魔法少女まどか☆マギカ~心を写す瞳~   作:エントランス

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お久しぶりですの方もあれば、初めまして。
少々遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
気付けば半年以上も空けてしまい、申し訳ありませんでした。ちょくちょく書いてはいたんですが、中々纏まらず書き直したりの繰り返しでした。
とは言っても、この話、あと二割くらい完成してなかったので、分割して今回は3000文字で短いです。※久しぶりなので文章に違和感があるかもしれません。


白衣ほむら①

目覚てから陽も少し傾、もうすぐ三時を報せる鐘が街中に響き渡る時刻。

見滝原私立病院の上層に位置する一室にて。

 

「こんのおおおおッ!! 抜っけろォォーーッ!!!」

 

俺の目の前には、恭介から蝋燭を抜こうと必死に頑張っているさやかがいて……。

 

「ぎゃあああああ!!! 痛い痛い痛いッ!! 痛いよ さやかァァアア!!」

 

何とも、目を覆いたくなるような惨劇が行われていた。

 

「で、デリケートな場所なんだから、もうちょい優しく…」

 

「うっさいわ! いくら幼馴染みの頼みだからって、こんなモン引っこ抜かなきゃいけない私の身にもなってくんない!?

私だってやりたかーないわよコンチクショォーッ!!」グググッ

 

「 あ、あ、ああ~ッ!

ヤバい、痛くて何か夢と希望も抜けていってしまいそうな気がする!」

 

「あんたの夢と希望は何処に詰まってんのよ!?」

 

ちなみに今の状況はと言うと、まずベッドの上に隣り合わせで座る俺とほむら。

それと涙目になりながら四つん這いの燭台となった恭介の臀部に脚をかけて、全力で蝋燭を抜こうとするさやか。あとは、恍惚とした顔で何かに目覚めかけている恭介と、それと…。

 

「ハァ~…どうしよう全然抜けない」

 

「逆だよ、さやかちゃん」

 

「え、何が?」

 

「漫画だとこういう場合────『何? 尻が蝋燭をくわえ込んで離さない? それは無理矢理引き抜こうとするからだよ。逆に考えるんだ。あげちゃってもいいさ』っていうカンジで、パパからアドバイスを聞いたジョ●サンがD●Oに…」

 

「ちょ、ちょっと待てまどか! いろいろツッコミたい事はあるけど、なにその漫画!? 誰からそんなふざけた本を…」

 

「腐蝶さん」

 

※腐蝶 栄子

ビジュアルはいかにも委員長風とっいた、整った顔立ちに眼鏡をかけた少女。クロト達のクラスメイトにして、その正体は見滝中学の腐ってやがるな女子の集団『腐乱魁』の会長。BLをこよなく愛し、その為に薄い本を自分で量産して校内で着々と信者を増やすこと一年、今では大規模なBLシンジケートを築いている危険人物。

転校初日、ほむらにいかがわしい本を勧めてきたのもコイツ。

 

「あ、あんの腐れ眼鏡ェ…! 私の親友になんつーもんを…つかどーする気よ?」

 

「うん、だからァ────押し込んじゃえば、万事解決♪」

 

「待つんだ鹿目さん!!

それって何も解決してな『ドズッ』きっっくううううううッッ!!?」

 

「蹴り入れんなァ!!」

 

 

最後に楽しそうな笑顔と共に、見事な一撃を繰り出すまどか───といった感じだ。

 

あれから色々あった。

ほむらが俺をマミ姉から助けてくれた後、ほむらに再会の言葉を言う間も無く、ほむらと一緒に来ていたまどか達がナース長と共にやってきたり。

まどかなんか泣きながら俺に抱きついてきて、目を覚ました事に喜んでたんだけど……うん、言えば殺されるから口には出さねぇけど、マミ姉と違って肋骨が当たって痛かったとだけ言っておこう。

ちなみに、暴走したマミ姉は駆けつけたナース長に捕まり、別室でこってりと説教中。

 

んでその次に入ってきたさやかが、見るも無惨な姿の恭介を見て────今に至るという訳だ。ていうか今結構根元までイってたけど、恭介は大丈夫なのか?

 

「ちょっ恭介、大丈夫!?」

 

「だ、大丈夫……でも、僕の…チ…暴れん坊将軍……」

 

「え!? え!? 何? チ!? チってなに!?」

 

「鹿目さんはとんだじゃじゃ馬奏者だね。まさかロックと見せかけてジャズ、そしてチ……こんな変則的な即興ライブ見たことがない」

 

「私、ジャズなんて知らないんだけど…」

 

「ふふ、謙遜しなくていいよ。……ああ、感じる。炎の様な熱い熱意が呼び起こす新感覚(性癖)。そしてその旋律が織り成し奏でる新世界への調和(ハーモニー)。───さやか、楽譜の用意を。この感動を譜面に残しておきたい」

 

「どんな感動を残す気ィィィ!? 恭介、あんたナニに目覚めちゃってんの!? 頭ジャズってんじゃないの!?」

 

「ジャズっているともさ。だから今のウチに書きとめておきたい」

 

「きょおおおおすけえええええええ!!!」

 

