彰とカレンの原作放浪記   作:はないちもんめ

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前回の続き ルルーシュが普通にご飯を食べてる理由

ルル「な、何だここは?こんな所で何をするつもりだ?」目の前にあるプレハブ小屋を見て疑問の声を上げる

カレン「…正直、私も流石にやりたくないから、もう一度チャンスをあげるわルルーシュ。大人しくご飯を食べてくれない?」彰ノートを見ながらため息を吐く

ルル「断固として断る。貴様らの言うことに従うくらいなら死んだ方がマシだ!」

カレン「そう…なら、仕方ないわね」グイッとルルーシュを掴むと目隠しをして、後ろ手に縛りプレハブ小屋に放り投げる

ルル「ぐはっ。ククク…拷問でもするつもりか?舐めるな!拷問程度で意志を曲げるか!」

カレン「拷問じゃないわよ。強いて言えば…奉仕?」

ルル「何?」

謎の声の集団「あらん。可愛い子じゃない」プレハブ小屋の奥から声

ルル、シャリ、リヴァ、ミレ「「「「え?」」」」

カレン「さて、特別ゲストの青髭海賊団の皆様です」

ルル「待てぇぇぇぇぇ!!原作が違うだろ!」

カレン「番外編の番外編みたいなもんなんだから気にしちゃダメよ。あ、後アンタがご飯を食べるように言ったら出してあげるから頑張って」扉を閉める

ルル「ちょ、ま、待て!や、止めろ!何処を触っている!!俺を誰だと思って、い、いやぁぁぁぁァァァァァァァァ!!!」

オカマA「抵抗しちゃダメよう。お楽しみはここからなんだから」

ルル「ま、待て!ご飯は食べる!だ、だからカレン!ここから出してくれ!お、おい!返事を…返事をしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

後半に続く


11 どんな人でも持ってるのが黒歴史。だから触れないであげてくれ

(ルル…ダメなの…!?もう…限界だって言うの!?)

 

自身の目の前で悶えながら地面に伏しているルルーシュを見ながら、何もできないシャーリーは人知れず涙を流す。

 

彼はプライドが高い人だから、自身が助けに行くことは望まないだろう。敗北する(漏らす)としたら、誰にも気付かれたくはないだろう。彼はそういう人なのだ。

 

シャーリーはそんなルルーシュの性格を良く知っていた。だからこそ、シャーリーはルルーシュの側に近寄らなかった。決して、好きな人がうんこを漏らす瞬間を見たくなかったわけではない。そんなことはないのだ。

 

しかしシャーリーが如何に悲しもうと、ルルーシュの便意は止まらない。刻一刻とタイムリミットは近づいていた。

 

思わずシャーリーが目を逸らそうと決意した次の瞬間、ルルーシュの目にギアスの光が宿った。

 

「最早、移動は不可能…ならば!これしか方法がない!」

 

そう言うとルルーシュは近くに立っていた通行人にギアスを使った。

 

「今すぐおまるを買ってこい!」

 

(何とんでもない命令をしてるのルル!?)

 

ルルーシュの使ったギアスの内容に思わず悲鳴を上げそうになったシャーリー。おまるとはシャーリーが知っているあのおまるだろうか?そんな訳がないと思いたかったが、シャーリーにはそれ以外のおまるが思い至らなかった。

 

そしてあのおまるだった場合、ルルーシュがしようとしていることなど一つしかない。おまるで用を足すつもりだ。

 

何が悲しくて最愛の人がおまるでう○こをする瞬間を見なくてはいけないのだろうか。

 

止めようとしたシャーリーだが、飛び出すわけことも出来なかったのでことの成り行きを見守るしかなかった。

 

シャーリーから見ればルルーシュの行為は色々終わるものでしかなかったのだが、余裕が全くと言って良いほどないルルーシュにとっては消去法で残された唯一の手段だった。ぶっちゃけ、それは手段ではなくただの敗北行為たと思う。

 

しかし、それ以前に本当におまるが届くまでルルーシュが持つのかどうかすら不透明だった。どう見てもルルーシュのケツは崩壊寸前のようにしか見えないからだ。

 

だが、そのルルーシュは震える体で何とか座る体制までもっていくと、自らのカカトをケツの穴に丁度当たる位置に移動させた。

 

そう、そのポーズは今にも溢れ出んとするう○こを押さえ込むためのもの。ルルーシュは全神経と力を自らのカカトに集中させた。いや、自らの力だけではない。生きている生命。それは人間や動物に限らず植物からも少しずつ力を貸してもらい、自らのう○こを封じるためのものだ。

 

どっかのサイヤ人も使っていたことからこのポーズはこう呼ばれるようになった。

 

カカロットポーズと。

 

(いや、そんなポーズ名ないから!!!)

