【本編完結】原作に関わりたくない系オリ主(笑) IN ダンまち 作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)
これで今週の投稿は終わり! 次回は火曜日か水曜日。
「今日も行くんですか? ライト様」
「ああ、その予定ではいる。お前も来るだろう?」
「もちろんですっ! ライト様のいる所リリありですから!」
「お前のその三下ムーブはなんなんだ」
「むっ、違いますよっ! 娼婦にライト様を取られたくないという健気な乙女?」
「草」
いつもの騒がしいヘスティアファミリアの朝。
朝食も終った彼らは今日の予定をわいわいと話している。
と言ってもヘスティアは降臨して以降、初めての旅行の名残りに薄ら笑いを浮かべてボーっとしているが。
ライトが今日も行くと言っている場所は歓楽街だ。
と言っても春姫と出会った場所とは別の店だ。
というよりも、あそこにある娼館を毎日順番に遊びに行っている。
そこに当然待ったをかけるのはリリルカとヘスティアだ。
リリルカはもちろん、一応は恋人っぽい関係であるのに、その男が娼婦を買いに行くなんて穏やかでいられないだろう。
ヘスティアは可愛い(笑) 眷属が女を買うなどもっての外だ。
風流を理解できないロリ巨乳め! とライトに言われ、なにおー! とキレる神(笑)。
ただライトは別に女を買いにいくつもりでは無い。
なので抵抗なくリリルカ同伴で遊びに行く。
結果リリルカは嫉妬の気持ちは無くなった。
何故ならライトは娼館に行くと、客の人気があるなしに関係なく、その店の古参娼婦を呼ぶのだ。
そして世間話をしながら、イシュタルファミリア傘下である歓楽街の噂話や昔話の類いを面白おかしそうに聞いていく。
ライトは行為もせずにただ酒を振舞いながら話を聞くだけだが、娼婦も多めのチップを貰えると喜んで囀ったものだ。
リリルカも娼婦たちが話すエピソードの数々に、驚きながらも楽しんでいる。
因みに帰り道でリリルカがライトに向かって「リリは偏見を持っていたかもしれませんね。話してみれば彼女達は誰よりも人間臭いのですねぇ……」と遠い目をして言った。
恐らく自分の過去を重ね合わせ、一歩間違えばあそこにいたのは自分だと思ったのだろう。
つまりライトは歓楽街の情報収集を行っていたのである。
その必要があり、だが他人には任せられない。
故に遊びを装って自分の足で情報を稼いでいる。
ライトは「ふふっ刑事は現場100回ですわ」とドヤ顔をしたが、残念ながらお前は刑事ではない。
さて何故ライトがこんな事をしているのか。
それはいくつかの事柄が重なった結果だ。
積極的活動は自粛中のライトだが、それでも日々のオラリオ散策はしていたのだ。
犬も歩けば棒に当たる。ライトが歩けば厄介事を拾いこむ、である。
では時間を少しばかり戻す事にしよう。
その日ライトはソーマの店に晩酌に出かけた。
あそこは彼の手でホストクラブとしての地位を確立したが、その後ソーマにとある相談をされた。
それは整った容姿の団員はホストとしてフロアに出られるが、そうじゃない団員も多い。
しかしその手の団員は概ね古参が多い為、仕事とは割り切ってはいても、感情の部分で若い団員への見えない嫉妬が雰囲気を悪くしている、それをどうにか出来ないか? という内容だ。
あれ以降、団員にも目を向ける様になったソーマに感心しつつも、ライトはアドバイス程度ならと相談に乗った。
実際これは起こりうる問題だったと言えるとライトは考えたからだ。
何というか同性の嫉妬が一番怖いのだ。
女性同士、男性同士だと遠慮が無く陰湿になるからだ。
