彰とカレンの原作放浪記   作:はないちもんめ

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結構駆け足の話になっちゃいました


4 ダチを救えるのは同じダチしかいないんだよ!

「ふーん、なるほどなぁ…こっちの流れは大分違うんだな」

 

先程、シャーリーの家でシャーリーが作ったご飯を食べながら初対面?のお食事会が始まった。

 

彰の世界の話とこっちのシャーリー達の世界の話。加えて、ルルーシュが何故騎士団を離れなければならなくなったのかについての話まで話した。流石に平行世界の世界の住人だという話を信じてくれるとは思わなかったが会長は「私はカレンを信じてるし、何より二人とも嘘をいっているように見えない」という意見から三人とも信じてくれるようになった。

 

会長の心の広さに正直彰は感動していた。あのシスコンに半分でも良いから会長の心の広さが備わっていれば良かったのに。

 

しかし、ロロっていう弟の件は驚いたな…シャーリーの話と会長とリヴァルの話を合わせると記憶を操るギアスか何かを学園の皆にかけたとしか思えんが、そんなギアスまであんのかよ…もうやだ、この世界。

 

それに加えてルルーシュも何考えてるのかわからんし…

 

「困ったな…ルルーシュが何を考えてるのかサッパリ分からん。あのシスコン何をしたくて皇帝なんかやってんだ?」

 

「あ、あのさー、彰?ちょっと良いか?」

 

「何だリヴァル?」

 

「いや…アレを止めた方が良いと思うんだけどさ」

 

話しかけられた彰は何事だと言うようにリヴァルを見る。するとリヴァルは恐る恐ると言うように横を指差す。気付けば会長とシャーリーもポカンとしてそっちを見ている。彰も何だろうと思い、そちらを見ると

 

「何をやってんのよ、こっちの私ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!そんなルルーシュの嘘に騙されてるんじゃないわよぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

カレンが阿修羅のような顔で自らに向けて怒りの声を全力で叫んでいた。近所迷惑だから止めなさい。

 

彰は、ああと返事をすると何事もなかったかのように言う。

 

「気にするな。ただの新手の自己嫌悪だ」

 

「止めないのか!?今にも何か壁とか叩きそうだぞ!?」

 

「大丈夫だ、シャーリーの家でそれをやらないくらいの理性は残ってる。俺の家か自分の家なら間違いなく破壊神と化してただろうがな。良かったよ、壁が無事で」

 

「お前が心配してるの壁の方なのか!?」

 

そうに決まっている。あんな化け物の身体など気にするだけ時間の無駄だ。

 

現在、カレンが自己嫌悪?しているのはルルーシュが何故騎士団から追い出されることになったのかを聞いたからだ。彰としては、放っておけば良いと思うのだが他の皆はそうでもないらしい。実際、会長とシャーリーはカレンを慰めようとしている。無駄だと思うがな。

 

「ま、まあまあ、カレン。落ち着いて。話を聞いた限りだとルルーシュが悪いと思うし、何よりあんた平行世界?から来た別のカレンなんでしょ?完全にあんたのせいじゃないじゃない」

 

「そ、そうそう。捕まって帰ってきてイキナリそんな状況になってたらしょうがないよ!それに…多分私もルルからそんなこと言われたら、動揺しちゃうと思うし」

 

「そういう問題じゃないのよ!」

 

慰めていた会長とシャーリーの言葉をカレンは否定する。確かに客観的に見ればカレンには情状酌量の余地はある、というか普通に責めるべき対象ではないと思う。

 

だが、これはそういう問題ではない。カレンは自身で自身を許せないのだ。だとすれば自分で許してない以上、他人の励ましは何の意味もない。

 

「話を聞いただけだから分からないけど…多分コッチの私はギアスのことも、ルルーシュのことも多少は知っていたんだと思う。だとしたら…私はルルーシュと騎士団の皆の橋渡しをしなきゃいけなかったのよ!ルルーシュを疑うんじゃなくて、ルルーシュのことを信じなきゃいけなかったのよ!それができたのは私しかいないんだから…なのに…なのに…あー、もう!」

