金カム主人公の近所のお兄さんポジだが俺は杉元佐一の支えにはなれない 作:MM*K
ここからはサクサクと原作を進めたいところ
『アイヌの埋蔵金』
『脱獄した死刑囚』
『刺青の暗号』
実際のところ、本当に金塊はあるのだろうか。
炎の揺らめきを眺めながら記憶の糸を手繰り寄せる。この話を聞いたということは、原作が始まったと見て間違いないだろう。小樽に居ればいずれ始まるとは思っていたが、それが今日だったとは…。
だらしなく寝ている酔っぱらいの後藤と半目の佐一を順番に見て、視線は目の前の焚火に戻ってくる。
北海道に来て3ヶ月弱、来る日も来る日も砂金を探して川へ入ったが、ゴールドラッシュはすでに終わっていた。やっとのことで輝くかけらを見つけても、それは金ではなく光沢のある鉱物。砂金はちっとも見つからなかった。
だいたい後藤の言う通り20貫(75Kg)もの金塊が本当にあったとしても、それを隠すのは容易だろうか。ギリギリ一人でも運べるとは思う。しかし、砂金なので金の純度は多少低いだろうが、スマートフォンと同じ大きさの金で約1kg。それが75枚分。全く想像がつかない。
隠すにしたってそんな重いもの、移動させるのも一苦労だろう。砂金を軍資金として溜めていたアイヌは一人の男に皆殺しにされたとのことだが、そんなに遠くへ持ち出すにしたって限りがある。
川や湖に沈めたのだろうか。それくらいなら簡単にできるし見つかりにくそうだが、後で回収するのには苦労するだろう。金塊の重量に加えて川の水流で、引き揚げるのはキツそうだと感じる。
山に埋めたかもしれない。自然と共に生きるアイヌだ。何か工夫をして特別な方法で隠したとか、ありそうではある。ただ舗装もされていない山道を重たい荷物を抱えてどこまで移動できるだろうか。
北海道は広大で、その何処かに隠された金塊を探すのは容易ではない。しかし金塊を隠した一人の人間の移動経路を調べるくらいならできそうに思える。そこから場所を割り出して探せば見つかるんじゃないか?
まぁ、そんな単純な話なら既に警察や軍が見つけてしまっているだろう。なんなら手当たり次第掘り返していても不思議ではない。それが見つからないから、どいつもこいつも暗号を手に入れようと躍起になっているのだ。
そしてその暗号も、全て集まったところで解読できなければ人の皮でしかない。長い道のりである。
パチパチと爆ぜる音の後に、ざりと身動ぎの音がする。顔を俯いたままこっそりと様子を伺えば、後藤が起き上がった。
無言で後藤は俺たちの荷物を漁る。その手が立てかけてあった小銃を掴み、ゆっくりと銃口が佐一に向けられる。なんて命知らずな男なのだろうか。先程まで自分の口で不死身の杉元の活躍ぶりを語っていたというのに。
「やめておいた方がいいぞ。」
「…アンタ、起きてたのか。」
俺の忠告に顔を歪ませ、ガチャガチャとあちこち弄り始める。しかしあの様子じゃまともに撃てはしないだろう。三十年式歩兵銃は俺が日清戦争で使っていた村田銃よりも安全性が重視された構造になっており、安全装置である副鉄を横に倒さなければ引き金を引いても弾が出る事はない。
「もう一度言う。やめておけ。そんなに震えてちゃ、狙いが逸れてうまく殺せないぞ。」
「…ッ、う、うるさい! え」
佐一に向かっていた銃口が俺に向けられようとしたその時。佐一が小銃を下から掴み、そのまま後藤を背負い投げた。打ち付けられて怯む後藤に間髪入れず拳ほどの岩を勢いよくぶつける。ボキャと嫌な音が男から出た。
「あがぁ!」
「ほら、これでいつでも撃てるぞ。」
小さな悲鳴を漏らして後藤は林へ逃げて行った。遠ざかる背中を眺めながら、口から溜息が吐き出される。だからやめておけと言ったのだ。
「唯之は先に宿に…いや、ここで待っていてくれ。直ぐ戻る。」
「…殺すのか。」
「放っておけば逆にこっちがやられる。それにまだ金塊の情報を持ってるかもしれねぇ。」
ギラギラと瞳を輝かせて佐一は後藤を追い、林の中へと入っていった。雪の積もった山道だ。そう遠くには逃げられないだろう。足跡を隠す余裕もさっきの様子からしてなさそうだ。
後藤に続いて佐一の背中も見えなくなった。俺はすぐさま焚き火を消して荷物を纏め始める。直ぐ戻ると言ったが、そうはいかない。すでに日は傾きかけており1時間も経てば山を下りるのも困難になる。早く下山しなければ。
ようやくだ。俺の役目はもう終わったも同然だ。