それに同性である以上、アイデンティティーの問題でもある訳で、余計に感情に走りやすいのだ。
例えば同じクラスの女子がいつもチヤホヤモテモテ。
陰キャの自分から見れば直視できない程に眩しく見える。
なんでいっつもあいつの周囲には人が集まるのか! からの~嫉妬。
でもあいつは可愛いしなぁ、当たり前か。怒りから一転苦笑いへ移行。
例えば同じクラスでいつもつるんでいる男友達はいつもチヤホヤモテモテ。
陰キャの自分から見れば直視できない程に眩しく見える。
なんでいっつもあいつの周囲には人が集まるのか! からの~嫉妬。
同性だとここに”同じ男なのにこいつには勝てないのかクソが”という嫉妬が加わる。
でもあいつはカッコいいしなぁ、当たり前か……いや自分だってそう変わらんだろふざけんな。怒りからの怒り、暴走モード突入です。
まあ性別が違うだけでこれほどに違うのだ。
なのでアフターサービスとして彼がソーマに言ったのは、ホスト目的じゃないが、金はある層をターゲットとした高級バーを横に出せという事だ。
要は出している酒のラインナップはそのまま流用できるのだ。なら単純に最高の雰囲気の中で高級な酒を嗜める空間を提供し、そこに見てくれの良し悪しに関係なく、最高のサービスを提供できるバーテンダーとして働かせれば解決するだろうと。
結果それは上手くいった。ファミリアも円満である。
その新しく出来た方のバーにライトは飲みに行ったのだ。
因みに彼はせっかく店に口を出すのだしと、この店にマジックアイテムで湿度を管理できる道具を置かせ、そこで客から預かった葉巻を熟成させるサービスもやらせている。
要はシガーバーの側面も持たせた。
恩着せがましくやらせたが、結局は自分が好きだからである。
そしてマティーニっぽい神酒カクテルを飲みながら葉巻のフレーバーを楽しんでいた時、横にいつかの大男が座っていた。
フレイヤファミリアの眷属、オッタルだった。
別に彼に特別な意図はない。周囲に人がいる事を好まない彼が、静かに酒が飲めると言うこの店を贔屓にした結果の偶然である。
ちなみに彼が愛する主神はとなりのシャングリラにいる。
オッタルはかつて主神の命を受けてライトを襲撃した事がある。
その際に自慢の剣を折られた訳だが、それに思う所はある物の、フレイヤの「あの子は好きにさせておけばいいのよ。だってその方が面白い出来事を起こすのだから」と言われ現在は介入をしていない。
剣の修復費用は必要経費と認められ、フレイヤが出してくれた。やったねオッタル。
(なんかすげえこっち見てるわ……このNTR大好き猛者め)
これはライトの心の声であるが、酷い言い草である。
何故カウンター席はいくつもあいているのに隣に座るんだこいつはと悪態を続けつつ。
とは言えライトからすれば原作での彼ってのはフレイヤを愛しながらも、ベルに欲情するフレイヤに献身的に付き合っている。
その際にロキファミリアともカチあっており、表面上オッタルには何の得も無い行動でも、彼は黙々とそれをこなしている。
フレイヤは男神にもモテモテであり、その姿もオッタルは何度も見た。
これでも好きってんだからNTR趣味の特殊な変態やないか! とライトの中の人は思っていた。
大概シツレイな話である。
「…………この店はどう思う?」
変な空気に耐え切れなくなったライト、まさかの差しさわりの無い会話で探りを入れたッ!
「…………いい雰囲気だ」
「…………そうか」
「「………………」」
(三点リーダ多すぎィ!!)
心の中で渾身のツッコミを入れるライト。
なんだこいつ。
オレに何を求めているんだ!?
ラ イ ト は こ ん ら ん し て い る !!
