第FⅦ特異点 片翼の天使   作:陽朧

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この物語も長くなってきましたので、まとめも兼ねて今一度振り返りをしようかと綴ったものです。抵抗のある方は申し訳ありませんが、この設定回は読み飛ばしていただければと思います。


これまでの記録(第2章まで)

①時系列に沿ったできごと

②登場キャラクターについて

上記の通りに書き記します。

主にポイントとなる部分をピックアップしております。

 

 

 

 

 

①時系列に沿ったできごと

 

【セトラ時代編】

―――古代種の英雄譚

生涯を旅に費やす一族に生まれた兄弟は、幼いながらに両親を亡くし2人で生きていくことになる。兄は死んだ両親に代わり弟に生きる術を教えていく。剣を、魔法を全て叩き込んだ兄は、“名刀”を弟に与え、最後の戦場へと赴いた。

 

【神羅時代編】

―――悲劇の英雄譚

人間たちはジェノバの封印体を掘り起こし、その一部をジェノバ細胞と呼んで、実験体の胎内に埋め込んだ。ジェノバ細胞に適合した赤子は、セフィロスと名付けられ、研究所にて育つ。研究所というつめたい檻の中で、セフィロスは“とある本と出会う。

 

【現代編】

―――とある一般人の話

古代種の英雄として死んだ兄は、所謂現代に生まれ落ちたらしい。

何気ない日常を謳歌する中で、彼はとあるゲームたちと出会う。

 

【FGO編】

―――英雄たちの集合話(残滓)

≪第1章≫

人類最後のマスターであり、人理修復を成し遂げたリツカは、制限は掛けられていたがレイシフトによる任務を遂行する日々を送っていた。その日も同じようにレイシフトに臨んだのだが、行き着いた先は荒れ果てた大地だった。荒野を臨む断崖絶壁に彼は、それを見た。

灰色の空の下に佇む、1人の男がいたのだ。その存在は異端であり、その力はあらゆるものを超越していた。

その存在がどうしても気になったリツカは、周囲の制止の声を振り切り男へと近付く。そうしたリツカの行動により縁は結ばれ、男はカルデアへと呼ばれることになる。

カルデアで行った検査の結果、体と魂がちぐはぐであることから、怪しげな存在として認識された男はセフィロスと名乗った。

セフィロスの強さは英霊に劣らなかった。その強さに群がるように、戦いを好む者たちが彼に挑み、その存在を認めていく。

そんなある日のこと、セフィロスを知るものが訪れる。研究者のなりをしたそれは、宝条と名乗った。宝条は違法な研究を重ねていた。彼の研究所を訪れると、多くの証拠が残されていた。

 

≪第2章≫

(side カルデア)

狂化された母性の塊、凍て付いた母なる大地、そして生まれざる子供の集合体、彼らに関わるにつれて、セフィロスは自分という存在を顧み始める。

宝条は英霊を召喚していた。セフィロスをコピーしたようにそっくりな英霊は、かつて宝条がつくりあげた英雄であった。英霊は、カルデアのマスターに呪詛を吹き込む。リツカは星痕症候群という病に蝕まれ、倒れた。

 

リツカの相棒であるマシュは、セフィロスに助けを求めた。セフィロスはリツカの呪いを解くためには、薬をつくる必要があると告げた。幸いなことに材料はカルデアに集まった英霊たちに関係するらしい。セフィロスとマシュの話を盗み聞きした英霊、源 頼光と共に素材集めへと向かう。追剥ぎの如く奪われていく(順調に集まっていく)素材たち。問題は、事前説明は皆無の中でこれらが行われていることであった。

 

(side ???)

目を閉じていても感じるじわじわと迫り来る“死”の中で、リツカは突如目覚めを迎える。

気が付けばベッドに寝かされていたリツカは、そこが自分の知る場所ではないことを悟る。

状況はわからないまま、2人の男がリツカを訪れる。ザックスとアンジールと名乗った、彼らはリツカを保護することを告げた。

疲弊した様子のリツカを眠らせて、ザックスとアンジールは“とある人物”へ報告に向かう。

リツカを助けたという男、それは“英雄”セフィロスであったのだ。

 

 

 

 

 

②登場キャラクターについて

 

【登場人物】

 

*古代種の男(通称:セトラ)

かつて古代種の英雄としてジェノバ相手に激闘を繰り広げた男。

当作品では古代種=セトラではなく、古代種の英雄=セトラ。

古代種時代のセフィロスの実兄であり、セフィロスに武芸や魔法を叩き込んだ。

不死であるジェノバを倒すことはできず、封印する方法を選ぶが、未知なる力を持つジェノバを封印するためには強力な楔が必要であった。そこでセトラは、その魂を以てジェノバを封印することに成功した。

