マスターの絆は砕けない   作:きど

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外伝1

「おはよう!立香くん!朝だぞ〜!ほら、一緒に大学に行こう!!」

「おはようございます、トシノリさん。今日もお元気ですね」

 

顔を洗って朝ご飯を食べていると、いつもの様にトッシーが我が家に突撃して来た。毎朝本当に元気だなあ。

 

「おはよう!マシュくん!私はいつでも元気だとも!」

「おはよートッシー。毎日迎えに来なくてもいいのに…まあ、いつも通り朝ご飯食べ終わるまで紅茶でも飲んで待っててよ」

 

あれから雄英高校を卒業したトッシーは、ヒーローの本場であるアメリカの大学に留学した。卒業したら一も二も無くヒーローになると思っていたので正直意外だ。

 

酉野さんと志村さんが「ヒーローになる為の勉強ならいくらやっても損はない」と強く勧めてくれたのだ。

今まで裏社会の帝王として君臨していたオール・フォー・ワンに対抗する為、彼と戦い続けた全てのワン・フォー・オール継承者たち。その継承者としての義務からも解放された…「自分が平和の象徴にならなければ」と気を張って過ごした高校時代を案じてのことだと、後でこっそり教えてくれた。

まあ、同時にお前も自由にして来いと、いつの間にか結託していたダ・ヴィンチちゃんと一緒に僕をトッシーと同じ大学に放り込んだんだけどね…

 

僕も実年齢にそぐわない学生生活は辛かったし、勉強は今も昔もサーヴァントのみんなに教えて貰っていたからそんなに問題は無かった。

強いて言えば、身体は普通に子供なので、体力もないし眠くなるのも早いのがネックだ。

 

僕も一応トッシーと同じヒーロー科に所属している。雄英でヒーローとは何たるかを学び、既にヒーロー免許を取得している彼とまだ義務教育も脱していない僕とでは当然殆どの授業は別になる。ので…こうして毎朝迎えに来ては一緒に行こうと誘って来るのだ。

毎日わざわざ来ると言っても、ダ・ヴィンチちゃんが手配したセキュリティの高い同じマンションの隣の部屋に住んでいるのでね…

迎えに来ると言ってもエミヤの料理の虜にならない人間など存在しないので、トッシーも結構な頻度で家で朝食を食べて行く。当然だね。

 

アメリカはヒーローの本場だからか個性使用に対する法整備なんかも整っていて、個人でもきちんと申請すれば個性の使用許可が割と簡単に下りる。

僕はヒーロー科の生徒だし、個性を鍛えるという面でもサーヴァントの常時実体化は必要なので、個性使用許可証を所持している。

 

ママの淹れてくれたイングリッシュブレックファーストティーのいい匂いが漂う。名前の通り朝ご飯の時に飲むのにいい紅茶だ。カフェインとかが多くて目が覚めるらしい。

 

「う~ん、今日も素晴らしい紅茶だ!私はもう貴方の紅茶以外飲めなくなってしまいそうだよ!HAHAHAHA!!」

「俊典はマスターよりもいい舌をお持ちの様だ。作り甲斐があるね」

「食後の紅茶とランチのお弁当、ありがとうございました。エミヤさん。そろそろお時間ですし行きましょう!先輩、トシノリさん」

「ありがとう。じゃあ、行ってきます!」

「ご馳走様!それじゃあ行こうか!」

 

大学だし、見た目の年齢も違うけど、マシュや他のサーヴァントのみんなと一緒に学校に通えるなんて…この世界でも、敵と呼ばれる人たちが居て、人々を害そうとしていることに変わりはないけれど…僕たちに許された、こんな何でもない日常が、僕は心から嬉しいんだ。

 

だから「みんなと一緒に居たい」なんて我儘な理由で個性を使うせめてものお詫びとしてでも、僕はまた、誰かを救う戦いをしたい。




久々の更新です。
すみません…書けなくて…書くのって難しいですね…

何気にこの話で初めて名前呼ばせました。
今までオールマイトにとってマスターは、将来自分の(高校やヒーローの)後輩になるだろう小学生の男の子で、歳が離れているけどお友達…でもまだ自分の背負っているものや社会の暗部みたいなものをさらけ出して頼れる存在ではない…そもそもOFAやAFOの話は絶対にする気は無かったけどバレたしその上助けてもらったというのが、対等な関係になったみたいな…こういうの大好きです。
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