「ライト、お前はイシュタルファミリアを知っているか?」
「あっ、うん、あれだろ? 歓楽街の元締めで、頭おかしい神様がいるって噂の」
突如普通に話しかけられ、更に混乱を深めるライト。
というか名前普通に呼ぶんだネ とか的外れな事を考えている。
とは言えライトはビジネスマンである。直ぐに立て直し、知っている範囲で答えた。
「まあそうだな。そして今、うちに色々と喧嘩を売りに来ている」
「ほー……まあフレイヤファミリアは元々ミア母さんがいたファミリアだ。だが今はお前が団長で最強なんだろうし、別に問題なさそうだけどな。ああでも相手が相手だ、面倒臭そうだな」
「ああ、その通りだ」
イメージに反して饒舌なオッタルに目を丸くするも、ライトは面白くなってきたとスイッチを入れた。
ライトが言う面倒臭そうというのは、単純にファミリアの相性の問題だ。
フレイヤファミリアは武闘派の集まりだ。
団員のいずれも本性を表に出さない曲者だらけで、だが中途半端に手を伸ばせば確実に殺される、そんな危うさを醸す集団────と言うのがライトのイメージだ。
逆にイシュタルファミリアは、女の怖さそのものと言えるだろうか。
ねっとりとした粘着質というか、遅効性の毒と言うべきか。
単純に見える相手を殺したところでいくらでも沸いてくる怖さがある。
戦闘に特化したアマゾネスの娼婦もいれば景色に溶け込む普通の女もいる。
オッタル達は戦闘には勝てたとしても絡め手はどうにもならないだろう。
そもそも相手が真正面からぶつかるというのが前提では無いのだから尚更。
例えばそのぶつかり合いが正規の手段を取った戦争遊戯ならばいい。
これはあくまでもゲームだ。その最中に死亡者が出たとしても。
なにせ事前に互いの主神同士が納得の上で行われているのだから。
故に勝敗が付いた後は、取り決め通りの条件が確実に履行される。
けれどもこれがただの抗争だった場合は話が変わる。
ギルドも介していないのだから当然ではあるが、この場合、敗北条件は主神の天界への強制送還も含んだファミリアの壊滅に及ぶのだ。
これは団員たちの恩恵が失われるという事でもある。
そしてオッタルの場合、自分の恩恵云々では無く、フレイヤを失う事が一番の問題なのだろうが。
「それをオレに話した理由はなんだ?」
「別に、ただうちがそう言う状況にあるって話だ。だがこれは保険だ。お前の事は見て来た。戦える能力がある癖にダンジョンに興味はなく、頭でオラリオを引っ掻き回す自由人。そんなお前の長所でもあり短所は、情に弱い事だ。関わった相手を放っては置けない。そうだろう?」
オッタルは薄く笑うとライトを見た。
「嫌だねえ、まったく。例え結果的にそうだったとしてもだ。それをはいそうですと認めるのは格好悪いだろうが。アホタレ」
「ふっ、その結果的にを求めている。俺はあのお方の剣で盾だ。この身が例え朽ち果てようと、あのお方が無事ならばそれでいい。だが俺の身は一つだ。万が一があっては困る。だから聞かせた。俺はこれからあそことぶつかるのだと」
「お熱いこって。そんなにいい女なのか? フレイヤって」
「俺の……全てだ」
「ふうん」
その後特に会話も無く、暫く飲んだ後にオッタルは帰っていった。
ライトはそう言えば原作でもそんな話があったかと思いだしつつある。
とは言えなぞっただけの記憶なら何の役にも立たないと考えを頭の片隅に追いやったが。
ただ、ライト個人として、オッタルに奇妙な共感を覚え始めていた。
それが一つのきっかけ。
そして次がまた別の日の出来事だ。
通りを歩いていたライトがタケミカヅチファミリアの主神、タケミカヅチとばったり出くわした。
「お前がライトか?」
彼はそう話しかけて来た。
そもそもヘスティアとタケミカヅチは仲がいいのだ。
ここにミアハも加えると、なるほど貧乏神三銃士と言う所か。
とは言えこのオラリアでは、既にヘスティアは借金地獄から抜け、ミアハは持ち直しているが。
故に神同士の話題の中にライトが出ていたのだろう。
「ああ、そうだけど貴方は?」