もうじき杉元佐一はアシリパと出会うだろう。
俺が何故、危険でしかない北海道に、しかも佐一と一緒にここまでやって来たか。全ては佐一のためである。
日露戦争が終わり、寅次の骨を梅子の元へ届けるために佐一は一度故郷の村に帰った。そして佐一は酷い顔をして兵舎へと帰って来た。寅次が戦死した時と同じような、絶望を身に纏って。
何があったのかは聞かなかった。聞いてはいけないとも思ったし、とても聞けるような雰囲気ではなかった。黙っている佐一に、俺もただ沈黙を貫くことで応えた。そしてようやく開いた口が出した音は「北海道に行く」という一言だった。暗に、俺の同行を求めた言葉でもあった。
その時の俺は本当にどうしてそれを了承してしまったのか。今考えても断ればよかったのにと思うのだが、とてもそんな事はできなかったのだ。
天涯孤独の佐一には、もう俺しかいなかった。
ひとりぼっちだった。
キツく俺の手を縋るように握りしめたその手を振り解き、いつかの日のように置き去りにするには、俺は自身の良心の呵責というものに耐えられなかった。
だからせめて、アシリパという唯一無二の存在と出会うまでは。佐一が共に在るべき人と出会うまでは。佐一の心の支えになろうと決めたのだ。それが北海道への同行を了承した理由である。そう、佐一のためだ。全部佐一のためなんだ。
杉元佐一とアシリパ。強い運命で結ばれた二人は、きっと俺如きが気を回さなくても巡り合っただろうが、俺へ向かう小さな束縛がアシリパへ向かってくれなければ困るのだ。
杉元佐一にはアシリパが必要であるように、アシリパにとっても杉元佐一は必要な存在なのだから。
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急いで下山したが、宿に着く頃にはすっかり日が暮れてしまっていた。そのおかげで昼間のような活気は鳴りを潜め、非常に歩きやすい限りである。
さて、小樽から函館までどうやって戻るか。鉄道を使えば速いのだが生憎そこまで懐に余裕はない。かといって徒歩で函館まで行けるだろうか。不可能ではないが、ルートを間違えばうっかり佐一と鉢合わせることになるだろう。
荷物の中から地図を取り出し、紙切れのメモも開いて見比べる。兎に角、佐一は小樽の後は札幌へと向かうだろう。その後は分からんが、夕張や旭川、そして網走。最終的には樺太へ渡るはずだ。
札幌を経由しなければぐっと遭遇確率は下がる。仮に経由しても、速やかに移動すれば何も問題はない。なんせ函館は彼らの進路とは全くの逆方向なのだから。
一先ずは札幌経由で函館を目指すことにする。北海道の中で人口が多く栄えている都市だ。そこからの足取りは掴めにくいだろう。それに札幌からなら函館への道がしっかりしている。線路を辿れば道に迷うこともない。気がかりは人混みに酷く酔いそうだということか。
そうと決まれば急がなくては。佐一がアシリパとヒグマを倒し、俺が下山したことに気付いて追ってくるかは半々だが、可能性はある。黙って消えるのはよくない気もしたが、手紙に書き残すようなこともないので、そのまますぐ札幌へ向かうことにした。元から荷物は少なかったので身軽だった。
誰から隠れるでもなく、足音を忍ばせながら小樽の街を南東へと向かう。雲のせいで街の中は暗く、より静けさを増しているような気がした。
広い通りを歩いていたその時、前の路地から人が出て来た。
軍服の男だった。
「あれ、またお会いしましたね。」
「え?あ、ああ。昼間の軍人さんですか。」
声を聞いて思い出した。山へ入る前に俺に指名手配犯の聞き込みをしていた青年だ。あの時は気分も悪く、帽子を深くかぶっていたから顔をよく見ていなかった。
「こんな時間にどうしたんですか?」
「いや、ちょっと札幌に急用ができ、て…」
そこでふと気がつく。そういえばこの軍人の青年は額の傷について聞いて来たが、果たしてこんなに目深く帽子をかぶった状態で、その傷が見えるものだろうか。人からよく指摘されることだからとあの時は思っていたが、俺は人混みがなるべく視界に映らないようにと目深くかぶったんだ。だからこの青年の顔もよく見ていなかった。
そう。額の傷が見えるどころか、傷がある事すら分からないはずなのだ。帽子で額はすっぽりと隠れて見えるわけがない。
冷たい汗が背筋を滑走する。
まさか俺は、カマをかけられていたのか?