 

そんなシャーリーの真っ当なツッコミは完全に無視された。

 

その後もルルーシュは目をつぶってカカロットポーズを続けている。様々な者たちの力を借りたとしても、勝てるかどうか分からない限界の勝負だからだ。

 

便意か?ルルーシュか?

 

息もつかせぬデッドヒートを見るものは固唾を飲んで見守った。ボソッと呟かれた「終わらないで欲しいな」という呟きはルルーシュにとっては悪魔そのものなので勘弁してあげて欲しい。

 

そんなデッドヒートにも終わりというものが近付いていた。ルルーシュがギアスで命令した通行人がおまるを買ってきたからだ。その姿を見てルルーシュはフッと笑った。自身の勝利を悟ったからだ。ルルーシュは立ち上がり、おまるへと移動しようとした。だが、考えが甘かった。ルルーシュの詰めの甘さは原作でも度々見られたがそれはここでも変わらなかった。

 

カカロットポーズには弱点がある。

 

自身のカカトを妙な状態で固定させる必要があるので、急に立ち上がると足が痺れてよろけることがあるのだ。

 

余裕がなかったルルーシュはこのことを完全に忘れていた。更に不運なことに、便意が限界に迫っていたルルーシュには足の踏ん張りが奪われていた。これらのことが重なるとどうなるのかというと答えは単純だ。

 

とっさの痺れで足元が不安定になったルルーシュは少しよろけるが、問題なく踏ん張ろうとするが踏ん張りが効かずに体勢を崩してしまった。ルルーシュの視界がスローモーションでゆっくりと動く。走馬灯というものをルルーシュは初めて体感した、

 

体勢を崩して倒れゆくルルーシュの体。ギアスを使おうとも、最早取り返しが効く段階ではない。そんなルルーシュに自らの命令で野糞をしたリヴァルの姿を思い出された。

 

(ふっ…漏らさせて良いのは)

 

ルルーシュの体がゆっくりと地面へと落ちていく。

 

(漏らす覚悟があるやつだけだ)

 

ズダァンと大きな音が響いた。シンと辺りの音が消えた。シャーリー以外の人も突然崩れ落ちたルルーシュの姿を心配そうに見つめていた。そんな中でルルーシュはむくりと立ち上がるとおまるを買ってきた人物にこう告げた。

 

「良くやってくれた…もうおまるは必要ないから返してこい。替わりに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツとズボンを買ってきてください」

 

(ルルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!)

 

ルルーシュの言葉にシャーリーはこの日最大の絶叫を内心で上げた。

 

(嘘だよねルル!終わってなんかいないよねルル!真っ白な灰になってるけどしてないよねルル!変な体勢で立ってるのはそういうことじゃないんだよねルル!何か少し臭う気もするけどこれは無関係なんだよねルル!!買ってきてもらったパンツとズボンを貰ったのによちよち歩きしてるけど、まだ足が痺れてるだけなんたよねルル!折角着替えたのに何故かビニール袋を持ってるけど、さっき着てたズボンが入ってるわけじゃないよねルル!何とか言ってよルルぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!)

 

シャーリーがそんなことを考えているなど知る由もないルルーシュは更衣室で服を着替えると、そのまま走り出した。何故かパンツを頭に被ったままなので精神的なショックはなくなっていないのだろう。しかし、これはカレンから逃げるチャンスだと考えて足だけ動いてしまったのだ。決して、自分がやらかした現場に止まっているのが精神的に無理だったわけじゃない。断じて違うのだ。

 

そんなルルーシュの後ろ姿を見ながらシャーリーは慌てて走り出した。先に走り出したのはルルーシュなのだが、何故か女性のシャーリーは簡単に追いつけた。理由なんて聞いてはいけない。

 