 

永遠にジェノバを封印するための楔となる予定であったが、まさか人間に掘り起こされるとは彼も予想していなかった。そして、最も予想外であったのは、“とある実験体”に移植されたジェノバ細胞の中には彼の力が宿っていたことであった。

その実験体は奇しくも“セフィロス”と名付けられ、セトラの力が宿るジェノバ細胞と見事に適合を果たした。こうしてセフィロス自身の才能や能力にセトラの力が上乗せされた結果、他の追随を許さぬ英雄は誕生した。

しかし、自分自身の生い立ちを知ったセフィロスの暴走により、ジェノバ細胞が目覚めてしまう。ついにセトラの力はジェノバ細胞に圧し負けて消失、セフィロスは狂気に蝕まれていくことになる。

 

そんなことが起きているとは露知らず、当の本人はジェノバ細胞の封印が解かれたことにより魂が巡り、現代へと転生していた。なんでもない一般人を満喫していた最中、2つのゲームに出会う。1つは“悲しき英雄と勇気ある青年”の物語で、もう1つは、数多の仲間と共に世界を救う物語であった。なんとなく既視感を覚えながらも、長い旅に終止符を打ったセトラは、突然の死を迎える。まるでセトラが、2つのゲームをクリアするのを待っていたようなタイミングであった。

 

2度目の死の感覚。しかし、すぐに次の目覚めは訪れる。

荒れ果てた大地が眼下に広がり、足元は断崖絶壁、見知らぬ場所であるのにそこがどういう場所かなんとなくわかっていた。

ふと視界に入った自分の体をよく見ると、それは自分のものではなかった。

2m近い高身長に、特徴的な銀の髪と黒い手袋にコート、その姿は―――。

こうして第3回目の人生のはじまりであった。“人”生と言って良いのかは些か疑問ではあるが、降り立った当時古代種であった頃の記憶を忘れていたため、状況が掴めず内心で慌てふためきながらも健闘する。

 

そんな中リツカと出会い、カルデアへと召喚された。しかし体は生身の人間である状態でどうやって召喚できたのか。今のところマスターと、とある英霊だけがその真相を知っている。

 

 

 

セトラの実弟(セフィロス)(古代種)

両親を亡くしたセフィロスをセトラが育てあげた。

剣の腕前は、兄と並ぶかそれ以上であったとか。

その最後は謎に包まれている。

 

 

 

*英雄セフィロス

英雄の名を欲しいままにしていた男。

胎児であった時にジェノバ細胞を植え付けられた。

自分の生い立ちを知る前までは、人格者であり、剣の腕はもちろんのこと魔法にも長けた非の打ちどころのない、まさに英雄を具現化した存在であった。

『セトラの英雄』という古い英雄譚を愛読しており、そのことになると途端に饒舌になるので、彼の同僚をうんざりさせている反面、利用されることもある。

 

 

 

堕ちた英雄(セフィロス)(英霊) クラス:???

宝条に召喚された英霊。

その性質や性格から、世界に仇なすものとなった彼の姿を反映したものと思われる。

セトラを“父”と呼ぶが、その理由は不明。

リツカに呪詛を掛け、死に至らしめようとする。

 

 

 

*宝条

かつて世界を混乱に陥れた原因をつくった男。

本来存在するはずのない男であるが、詳細は不明。

時計塔の研究者として在籍している一方、怪しげな研究を進めている。

彼のもとについた研究員のほとんどが失踪しているのだが、真相は握り潰されており、外部には洩れていない。

 

 

 

*イフリート

古代種時代セトラの親友であった炎の神。

セトラは数多の召喚獣と契約を結んだが、その中で一番多く力をかりた。

ひょんなことから、彼の召喚マテリアはキャスターの持ち物となり、今はキャスターのポケットに収まっているが、どうやら不服らしい。

 

 

 

*リツカ

人理の修復を成し遂げた少年。

一般人でありながら、その両肩に世界を背負い過酷な旅を成し遂げた。

良くも悪くもお人好しであり穏やかな性格だが、好奇心旺盛で猪突猛進な一面も持ち合わせる。個性豊かな英霊たちと絆を結んできた彼は、協調性皆無で自由奔放なセフィロスを相手にめげず、少しずつ絆を深めていく。

宝条に付け狙われた挙句宝条の英霊に呪詛を掛けられ、星痕症候群を発症する。

 

 

 

 

 

2020/02/11

*随時更新予定*


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