鼓動の音が途端に大きくなる。そんな俺のことなどお構いなしに青年は首を傾げながら話を続ける。
「まだ体調が優れないようですね。そうだ、僕の所属の兵舎で休んで行きませんか。それにもうこんな時間だ。出歩くのは危ないですよ?」
「いや、いいんだ、気にしないで、すぐにでも向かわなくちゃいけないんだ。」
「ええ〜でも今にも倒れそうですよ。」
「いい。結構だ。」
「まぁまぁ、そんな遠慮しないでくださいよ…。
高橋唯之軍曹〜?」
月の光が差し込み青年の顔が明らかになる。照らされた顔には口の真横にホクロが二つ。ああ、これはまともに戦って勝てる相手ではない。
急いですぐそばの路地へ逃げ込み来た方角を戻っていく。後ろから「そっちから回り込め!」だとか「射殺はするな!」だとかいう声が聞こえて来た。一人かと思ったら他にも居たのか。そうまでして俺をどうするつもりなんだ。
昼の時点でもっと警戒するべきだった。肩章番号の27の数字を見た時に顔くらい確認しておけばよかった。しかもあの宇佐美が居るってことはもう間違いなく鶴見中尉の差し金に決まっている。
追手をなんとか巻いて街の外へ出なければいけないが、俺はさっき札幌へ向かうつもりだと洩らしてしまった。これはとんでもない失敗だ。ちょっとでも楽な道を使おうと思っていたのに、これでは嫌でも別ルートで函館へ向かうしかない。最終的な目的地が知られていないのは幸いだが、このままではマズい!
ぐねぐねと路地を曲がるが、道に積もった雪のせいで居場所がバレてしまう。大通りなら足跡がごまかせるが、そこでは見晴らしが良くてすぐ見つかってしまうだろう。どこかでやり過ごさなければ…!
「(そうは言ったって一体どこに隠れろって言うんだ!)」
24時間営業がまかり通る現代ならいざ知らず、ここは明治の暮れ。満月の光が昼間の如く輝くほどに照明のない時代。どこの店も閉まっているし、逃げ込んだ家の家主に居場所をバラされれば逃げ場所がない。
焦りで身を焼きながら必死に走る。ここの所外出しなかったせいで体力が落ちている。これ以上闇雲に走り回っても追い付かれてしまうだろう。何か、どこかの物陰でやり過ごすしかない!
