、あの日々を忘れないでください。
僕の心を占めるあの時間は、君にとっても大切なものであるように。
また君が僕の直ぐ近くを走って行く。
その顔に僕の望む表情はない。
ただ、今日も始まるであろう灰色の日々に思いを馳せていて、他の行き交う大人と同じ、無表情を浮かべていた。
君があまりにも僕に感情を向けてくれないから、僕は精一杯、大きな声で君を呼ぶ。
『ニャア!』
(ねえ、待ってよ!)
君が僕を見ることはなかった。
それは、これからもずっと。
一人と一匹の道は、もう二度と交わることはない。
友達とテーマを決めて小説を送りあっているのを、投稿してみました。
テーマは猫。
サブテーマは高校生でした。
猫って不思議な雰囲気があるような気がします。
なんとなく分かりにくい内容ですみません。
誤字脱字等がありましたら、連絡お願いします。
こんな駄文を読んでくださりありがとうございました。