マーレをペロロンしちゃお★   作:もこもこ@

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002 どこのマーレさんですかぁ?

 

 

『モモンガさん、忠誠の儀って初耳なんですけど、何すればいいんですか?』

 

 ――は?

 

 モモンガはあたりを見回す。

 けれどいるのは跪いて顔を伏せた守護者たちだけだ。

 

 彼らからは神妙な態度が伝わってきており、先程聞こえたような軽々しい言葉は言いそうにない。

 透き通った鈴のような声なのに、働くのが嫌な若者感のある、ちょっとだるそうな感じが違和感だ。

 

 しかし、声の相手はこちらの返事がないのをきにせずに話しかけてくる。

 

『ていうか、実際、忠誠の儀って今までやったことないですよね。俺、初耳なんですけど。

 みんな知ってると思って行動するの良くない。

 でも、みんな知ってて当然っぽい……どうしよう?

 モモンガさんへの忠誠ってなに? どれ? あれか? パンドラの真似をすればいいのかな?』

 

 幻聴は危険なことを言い出した。待て。やめろ。それは俺に効く。

 このままでは、この声の主がパンドラの真似をしだすことになる。

 それは危険である。

 

『あの、あなたはだれですか?』

 

 どうやら伝言を使って伝えてきているようだが、すでにモモンガはギルメン、フレンド、運営に通じないのがわかっている。

 だから相手はそれ以外ということになる。

 まあ、状況的には相手は守護者であり――子供の声からしてマーレ、次点で大きく離れてアウラの訳だが。

 

 たっぷり五秒まつと返事が返ってくる。

 

『え? モモンガさん、もしかしていま俺に話しかけました?』

『そうです』

 

 そう、おかしいのは声から伝わってくるゆるーい態度もだが、呼び方もだ。

 モモンガさんとさん付けする守護者がいるなど今の所信じがたい感じである。

 マーレはどんな設定がされていただろうか。

 

 女性ギルメンはよくお茶を森でしていたが、モモンガは当然ソレに参加できる勇気はなかったので、あまり接点がない。

 知ってるのも、かわいいのに、女性服を着ているのに、スカートなのに男の娘ということぐらいだろうか。

 

『あちゃー。いつも無視されるからってつい……。

 あの。その、マーレです。死刑になったりしませんよね……?』

『はっ? いえ、別に死刑にしませんけど、え。マーレ? あの、マーレ?』

『はい、姉ちゃんに作られたオッドアイのダークエルフの男の娘のマーレです』

 

 やはり、マーレらしい。

 だが、ここでも大きな違和感が浮かんでくる。

 

 ……ずばり、姉ちゃん、だ。

 

 ぶくぶく茶釜さま……というべきではないだろうか。

 もしくは、彼らを生んだという意味で、お母さんか。

 姉というのが当てはまるのは彼の関係ではアウラだけである。

 

 茶釜さんを姉と言うのは……まるで――。

 

 いや、そうなのか?

 アウラとマーレは二人の仲良しの過去、素直に自分に甘えたりしていた頃のペロロンチーノさんを再現しているのだから――いや、だからといって姉は変か。ではアウラが茶釜さんならば……いや、マーレが変な理由と一致しない。そもそも、アウラに違和感はないのだ。

 

『……姉ちゃん?』

『いえ、ぶくぶく茶釜……さぁーまです』

 

 様が伸びてるじゃないか。

 守護者たちにさん付けを強要したらこうなりそう、という感じの伸び方だった。

 

 じっとマーレに視線を送ると、その場でそわそわ仕出したことから、確かにマーレであるらしい。

 似ているのに、本人らしくないその様子は、偽物のように感じられ、イラッとしてしまった。

 

『マーレが俺とか、姉ちゃんとか言うわけないじゃないですか。とっとと本音を言わないと全員で袋叩きにしますよ』

『え、そんなヒドイ……』

 

 脅しではないですよとアルベドに視線を向け、口を開こうとすると――。

 

『ま、待ってよ、モモンガさん! ごめんって!! 俺、俺だよ。ペロロンチーノだよ』

『――え?』

 

 ぎょっとしてしまい、瞬間精神の抑制が働き緑色に光っては消え、光っては消える。

 相当動揺してしまったらしい。

 

『ま、まじでペロロンチーノさんなんですか!?』

『まあ――多分?』

 

 はっきりとした言葉が返ってこなかったことに不安を覚える。

 警戒が頭に浮かび――あの気のいいバードマンとのたくさんの思い出を思い起こして――試すことにした。

 

『エロゲーイズ――』

『マイライフ!』

『イエスロリータ――』

『タッチミー!!』

 

 モモンガの脳は歓喜に、あるいは驚きで爆発した。――沈静化した。

 

『ちょっと、真面目にやってくれますか?』

 

 キッと睨みつけてそう言うと、不満そうな声が返ってくる。

 

『いや、それはモモンガさんに言いたいよ。なんだよその俺を確かめるための質問』

 

 確かに、怒るのも最もだ。

 

『んごほん。――うーん、これはペロロンチーノさんと認めないわけには行きませんね。ちなみに、茶釜さんが声優しているにもかかわらずプレーしきってしまった作品は?』

『お兄ちゃんを思うだけで妹はこんなになっちゃうのってゆー、ゲームでヒロインがお兄ちゃん思いでこれがまたかわいいんだよなー……声優、姉ちゃんだけど。プレーしたのバレてエロイの実演されたけど』

『え!? エロいやつですか!? た、爛れてる!』

『モモンガさん、ああいうの腕使ってちゅぷとか音出せるんだぜ。姉ちゃんが腕咥えてちゅぱちゅぱやるとこ見るとかソレなんて罰ゲーム……』

 

 オフ会であったことのある相手なので、ソレはソレでよいものなのでは? と思ってしまったが、弟としてはまた別らしい。

 

『ペロロンチーノさんだと認めます。――忠誠の義ですけど、まあ、姉を真似すればいいのでは?』

『あー、まあ、そうだよな。ありがと、モモンガさん』

 

 




皆さん早速ブックマーク、評価、誤字報告ありがとうございます!
週1~2話目指してがんばります。


パーティ:マーレ、コキュートス、シズ、ザリュースです。
ザリュースは全体攻撃を持っているので、結構優秀感。

中々更新できずすみません。期待するのは?

  • ダイジェストでもいいので完結
  • 別に書いているのが終わったらしっかり更新
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