本来であれば隠れて見守るはずだったのだが、ルルーシュが入り口に近づくと隠れているわけにもいかずに飛び出してしまった。最愛の人のこんな姿を見ていたくなかったからだ。

 

「待ってルル!」

 

「!?シャーリーか!悪いが俺は止まるわけにはいかないんだ!」

 

「止まってよルル…しちゃったことは仕方ないよ!生きてれば取り返せるよ!」

 

ルルーシュはシャーリーの言葉を聞いて感謝の念が湧くが今更手遅れだった。自分の罪は取り返せるものではない。ゼロレクイエムをもって償うしかないのだ。

 

「ありがとうシャーリー…だが最早俺は止まるわけにはいかないんだ」

 

シャーリーはルルーシュの手にあるビニール袋を目にすると、そっと俯く。

 

「気持ちは分かるよ…私だったらどんなに絶望的な気持ちになるか分からない…だけどこれだけは言える。私はどんなになってもルルのことが大好きだよ」

 

二人の話が微妙に噛み合っていない気もするが、きっと気のせいなのだろう。

 

「これ以上の問答は無意味だ…言葉では俺は止められないんだよシャーリー」

 

どうしても止める様子を見せないシャーリーにルルーシュは悲しげに微笑むと、目にギアスを宿した。しかし、その瞬間

 

「あら?じゃあ、暴力で止めれば良いのね。簡単で助かるわ」

 

「ぐえ!」

 

突如として後ろから現れたカレンがルルーシュの首輪を掴んで無理やり地面へと叩きつけた。

 

相当痛いようで悶えているが、何も気にしていないカレンはニコリと笑って言い放つ。

 

「ダメじゃないイヌーシュ。勝手に主人から離れちゃ」

 

「き、貴様!何故、ここが!」

 

「アンタの首輪には発信器を埋め込んでたのよね。こう言う場合に備えて」

 

「な!?じゃ、じゃあ貴様もしかして最初から…」

 

「ええ。最初から最後まで一部始終を見ていたし、ちゃんと携帯で録画もしたわ。それと」

 

そこまで言うと、カレンはルルーシュが手に持っていたビニール袋を奪い取る。

 

「ペットの汚物は私がしっかりと持ち歩くから安心してね。ああ、そうそう。万が一なんだけどこれからは逃げようなんて考えないわよねイヌーシュ?そんなことをしたら私ショックで録画した画像とセットでこのビニール袋の中身を全世界に公開しちゃうかもしれないんだけど」

 

カレンは本日で最高の笑顔を見せた。何も知らなければ殆どの男性が見惚れる笑顔だったがルルーシュには鬼の笑みにしか映らなかった。

 

「…はい」

 

ルルーシュに拒否などできようはずもなかった。

 

その後、無言でカレンに引きづられていくルルーシュを見てシャーリーは思った。

 

今日の出来事は一生心に秘めておこうと。

 

 

 

 

 

 

 




ミレ「」笑いすぎて声が出ない

シャリ「ルルぅぅぅぅぅぅ!!カ、カレン!ルルはご飯食べるって言ってるよ!早く出してあげてよ!」半泣き

カレン「それがダメなのよ。60分制で来てもらったから少なくとも60分は出てこられないわ」首を振る

リヴァ「60分!?お、お前そんなにあったらルルーシュの大切なものは完全に奪われるぞ!?」

カレン「だから言ったでしょ?私もやりたくないって。流石はアイツね…凄まじいドS精神だわ」彰ノートを見ながらドン引きして呟く

シャリ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?私のルルが汚されちゃう寸前だよ!?」

ミレ「もう汚されてるかもしれないわねぇ」

シャリ「止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

リヴァ「くそっ。俺は親友なのに何もできないのかよ!!俺は何だってしてやるのに!」

カレン「あら、できることあるわよ?」ガシッとリヴァルを掴む

リヴァ「え?」

カレン「さっきの60分だけど、向こう曰く二人なら30分で良いって言ってたわ。入れるつもりもなかったんだけど、本人がここまで言うならやぶさかではないわね。いってらっしゃい!」プレハブ小屋にリヴァルを放り投げる。 

オカマB「あら、この子も可愛いじゃない?」

リヴァ「ま、待って!前言撤回する。だから!」

ルル、リヴァ「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

カレン「良い声出てるわね」

ミレ「そうね」

シャリ「」黙って涙を流している



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