まいふぁみりーいずべりーべりーらぶりー   作:わらびもち

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だいぶ間が空いてしまい、すみません!!(待ってる人がいるかどうかは置いといて)
卒論がようやく終わってとりあえず一区切りついたので再開します。と言ってもこの後もまだまだ色々とあって忙しいんですけどね。



第10夜

ハルたち3人は、路銀を頂くためクロスの協力者(サポーター)のいる街まで来ていた。もちろんサポーターは金持ちの美人奥さんである。もはや怒る気すら起きないハルである。

 

「それじゃアレン、クロスがイチャイチャしている間俺たちはブラブラするとしようか」

 

「そうですね」

 

2人のクロスに対する信用度は今どこにあるのか、もはや存在するのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ〜!すごいですね!」

 

目をキラキラに輝かせながらそんなことを言ってきたのは、俺の可愛い可愛い超絶可愛くてめちゃくちゃラブリーな弟だ。

 

『マスター、一回落ち着け』

 

『喧しいわ』

 

はい、というわけでクロスが美人とよろしくやっている間、俺とアレンは別行動をすることにした。今日はどうやらバザーの日だそうで色んな店がある。アレンもここまで大きなバザーは初めてだそうで、好奇心いっぱい、輝きに満ちた顔をしている。

 

眼福眼福。お天道様に感謝感激。神でも悪魔でも鬼でも仏でも、こんなアレンを見せてくれたことに感謝しよう。

 

『マスター、エクソシストらしからぬ発言をしていることに気付いているかね?』

 

『何を今更。どうだっていんだよ、あの顔観れればな』

 

『…………』

 

 

 

「ハル兄!ハル兄!」

 

「ん?どした、アレン」

 

アーチャーと会(念?)話をしていたら、アレンが笑顔いっぱいで服を引っ張ってきた。うん、可愛い。

 

「あれは何ですか?」

 

アレンが指差す方を見たらこの地域では見られない食べ物が並べられていた。

 

うん、アレンよ、お前の食欲はすごいなぁ。1発目から食べ物ですか。まあ可愛いからいいけどね。可愛いは正義だ。

 

『マスター、私の声が聞こえないか。しっかりしろ』

 

うるさい中の声はもちろん無視だ。今自分の手にカメラがないことが悔やまれる。………何を言ってるんだ俺は?

 

ボソッ「トレースオン」

 

ないなら投影(出す)だけだろ。

 

『アホだ』

 

いい年した男が丘の上で項垂れてる景色が見えた気がしたが気のせいだろう。

 

 

それからしばらくアレンと2人で色々と見て回った。もちろん手は繋いでるし、写真付きに決まっているだろう。今晩は写真を酒の肴にするとしよう。

 

「アレン、そろそろお昼にしようか」

 

「‼︎ッグ、ゴクッ。はい!」

 

フランクフルトを頬張っていたアレンにそう提案すると、快く了承してもらった。

まあまだ食べるのか⁉︎なんて言葉を言う者は後の教団員に任せよう。俺はもう見慣れた。むしろ可愛いから全てが可愛い。

 

『マスターが壊れた……』

 

白髪の給仕が草臥れてる気もするが気のせいだろう。

 

「ふむ、どこが良い?お前の好きなところにしよう」

 

「え?良いんですか?」

 

「ああ」

 

「うわぁ、どうしよっかなぁ」

 

色々な店を見比べて、う〜んと悩むアレンはかわいい。パシャっといや、連写だ。どの角度、パターンも全て素晴らしい。教団戻ったらリナリーやユウもたくさん撮ろうと誓った。コムイ?知らん。背負い投げからのバイバイキ●だ。

 

そしてアレンが違う路地を覗こうとしたら、

 

ドン!

 

「いった〜」

 

「いたた」

 

なんか美少女?と衝突してるんだが。アレンお前いつラノベの主人公になった。あ、でも漫画の主人公だからありなのか?(混乱)

 

「おいおい、大丈夫か?」

 

「はい、僕は大丈夫です」

 

アレンが起き上がりながら答えた。少女も起き上がったようだ。

 

「すみません、大丈夫でしたか?」

 

アレンが少女の顔をうかがいながら聞いた。が、少女は、

 

「ご、ごめんなさい」

 

そういうや否や、走り去ってしまった。

 

「いったい何だったんだ?」

 

「人見知りなんじゃないか」

 

俺とアレンは訝しげながらも気にしないようにした。そう、何事もなければ特に気を留めることもなかったんだ。まったく運命様というのは嫌になる。

 

俺たちが再び店探しをし始めようとすると、少女が来た方向からドタバタ足音が聞こえた。

 

「なんだかなあ〜」

 

「どうしたんですか?」

 

「うーん、まあ、すぐにわかるとおもう」

 

アレンには悪いが、これは確実にめんどくさいコース一直線だ。つまり、お昼にありつけるのはもうしばらく先の運命らしい。合・掌。

 

そんなアホみたいなことを思っているうちにマッスルなおっさんがたが走ってきた。

ああ、一種のホラーだな。

 

「ひ、ひぇっ!」

 

アレンなんてビビって思わず声に出しちゃってるよ。すぐ手で口押さえてんのがかわいい。

 

『この状況でブラコン発言は控えたらどうだね?』

 

『逆にこの状況だからです』

 

 

 

「おい、そこの兄弟!聞きてえことがあんだが」

 

「はいはい、何です?」

 

アレンを後ろに隠す。別にアレンが怯えてるからとかじゃないぞ?こんなヤバそうなやつらにうちの可愛い弟を見せて何されるか分かったもんじゃないからな。

 

