大魔王inヒーロー学校   作:ソウクイ

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第15話

 

それは猫に見えるとても可愛い造形の着ぐるみだ。場末の遊園地のマスコットぐらいにはなれそうだ。下手なゆるキャラよりも可愛い。見掛けは女性や子供に人気が出そうだ……空気が歪むほどの威圧感を発していなければ

 

 

 

『Everybody!雄英体育祭にようこそお前ら!』

 

ヴィランの襲撃があったり、襲ってきたヴィランの主犯が逃げたりしたが雄英の体育祭が開催された。

 

『さぁ!!選手達の入場だ!続々入場してくが…お待ちかね!てか!お前ら見にきたのはアレだろ!ヴィラン襲撃を見事に乗り越えた1年A組だろぉお!!』

 

他の生徒たちに続いて観客席に全国の視聴者も注目の1年A組が入場。とは言え外見では他とそんな変わらない普通の高校生。異形な姿の生徒も居るが今の世の中だと普通だ。ヒーローコスチュームは不公平だと着れない。服装は全員が同じジャージで……着ぐるみが一人いた!

 

異形で外見がギグルミに見えるんじゃない!雄英のマスコット……??いやしかしどう見ても選手の生徒たちの中にいる。只でさえ注目を集める1年A組の中、とても目立っていて観客はザワザワしていた。

 

『一人着ぐるみの御方が居るが気にするな!いや!無理だよな!バッチリ言えば個性的な問題で姿が見せられないだけ!!おっと、もしかしてあの着ぐるみがヒーローコスチュームみたいなモノで有利に成ると思って狡いと思った奴はいるか?残念!頑丈では有るけど中へのダメージの軽減はほぼない!さらにスゲー動き難いし中は暑いし!俺っち試しに着たけど二度と着たくないと思ったZE!』

 

解説が着ぐるみが問題ないと説明。

 

…着てる本人がなんでこんなの着てるんだと思ってしまう程しっかり説明してしまう。隣の同じく解説の筈の相澤は自分は関係ないというように無言でいた。

 

着ぐるみを着てるのは誰なのか。居る場所を考えると1年A組の誰かか。1年A組の中で居ない生徒は…あぁ…バーンさまがおられない。

 

そう着ぐるみを着てる御方はなんとバーンさまだ!そのお姿は…と、とても可愛くあられる!!!

 

バーンさまに着ぐるみを着せるなんてとち狂……体育祭の規範から外れた事を求めたのは誰なのか。犯人は解説したプレゼントマイクだ。

 

バーンさまに姿を隠せるようなモノを着るように頼んだ。個性的な問題とは何なのか。姿を見せると問題とはなんなのか。バーンさまの心当たりは…普通に外を出歩くと見知らぬ人に怯えられたり崇拝されたりする時があったりする事ぐらいか

 

ご本人も姿を隠す事には納得した。

ただ其所で1つ問題がでた。

 

姿を隠すことは了承した。しかし用意されてた隠すための衣装のデザインがどれもバーンさまとしては不服。暗黒騎士みたいなダークなみかけばかり。バーンさまのヒーローコスチュームをボリュームアップした様なのばかり。悪役と誤解されそうなのばかり。誤解されるようなモノばかり。大事な事なので二度

 

そこでバーンさま自ら作画し可愛い着ぐるみを求めた。

 

デザイン案を見てプレゼントマイクは先ず幻覚かと思う。幻覚でないと理解すると本当にこれで良いのかプレゼントマイクは何度も確認した。バーン様は問題ないと言うのに、本当は攻撃制限とか姿を隠せとか言われてやっぱブチキレてるんだろ!?悪いの担任のイレイザーだから!怒りを晴らすならアッチで!…とかバーンさまには理解不能な事を言ってきた。

 

いや…プレゼントマイクが怒ってると思うのも無理がないのか。会議の時は言われなかったが普通に考えてヒーローになる将来の為に顔を売るための雄英の体育祭、全身を隠せとか言われたら穏やかなタイプでもキレても可笑しくない。むしろキレないほうが可笑しい。

 

姿を隠す事だけでなくバーン様だけ競技での攻撃について、体育祭までの間に確認して認められる安全な範囲での攻撃しか出来ないと伝えられた。

 

普通は怒る…正当なる防衛でオールマイトと戦える何て豪語した相手をミンチみたいにしたバーンさまが…。怒るような事を色々と伝える役割を最終的に満場一致で押し付けられたプレゼントマイク、会議の時は怒った場合についてのことは誰もいってない。きっとキレる可能性については誰も気づいてなかったんだ!プレゼントマイクはそう思うことにした。普通は怒る可能性には気付くがそう思うことにした。

 

普通は怒ると思われていたが…

 

攻撃の制限も姿を隠すこともバーンさまは欠片もお怒りをお示しに成られてない。攻撃について元々本人も不安に思っていた。姿を隠すことについてバーン様としては別に有名になりたい訳でもない。それと着ぐるみ姿もプレゼントマイクの解説には思うところはあったが、結構気に入ってたので問題ない。このままキグルミ姿で学校生活をしても良いと思ってらっしゃるほどだ。

 

姿について他のクラスメイトからの評判も悪くない。見かけが…か、可愛い過ぎて周りのクラスメイトたちが頻繁にチラチラ見てる所を見ると触りたいのを我慢してるなと……

 

開会の挨拶。1年A組の代表が挨拶で盛大に全参加者に喧嘩を売っていた。A組の代表として1年A組もトバっちりで敵意を向けられた。視線も向ける。妙に威圧感を感じるキグルミを見てソッと視線を逸らす。

 

 

 

 

第一競技。

全クラス一斉に障害物競争。

 