その時だった。
通り過ぎようとした宿の影からぬるっと出てきた手が俺の腕を掴み、そのまま宿の中へ引き入れる。突然のことに暴れて抵抗するが抑え込まれてしまう。
「ッッ!!」
「黙っていなさい。」
引き入れた腕の主がその手で俺の口元を押さえた。嗄れた声に動揺して息が詰まる。どういうわけかは知らないが、自分を匿ってくれるようだ。
暴れるのをやめて大人しく従うと、宿の外をドタドタと走る音が通り過ぎ、暗い静寂がゆっくりと帰って来る。完全に音が消えてようやくホッと一息ついた。鼓動はまだ荒れていたが、なんとかこの場は乗り切れたようだ。
「あ、ありがとうございます。助かりました。」
「なに、大したことはしておらんさ。」
「いやほんと、なんてお礼を言えばいいか…。」
そう言い後ろを振り返りぎょっとした。なんでお前までここに居るんだ。
「お礼なら、お前さんが鶴見中尉に追われている理由でどうかね…。」
そう言って土方歳三はニヤリと笑った。
●
アシリパさんと一旦別れて宿へ戻る。宿の部屋の戸を開けて真っ先に目に入ったのは、唯之の布団の上に置かれた白い長方形の紙である。部屋に唯之の荷物は見当たらない。いつもならかかっている外套もない。何処かに出かけているのだろうか。
まさかと思い丁寧にたたまれたそれを乱雑に開くと、そこには短い手紙が入っていた。
『佐一へ
少し用事ができたので、暫く此処へは戻りません。
病気に気を付けて。』
思わずぐしゃっと紙を握り締める。あまりに短い。なんだこれは。何度読み返してもその文章が変わる事はない。同じ文を上から下へ目を滑らせながら思考を続ける。
まずこの字、間違いなく唯之本人の字だ。字の終わりが乱れているところを見るに、大急ぎで書いたと思われる。走り書きほど乱雑ではないから、何か冷静ではない時に書いたのかもしれない。
暫く此処へは戻らない。暫く、とぼかした表現を使っているのは、本人も期限を設けていないのだろう。此処へは戻らない。つまり、これを書いた時点では、俺と会う気はないと。そういう事か。
ぎりりと食いしばった歯が音を鳴らす。迂闊だった。あの時、唯之も連れて行くんだった。最終的に男を殺して皮を剥いだり、ヒグマを斃して解体したから、その場に唯之が居たら確実に気分を悪くして倒れていただろうが、こんな風に離れるよりは断然マシだった。殺しを厭う唯之を案じたための選択が仇となった。
しかし、だ。手紙を残したことにはまだ希望がある。まだ会話の余地があると判断していいだろう。会って説得出来るはずだ。
だってこれは遺書じゃあない。開く前の白い長方形を見た時はどきりとしたが。あのいけ好かない男と唯之は違う。唯之は死ぬ前にきっと遺書は書かない男だ。猫のように黙っていつの間にか居なくなる。そういう男だ。
そんな男が手紙を残すのだ。きっと大丈夫。まだ生きてる。
だがそうなると、何故唯之がわざわざ手紙を残したのかという疑念が生じる。何か目的があってのことだと思う。それが一体なんなのか見当がつかない。そしてこの乱れた文字の焦りの理由は。
用事、用事。用事…。ここは北海道。故郷から遥か彼方の北の大地。知り合いも居ないこの地で一体どんな用事があるというのだ。俺が居ない間に何かに巻き込まれたかそれとも。
そこで思い出されるのは日露戦争時、唯之にいと再会した病室の帳面だ。血で滲み、ページが張り付いたそれは俺の記憶にこべりついていた。
露 1904
小樽 明日
札幌 宿
夕張 剥
旭川 7
網走 シャチ
日露戦争の時点で、何かしら北海道に用事があったのは確かだ。それが昨日か今日突然済まさなければならなくなった。なんの前触れもなかったからきっとそうだ。
もしそうじゃないなら、良くない事に巻き込まれた。その上で誰かにこれを書かされた可能性がある。俺は手紙を懐に深く押し込んで宿を出た。刺青の情報とともに、唯之の情報も集めなくては。
●
「お前の事情はどうであれ、第七師団が行方をしつこく追っているのは確かなようだな。」
「…そんな俺を同行させるなんて、危険だと思わないのか。土方歳三。」
くつくつと笑う土方に思わず溜息が出そうになる。ここ最近は溜息ばかりだ。そうでなくっちゃやってられない。それくらい何もかもがままならない。
