↓はキャラ紹介。後々数は増える。
『紅影 零』
Stヒルデ魔法学院在学中の初等科四年生。この物語の主人公。思い立ったら即行動をモットーに生きる召喚魔導師。ヴィヴィオには過度なスキンシップをよくとる。
『高町ヴィヴィオ』
Stヒルデ魔法学院在学中の初等科四年生。零とは幼馴染であり親友。零に対して素直になれないことが多々あるのが悩みなツンデレ少女。
後方支援その2!
世界とは理不尽だ。自由を求めて行動すれば法律という枷が掛けられ、命令通りに動いても豚箱に入れられることさえある。愛する者を愛してもその形が受け入れられず、これまた豚箱にぶち込まれることがある。
なぜだ?なぜ俺の自由は受け入れられない?なぜ俺の愛は受け入れられない?なぜだ、なんでなんだっ!
「教えてヴィヴィえもん!」
「法に触れる愛だの自由は世間一般では受け入れられないんだよ」
自由と愛について聞いてみたところ、ヴィヴィオから心無い冷酷な答えが返ってきた。
「でもSMプレイだって青○だって法律では実質セーフなんだよ?なのに俺がヴィヴィオとスキンシップをとるのが法に触れるっていうのはおかしいよ!」
「君の頭もおかしいよ。ネジが二、三○○○本取れてると思うよ」
そう言って向かいの席でヴィヴィオは静かに味噌汁をすする。いけず。
今日は四月六日。麗らかな春の光がミッドチルダを照らし、暖かな風を運ぶ今日この頃。我らが通う天下の私立学校、Stヒルデ魔法学院は始業式を迎える。晴天なのでよかった。
「そもそも、なんでいっつもわたしのベッドの中に入ってくるの。そして抱き着くの。私と君だってもう十歳で初等科四年生。いっしょに寝るのは恥ずかしいと思わないの?」
「思わない。ヴィヴィオ大好きだし!」
「........まったく君は。なんでそうなのかなぁ」
ヴィヴィオはこういう突き放すような言動がたびたびある。けど実際はすごく優しいし、もしもの時は支えになってくれる。おまけにツンデレ。文句のいいようがないってもの。
「そーいえばさ。なんでなのはさんいないの?」
「なのはママは今日出勤早いの。なんでも教導隊の特別な集まりがあるんだって」
現在、ヴィヴィオと食卓に並べられていた和食中心の朝食を食べているわけなのだが、それを用意した人物こそがヴィヴィオの言うなのはママこと、高町なのは。
時空管理局本局の戦技教導隊教導官を務め、魔導師ランクオーバーSでエース・オブ・エースの二つ名持ち。ヴィヴィオの養子に迎えて大怪我したのに元気に砲撃ぶっ放してるというすごい人。
裏の通り名は大魔王だったりするのは機密事項だよ?
「てか、なのはさん俺が来るの予想して朝食二人分作ってたのだろうか。偶然にしては準備が良すぎる」
適用にヴィヴィオから貰おうと考えながら降りてきたがまさか朝食が二食用意されてたとは思わなかった。感謝感謝。
「たぶんそうだね。たしかエルちゃんが昨日からメンテナンスでしょ?そうなると誰が君のお世話するのかってことになるし、放っておくととんでもない食生活送るのなんて目に見えてるから」
「失礼なっ!俺だってちゃんとした食生活送るよ!」
「朝食は?」
「カロリーメイト」
「昼食は?」
「ウィダー」
「夕飯は?」
「食わなくてよくね?」
ふふん。これほど栄養バランスに優れた食事はあるはずがない。とくに夕飯を食べないのがミソだ。夜は無駄なエネルギーを摂取しない方が体にいいことは科学的にも証明されている。
「......わたしがご飯作ってあげるから、絶対その食生活はやめてね」
「ヴィ、ヴィヴィオの手作りご飯!?やたー!」
なんとヴィヴィオが私のためにご飯を作ってくれるらしい。エルの料理も美味しいけど、好きな人の手料理っていうのもまた最高の調味料になる。今日は始業式なので学校が午前中に終わる。これは昼食を楽しみにせざるを得ない。
いやぁ....手料理かぁ。いい響きだ。
「そこまで喜ばなくても、大袈裟なんだよ君はっ」
そっぽを向いてご飯をかきこむ姿が可愛すぎて萌える。でも行儀悪いから正面向きなさい。
だがしかし、手料理の良さを理解していないのは大問題だ。これは正しい知識を教える他ない。
「いいかいヴィヴィオ。好きな人に手料理をふるまってもらうというのは男の夢なんだぞい!不器用な手つきで包丁を振るい、指を切っちゃいながらも必死で取り組む姿勢、何度も何度も何度の試行錯誤して完成したのは消し炭卵焼き。それでも愛情のこもった料理ならばコゲ味も甘い味に変わるってものさ!だからこそ!私はヴィヴィオの手料理を楽しみにするしなにが出来上がったとしても全力で食そう。それが漢ッ!」