40位以内で無いと次の競技には参加できない。ヒーローは現場に居なければ話にならない。ヒーローになるなら素早く現場に到着しないといけないので…遅ければ参加する資格もないとするのはヒーローを育成する高校の体育祭としては妥当か。登場キャラを選別するための競技。

 

しかし今は未成年だが、ヒーローになった後なら生身での移動力が重要か?バイクや車で移動力は確保できる。生身での移動力は其処まで重要でもないような。いやヒーローにバイクを使ってるヒーローが居るのか知らないが。ヒーローは出来高せいの個人事業、経費的な意味で車やらを使わないとするなら世知辛い。自転車…見た目的にダメそうだ。

 

 

個性という凶器を振り回す多数の未成年者が競う。しかも競技の難易度と危険度もその凶器に対抗出来るレベル。例年、死人が出ても不思議でないと思えるレベル、心配にもなる。

 

バーンさまは両親から体育祭について応援もされたが多大に心配もなされた。ヴィラン襲撃があった事も含めて雄英がとても危ない所の様だと、両親はバーンさまの身の安全をとても心配なされたのだ。

 

両親からの心配もありバーンさまは安全第一に頑張ることにしている。キグルミについてデザインが好きという理由だけでなく防御力が上がると歓迎していた。…ダメージを殆んど防げないと解説越しに今さら説明された。しかも二度と着たくない代物とか言っていた。着ぐるみの御方がプレゼントマイクの居る解説室をジッと見ていた。

 

競技がスタート。

 

一斉に走り出す生徒たち。

出遅れトテトテと最後尾を走るキグルミ。

…まるでキグルミから逃げてる様にもみえる。別にそんな事は……な、い

 

『一斉にスタート!選手たちはトンネルの中で鮨詰状態だ!』

 

観客から見れない障害物(?)を何で入れたのか。狭いトンネルの中で誰か倒れたら大惨事じゃないか?

 

まだ肉体を鍛えてそうなヒーロー科や普通科はともかく、経営科やサポート科など大丈夫か。本当にあれな事故は起きてないんだろうか。

 

大量の人が集うバーゲンセールで自分が良い商品を取ろうとする人と良く似ているか。誰もが前へ前へ進もうと必死だ。体育祭で手に入る実績や名誉を求めて必死。浅ましい姿にも見える。酷く言えば自分の為に他者を気遣わない姿とも見える。ヒーローに相応しい姿か?まぁそんな事を思うのはヒーローへの歪んだ理想でさらに体育祭でそんな話は野暮だ。

 

 

ヒーロー候補たちが競争意識剥き出しで争うトンネルの中、渋滞の上を飛んで悠々と進むキグルミの御方が一体。あと腕(?)にこんなトンネルの中だと小さい友人は潰されると友人を掴んでいる。お優しい。もう一人出来れば戦友たる葉隠も透明で危ないと助けたいとは思ったが…流石に女の子を持つのは駄目だろうと紳士としてやめていた。とても常識的であられる。

 

トンネル内を氷が覆う。逃げ場がほぼないトンネル中、氷に選手の多くが捕らわれた!あのままトンネル内にいれば……友人は助かった

 

しかし助けられた友人は正々堂々と競争をしたいんだろう。いやぁぁあ!!離してくれぇえええ!!とまるで命の危機に瀕してると思えるぐらい叫んでいた。友人は雄英のヒーロー科を受けた。自分とは違い真剣にヒーローを目指してるのだ。手助けの様な事をされるのはイヤなんだろう。

 

その真剣な気持ちに答えてトンネルを抜けると下ろす。そして正々堂々と戦いたいという気持ちに答え…此処からは敵と思って対処するとお伝えになれた。感情が見えないキグルミのお姿で…

 

爆発音、友人の顔色が青…白くなる。

 

音がした方向を見ると試験の時のロボットたちが居た。友人はあのロボットに怯えて顔色を悪くしたのかと納得された。

 

『今年のヒーロー科の入試試験を受けた奴は知ってるよな!第一の障害はこれ…ロボインフェルノ!!試験で戦った奴等が再度お前たちの前に立ち塞がる!ゼロポイントも今度は複数でカムバック!!』

 

試験の時に出てきた無数のロボット…いやバーン様が試験で見たのより明らかに装甲が薄い。スピード重視の新型か!ビルの様なゼロポイントまで複数。あのゼロポイントのロボット一機で何億とか言う話が………サポート科が造ったのか?それかロボットの宣伝みたいなモノで安く使えたのか。

 

 

生徒たちの前に立ち塞がるロボットという危険物。

 

 

体育祭が始まる前、キグルミの御方はプレゼントマイク立ち会いのもと攻撃についての安全性について確認をした。

 

初めは攻撃対象として用意されたダミー人形を塵も残さず消滅させていたが、今ではウッカリやり過ぎても体の一部が消滅する位だ。プレゼントマイクからは人への攻撃はなるべく止めてくれと懇願された。

 

プレゼントマイク監修のもと攻撃の練習をした結果、手加減込みの最低限の攻撃には制限はない。人に直接当たってなければ

 

危ないので最低限でもなるべく攻撃はするつもりはない。しかし競技で攻撃をしなければいけない場合もある。そんな時の為に少しでも人へ攻撃する場合の手加減の為の練習がしたいと思われていた。

 

そんなキグルミの御方の前にロボ(なにしても問題ない相手)がたくさん。

 

 

 

 

 

 

 

『……物は大切にすべきという教訓をロボインフェルノでお前らにお届け出来たかな!?第一の障害ロボインフェルノ!その名に偽りなく!文字通り!!ロボにとっての地獄と化したぁあ!!……キグルミにトラウマになったとか抗議ありそう…あんだよイレイザー、コッチみんなよ、担任そっちだろ…』

 

 

 

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