そんな流れでライトはタケミカヅチとしりあった。
若干青い顔をした彼は、藁にも縋る様な勢いでライトに時間が欲しいと相談を持ち掛けた。
その日は特に予定も無かったライトは、ジュージュー苑に彼を連れていき、密談のしやすい個室に入った。
ここのオーナーはライトに恩義を感じており、少々の我儘なら聞いてくれる。
────神様の相談だってんだ。人に聞かれない方がいいだろ。
その位の気遣いは出来るライトである。
で、本題……に入りたかったが、好きなもの喰っていいぞと言うライトの言葉に怒涛の勢いで高級焼肉を貪り食ったタケミカヅチ。
なのですぐに本題には入れず、小一時間焼き肉を突いていた。
それでもデリケートなタン塩の焼き具合を世話し、完璧な状態でタケミカヅチに渡すなど、無意味なサービス精神を発揮したライトである。そう彼は鍋奉行系の男なのだ。
散々食った後、恥ずかしそうにタケミカヅチは笑った。
久しぶりにこんな美味い物を食ったと。
彼のファミリア、ガチで金が無いのである。
ただライトは割とこの神様が好きだった。
何というか日本の神道における神であるし、天照大神を筆頭とした日本神話の神々は人種的に粗末に扱いたくないと無意識に思ったらしい。
さて本題であるが、端的に言えば金の無心であった。
というのも彼の眷属たちがダンジョンに遠征に行った際、抱えきれなくなる程に集まったモンスターを、他のファミリアのパーティに擦り付けてしまったという。
幸い擦り付けた相手に重傷者や死亡者は出なかった。
さもありなん。相手は相当な実力者なのだから。
そう、ロキファミリアである。
一番借りを作ってはいけない相手である。
結果、愚直なタケミカヅチは団長であるカシマ桜花を筆頭とした当事者たちを連れ、黄昏の館まで詫びを入れにいった。
彼は雷や剣を司る戦神であり、武人の気質を持っている。
それ故の真正面からの突撃であるが、それではロキの思うつぼであった。
散々嫌味を言われ、煽られる。
そうなると主神を貶められたと激情するカシマ。
謝罪をし誠意を見せるべきシーンで逆切れである。
こうなるともうロキ劇場の開幕である。
結果、期限を切られた上での賠償金の支払いが示談の条件となった。
そしてもし、約定が守られなければ、大変心苦しいが、そちらさんの眷属を何人かもらおか?
そうなったのだ。
こうなると彼の眷属たちは怒り狂い、言わなくても良い事まで喚き散らしてしまった。
それで終了である。
これは別にロキの底意地が悪いからと言う訳でも無い。
腹黒い所はあれど、ああ見えてロキとは眷属を人一倍大切にする過保護な神だ。
それに有力ファミリアとしての面子もある。
カシマ達が起こした出来事は、メンバーが怪我で動けなくなり、その結果やむを得ず逃げたという流れだ。
その事に理解は出来る。命あっての物種であるし。
だがそれは他人には関係ない話なのだ。
そもそもこの話はギルドにも行っている。
そしてギルドの見解としては、あまり大事にならない事が望ましく、出来れば当事者の神同士での調停を望む。
だが非は明らかにタケミカヅチファミリアにあり、その理由としてはイレギュラーを考慮していない事、つまり彼らが自分たちの戦力を過大評価した結果の必然である、という物だ。
ゲーム的に言えば、適正レベルを超えた狩場でパーティーが決壊しただけという所か。
故に心情は理解できても、同情は一切出来ない状況であると言える。
その為ロキの余計な怒りを買ったのだ。
煽られようが馬鹿にされようが、黙って頭を下げていたなら彼女も譲歩しただろう。
そもそも天下のロキファミリアが、弱小ファミリアにムキになったというだけでもマイナスしかないのだ。
実際その時擦り付けられたのは、ガレスが率いるロキファミリアの若手への教導パーティであった。
なのでガレス一人でもどうにでもなったのだ。
彼からすれば蚊にでも刺された程度の出来事でしかない。
事実この話が出た際にロキに事情を求められたガレスは「ああ、そんな事もあったか」とあまりピンと来ていなかったのだ。