「ここら辺でガキを見かけなかったか?」

 

「はあ、ガキ、ねぇ〜。…そりゃ、どんなガキです?」

 

女の子を守る。それは男の宿命である。時間稼ぎをしてやるとしよう。断じてアレンを怯えさせた八つ当たりではない。違う。

 

『結局怒っていたのではないか』

 

赤い外套纏ったおっさんが剣突き刺さりまくった丘の上で頭垂れてる気もするが気のせいだ。

 

「女の子だ!ちょうどあんたの後ろにいるガキぐらいの!」

 

「ふーん。まあ見かけた気もしなくもないかな」

 

「なっ!本当か!?どこにいった!」

 

「ふむ。じゃ、まずなんで追いかけているのかだけ聞かせてもらってもいいか?さすがに怪しいと思わずるを得ないんでね」

 

「それは言えん!いいから早く言え!」

 

カッチーン。

 

頭に来たな。急いでいるのは分かるけど、どうにもなぁ?

 

「じゃあ教えられないな」

 

「はあ?」

 

「子ども、それも女の子相手に大の大人が追っかけてるの見て、女の子売る愚か者がどこにいるんだ」

 

無表情でいうとね、迫力があるって知ってた?

 

『マスター、もう少し穏便に済ませらえないのか。すぐに頭に上りすぎだ馬鹿者』

 

『はい?年下に甘く、女性に優しくがモットーの俺にそれを言うか?』

 

『……』

 

いい年した中年男?が両膝両手ついて項垂れてる気がしたが気のせいだろう。

 

「あいつは……盗人だ!」

 

「…へぇ。そうかぁ。それで大の厳ついおっさんたちでか弱い少女を追いかけてるわけね。なるほど」

 

「なんか嫌味を感じるんだが」

 

「…気のせいじゃないか?」

 

気のせいではない。だが本当のことを言えば大乱闘の始まりだ。それはアレンの教育上よろしくないので耐える。

 

『はじめから耐えてくれ……』

 

赤い外套着用中の褐色肌男が盛大なため息をついているが、気にすることはない。

 

「ところで」

 

「なんだ?」

 

「その盗んだってやつはおいくらなんだ?」

 

「あ?そんなん知ってどうすんだ?」

 

「俺が払おう」

 

「え⁈」

 

とアレン。いや待てアレン。お前しばらく何も発して無かったけど、主人公がそれでいいのか?ってそうじゃない。

 

「どういう了見だ?まさかやっぱりお前らあのガキの…」

 

「知らんと言ってるだろう。ただ子どもが、それも女の子が酷い目に合うのは嫌なだけだ」

 

「あんたには関係のない話だろう?」

 

「だが少なくとも関わってしまったのなら無視はできない」

 

「…あんたお人好しって言われないかい?」

 

「ふむ。皆、怖がって逃げるか、甘やかすしかしてくれん」

 

「……まあいい。分かった。じゃあ店まで来てくれ。そこで精算しよう。ただし後悔すんなよ?」

 

「なに、俺はこう見えて金持ちなんだ」

 

(教団の金だけどな。いや、ルベリエに直接付けとくか?)

 

無表情のまま悪魔のような笑い声を出すハルにアレンだけではなく、厳ついおっさんも引いた。どん引いた。

アーチャーも剣の丘で頭抱えながら引いた。どん引いた。

 

そのあと順調にことを進め(お店で金額を見てアレンの顔が青褪めたり、支払先をルベリエ宛に平気でやったり)、ようやく2人は解放された。

 

「はぁ、ようやくご飯にありつけるな。さて、どうするか」

 

「僕もうお腹ペコペコです」

 

「だろうな」

 

アレンの方を見遣りながら、先ほどの様子を思い出す。彼らの店に着く直前からアレンのお腹はずっと鳴りっぱなしだ。さすがに気の毒に思ったのか、厳ついおっさんがお菓子を1つくれたがそんなもんで満たされるならそれはアレンではない。偽物だ。

 

「どこか決めたのか?迷ってるならもうそこの店でもいいけど」

 

「あ、はい。実はさっきハル兄が話している間におじさんに聞いといたんです!」

 

そう両手に力込めて目を輝かせながら言わないでくれ。尊さで殺す気なのか弟よ。

 

「ふむ、そうか。どこらへんか聞いたか?」

 

「えっと、赤い看板のお店らしいんですけど…」

 

「…なら一緒に探そう」

 

「はい!」

 

数分歩いているうちに赤い看板の店は見つかった。

 

「やっとご飯が食べられる!」

 

そんな砂漠の中を歩き続けた旅人がようやく水を見つけたような顔すんなよ。なんだか申し訳なくなるわ。

ちなみにご飯中のアレンはきらきらと目を輝かせ、今日一番の笑顔を咲かせていた。

 




気づいたらお気に入り60超えてました。ありがとうございます!これからも稚拙な作品と作者ですがよろしくお願いします!!

あと、鬼滅にどっぷりはまりました。作者が女性かもしれないという噂を耳にし、星野先生が女性だったことを知った時と同じくらいの衝撃を受けております。
ちなみに最推しはしのぶさんです。性格変遷がアレンとそっくりなところ、マジ好き。なのに最初と最後は真逆なところも救いようなくて好き。あと中の人企画で○○しないと出られない部屋にコミュ障な二人(義勇さんと神田)が入っちゃって、それを外から二人をからかいながら実況するアレンとしのぶさんまでは想像できてます(アホ)

次はできるだけ早く更新できるよう頑張ります。バイバイ
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