 

すると突然カレンは自身の頬を思いきり自身の手でバチーンと叩く。かなり強い衝撃だったのでカレンの頬には手形がついた。

 

カレンの行動に三人は驚いているが、彰は何の感情も抱かずにシャーリーから出されたお茶を飲んでいた。

 

皆の反応を気にも止めずにカレンは、そのまま俺の隣の椅子に着席する。

 

「気が済んだか?」

 

「散々後悔もしたし、弱音も吐いたからこれで良し!後はルルーシュに謝って、今後こそルルーシュを信じれば問題ないわ!」

 

凛とした目で言うカレンを見て彰は吹っ切れたのだと悟ったので、話を進めるぞと皆を再び集めた。

 

だから言ったんだよ、心配いらないって。

 

間違って。後悔して。泣いて。苦しんで。それでも前を向いて歩き続ける。自身が間違ったことを次に生かして。だからこそ誰よりも人間らしくて誰よりも真っ直ぐな人間。それが紅月カレン。そんな人間にこれぐらいのことで、励ましなど不要だ。

 

「行くわよ、彰!会長、シャーリー、リヴァル!色々ありがとね!今から私たちはブリタニアに行ってルルーシュをつれてくるから「おい、待てそこのイノシシ女」ぐぇ!ちょ、何すんのよ!」

 

玄関に行こうとしたら後ろの襟を掴まれて止められたカレンは抗議するが、彰は無視してため息を吐く。

 

真っ直ぐなのもここまで行くと問題かもしれない。

 

彰がそう言うとカレンはフンと鼻を鳴らして答える。

 

「何言ってんのよ。だからアンタがいるんでしょ?」

 

「俺を何だと思ってんの?お助けマンか何かなの?」

 

「違うわよ。私たちはルルーシュの左腕と右腕。アイツを守るのが私たちの役割!私にできないことはアンタがやる!アンタができないことは私がやる!つまり!」

 

カレンは自身に指を向け自信満々に言い放つ。

 

「アンタがいれば私は最強よ!!何があったって絶対アイツを守れるわよ!」

 

カレンから向けられる絶大な信頼に彰も多少恥ずかしくなる。

 

何でこの娘こんな恥ずかしいこと自信満々に言えるんだろう。全く勘弁してほしい。こんな信頼を向けられたら…応えたくなっちゃうじゃないか。熱血は趣味じゃないってのに。

 

側で見ていた会長とシャーリーとリヴァルは笑いながら見てるし。

 

「最強か…そっちのカレンが羨ましいわねー。彰みたいに面白い人と一緒にいられるとかさ。何で彰がコッチの世界にはいないのよ」

 

「俺に言われましても。文句は世界に言ってくださいな」

 

肩を竦めて彰は答えるがそろそろ真面目な話をしなきゃならないと思い、真剣な顔で三人を見た。

 

「会長。シャーリー。リヴァル。聞いてくれ。俺たち二人は今からルルーシュの真意を知るために行動する。できれば三人にも協力して欲しい…がちゃんと考えてから答えを出して欲しい」

 

「な、何で?」

 

少し恐怖を感じながらシャーリーは質問をする。

 

「命がかかっているからだ。俺の今から言う作戦は普通に犯罪だ。バレたら死ぬし、良くても犯罪者の仲間入り。そのリスクを踏まえた上で決断して欲しい。俺のここから先の話を聞くかどうかをな。ここが分水嶺だ。これ以上聞くなら戻れないぞ」

 

三人は真剣な顔で考えているようだ。正直、こんなの手伝う方がおかしい。だから聞かないのが普通なのだ…普通なのだが

 

「わ、私!協力する!だって、このままじゃもう二度とルルに会えない気がするから!もう一度会って話したいから!だから」

 

恐怖を感じながらも迷いなくシャーリーは言い切った。

 

どうやら普通ではない奴等であるらしい。

 

「下手すると死ぬぞ。それでもか?」

 

「そ、それでも!だって私…このままじゃ絶対後悔する!」

 

「私も協力するわ。命はかけないけどね」

 

ニコッと笑って言う会長に疑問符が浮かぶ。話を聞いてないのか?

