それはRoseliaのメンバーが一人づつ何かネタを披露する地獄の番組だった…
話は基本氷川紗夜視点で進みます。
私は氷川紗夜。
Roseliaというガールズバンドのギターをしているわ。
私がここに相応しいのかはまだわからないけれど…精一杯努力している。
いつも通り練習をしていたある日のこと、私の妹の氷川日菜から連絡が来た。
「もしもーし!おねーちゃん?」
「えぇ。どうしたの?」
「んー…なんかねー…」
その刹那、なにか嫌な予感がした。私はすぐさまスマホのスピーカーをONにした。
Roseliaのメンバー全員が注目している。
「…何よ。」
「なんかあたし達がレギュラーの番組におねーちゃん達を呼びたいんだって。いいかな?」
「……」
私は震えていた。
アイドルである氷川日菜。その姉である私が巻き込まれるのは分かっていたけれど、まさかRoselia全員だなんて…
私は断ろうと声をあげた。
「日菜!そんなの絶対に…」
「やるわ。」
「えっ…?」
そう言ったのはRoseliaのリーダー。
湊友希那さんだ。
いつもならそんなことにかまけている暇はないと断るはずなのになぜ…?
「やると言っているの。日時は?」
「あっ…!1週間後に収録があるよ。」
「分かったわ。よろしく頼むわよ。」
「うん!」
湊さんは私の手からスマホを取り電話を切った。
「ちょっと湊さん…私はやるだなんて一言も…!」
「いいでしょう?これからしばらくライブもないのだし少しくらい横道にそれても。」
「っ…それは…」
「決まりね。あなた達も納得でしょう?」
「うん!」(はい!)
「…………」
「日菜と仲を良くするチャンスじゃない。前向きにとらえなさい。」
「はい…」
こうして私達はテレビ番組の収録をすることになってしまいました。
そして、1週間後。
私たちはテレビ局に来ました。
「わー!でっかい!」
「すごい…です…!」
「ひゃー!こう見ると壮観だねぇ…」
「まさかこれ程とは…驚いたわね。」
なぜみんな涼しげな表情を…いかにも待ってました!
みたいな表情をしているの…?
それに番組の内容も知らされていないし…変ね。
今井さんに聞いてみようかしら…
「今井さん。」
「なに?」
「どういう収録内容なのか、日菜から聞いていませんか?」
「えっ!?あー…聞いてないよ。」
わかりやすい嘘だ。
「聞いてますね。教えてください。」
「ほんとに聞いてないんだってば!」
「嘘ですね。教えてください。」
「知らないって!ゆきなぁ〜!」
こうして私と今井さんのテレビ局全体を使った追いかけっこが始まった。
さすが今井さん。ダンス部なだけあって足の筋肉だけは鍛えられているようで、まるで追いつけない。
なら不意をつくしかないわね。
数十分後のこと。
「はー…はー…撒いたかな…」
「甘いです!」
「ひゃんっ!」
私は今井さんの上にまたがった。
「捕まえました。白状してください。」
「うっ…分かったよぉ…私たちゲストが一人づつ何かネタを披露する番組だって。」
「……はぁ?」
「いやだから、ネタを披露する番組だって。」
「はぁぁぁぁぁ!?」
もう帰りたいです…