 

────…駄目だこりゃ。

ったく、騒がしいったらありゃしねぇ。……ホントに…。

 

「平和だねぇ~」

 

ここ最近、魔女退治やらなんやらで血生臭い事ばっかだったし……ていうか俺、死にかけたんだっけ? そのせいかな、この平穏が脆く儚く、そして尊いモノなんだと実感出来る。

本当に生きてて良かった。もう一度、こいつ等の顔が見れたんだから。

 

「……お前のおかげ、だな」

 

「? なにか言った?」

 

横にいるほむらの顔を見ながら呟いた俺の一人言に、ほむらは首を傾げている。

……恭介はまだ手間取ってるみたいだから、話してても大丈夫か。

 

「……魔女に殺されかけたあの時、誰かが俺を護ってくれたのをぼんやりとだけど覚えてる。お前だろ? 他の魔女倒しに行ってたのに、助けに来てくれたんだよな?」

 

「…………」

 

確かめる様に問う俺の言葉に、ほむらは答えるでもなく、目をつむって黙って聞いていた。

 

「おまけにお前が俺を病院に運んできて、ずっと看病までしてくれたんだって恭介から聞いてさ……何て言うか、いろいろ面倒かけたかなって…。……悪かった」

 

俺の為に学校を休んだりして、色々と苦労かけたほむらに対し、俺は頭を下げる。

 

だって、学校を途中で抜け出していたとはいえ、その後は俺の看病、さらにその後は夜遅くまで魔女を狩りに街に出ていたんだと推測すると、寝る暇なんてここ四日、殆んどなかっただろう。その証拠に、ここに来てからほむらの目は少しうとうとと微睡んでいて眠そうにしていた。

しかし、ほむらはそれは違うと首を振り、否と云う。そして…。

 

「……面倒なんかじゃない。看病してたのは私が勝手にしたことだし、それに本当なら救えなかった筈の命を幾つも救えた。十や百の魔女を倒す事よりも、私は貴方を護れて良かったと思う。それと…」

 

“言っただろ『護る』って。俺は約束を守っただけだ。

───それに、そこは『ありがとう』だろ?”

 

「どうせなら、謝られるより感謝の言葉の方が……私は嬉しい」

 

「……そっか…」

 

と、どこか遠い想い出に懐かしさに思い馳せている様な笑みで、俺にそう言った。

 

「ありがとな」

 

「……ん」

 

クシャっと少し乱暴に髪を撫でながら言う俺の感謝の言葉にほむらは短く頷き、返事を返して───て、あれ? ……今、何でほむらの頭を撫でたんだ?

いくら友達っついっても俺達、まだそんな気安い関係じゃないはずなのに……何故だろう。こうするのが当たり前の様に、自然と頭に手が伸びていた。

 

それに、何時までも触っていたくなるようなさらさらとした、この絹みたいな髪。

 

────この感触……前に何処かで…?

 

掌から感じる不可思議な既視感(デジャヴ)が俺の記憶の扉を刺激し、こじ開けようとしてくる。

それが、何故かとても悲しいことだった様な気がして、思い出そうと試みる。

……だがそこまでだった。

 

まるで俺が扉を押して開けようとすると“まだ、その時じゃない”とでも言う風に、向こう側から押さえつけられている様な感覚。

扉は堅く閉ざされていて……ひどく、もどかしい気分になった。

 

───……まっ、いっか。

 

大人しく撫でられているほむらの顔は表情こそ変わらないものの、その纏う雰囲気は明るくなって嬉しいという感情が此方にも伝わってくる。

この既視感の事は気になるが、ほむらが喜んでくれてるなら今はそれでいい。

 

それに、さっきからずっと気になる事がある。

この部屋に来た時から聞かないでって言いたげな雰囲気だったからツッコミをいれるべきかどうか迷ったけんだけど、やっぱ気になるからそろそろ本題に入ろう。

 

「んで?」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故にナース服?」

いや、別にいいんだよ。

だって丈の短いスカートから覗くガーターベルト装備の生足とか、中学生とは思えないくらい色気が出ててエロいし。おまけに、その黒髪をピンクのシュシュで軽く一つに纏めて垂れ流した髪を肩に回してる所とか、その……正直似合っててスゲーかわいい、眼福です。

 

「……あまり、こっち見ないで…」

 

あっ、その顔を紅くして俯いてる所も俺的にポイント高いかも。

あーあ、これで胸部がマミ姉並みなら更に高得n…。

 

「どこ見てるのよ」ぶすっ

 

「ギャース!! 目が、目がぁ~!」

 

ほむらの羞恥心で朱色に染まっていた顔は一変して成りを潜め、真逆な凍てつくような眼差しをしながら目潰しを繰り出してきやがった。

痛みに悶え、床を転がる俺。

突き刺す時の手つきが鮮やか過ぎて吃驚(びっくり)した。

 

だ…だいたい、恥ずかしいなら何でナース服着てんだよ。

 

「だ、だって! これは、その…」

 

目を押さえながら問う俺の問いに、言い淀むほむらは───。

 




残りは完成次第投稿します。
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