 

「いや、だったら無理ですよ。この作戦は「彰とカレンがいたら最強なんでしょ?だったら失敗するわけないじゃない」…」

 

会長の言葉に彰は苦笑いする。相変わらず良い性格してるなこの人は。

 

「だったら俺も協力するぜ!絶対負けないんだろ!カレンと彰がいればさ!それにアイツ約束破ろうとしてんだよ!皆で花火を見ようって約束を!その約束を破らせるわけにはいかねぇよ!」

 

リヴァルも少し震えながら返事をする。

 

全く素晴らしい馬鹿どもだな。友達一人のために全員が命をかけるという。

 

本当に恵まれてるよ…あのシスコンは。アイツの思いを知りたい。そんなことのために命をかける馬鹿が五人も周りにいるんだからな。

 

「なら、話を進める…良いか?作戦はな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰の作戦を聞いて会長は爆笑しているが他の全員はドン引きしてる。まあ、我ながら無茶苦茶な作戦だと思う。

 

「お、お前正気か!?そんなことできんのか!?」

 

「できるかどうかじゃない。やるんだよ」

 

「そんな精神論の話か!?一番危ないのどう考えてもお前だぞ!?」

 

「そんなもん知ってる。だけどなぁ…俺にはアイツの真実を知りたい以上にやりたいことがあるんだよ」

 

「え?何だよそれ?」

 

リヴァルの声を他所に彰はクククと笑い出す。考えてみれば絶好の機会じゃないか。あの自信満々なシスコンの鼻をヘシ折る機会としてはこれ以上ない。

 

「あのスカしたツラをギャフンと言わせたいんだよ。面白れぇ…アイツは何か嘘をついて、皆を騙してる。これは化かし合いだよ。俺とアイツ。どっちの嘘が上か勝負といこうじゃねぇか」

 

一人で燃えている彰を見てシャーリーは心配してカレンを見るが、カレンも両手を挙げる。どうしようもないというポーズだった。

 

笑い終えた会長は眼の涙を拭きながら会話に加わる。

 

「面白い!面白いわよ、彰!あんた最高!報酬として元会長権限としてあなたを生徒会臨時会長に任命します!」

 

「そりゃありがたい。じゃあ、この作戦で進めるってことで良いですか?」

 

「もちろん!」

 

どんどん進む話にシャーリーが本当に大丈夫かカレンに質問をするとカレンは苦笑いで答えた。

 

「無茶苦茶だとは思うけど…これしかないでしょ。それに彰と会長が組むならルルーシュに勝ち目はないわよ」

 

「え?何で?」

 

シャーリーの言葉にカレンはニヤリと悪そうに笑う。

 

「あの二人はね。私たちの世界じゃあ…あのルルーシュが唯一制御できなかった二人なのよ」

 

更に話を進めてテンションが変な方向に上がった会長が宣言する。

 

「良いわね、皆!これは犯罪じゃないわ!これは調子に乗った現会長を臨時会長と一緒に懲らしめる生徒会イベントよ!元生徒会会長!ミレイ・アッシュフォードが命じます。イベント名は『現生徒会長の嘘を暴け!』!異論がある人はいる?」

 

「「「「異議なし!!!」」」」

 

全員が会長の言葉を了承する。全員覚悟は決まった。後は進むだけだ。

 

彰が締めとばかりにニヤリと笑い、言い放つ。

 

「そうだ、俺たちは皇帝ルルーシュなんか知らん。俺たちはアッシュフォード学園の現生徒会長ルルーシュを連れ戻すだけだ。さあ、行くぞお前ら!あのシスコンのスカした面ぶん殴りに行くぞ!」

 

「「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




無理あるかなーとも思いますが、我慢してください!
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