ただし礼を欠いたなら話は変わる。
結果がこれである。
ロキからすれば可愛い眷属にモンスターをなすり、その上で開き直る等、盗人猛々しいという所か。
そして約定の日は残り1か月。
普段は金の無いファミリアの助けになればとバイト戦士でもあるタケミカヅチ。
そんな彼にもう金を集める宛てなど思いつかなかった。
眷属たちも怪我人を抜いたメンバーで毎日ダンジョンに潜り、上層のみで必死に魔石を集めている。
それとて大した足しにもならないだろう。
つまり詰んでいるのだ。
そうなると可愛い眷属が取られてしまう。
事情が事情とは言え、心情的には納得は出来ない。
そんな折にたまたま出くわしたのがライトだ。
この男は方々で金を集めるのが得意と噂されている。
それに縋りたくなったのだ。
食後にタケミカヅチの事情を聞いたライト。
結果、手を貸す事に抵抗はなかった。
というのもタケミカヅチは金を得るにはどうすればいいか知恵を貸してほしいと頭を下げた。
金を貸してほしいでは無く、やり方を教えてくれたなら、命をかけてでもやるという気概を見せたのだ。
これでライトは好感を持った。
ライト的に他人に金を貸すのは投資ならばいくらでも出す。
だが個人的な理由での借金は絶対に貸さない。
これは彼の中のルールだ。
何故か、絶対に返ってこないからだ。
切羽詰まってする借金は現状を維持するだけで、その状態を改善する事はない。
故に今はそれで持ち直しても、いずれ同じ状態になるのは必然なのだ。
その金を貸すと言う事は、ただ金をくれてやった方がまだマシである。
だが個人的な借金で首が回らない相手と言うのは、概ねその事情に同情が出来ない事も多い。
つまりくれてやる理由も無いのだ。だったらドブに捨てた方がまだマシだ。
タケミカヅチはライトに言った。
やってみてダメかもしれないが、それでも手があるのならギリギリまでやりたいのだと。
────やだこの神様カッコいい……変な髪型だけど。
そんな風に彼の男気に惚れたライトである。
そんな彼にライトはいくつか手はあると言った。
彼の愚直な性格だからこそ出来る事業のアイデアもいくつか浮かぶのだ。
このオラリオと言う貧富の差が激しく、かと言って国家の法と言うレベルでの強いルールが無い土壌なればなおさらに。
その言葉に目を輝かせるタケミカヅチだが、ライトは焦るなと待ったをかけた。
金になるアイデアはあっても、時間がかかるのだ。
サービスと酒を提供するソーマの店の様に、直ぐに利益が出る商売では無い。
なのでそれなりに根回しや準備が必要になり、当然初期投資もある程度はいる。
だがライトは肩を下げるタケミカヅチに、対案としてこう言った。
「必要な金はオレが立て替えてやる。あくまでも立て替えるだけだぞ? 後ほど商売の方で死ぬほど働いて返してもらう。で、いまオレはちょっとばかり手足が足りない。だからお前の眷属をしばらくの間、オレに貸せ。金は明日には用意しておく。なので明日、眷属を連れて竃の家に来い」
一瞬眉を顰めるタケミカヅチ。
それはそうだ。
ロキに渡すのを阻止できるかわりに、ライトの手先となって悪事に手を染められては困るのだから。
お前がオレをどう見てるかよーーく分ったわと青筋を浮かべたライトだが、ええい面倒臭いとばかりに眷属をどう使うかある程度だけ話し、それで漸く納得をしたタケミカヅチは、どうかよろしく頼むとライトの手を握ったのである。
────へへっ、オレに任せておけばガッポガッポ稼がしてやらぁ!
そうやっておどけて見せるライトの目はどこか遠くを見ていた。
その姿を見て、タケミカヅチは安心して眷属を彼に任せられると安堵した。
なにせ神の目とは、人の嘘を見抜くのだから。
そんなライトの脳裏に、あの儚げな少女の姿があった。
当然話は続きます。
タイトルの最後に急がついてたらこのエピソードが終わる合図です。
ベル君劇場も急まで待ってネ
本当は全部の推敲終わってから投稿しようと思ったけど、我慢できずに半分だけ投稿しました。
けもフレ2……もう許さねえからなぁ?