「それ、シャマルさんの料理でも同じこと言えるの?」
科学兵器はちょっとごめんなのでシャマルクッキングは例外としておく。
ちなみにシャマルクッキングとは、八神はやてという人物に仕える騎士の一人で、ドジっ子僧侶な人のことである。ホイミと間違ってザキをかけてくるようなことはないけど、代わりに五感を殺しにかかる料理を作り出すことが....。
作り出される確率は二パーセントほど。まぁ、それに去年ヴィヴィオ共々当たっちゃったわけだけど。
「ごちそうさま」
「ごちそーさま」
苦い思い出もそこそこに朝食を食べ終え、食器を水に浸しておく。
時刻は午前六時二十分。登校時間は午前八時ジャスト。学校には徒歩三十分程度で到着するため家を出るのは後一時間弱。
つまり暇です。
「よっしゃヴィヴィオ。マリカのタイムアタックしようず」
「嫌だ。春休み中ずーーーっとそればっかしてた記憶しかないもん。しばらくキノコは見たくないよ......」
三月の終盤から二週間あった春休み。このうち十三日間はひたすらヴィヴィオと遊んでた。マリカしたり次元世界をランダム転移して旅したりしたのは楽しかったです。
「いいじゃん!キノコ美味しいやろ!特にバター醤油焼きなんて絶品じゃないか。そう思ってプレイすればノープロブレム」
「あのキノコをバター醤油焼きにするの?....食べても大丈夫な類のものかな」
「一応大丈夫だよ。けど焼くと変な悲鳴を上げるからなぁ。そこらへんを耐えれば美味」
「ふぅん。そうなんだ。............あれ。なんかわたし、すごく重要なことにツッコミを入れなきゃだめなはずなんだけど」
「ツッコミ?芸人の道でも志すの?聖王教会が許してくれるかなぁ」
生きる聖王女のヴィヴィオを芸人にするなんて聖王教会が死に物狂いで止めに入りそうだ。
性王女とか売り出したら売れるだろうか。下ネタキャラは確実だね!
「ねぇねぇ。君、今すごく変なこと考えたでしょ」
こやつはエスパーかなにかか。
「マジカル★性王女エスパーヴィヴィオちゃん。相手の脳内を読み取ってその希望通りのシュチュエーションで色々ご奉仕してくれる魔法少女。これは売れるね!」
「ふっ!」
スパァンッ!と、鋭い音が鳴った。ヴィヴィオが顎を狙って繰り出した右回し蹴りを魔力付与した左腕で防いだ音だ。身体強化を施していたのか、腕がジーンとして痛い。
黄緑と白のシンプルで芸術的な縞パンが視線を釘付けにさせてくれるね。
攻撃を受け止めたのを見てヴィヴィオの口の端が持ち上がる。してやったりって顔して虹彩異色の瞳でこちらをニンマリ見つめていた。
あ、これは......!
「はい、零くん今日クレープ奢りね♪」
「ぬぉぉぉぁぁぁぁ!なぜ防いだし!なぜ避けなかったし!?」
朝登校するまでに一発(防御されても有効)入れれたらクレープを奢るという賭けをしていたが見事に負けてしまった。ランニングの最中適当に言ったことだから記憶から抹消されそうになってた。
しかも奢るのは首都クラナガンに隣接する『ベルカ自治領』という一つ国に属する場所の中心区にある高級なやつ。連日、女子高生とか家族連れで賑わっていて明るい雰囲気のいいお店として雑誌とかでもよく紹介されてる有名店。
「回避より防御主体の君なら絶対防いでくれると思ったよ。さーてっ、なに食べよっかなー!」
「ぐぬぬ......。これは高町家常任理事国として拒否権を行使せざるを得ない」
「残念ながら高町家常任理事国は、なのはママとフェイママとレイジングハートとバルディッシュとわたしで席がいっぱいなの」
デバイスに負けたでござる。
「..........」
「..........」
そして会話が途切れるの巻。いくら俺とヴィヴィオの仲でも朝からガトリングトークをかましてたら弾切れする。
なので。
「寝よう」
「いいけど、変なことしたら×××だからね」
「ヴィ、ヴィヴィオ。いきなり穴をチョメチョメするなんてレベルが高すぎるかと..」
「そんなこと言ってないよっ!?」
ギャーギャー騒ぎながらも二人仲良くソファーに並んでスヤスヤと。
しばらくして目が覚めた。
「......目覚ましもかけてなきゃこうなるわな」
「零くん急いで!新学期早々から遅刻とか嫌だからね!」
壁に固定された時計は、もうすぐ八と十の針を針を指そうとしていた。
vividと初代な夜天の王→戦闘:日常=0.1:9.9
後方支援(この作品)→戦闘:日常=5:5
↑の割合のはずなのにそんな要素一つも出てこない後方支援だった。忘れてはならない主人公は召喚師設定。
意見、感想、書いてください。
次回→作者の筋肉次第