あの日第七師団に追われていた俺をこの男。土方歳三は匿ってくれた。同時に俺を捕らえたともいう。俺は第七師団に追われる理由には心当たりが無かったが、鶴見中尉と面識があると聞いた土方は、なぜか俺を仲間に引き入れた。
当然最初俺は断った。匿われた身だから質問には素直に答えたが、そこまでする義理はない。本州に帰らなくてはいけないと伝えた。
すると返って来たのは「なら死ぬしかないな。」の一言だ。まったくとんだバイオレンス爺である。
嘘だろと絶句する俺に土方はこう続けた。お前に心当たりがなくとも今のように第七師団は追ってくる。その鶴見中尉の部下は北海道中に散らばっていることだろう。お前が函館へ向かう道中や函館にも間違いなく居る。果たして、無事本州への連絡船に乗れると思っているのか?と。これには俺もぐうの音も出ない。
「お前一人くらい匿う程度わけない。ほれ、女郎屋で分けて貰った白粉だ。お前の特徴なんぞ奴らは額の傷くらいしか把握しておらんようだ。気休め程度に塗っておくといい。」
「…俺があんたの事を第七師団にばらすとか、考えないのか?」
「本当にそんな事を企んどる奴はそんな質問はしないからな。それにわたしがお前に出した交換条件。本州まで無事送り届けることを無視してまで、寝返る事はないだろう。」
おっしゃる通りである。
何を血迷ったのこの土方は、俺を仲間に引き入れるにあたってこんな取引を持ちかけてきた。「鶴見中尉をはじめとした第七師団や軍の内部情報などを知っている限り話し、交渉の場合に仲介役を務めること。代わりに命と本州までの帰路を保証する。」というものだ。
ぶっちゃけ土方歳三をどこまで信用できるかは微妙なところだ。土方にとって俺は捨て駒同然ではないだろうか。持っている情報以外に価値は無いと思う。約束を守ってくれる保証はない。
ただ、まぁ今現在も、こうして白粉を用意したりと第七師団の目から逃れる手伝いをしてくれているのは確かだ。印象を変えるためにと眼鏡もくれた。なんなら俺が佐一に手紙を残す事も許してくれた。
それに信用できなくとも、他に頼る宛はない。
なので渋々ではあるが、土方の陣営に加わる事にしたのだ。
「なんならその連れも一緒に来ていいんだぞ。」
「食えないじじいめ…。分かってて言ってんだろ。その連れからも逃げてるからあの夜一人で街から出ようとしてたんじゃないか…。」
「その割には手紙も残しているじゃないか。」
「…そうじゃないと、それこそ躍起になって探すと思ったんだよ。」
簡単に想像がつく。金塊そっちのけで手当たり次第聞き込みをしながら俺を探し回る佐一が。
仮にもし、一緒に来たはずの連れが何も言わずに居なくなったら。俺なら何かあったと思ってなり振り構わずその街の人々に聞きまくるだろう。警察にも頼るだろう。
だがたった一言だけでも手紙があったとしたら?少なくとも自分の意思で出て行ったという事は分かる。誰かに拐われたとか、事件に巻き込まれたとかじゃないと結論付ける。探すにしたって、手紙がない時よりは必死にならないと思う。
俺があの日の夜のうちに出発していたら小樽中探し回られても痛くも痒くもなかった。むしろその方がいい時間稼ぎになったはずだ。それが土方と行動するとなると話が変わる。
土方本人が刺青の囚人であるが故にあまり派手に動き回る事はしない。拠点からそんなに動かないのだ。小樽から暫くは離れられないだろう。必然的に手紙を残さなければ見つかる可能性が高くなってしまうと考えたのだ。
「ところで土方さんよ、あんたはどうしてそんな情報が欲しいんだ。あんたの目的である金塊については無関係じゃないのか。軍の内情なんて。」
「いや、そうでもない。彼を知り己を知れば百戦殆うからずというやつだ。」
そう言って土方は出かけて行った。牛山という男を勧誘しに行くらしい。
金カムアニメ第三期が10月スタートが楽しみすぎて踊っている
最初は原作に主人公を添えるつもりだったのが、結局杉元と主人公には別行動してもらう事に。これなら杉元とアシリパの関係に主人公がしゃしゃり出ないし、原作を追いかけるだけの話にならないのでいいかなと思ってこうなりました。あと尾形と早く再会させたい。
ちょっと杉元視点暴走気味なので尾形も暴走させてバランス取りたいところ。
勢いで書いたので誤字脱字報告すごい助かりますありがとうございます!